ペーパーカッターの選び方 おすすめの使い方もあわせて解説!
まずは、ペーパーカッターの選び方をチェックしていきましょう。文房具ライターのきだて たくさんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりのペーパーカッターを選ぶために参考にしてみてくださいね。
対応用紙サイズ(A3/A4など)と本体サイズについて考えよう
小さなサイズから大きなサイズまでカットできるペーパーカッターは便利です。しかし、A3サイズをカットできるペーパーカッターは、本体自体が大きく収納に場所をとられてしまい出し入れも大変。実際に購入するのであれば、どのサイズを主にカットしたいのか目的をはっきりさせておきましょう。
使う機会の多い対応用紙サイズと扱いやすい大きさを考えて購入するようにしましょう。
実際にカットする紙の枚数+αで裁断可能枚数を考えよう
市販されているペーパーカッターには、一度に裁断できる枚数を示した裁断可能枚数が記載されています。実際にカットできる枚数は、紙の素材や厚みによって異なってきます。ペーパーカッターを購入するときには、実際にカットする枚数+αになる裁断可能枚数のペーパーカッターを選びましょう。
余裕を持たせることは、刃への負担を軽くすることにもつながります。
「オフィス用」か「家庭用」かで性能をチェック
オフィス用と家庭用どちらでペーパーカッターを使うでしょうか。どちらで使うかによって必要な性能が異なります。購入前にチェックしておきましょう。
オフィス用の場合はサブかメインかで選ぶ
オフィスでペーパーカッターを使う場合、家庭よりカットする枚数も頻度も多くなります。メインのペーパーカッターであれば、裁断枚数も用紙サイズも大きいものがよいかもしれません。サブで使うのであれば、用紙サイズも枚数も抑えたあつかいやすい商品を選ぶようにしましょう。
収納しやすいよう、コンパクトさも考慮しておきましょう。
家庭用は収納場所と頻度で選ぶ
家庭では、オフィスのように複数の人がペーパーカッターを使うわけではないですよね。ペーパーカッターの購入を検討するのであれば、使う頻度と収納場所などを考えるようにしましょう。
毎日のように使うのではない限り、多少の使いやすさや効率のよさは犠牲になってもコンパクトに収納できるものを選ぶのがおすすめです。折り畳み式のペーパーカッターなどが便利ですよ。
ガイドは紙の合わせやすさをチェック
ペーパーカッターにはサイズ表示がされているものや、ゲージがついて希望のサイズに合わせやすくなっている商品があります。A4やB5などの決まったサイズだけでなく、用紙をちょうど半分にカットしたり短冊切りしたりするのに対応しているものも。サイズ表示やメモリがこまかく記載されているものが便利です。
定型サイズにカットする機会が多いのであれば、ゲージつきのものを選んでもよいでしょう。
替刃のバリエーションをチェック
ペーパーカッターは刃を持ち上げてカットする押し切り式だけではありません。スライド式もたくさん種類が登場しています。希望のサイズに紙をカットすることはもちろん大切ですが、替え刃がついているともっと便利に使えます。
用紙に切り取り線を入れられるミシン目替え刃や折り目をつけられる替え刃もあります。いろんなシチュエーションで活躍してくれそうです。
最近人気なのは自炊用の高性能ペーパーカッター
文房具ライター
ペーパーカッター(断裁機)は、近年とくに注目を集めている文房具のひとつです。
ドキュメントスキャナーの普及により、いわゆる自炊目的で書籍をきれいに切ってページを分解できる高機能なペーパーカッターが求められるようになったことが大きな要因のようです。
書籍を断裁するためには、刃の切れ味と一度に断裁できる厚みが重要です。特に対応する厚みが少ないと、書籍のページ数によっては一度に切ることができず非効率。
刃の切れ味は製品の口コミ以外では確認しにくい部分ですが、対応する厚みはスペックとして数字で表記されていますので、まずはここを確認してください。
使い方に合わせたペーパーカッターを選ぼう
文房具ライター
ペーパーカッターにはいくつかタイプがあります。
先に述べた書籍断裁用の高性能なものは、レバーと連動して刃が垂直に紙に下りてくる「ペーパーギロチン」と呼ばれるものが多いです。
また、対応枚数が少ない代わりに作業が手軽ということで人気なのが、回転式の円盤刃を走らせる「ロータリーカッター」。最近は、安全性が高くて子どもでも使えるものが販売されています。
昔ながらのペーパーカッターで、レバーと一体型の刃を下ろすのが押し切り式。これは「ペーパートリマー」などと呼ばれるもので、刃の位置が目で見てわかるので繊細なカットがしやすくなっています。
どのタイプを買うかで迷ったら、まずはおもな用途で選んでください。
ロータリーカッターは安全性がポイント
文房具ライター
ロータリーカッターの最大のメリットは、やはり安全性です。レールの上で円盤刃を走らせるという構造上、刃に手が触れにくく、作業中に怪我をする心配も少ないためです。
最近は替え刃がカセット式になっており、交換時ですら刃が露出しないという、より安全な製品も増えています。また、ミシン目カッターなどの特殊刃が用意されているものがあるのもポイント。
用途として、A3に2面づけした印刷物を半裁してA4のプリントを量産するなど、個人商店のチラシや学校・塾などのプリント作成に適しているでしょう。
一度にカットできる限界はコピー用紙で10~20枚くらいですが、手軽に使えるのが魅力です。
精密に切るならレバー式のペーパートリマー
文房具ライター
レバー式の「ペーパートリマー」は、古くからあるペーパーカッターです。学校でプリントを切るのに多用されてきたものなので、職員室で先生が使っているのを見たことある、という人もなかにはいるのではないでしょうか。
一度にまとめて切ると切りズレが発生しやすく、刃が完全に露出しているため怪我をする危険があるなどの問題もあり、最近はやや人気薄なようです。
しかし、紙が切れるギリギリまで刃の位置が確認できるので、切断枚数さえ少なめにしておけば、精度の高いカットが可能です。
少部数の印刷物をトンボに合わせて切ったり、プリントした写真のトリミングなどに使うのであればペーパートリマーはまだまだ現役の道具といえるでしょう。
ずれないように消耗品も要チェック
文房具ライター
ペーパーカッターを運用していてはじめて気づくのが、刃と受け木(カッターマット)が消耗品であるということ。
当然、ハードに使えば使うほど頻繁な交換が必要になってきます。 とくに受け木は消耗すると切れ味が落ちたり、刃ズレの原因になるので、こまめに取り替えするのが肝心です。
購入時には刃の交換しやすさや受け木の価格などを確認しておくことも、長く運用するためには必要となります。
ペーパーカッターのおすすめ10選 小型でコンパクトなものや人気のコクヨなど!
うえで紹介したペーパーカッターの選び方のポイントをふまえて、文房具ライターのきだて たくさんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。

Durodex(デューロデックス)『パーソナル断裁機200DX(200DX)』












出典:Amazon
本体サイズ | 幅400×奥行340×高さ420mm(収納時 幅170mm) |
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重量 | 9.8kg |
裁断可能なサイズ | 306mm(A4ヨコ対応) |
裁断能力(枚数/厚さ) | 約200枚/18mm(PPC用紙 厚不明) |

PLUS(プラス)『スライドカッター ハンブンコ(PK-813)』
















出典:Amazon
本体サイズ | 幅277×奥行412×高さ81mm |
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重量 | 約1.0kg |
裁断可能なサイズ | 297mm(A4タテまで) |
裁断能力(枚数/厚さ) | 約20枚/1.8mm(PPC用紙 68g/m2) |
簡単に半分に切れる機能搭載でとても便利
紙の半裁に特化したロータリーカッターです。
左右連動して動くゲージで紙を固定すると、自動的に刃が紙の中央にセットされるので、あとはスライダーを動かすだけで簡単に半裁できるという仕組み。
いちいち紙のサイズを確認してゲージに当てて・・・・・・という手間がない分、ペーパーカッター初心者には非常に使いやすい製品でしょう。
切らずに折り線がつけられる特殊な替刃も用意されているので、コピー誌などの小冊子を作るのにも便利です。
ラインナップにはA4のほかにA3がありますが、A4は「A3用紙を半裁してA4」、A3は「A2用紙を半裁してA3」にする商品のため、サイズ違いにご注意ください。

LIHIT LAB(リヒトラブ)『スライドカッター(M-30)』




















出典:Amazon
本体サイズ | 幅270×奥行414×高さ83mm |
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重量 | 0.82kg |
裁断可能なサイズ | 310mm(A4タテ対応) |
裁断能力(枚数/厚さ) | 約10枚/0.9mm(PPC用紙 64g/m2) |

カール事務器『ディスクカッター・スリム(DC-2000)』












出典:Amazon
本体サイズ | 幅248×奥行385×高さ61mm(収納時 幅133mm) |
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重量 | 0.73kg |
裁断可能なサイズ | 310mm(A4タテ対応) |
裁断能力(枚数/厚さ) | 約10枚/0.9mm(PPC用紙64g/m2) |

KOKUYO(コクヨ)『ペーパーカッター(押し切り式)(DN-G101)』
















出典:Amazon
本体サイズ | 幅378×奥行666×高さ185mm(サポート板なし時 高さ76mm) |
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重量 | 4.6kg |
裁断可能なサイズ | 445mm(A3) |
裁断能力(枚数/厚さ) | 10枚/厚さ不明(PPC用紙64g/m2) |
LETION『ペーパーカッター』














出典:Amazon
本体サイズ | 幅380×奥行150×高さ20mm |
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重量 | - |
裁断可能なサイズ | A2 |
裁断能力(枚数/厚さ) | 約12枚(コピー用紙80g/m2) |
NEWTRY 『 手動ペーパーカッター 赤外線機能付(MQ-85)』


















出典:Amazon
本体サイズ | 幅556×奥行220×高さ70mm |
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重量 | 2kg |
裁断可能なサイズ | 360mm |
裁断能力(枚数/厚さ) | A4用紙10枚 |
カール事務器 『裁断機 ペーパーカッター(DC-330N)』




















出典:Amazon
本体サイズ | 幅284×奥行522×高さ81mm |
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重量 | 1.7kg |
裁断可能なサイズ | 430mm(A4長辺程度) |
裁断能力(枚数/厚さ) | 約20枚(コピー用紙64g/m2) |
ナカバヤシ 『裁断機 ロータリーカッター(NRC-N2A4D)』










出典:Amazon
本体サイズ | 幅264×奥行411×高さ77mm |
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重量 | 約1.5kg |
裁断可能なサイズ | 310mm |
裁断能力(枚数/厚さ) | 約12枚(コピー用紙64g/m2) |
オープン工業 『裁断器 スチール製(SA-204)』




























出典:Amazon
本体サイズ | 幅256×奥行350mm |
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重量 | 2.5kg |
裁断可能なサイズ | 307mm(A4判) |
裁断能力(枚数/厚さ) | 15枚(PP用紙64g/m2) |
「ペーパーカッター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ペーパーカッターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのペーパーカッターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ペーパーカッターの購入前に気をつけたいこと 文房具ライターからのアドバイス
文房具ライター
置き場所を事前に用意しておくのも重要!
ペーパーカッターは用途がかなり限定されますが、使いこなせれば便利な道具です。はさみより正確で、カッターよりも軽快にまとめて紙が切れるので、作業効率はかなりのもの。一度慣れれば、もうこれなしでは仕事ができなくなるともいえるほどです。
ただ、一部製品を除いては、かなり置き場所を取ってしまうというのは難点でもあります。購入時にはサイズをよく確認して、収納場所があるかどうかを考えておくのも、長く運用していくためには必要です。
「カッターマット」をお探しの方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
エキスパートに文房具ユーザーの他故壁氏(たこかべうじ)さんをお招きし、選び方とおすすめの商品をご紹介してもらいます。
「カッター」全般をお探しの方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
文房具のヘビーユーザーとして、文房具全般に見識の広い他故壁氏さんへの取材をもとに、カッター選びのポイントと、おすすめのカッター10商品を厳選して紹介します!
「工具用カッター」をお探しの方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
芸術大学教員/DIYアドバイザーの野口僚さんに聞いた、工具用カッターの選び方とおすすめの商品をご紹介してます。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/02 コンテンツ修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 大熊武士)
最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。 極端な悪筆と工作下手がコンプレックスゆえに自分を助けてくれる便利な文房具を探し求め続けており、その活動の結果得られた情報を雑誌・WEBなどの媒体で公開している。 文房具に関する著書多数。近著には『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(共著 スモール出版)がある。