ペーパーカッターの選び方 おすすめの使い方もあわせて解説!
まずは、ペーパーカッターの選び方をチェックしていきましょう。ポイントは下記のとおり。
【1】対応用紙サイズ
【2】裁断可能枚数
【3】「オフィス用」か「家庭用」かで性能をチェック
【4】紙の合わせやすいガイド
【5】替刃のバリエーション
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。自分の使い方にぴったりのペーパーカッターを選ぶために、参考にしてみてくださいね。
【1】対応用紙サイズ(A3/A4など)と本体サイズについて考えよう
小さなサイズから大きなサイズまでカットできるペーパーカッターは便利です。しかし、A3サイズをカットできる大型ペーパーカッターは、本体自体が大きく収納に場所をとられてしまい出し入れも大変。実際に購入するのであれば、どのサイズを主にカットしたいのか目的をはっきりさせておきましょう。
使う機会の多い対応用紙サイズと扱いやすい大きさを考えて購入するようにしましょう。
【2】実際にカットする紙の枚数+αで裁断可能枚数を考えよう
市販されているペーパーカッターには、一度に裁断できる枚数を示した裁断可能枚数が記載されています。実際にカットできる枚数は、紙の素材や厚みによって異なってきます。ペーパーカッターを購入するときには、実際にカットする枚数+αになる裁断可能枚数のペーパーカッターを選びましょう。
余裕を持たせることは、刃への負担を軽くすることにもつながります。
【3】「オフィス用」か「家庭用」かで性能をチェック
オフィス用と家庭用どちらでペーパーカッターを使うでしょうか。どちらで使うかによって必要な性能が異なります。購入前にチェックしておきましょう。
オフィス用|サブ or メイン? 利用方法で選ぶ
オフィスでペーパーカッターを使う場合、家庭よりカットする枚数も頻度も多くなります。メインのペーパーカッターであれば、裁断枚数も用紙サイズも大きいものがよいかもしれません。サブで使うのであれば、用紙サイズも枚数も抑えたあつかいやすい商品を選ぶようにしましょう。
収納しやすいよう、コンパクトさも考慮しておきましょう。
家庭用|収納場所と頻度で選ぶ
家庭では、オフィスのように複数の人がペーパーカッターを使うわけではないですよね。ペーパーカッターの購入を検討するのであれば、使う頻度と収納場所などを考えるようにしましょう。
毎日のように使うのではない限り、多少の使いやすさや効率のよさは犠牲になってもコンパクトに収納できるものを選ぶのがおすすめです。折り畳み式のペーパーカッターなどが便利ですよ。
【4】ガイドは紙の合わせやすさをチェック
ペーパーカッターにはサイズ表示がされているものや、ゲージがついて希望のサイズに合わせやすくなっている商品があります。A4やB5などの決まったサイズだけでなく、用紙をちょうど半分にカットしたり短冊切りしたりするのに対応しているものも。サイズ表示やメモリがこまかく記載されているものが便利です。
定型サイズにカットする機会が多いのであれば、ゲージつきのものを選んでもよいでしょう。
【5】替刃のバリエーションをチェック
ペーパーカッターは刃を持ち上げてカットする押し切り式だけではありません。スライド式もたくさんの種類が登場しています。希望のサイズに紙をカットすることはもちろん大切ですが、替え刃がついているともっと便利に使えます。
用紙に切り取り線を入れられるミシン目替え刃や折り目をつけられる替え刃もあります。いろんなシチュエーションで活躍してくれそうです。
文房具ライターからのアドバイス エキスパートが教える注目ポイント!
文房具ライターのきだて たくさんからのアドバイスをご紹介します。使いやすいペーパーカッター選びの参考にしてくださいね。
【1】最近人気なのは自炊用の高性能ペーパーカッター
ペーパーカッター(断裁機)は、近年とくに注目を集めている文房具のひとつです。
ドキュメントスキャナーの普及により、いわゆる自炊目的で書籍をきれいに切ってページを分解できる高機能なペーパーカッターが求められるようになったことが大きな要因のようです。
書籍を断裁するためには、刃の切れ味と一度に断裁できる厚みが重要です。特に対応する厚みが少ないと、書籍のページ数によっては一度に切ることができず非効率。
刃の切れ味は製品の口コミ以外では確認しにくい部分ですが、対応する厚みはスペックとして数字で表記されていますので、まずはここを確認してください。
【2】使い方に合わせたペーパーカッターを選ぼう
ペーパーカッターにはいくつかタイプがあります。
先に述べた書籍断裁用の高性能なものは、レバーと連動して刃が垂直に紙に下りてくる「ペーパーギロチン」と呼ばれるものが多いです。
また、対応枚数が少ない代わりに作業が手軽ということで人気なのが、回転式の円盤刃を走らせる「ロータリーカッター」。最近は、安全性が高くて子どもでも使えるものが販売されています。
昔ながらのペーパーカッターで、レバーと一体型の刃を下ろすのが押し切り式。これは「ペーパートリマー」などと呼ばれるもので、刃の位置が目で見てわかるので繊細なカットがしやすくなっています。
どのタイプを買うかで迷ったら、まずはおもな用途で選んでください。
ロータリーカッター(ロータリー式カッター)は安全性がポイント
ロータリーカッターの最大のメリットは、やはり安全性です。レールの上で円盤刃を走らせるという構造上、刃に手が触れにくく、作業中に怪我をする心配も少ないためです。
最近は替え刃がカセット式になっており、交換時ですら刃が露出しないという、より安全な製品も増えています。また、ミシン目カッターなどの特殊刃が用意されているものがあるのもポイント。
用途として、A3に2面づけした印刷物を半裁してA4のプリントを量産するなど、個人商店のチラシや学校・塾などのプリント作成に適しているでしょう。
一度にカットできる限界はコピー用紙で10~20枚くらいですが、手軽に使えるのが魅力です。
精密に切るならレバー式のペーパートリマー
レバー式の「ペーパートリマー」は、古くからあるペーパーカッターです。学校でプリントを切るのに多用されてきたものなので、職員室で先生が使っているのを見たことある、という人もなかにはいるのではないでしょうか。
一度にまとめて切ると切りズレが発生しやすく、刃が完全に露出しているため怪我をする危険があるなどの問題もあり、最近はやや人気薄なようです。
しかし、紙が切れるギリギリまで刃の位置が確認できるので、切断枚数さえ少なめにしておけば、精度の高いカットが可能です。
少部数の印刷物をトンボに合わせて切ったり、プリントした写真のトリミングなどに使うのであればペーパートリマーはまだまだ現役の道具といえるでしょう。
【3】ずれないように消耗品も要チェック
ペーパーカッターを運用していてはじめて気づくのが、刃と受け木(カッターマット)が消耗品であるということ。
当然、ハードに使えば使うほど頻繁な交換が必要になってきます。 とくに受け木は消耗すると切れ味が落ちたり、刃ズレの原因になるので、こまめに取り替えするのが肝心です。
購入時には刃の交換しやすさや受け木の価格などを確認しておくことも、長く運用するためには必要となります。
ペーパーカッターのおすすめ11選 大型の業務用やミニサイズの家庭用など!
うえで紹介したペーパーカッターの選び方のポイントをふまえて、文房具ライターのきだて たくさんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。
波線カットや斜めカット、折り目付けも!
A4サイズに対応しているミニサイズのスライド式ペーパーカッター。コンパクトでリーズナブルなので、家庭用におすすめです。
レバーで刃を切り替えるだけで、おしゃれな波形カットも可能。さらに、折り目やミシン目をつけることもできます。
用途ごとにカットの仕方を使い分けたり、二つ折り用のきれいなラインをつけたりしたい方にぴったりです。

厚い書籍もスパッと切れる高機能カッター
とにかく高性能な書籍断裁用カッターを選ぶなら、DURODEXの200DXがイチオシです。
対応枚数は一般的なコピー用紙で約200枚、厚さでいうと18mmまで一度にカットが可能です。
パーソナルユースでここまでの厚みに対応している製品は少なく、紙の厚い漫画の単行本でもだいたい200ページ以内であれば一冊まるごと切ることができます。
刃はドイツの刃物メーカー、ダーレ社のもので切れ味も文句なし。分厚い書籍がズパッと一気に切れる感触は快感です。
価格はやや高めですが、自炊したい中~上級者であれば1台持っておきたい商品といえるでしょう。

簡単に半分に切れる機能搭載でとても便利
紙の半裁に特化したロータリーカッターです。
左右連動して動くゲージで紙を固定すると、自動的に刃が紙の中央にセットされるので、あとはスライダーを動かすだけで簡単に半裁できるという仕組み。
いちいち紙のサイズを確認してゲージに当てて・・・・・・という手間がない分、ペーパーカッター初心者には非常に使いやすい製品でしょう。
切らずに折り線がつけられる特殊な替刃も用意されているので、コピー誌などの小冊子を作るのにも便利です。
ラインナップにはA4のほかにA3がありますが、A4は「A3用紙を半裁してA4」、A3は「A2用紙を半裁してA3」にする商品のため、サイズ違いにご注意ください。

受け木が回転するから切れ味が長持ち
選び方パートでも言及しましたが、意外と切れ味に関わってくるのが消耗品である受け木の部分。
こまめに交換することが快適な作業につながります。その点でコスパが高いのが、この『M-30』です。
受け木が特殊な八角柱型をしており、消耗してきたなと感じたら手元のダイヤルで回転させることにより、新しい面にすることができます。これなら受け木の交換回数も大幅に減らせます。
90度開いて紙をセットできる紙押さえは切断位置を確認しやすいため、こちらもペーパーカッター初心者にはおすすめです。

持ち運びに便利な折りたたみ式カッター
とにかくコンパクトに収納できるロータリーカッターです。最大の特徴は、紙を乗せる置き台が半分に折りたたむことができること。
置き場所を選ばずどこにでも収納できる省スペースさは、かさばりがちなペーパーカッターのなかでも選ばれるに値する大きなメリットといえるでしょう。ご家庭や狭小オフィスでの運用に向いている製品です。

押し切り式でより高い正確性を実現
ペーパートリマーでおすすめなのは、コクヨの押し切り式です。
収納時だけでなく、切る前に刃が持ち上がってる状態でもロックできるのが特長。さらにカット時、紙を押さえた手に刃が当たらないサポート板など、安全性を考慮した機構が盛り込まれています。
正確な位置でカットできるので、デザイン事務所や写真ラボなどでも使われているペーパートリマーですが、仕事の現場でこそ、やはり安全性が高いものを使いたいですよね。
刃の切れ味もかなりよいので、紙を重ねてカットしても切りズレが起きにくいというのもありがたい点です。
ボタンをスライドするだけ!簡単にカット可能
小さなオレンジのつまみが切れ味のよいカッターです。使い方は至ってシンプル。スライドするだけでスパッと切れるので、作業がはかどります。軽量なので持ち運びも簡単。家庭内でも仕事場でも手軽に使えます。
黒地に白の目盛りは見やすく、正確に用紙をカットできます。見た目は小型ですがカッター部分は品質のよい硬質合金の刃を使用しているので、カードや写真はもちろん、硬めのボール紙も鋭い刃で楽々カットできます。
赤外線機能付きで正確にスパッとカット!
正確さを追求した赤外線機能付きの手動ペーパーカッターです。レーザーで位置を決定し裁断するので思い通りのサイズにカットできます。オフィスや印刷店、写真館などはもちろん、学校や家庭などあらゆる場所で使用できるよう安全ガードが設置されています。
ハンドルは人間工学に基づいた設計で、厚めのボール紙も無理なくカット。フィルムなどの薄い素材の裁断も綺麗に仕上がります。クッキリと見やすいスケール表示で、更に正確な作業が可能です。
軽さと安全性が魅力のスライド式カッター
スライダーを押し付けて動かすだけでスパッと裁断が完了。用紙を押さえる板が集光式になっているため、裁断する位置が光って、スライダーを合わせてなぞるだけで正しくカットできます。持ち運びやすさを考慮した軽量サイズで取っ手も付いているため、オフィスなどでシェアして使うのに最適。
家庭でも置き場に困らないサイズが魅力です。力の入れ具合によって、コピー用紙や写真から厚紙まで裁断が可能。紙あて定規をロックすれば更に安定した状態で作業できます。
使いやすさにこだわったコンパクトタイプの裁断機
コンパクトなサイズと本体に付いた取っ手で、持ち運びが簡単。金属を使用せず重量を抑えるなど、あくまでも扱いやすさにこだわった製品です。紙の設置部分は罫線などが見やすく、更に用紙サイズもくっきりと表示されているのでわかりやすいでしょう。
マグネット式の定規で紙を押さえて、正確にカット可能です。替え刃の交換がロックボタン一つで簡単にできるなど、安全性にも気を配って作られていて、家庭でもオフィスでも手軽に使用できる裁断機です。
アーチ状の刃でスパッと裁断!
淡いブルーが優しい印象の裁断機。取っ手付きで持ち運びが便利です。切れ味のよい強力な円弧状の刃で、分厚めの紙やまとまった用紙を強い力を加えることなく裁断できます。透明な紙押さえで用紙の位置が確認しやすく、指先が刃に当たるのをガードするので正しく安全に作業が可能です。
可動式の縦のガイドは、横のガイドの目盛りに合わせたらマグネット固定できるので正確に裁断できます。ハンドルは持ち運びのときなどにロックが可能なので安全です。
「ペーパーカッター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ペーパーカッターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのペーパーカッターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
便利なカッターをご紹介! 【関連記事】
ペーパーカッターの購入前に気をつけたいこと 文房具ライターからのアドバイス
置き場所を事前に用意しておくのも重要!
ペーパーカッターは用途がかなり限定されますが、使いこなせれば便利な道具です。はさみより正確で、カッターよりも軽快にまとめて紙が切れるので、作業効率はかなりのもの。一度慣れれば、もうこれなしでは仕事ができなくなるともいえるほどです。
ただ、一部製品を除いては、かなり置き場所を取ってしまうというのは難点でもあります。購入時にはサイズをよく確認して、収納場所があるかどうかを考えておくのも、長く運用していくためには必要です。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。 極端な悪筆と工作下手がコンプレックスゆえに自分を助けてくれる便利な文房具を探し求め続けており、その活動の結果得られた情報を雑誌・WEBなどの媒体で公開している。 文房具に関する著書多数。近著には『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(共著 スモール出版)がある。