山善「防災バッグ30」を購入 実際に買ってみました
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
防災リュックとして検証したいポイントは以下のとおりです。
・色味やデザイン性
・重さ・大きさ
・中身の重要性
色味やデザイン性は、停電時に「暗いなかでも見つけられるかどうか」をチェックします。次に、女性や子ども、老人でも「かんたんに背負える重さ・大きさかどうか」を確認します。
最後に検証するのは、防災バッグにおいて大事な「中身はなにが入っているのか」です。なにが入っていてなにが足りないのかをしっかり説明します。
防災リュックセット「防災バッグ30」とは? 公式サイトの情報などを調査
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
「防災バッグ30」とは、山善が販売している災害用の防災リュックと防災グッズです。非常用給水バッグ、携帯トイレなど、かんたんに持ち運びできるうえに災害時に役立つグッズがひとまとめになっています。
「災害に備えよう」と思っても、どんなものをそろえればいいのか、どうやって管理すればいいのかわからない方も多いでしょう。たとえば「防災のために」とあれこれ買っても、荷物が多すぎたり重かったりして持ち運びできなければ意味がありません。
「防災バッグ30」には、防災に必要なグッズがすべて詰め込まれているため、もしもの事態でもすぐに持ち運べます。家電商品やアウトドアグッズを取り扱う歴史ある商社として70年以上のキャリアを誇る山善の商品なので、人気も高いです。
山善「防災リュック30」を実際に使用してみた 検証レビュー
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
重さ・大きさはどうなのか、どんな中身なのか、含まれている防災グッズの必要性などを検証します。
商品のデザイン・見た目
災害バッグにおいて、「色味」や「デザイン」はとても重要です。なぜなら地味な色や目立たないデザインだと、バッグ自体を見失ってしまうおそれがあるからです。たとえば、災害が起きると停電することも珍しくありませんが、真っ暗ななか、目立たない色の防災バッグを探すのはかんたんではありません。
「山善の防災バッグ30はどうか」というと、色味は2種類あります。
・レッド
・ブラック
今回購入したのはレッドですが、オレンジがかった赤でとにかく明るいです。
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
このように、暗闇のなかでもかんたんに見つけられます。カラーバリエーションとして「ブラック」もありますが、こちらは上記の理由であまりおすすめできません。
生地は撥水加工されており、目立ったほつれなどはなく、作りもしっかりしています。顔を10cmくらい近づけるとややゴムのにおいがしますが、イヤになるほどではありません。
重さ・大きさ
公式サイトに表記されている重さ・大きさは、こちらをご覧ください。
・約幅32×奥行43×高さ16cm
・重さ1.97kg
男女で背負ってみましたが、大きさは一般的なリュックとほとんど変わりません。
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
女性(160cm)でも軽々と背負えました。
重さは1.97kgですが、背負っても「重い」と感じることはありませんでした。小学生のランドセルが「1.2〜1.4kg」とされているので、1.97kgという重さは、大人ならむしろ軽いくらいです。
中身をチェック
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
中身はこちらをご覧ください。
緊急用ホイッスル、2WAYドライバー、カッター、圧縮袋、予備袋、筆記用具セット、歯ブラシ3本、綿棒20本、マスク3枚、携帯トイレ3個、45Lポリ袋3枚、紙皿3枚、プラカップ5個、割り箸5膳、スプーン・フォークセット、2WAY懐中電灯、ラバー手袋、お薬ケース、布テープ、レインポンチョ、サンダル、アルミシート、アルミブランケット、エア枕、非常用給水バッグ、ラップ、アルミホイル、ボディタオル、ティッシュ
注意したい点が、「食料」や「水」は含まれていないという部分です。防災において大事なのが食料と水なので、このあたりは別途購入する必要があります。
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
また、懐中電灯はありますが、電池は含まれていません。さらに、絆創膏などの応急処置グッズも入っていないので注意してください。携帯トイレも3個しか入っていないため、「このバッグがひとつあれば安心!」というわけにはいかない可能性が高いです。
まとめると、たしかに中身は充実しているものの、過信しすぎるのはよくありません。食料・水、応急処置グッズ、電池・充電器などは自分でそろえておき、それらの近くにこのリュックを置いておく、というのがおすすめです。
以下からは、リュック以外の中身29点を1つずつ紹介します。
1.懐中電灯ランタン
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
単三電池3つを買ってきて、懐中電灯ランタンを実際に使ってみました。簡易的な懐中電灯とは思えないくらい明るいです。暗いところで使ってみても、数メートル先まで光が届きました。
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
スイッチを変えると、側面のライトが光ります。地面や床に立てることでスタンドライトのように使えますし、手元からぶらさげてランタンとしても役立ちます。良い意味で光が広がらないので、「明るすぎる」として周囲に迷惑がられることもありません。
2.ホイッスル
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
閉じ込められたり、何かの下敷きになったりしたとき役立つのがホイッスルです。吹いてみたところ、周囲に響き渡るしっかりとした音が出ました。カラビナが付いているので、リュックやベルトに引っ掛けてすぐに取り出すことができます。
3.レインポンチョ
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
レインポンチョは体をゆったりと包み込むサイズです。フードが付いている上にリュックごと守ってくれるので、雨に打たれても心配ありません。
4.EVAサンダル
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
サンダルは足のサイズが25.5〜26cm前後の筆者で「やや大きめ」に感じました。そのため、体が小さい女性は動きづらい場合もあるでしょうが、軽い素材なので長期間歩き続けても平気です。一方で、体が大きい男性にとっては使いやすいサイズです。
5.アルミシート
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
避難場所や一時的に避難したところでは、床が汚れていたり、冷たかったりする場合も少なくありません。そんなときに重宝するのがアルミシートです。寝転べるくらいの大きさがあるため、「ちょっと横になりたい」というときにも便利です。
6.アルミブランケット
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
冬や体が冷えた状態で避難する場合、体温が徐々に低下していきます。そこで役に立つのがブランケットです。アルミでできており、保温性が高いです。写真のとおりに体をすっぽり包み込めるので、ほとんど熱が逃げていきません。
7.エアまくら
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
枕があると、寝ているときに首や頭を守ってくれます。空気を入れてふくらませるタイプなので、普段はこのようにコンパクトです。
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
空気を入れると、簡単に枕として使えます。大きくはありませんが、だからこそ平均的な肺活量で無理なく膨らませられます。空気の調整も自由にできるので、枕の固さ・高さもある程度なら変更可能です。
8.非常用給水バッグ
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
給水バッグは5リットルまで入ります。持ち手もついているので、女性でも楽に運べます。水を入れた状態だと自立してくれるのもありがたいポイントです。
9~12.ペーパートレー×3、プラカップ×5、割りばし×5、スプーン・フォーク×1
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
簡単な食事に必要な食器がセットになっています。カップはプラスチックなので、洗えば何度も使えます。どれもシンプルではありますが、使っていて不便さは感じません。
13、14.ラップ、アルミホイル
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
意外とさまざまなところで役立つのがラップ・アルミホイルです。たとえば、ペーパートレーにラップを敷いて食事すると、トレー自体には汚れが付きません。火を起こせる状態なら、食べ物をアルミホイルで包んで温めることで、簡単に蒸し料理を作れます。
15.ボディタオル
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
一般的なサイズのボディタオルです。「家にあるから」と油断して、準備し忘れることも多いですよね。このようにセットになってリュックに入っていると、もしものときにも安心できます。
16.歯ブラシ×3
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
歯ブラシも一般的なサイズでした。ただ、ホテルに置かれている無料のアメニティーグッズなどに比べてヘッドの部分が大きかったです。ヘッドの部分が大きいと歯の隙間まで磨けるので、口の中を衛生的に保てます。
17.マスク×3
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
ほこりや飛沫から守ってくれるのがマスクですよね。粗悪なものではなく、むしろ単品で売られているものと遜色ありませんでした。このように顔半分をしっかりとカバーできます。
18.綿棒×20
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
細かい汚れやホコリを取り除くときに便利なのが綿棒です。清潔な綿棒が20本セットで入っています。
19.ティッシュペーパー×1
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
ソフトパックのティッシュペーパーが1個入っています。止血するときや汚れを取り除くときなど、さまざまな場面で重宝します。床やテーブルに置けるので、ティッシュを取りやすい点も良かったです。
20.携帯用トイレ(処理袋×3、処理袋×3)
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
携帯用トイレは、処理袋と処理袋を包むポリ袋が3セットずつ入っています。イラストで説明書きがあるので、使い方に困ることもありません。
21.ポリ袋45リットル×3枚
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
45リットル分のポリ袋が3枚入っています。ゴミ袋として利用するのはもちろんのこと、さまざまな用途で使えます。簡単に折り畳めるので、持ち運びに困ることもありません。
22.ラバー手袋
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
手袋はゴム製で、手のひら部分に滑り止めが付いています。実際に使ってみたところ、単品で売られている手袋と変わらないくらいのグリップ力を感じました。大きすぎず小さすぎずのサイズ感で、女性でも使用できる大きさです。
23.圧縮袋
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
圧縮袋も付いています。ダブルファスナーになっているため、真空状態を作りやすいです。Tシャツなど薄手の服なら3、4着は入ります。
24.布テープ
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
切り貼りしやすい布テープも入っています。ちょっとしたメモ代わりにも使えますし、何かを固定する際にも便利です。吸着力も高いので、雨など劣悪な環境の中でも役立ちます。
25.2WAYドライバー
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
2WAYドライバーは、プラスとマイナスを簡単に切り替えられます。何かを組み立てるときやねじを緩めたり、強めたりするときに必須です。着脱式なので、コンパクトに持ち運びできますよ。
26.カッターナイフ
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
カッターナイフもかなりコンパクトです。だからといって安っぽいわけじゃなく、実際に使ってみましたが切れ味も問題ありません。手のひらサイズに収まるので、持ち運びも簡単です。
27.お薬ケース
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
持病を持っている方にとって忘れてはいけないのが「薬」の存在ですよね。お薬ケースは6つに分けて使えるようになっています。大きくはありませんが、最低限の薬を入れておく分には重宝します。
28.予備袋(小銭入れ)
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
災害時に便利なのが「小銭」です。なぜなら、災害時には自販機など「1,000円以下のお金でないと使えないもの」のお世話になることも少なくないからです。普段から1,000円以下のお金を入れておいてもしものときに備えましょう。
29.筆記用具セット
Photo by マイナビおすすめナビ
Photo by マイナビおすすめナビ
筆記用具セットも用意されています。筆談で会話することもできますし、何かあったときに瞬時にメモできます。メモ帳は罫線も引かれているので、いろんな場面で役立ちますよ。
山善「防災バッグ30」のレビューまとめ 災害時に役立つ防災リュック
まず、1人につきひとつ持っておいて損はありません。
バッグ自体も中身の質も、けして悪いものではないどころか、クオリティの高さを感じました。
これだけ入っていてかなり軽くすぐに取り出せられるのは、とても便利です。
一方、「これだけあれば安心!」とはならない可能性が高いので注意してください。
とくに、食料・水、応急処置グッズなど、災害時において大事とされるものが入っていません。
そのため、それらは別途用意し、自分なりにバッグの中身を取捨選択してカスタマイズするのが大事です。
サイズ | 約幅32×奥行43×高さ16cm |
---|---|
重さ | 1.97kg |
カラーバリエーション | 赤、黒 |
サイズ | 約幅32×奥行43×高さ16cm |
---|---|
重さ | 1.97kg |
カラーバリエーション | 赤、黒 |
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 防災グッズの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での防災グッズの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの防災用品の記事はこちら 【関連記事】
◆Amazonや楽天を始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しており、当記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されます。◆記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆アンケートや外部サイトから提供を受けるコメントは、一部内容を編集して掲載しています。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
「生活雑貨・日用品」「住まい・DIY」カテゴリー担当。妻と娘が二人で料理をしているのをほほえましく眺めながら、息子と食べる担当になっている30代編集者。あると便利な日用品を買っても使わず、怒られているのは内緒。