洗濯機の設置準備をチェック
洗濯機をきちんと設置するためには、購入前から準備しておくことがたくさん。そこで、設置前だからこそ気をつけておくべきポイントを解説していきます。
設置場所と洗濯機の種類・サイズを確認する
洗濯機の設置で失敗してしまう主な要因が、設置スペースと本体サイズの不一致です。洗濯機は想像以上にスペースが必要となるので、洗濯機の容量や機能を優先して選んでしまうと、スペースに置けなく可能性が高くなります。
そのため、設置場所の面積や高さをきちんと計測し、そのスペースに無理なく置けるサイズの洗濯機を選ぶようにしましょう。
縦型とドラム型による大きさの違い
洗濯機は、縦型とドラム型に大きく分けられます。縦型は古くからある洗濯機の形状で、上から洗濯物を出し入れするため、洗濯機の上部にある程度の広さが必要です。
ドラム型は取り出し口が低く、なかの洗濯槽が斜めに設置されているのが特徴。上部のスペースは自由に活用できますが、蓋を横に開かないといけないので、蓋の開き具合や横方向のスペースをきちんとチェックしておきましょう。
搬入時の経路、通路の幅を確認
忘れがちなポイントが、洗濯機を自宅のなかに入れること。一般的な大きさの洗濯機であれば問題ないことが多いですが、玄関の扉や廊下の幅が洗濯機よりも狭く、なかに入れられないことが稀にあります。
そこで、搬入経路の横幅などをあらかじめチェックしておきましょう。また、万が一玄関から入らなかった場合を想定して、ほかにどこからなら入れられるのかを考えておくのもおすすめです。
防水パンの有無とサイズを確認する
洗濯機の設置スペースには、「防水パン」というものが設置されている場合があります。防水パンとは、洗濯機から水漏れした場合の受け皿になってくれるもので、床板を水濡れから守ってくれるものです。
ただ、防水パンがあると、洗濯機の足部分のサイズが防水パンの内寸に収まっている必要があります。さらに、本体サイズと足部分のサイズは異なっているので、どちらのサイズも忘れずにチェックしておきましょう。
排水口の位置と形状を確認
洗濯機の設置スペースには、洗濯機用の排水口が設けられています。正しく設置するには、洗濯機の排水ポンプと排水口を結ばなくてはいけません。
そのため、洗濯機と排水口の位置関係によっては、パイプやかさ上げ台などのアイテムが必要です。自分で設置する場合、あらかじめこれらのアイテムを用意しておく必要があるため、きちんと排水まわの環境をきちんと確かめておきましょう。
蛇口の形状を確認
洗濯機へ自動で給水するために、全自動洗濯機では「圧力ホース」を蛇口につないでいます。蛇口の形状によっては圧力ホースを取り付けることができず、別途ジョイントが必要になる場合があります。
そこで、自宅にある蛇口が圧力ホースに対応した形状なのかをチェックしておきましょう。はめられるからと無理に取り付けると水漏れなどを引き起こしてしまうため、無理やり取り付けることはやめましょう。
洗濯機の設置手順を確認しましょう
ここからは、実際に洗濯機を取り付けていく手順を、工程ごとに解説します。各工程で注意ポイントなども解説するので、ぜひ参考にしてください。
排水溝の位置により排水ホースを出す方向を決める
水漏れさせないためには、排水口と洗濯機を正しくつなぐことが必要。そこで、排水口が洗濯機のどの位置になるかをチェックし、排水ホースを出す方向を決定しましょう。
たとえば、本体の右側に排水口があるなら右側へ向けてホースを出します。また、洗濯機のどこから排水ホースが出ているかも重要なので、どのようにホースをとおすのか考えおきましょう。
設置したら排水ホースを排水溝に接続する
洗濯機を設置スペースに置いたら、排水ホースと排水口を接続していきましょう。排水口側に「エルボ」というL字型の出っ張りがあればそこへ差し込み、「ホースバンド」という金具では排水ホースを固定します。
エルボがない場合は、排水ホースバンドを直接排水口へ差し込みます。接続した排水ホースのなかを水が流れやすくするために、ホースに凹凸ができないよう、なるべく平坦な状態で設置するのがポイントです。
洗濯機と給水ホースを接続する
まず洗濯機に給水ホース取り付け、その後蛇口へ取り付けます。アタッチメントなどを取り付ける場合には、忘れずに取り付けてから給水ホースをつなげましょう。
ホースと蛇口を取り付けるときは、ホース側のプラスチック部分を下げながら差し込みます。差し込んだあとに下げた部分を離すと、元の場所へ戻ろうとする過程でしっかりとはまります。取り付け終わったら、ホースを引っ張り、抜けないかきちんと確かめましょう。
アース線をとりつけコンセントをさす
Photo by Clint Patterson on Unsplash
Photo by Clint Patterson on Unsplash
洗濯機を設置する場所は洗面所など、水気や湿気が多い場所。そのため、漏電や事故を防ぐためにも、アース線を取り付けてからコンセントをさしましょう。
設置スペースのコンセントにはアース線を取り付ける場所が設けられているので、ドライバーなどを用いて挟み込むようにして取り付けます。もし、コンセントが二口あり、すぐに使わない場合は、コンセントカバーなどで塞いでおくのがおすすめです。
試運転をして水漏れがないかなど確認する
最後に、試運転を行い水漏れがないかを確かめます。ただし、蛇口とホースの取り付けが正しくない場合、水が吹き出してしまう可能性があるので、最初はゆっくり蛇口を開くように気をつけましょう。
試運転では、洗濯槽に水が1/3程度溜まったら動作を一度やめ、確認後に脱水のみのコースにして再び稼働させます。この試運転は取り付けミスが起こっていないかを確かめるものなので、実際に洗濯をする必要はありません。
洗濯機の配送料金と設置料金は?
洗濯機は自分でも設置できますが、実際にどれくらいの費用がかかるのか知りたい人も多いはず。そこで、業者へ洗濯機の配送や取り付けを依頼した場合、どの程度の料金が必要になるかを解説していきます。
洗濯機の配送料の目安
洗濯機の配送方法は、宅急便や「赤帽」などの配送サービス業者、引越し業者などの選択肢があります。配送料金は、荷物の重さと距離で決定され、同じ県内なら7,000円~1万円程度の配送料金がかかります。
一概にはいえませんが、宅急便は費用が抑えめで、引っ越し業者はやや高めの費用です。配送サービス業者は、事業所ごとに費用はバラバラなので、運ぶ距離やサービスの内容に合わせて使いやすいものを選びましょう。
洗濯機の設置料の目安
洗濯機の設置料金は、縦型の場合は3,000円程度、ドラム型の場合は6,000円~9,000円程度と、ドラム型のほうが料金が高い傾向にあります。
また、設置料金には自宅内へ持っていく費用も加算される場合や、蛇口のアタッチメントなどのパーツを購入する必要もあるため、状況によっては金額が上乗せされます。そのため、イメージよりも割高になってしまう点に注意しましょう。
家電量販店なら配送や設置費用込みの場合も
新品の洗濯機を家電量販店で購入する場合、店舗によっては配送から設置まで、すべての工程を行ってもらうこともできます。この場合の費用は店舗によってさまざまで、費用がかからない場合もあれば1,000円程度必要な場合もあります。
どのような場合でも費用は手ごろですが、日程や時間はあらかじめ決めなければいけません。希望どおりの日時に取り付けられないこともあるので、余裕を持って依頼しましょう。
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編集部まとめ 自分の状況に合う方法で洗濯機を設置しよう
洗濯機の取り付けは、きちんと下調べをして、各工程のポイントをきちんと把握すれば業者に依頼しなくても設置できます。自分で正しく設置できれば、その分の費用をほかのことに使えるメリットもあります。
ただ、洗濯機を新しく家電量販店で購入する場合は、配送から設置までを手ごろな価格で依頼できるので、自分で設置するメリットが小さいことも。そのため、必要な費用や手間などを総合的に判断して、自分にとって適した方法で洗濯機を設置しましょう。
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