洗眼薬と目薬(点眼薬)の違いは?
小林製薬「アイボン」のHPによると、点眼薬は「目のかゆみ・違和感等の目の諸症状を治すもの」、洗眼薬は「目の表面や目の中の花粉などをしっかり洗い流すもの」と説明されています。
洗眼薬を使うことで、涙だけでは落としきれない目の汚れを洗い流すことができますよ。
洗眼薬はコンタクトしてない人も使える?
洗眼薬は、コンタクトレンズを外した後に使用するイメージを持っている人も多いかもしれません。なかにはコンタクトレンズ使用者を対象とした商品もあるものの、洗眼薬自体はコンタクトレンズをしていない人でも使用できます。使用感や目のお悩みに合わせて選んでみてください。
洗眼薬の選び方
医療ライターの西村テツジさんへ取材をして、洗眼薬の選び方をうかがいました。ポイントは以下の4つです。
【1】メントール成分配合か
【2】洗眼方法
【3】目の状態や悩みに合った成分
【4】防腐剤フリーか
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。目の悩みに合った洗眼薬を選ぶための参考にしてください。
【1】リフレッシュが目的ならメントール成分配合を選ぶ
目を洗ってさっぱりしたいなら、洗った感覚を実感できるメントール成分が配合された洗眼薬を選びましょう。目の疲れを感じたときにスーッとした強めの清涼感はリフレッシュにもなります。ただし、清涼感の強さは商品によって異なりますし、なかには苦手な方もいますよね。
刺激が弱めのものを使いたい方は「マイルド」と書かれた洗眼薬を。清涼感が不要な方はメントール成分が配合されていないものを選ぶといいでしょう。
【2】洗眼方法もチェックしよう
上を向いて洗うタイプの洗眼薬は、薬液を入れたカップを目に押しあてて上を向いてまばたきをします。目を薬液に浸した状態で洗うことが可能です。
カップは顔に沿うような形状で作られていますが、薬液がこぼれてしまわないか不安なら下向きで洗えるタイプを選びましょう。下向きで洗えるタイプのカップはやわらかい材質でできており、薬液を入れた状態でカップをもむことで薬液が対流して目を洗うことができます。自分が洗いやすい向きで洗える洗眼薬を選んでください。
【3】目の状態や悩みに合った成分を選ぶ
洗眼薬には目を洗うだけではなく、目のことを考えてさまざまな成分が配合されています。ビタミンや角膜保護成分など、どのような成分が配合されているのかご紹介しましょう。
疲れ目には「ビタミンB群」
パソコンやスマホなどを長時間使用して目の疲れを感じたら、ビタミンB群が配合されている洗眼薬を選びましょう。目の組織代謝を促進して目の疲れを緩和する「ビタミンB6」や、ピント調節機能をよくする作用をもつ「ビタミンB12」などがあります。
どちらのビタミンも洗眼薬以外に、目薬(点眼薬)にも配合されており、疲れを感じた目のリフレッシュに役立ちます。ビタミンB群はふだんの食事から摂取することも大切です。洗眼薬を使っても疲れを感じるときは、食生活の見直しやかかりつけ医の診察も検討しましょう。
コンタクトを外した目には「角膜保護作用」のある成分
コンタクトレンズを装着すると、目に汚れやゴミがつきやすくなったり、乾燥しやすくなったりします。そのため、角膜を保護してくれる成分が入った洗眼薬がおすすめです。コンドロイチン硫酸は、角膜を保護する役割や涙の蒸発を防ぐ役割をもっているといわれています。
ホコリ・花粉対策には「抗ヒスタミン成分」
花粉が気になる季節になると、憂うつな気分になる人も多いことでしょう。花粉やハウスダストが目や鼻などの粘膜につくと、異物を身体から追いだすためにヒスタミンなどの化学物質が分泌され、目や鼻がムズムズとしたり、涙が止まらなくなったりといった症状に悩む人もいます。花粉やハウスダストなどに敏感な方は「クロルフェニラミンマレイン酸塩」が配合された洗眼薬を選んでください。
クロルフェニラミンマレイン酸塩はヒスタミンの作用を抑えてくれる成分です。すっきりと洗い流し、気になる症状もしずめてくれます。
【4】防腐剤フリーを選んだほうがいい?
コンタクトレンズを使用している方や目の乾燥が気になる方は涙の量が少ないため、洗眼薬の成分が目の表面に残りやすい状態です。そのままコンタクトレンズを装着するとさらに角膜にダメージを与えてしまうため、防腐剤(*)フリーの商品を選びましょう。
ただし、防腐剤が配合されていないので開封後は早めに使い切ることが大切です。コンタクトレンズを使用していない方や目の乾燥が気にならない方は、用法・用量を守って使えば防腐剤フリーの洗眼薬にこだわらなくてもいいでしょう。ご自身の目の状態を把握して選んでみてください。
*ベンザルコニウム塩化物、パラベンなど
疲れ目、ドライアイ、不快感もすっきり! 洗眼薬 医療ライターがアドバイス
目の疲れ、ドライアイ、花粉症などの不快感を感じたときに、目を洗浄することで、すっきり感が得られます。爽快感の有無、目のピント調節機能をよくするビタミンB6やB12の配合、ドライアイを労わる成分配合、不快感を抑える抗ヒスタミン剤配合など、症状に合わせて商品を選べます。
また、洗眼方法もしっかり瞳を浸せる上向きや姿勢が楽な下向きのものなど幅広く商品がそろっています。
洗眼薬のおすすめ12選 コンタクトで疲れた目や花粉対策に
ここまでご紹介した洗眼薬の選び方をふまえて、医療ライターの西村テツジさんと編集部で選んだおすすめの洗眼薬をご紹介します。配合成分に着目して、目の疲れや花粉対策など悩みに合った洗眼薬を探してみてください。

ロート製薬『ロートリセ洗眼薬』は、3種のビタミンを配合しコンタクトレンズを外したあとの瞳の汚れを落とします。上向き、下向き、どちらでも使用できます。
しっとりとしたマイルドな使い心地
洗眼しやすい独自のカップで上向きはもちろん、下向きでも使える洗眼薬です。薬液をカップに入れたら、つまむようにもむと薬液が対流して洗浄します。しみないマイルドな使い心地なので洗眼薬をはじめて使う方にもおすすめです。
有効成分をはじめ、ヒアルロン酸Naも配合されています。ローズの香りがほのかに香ります。
※この商品は「第3類医薬品」です。
抗炎症、抗ヒスタミン、角膜保護作用の成分を配合
抗ヒスタミン成分や抗炎症成分を配合した洗眼薬です。目の中の花粉やほこりなどの異物をすっきり洗い流して、瞳の清潔をキープできます。
「アイボン」シリーズのなかでは、「アイボンクール」と「アイボンWビタミン」の間くらいの爽快感(刺激)になります。
※この商品は「第3類医薬品」です。

小林製薬『アイボンdミニ』はコンタクトレンズを装着する眼のために角膜修復成分、角膜保護成分を配合し、携帯性のよい100mlのミニサイズ。
角膜修復・保護成分配合! 携帯に便利なミニサイズ
コンタクトレンズを外した眼についたホコリなどを洗浄する洗眼薬です。有効成分にアライトイン(角膜修復作用)やコンドロイチン硫酸エステルナトリウム(角膜保護作用)など配合し、コンタクトレンズを装着する眼のことを考えて作られているのが特徴です。
もちろん、コンタクトレンズを使用していない方も使えます。水泳のあとの洗浄にもぴったり。携帯性にすぐれている100mlのミニサイズもポイントです。
※この商品は「第3類医薬品」です。

花粉が気になる季節におすすめ
花粉対策にこだわって作られた洗眼薬 です。下を向いたままもみ洗いできる便利なアイカップつきで、クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン剤)を含む薬液が目に付着した花粉やホコリをすっきりと洗い流します。
メントールが配合されているため、清涼感のあるさわやかな使い心地です。目の疲れを感じたときのリフレッシュにも使ってみてください。
※この商品は「第3類医薬品」です。
3種類のビタミン&アミノ酸を配合!
コンタクトレンズを使用して目の疲れを感じたときにおすすめの洗眼薬です。ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)・シアノコバラミン(ビタミンB12)・トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)とアミノ酸類が配合されています。ベンザルコニウム塩化物やパラベンなどの防腐剤は使われていません。
カップには液漏れしないように工夫がほどこされています。さわやかな使用感ですっきりとするでしょう。
※この商品は「第3類医薬品」です。
さわやかな使い心地! 目の疲労感もすっきり
目のなかにホコリやゴミなどの異物感はもちろん、コンタクトレンズを外した目の汚れをすっきりと洗い流してくれる洗眼薬です。グリチルリチン酸ニカリウムやクロルフェニラミンマレイン酸塩などの有効成分が配合されています。
仕事でパソコンを使用する方で目の疲れを感じたときも、洗眼することで気分転換になるでしょう。
※この商品は「第3類医薬品」です。
メントールですっきりとした使い心地
ビタミンB6とタウリンが配合された洗眼薬。目の不快感や起床時にすっきりとさせたいときに使えます。メントール配合で清涼感あふれる使い心地が特徴です。5種類の有効成分により目の状態を健やかにたもちます。毎日のケアを継続できる500mlとたっぷり入っているのもうれしいポイント。
起きてすぐ、目ヤニなどが気になるときにも使えます。
※この商品は「第3類医薬品」です。
清涼剤・防腐剤フリー! 優しい使い心地
目にしみないマイルドな使い心地が特徴のアイボンです。
メントールなどの清涼剤や防腐剤は使われていません。そのため、スーッとした清涼感のある洗眼薬が苦手な方にぴったりです。洗眼薬初心者にも向いています。
※この商品は「第3類医薬品」です。
下向きのまま洗眼できるカップが便利
抗ヒスタミン剤・抗炎症剤が配合された洗眼薬。商品名のとおり、清涼感のあるさし心地が特徴です。パラベンなど防腐剤は含まれていません。
上向きでも下向きでも洗眼が可能です。付属のカップに薬液を入れたら、目に押しあててもみ洗いするだけで、ホコリや汚れをすっきりと洗い流します。使用後は水洗いをしてホコリなどがつかない清潔な場所で保管してください。
※この商品は「第3類医薬品」です。
乾燥が気になる目をしっとりケア
ヒアルロン酸Naを配合したしっとりと心地よい洗眼薬です。とろみのある薬液が眼を包みこみながら、ホコリや汚れを洗い流します。
上を向いたときに薬液がカップからこぼれないようになっており、あとも残りにくいアイボンシリーズ。こちらは角膜保護作用や抗炎症成分も配合されているため、うるおしながら目のケアがおこなえます。
※この商品は「第3類医薬品」です。
いつでも洗眼可! 携帯性にすぐれた点眼型洗眼薬
目薬のように点眼するタイプの洗眼薬です。薬液は涙に近い性質のため、しみにくいのが特徴。1回につき4~6滴点眼します。薬液があふれてしまうので点眼の際はティッシュなどぬぐうものを用意しておきましょう。
10mlと小さく外出時にも持ち運びしやすく、異物が入ったときにすぐに対応できるので便利です。開封後は1カ月を目安に使い切るようにしてください。
※この商品は「第3類医薬品」です。
有効成分が眼病の原因をすっきり洗い流す
黄砂やホコリ、花粉など目のなかの異物感をそのままにしていると、眼病のリスクが高まります。「ロートV洗眼薬」は5種類の有効成分を含む薬液が、眼病の原因をすっきりと洗い流してくれます。
500mlとたっぷり入っているのも魅力。洗眼しやすいロート製薬独自のカップが付属しています。使用後にコンタクトレンズを装着する際は洗眼後、10分以上経過してから装着してください。
※この商品は「第3類医薬品」です。
「洗眼薬」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 洗眼薬の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの洗眼薬の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
洗眼薬は用法用量をしっかり守ろう 気持ちいいからといってやりすぎはよくない!
洗眼薬で目の表面についたホコリや花粉などの汚れを洗い流すことで、眼病を未然に防ぐのに役立ちます。使用するとすっきりとしてリフレッシュにもなるため、ついついやみつきになってしまうことも。しかし、洗眼薬に配合されている成分はあくまでも医薬品です。そのため、1日の目安使用回数を超えて使うとダメージを与えてしまう可能性があります。
洗眼薬は目の洗浄・眼病リスクを抑えるために使用するものなので、商品に記載されている用法・用量はしっかりと守るようにしてください。また、使用期限も設定されているので、こちらもしっかりと守りましょう。
花粉対策や疲れ目目薬もあわせてチェック 【関連記事】
洗眼薬で洗っても気になるときは受診を
医療ライターの西村テツジさんと編集部で選んだおすすめの洗眼薬をご紹介しました。花粉やホコリに敏感な人やコンタクトレンズを使用している人、ドライアイなど目の悩みに合わせて選ぶことが大切です。西村テツジさんから教えていただいた洗眼薬を選ぶポイントも参考にして探してみてください。
洗眼薬はあくまでも眼病を防ぐために使用するものなので、洗眼薬を使用していても目の異物感が続くときは眼科を受診してください。
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新薬の企画開発を10年経験。その後、日用品メーカーで医薬部外品、化粧品、健康食品の商品企画、マーケティング、新事業開発を18年経験。 健康関連のスペシャリストとして、青汁マイスター・ソムリエ、薬膳コーディネーターの資格を有し、これまでに執筆は100事案を超え、商品企画提案などにも含め幅広く活動中。