ファットバイクの魅力とは? 悪路も抜群の乗り心地
ファットバイクはマウンテンバイクの一種で、幅のある太いタイヤを装備しています。もともと雪が積もる寒冷地での走行を考えて開発されたもので、雪道や砂地、段差のあるデコボコ道でも走りやすいのが特徴です。
タイヤが太いぶん、車体重量は重くなりますが、走破性や見た目のかっこよさは格別。過酷なトレイルに対応した本格モデルから、街乗りしやすいライトモデルまで幅広いファットバイクが販売されています。
ファットバイクの選び方 用途・素材やホイールなど
ファットバイクの選び方のポイントを4つご紹介します。タイヤの太さやフレームの素材をよくチェックすることが大切です。ぜひファットバイクを選ぶときの参考にしてください。
【1】タイヤの太さ
【2】フレームの素材
【3】ホイールの大きさ
【4】エンド幅
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】用途に合わせてタイヤの太さを選ぶ
ファットバイクのタイヤ幅は、4~5インチが主流です。雪道や未舗装の荒れた道を走るなら、接地面積が広く、安定感の高い5インチがおすすめ。安定感と操作性の両方を求めるなら、バランスにすぐれた4インチがいいでしょう。
最近では、「セミファット」と呼ばれる3インチのタイヤを採用したモデルも注目されています。安定感はやや劣りますが、スピード感のある軽快な走りを楽しめるため、街中での利用にもぴったりです。
【2】フレームの素材ごとの特徴を知ろう!
ファットバイクに使われるフレームの素材には、クロモリ、カーボン、アルミなどがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
頑丈で衝撃吸収力が高い「クロモリ」「チタン」
トレイルや段差の多いデコボコ道など、ハードな環境を長時間走る場合には、クロモリ製やチタン製のフレームが向いています。クロモリはほかの素材よりも重量があるものの、耐久性と衝撃吸収力が高く、頑丈です。
チタンは、クロモリと同様に頑丈なうえに、軽量なのが特徴。漕ぎ出しの重さを感じにくく扱いやすいのですが、高価なのもあり、あまり出回っていないようです。
軽くて軽快な乗りごこちの「カーボン」
ある程度舗装された道を長距離走行するなら、カーボン製のフレームがおすすめです。カーボンは軽量なのに加えて、高い衝撃吸収性能を備えています。快適な乗りごこちで、長時間走行しても疲れにくいのが特徴です。
カーボンは値段が高く、キズがつきやすいともいわれているため、ハードな環境での走行は控えたほうがいいかもしれません。
湿気やサビに強い「アルミ」
通学や通勤など、街中での日常使いであれば、アルミ製のフレームを選ぶといいでしょう。衝撃吸収力はあまり高くないものの、軽くて丈夫で扱いやすく、漕ぎ出しもスムーズです。安価で品ぞろえが豊富なのもうれしいポイント。
また、アルミには、水に濡れてもサビにくいという長所があります。ビーチで使いたい人にもぴったりな素材です。
【3】ホイールの大きさをチェック
ホイールの大きさは、コントロール性に影響します。ファットバイクはタイヤが幅広で大きいぶん、機敏な動きがやや苦手です。街中など、細い道やカーブが多い道で走行するなら、小回りのきく、やや小さめのホイールを選ぶといいでしょう。
一方、本格的なトレイルや長距離ライドであれば、ファットバイク本来の性能を発揮できる大きめのホイールが適しています。ひと漕ぎで大きく進むので、まっすぐな道ではスピード感のある走りが楽しめるでしょう。
【4】エンド幅にも注目!
ファットバイクにはエンド幅と呼ばれる部位があり、ホイールやタイヤを交換する際などに必要になります。エンド幅とは、ホイールを挟むフレームの幅のこと。前輪と後輪の2カ所をそれぞれチェックします。
一般的なスポーツバイクはエンド幅の規格が決まっているものも多いですが、タイヤが太いファットバイクの場合は、特殊な規格になっていることも。レアな規格だと、交換時に時間がかかる場合もあるので、気になる方は確認しておくといいでしょう。
雪道も走行できる唯一の自転車 自転車整備士がアドバイス
通常の自転車で雪道を走るためには対策が必要です。一応自転車用のスタッドレスタイヤも存在はしていますが、車と違って自転車のタイヤ交換に慣れている人は少ないでしょう。カー用品のスプレー式チェーンを代用する手もありますが過信は禁物です。
ファットバイクならタイヤの安定感のおかげで安心できます。空気を少し抜き気味で走行するとさらに安定するのもポイントです。
ファットバイクおすすめ7選 見た目のデザインや機能面で
上記のポイントを踏まえて、おすすめのファットバイクをご紹介します。気になる商品があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
選べる性能! 電動アシスト機能つきファットバイク
ファットバイクに電動アシスト機能のついたモデルです。幅4インチ、大きさ26インチの極太タイヤを装備しています。
モーターの性能を500Wと1,000Wから選べるほか、「アシストのみ」「アクセルつき」の2タイプから選択可能。カラーは、レッドとグリーンの2種類が用意されています。使用環境に合わせて性能を選べるのが魅力です。
ただし、アクセルつきのモデルは公道で使用できません。購入を検討する際は注意してくださいね。
軽いペダリングに注目!
開発担当者が実際に試乗してみて、納得いくまで検証を重ねて開発したという、こだわりのファットバイクです。26インチの大型タイヤ装備でやや重量があるものの、そのぶん重心が低く、安定した乗りごこちを実現しています。
前ギアは42T、6段変速機を採用しており、見た目のゴツさに反した軽いペダリングにも驚かされるでしょう。
重厚感のあるデザインがかっこいい!
幅4インチ、大きさ24インチの極太タイヤが存在感を放つ、どっしりとした印象のファットバイク。アーミーグリーン×ブラックのかっこいいカラーリングも魅力です。フレームには、軽くて丈夫なハイテン鋼を使用しています。
9段変速機に加えて、前後にメカニカルディスクブレーキを搭載しているので、路面の状況に適応した走りを堪能できるでしょう。
雪道などの悪路でもパワフルに走行!
500Wの高出力モーターを搭載した、電動アシスト機能つきのファットバイクです。タイヤのサイズは20×4インチ。両輪駆動のパワフルな性能で、雪道などの悪路も走行できます。
前後ディスクブレーキ、シマノ製6段変速機、着脱式バッテリー、LEDヘッドライトなど、機能面も充実。フレーム部分がS型にカーブしていることで、らくに乗り降りできるようになっています。
こちらの商品は公道では使用できないモデルです。購入を検討する際は注意してくださいね。
街乗りに適したスリックタイヤを採用
フレームやタイヤにHUMMERブランドのロゴが入った、自社オリジナルモデルのファットバイク。26×3インチのタイヤを装備しており、安定感とスピードの両方のバランスのとれた快適な走りが楽しめます。街乗りに適したスリックタイヤを採用しているのも特徴です。
さらに、シマノ製の6段変速機も搭載。身長155~175cmの人に対応したモデルです。
ブラックボディがかっこいいファットバイク
アクセルつきのファットバイク。フレームとチェーンにはサビに強く耐久性にすぐれたスチールを採用。フロントフォークはサスペンションつきで悪路の走行も快適です。雪道はもちろん、街乗りからアウトドアまで快適に楽しめるファットバイクです。
ただし、この商品は道路交通法上、軽車両に該当します。公道を走るにはナンバープレートやウインカーなどの基準を満たしていなければ走れません。また有資格者による組み立てが必要ですが、組み立てオプションをつけることも可能です。購入の際はよく検討してください。
ビーチ用に使いたい人にも!
26×4インチの大きなタイヤを装備したファットバイク。砂浜や砂利道を走行するのはもちろん、街乗りにも適したモデルです。極太タイヤの存在が引き立つシンプルなデザインで、おしゃれな雰囲気を感じさせます。
フレーム部分には頑丈なハイテン鋼を採用。前輪にはディスクブレーキ、後輪にはコースターブレーキがついています。
「ファットバイク」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ファットバイクの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのファットバイクの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのおすすめ記事はこちら! 【関連記事】
自分にぴったりなファットバイクを見つけよう!
自転車整備士の椿 直之さん監修のもと、ファットバイクのおすすめをご紹介しました。街乗りに適したモデルをはじめ、電動モデル、本格モデルなど、さまざまなタイプがそろうファットバイク。どのようなシーンで乗る予定なのか、目的や用途を頭に入れたうえで選ぶことが大切です。
重厚感のあるビジュアルと高い走破性は、ファットバイク独自の魅力といえます。乗るだけで気分が上がるようなお気に入りの1台を、ぜひ見つけてください!
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大手スーパーに4年、ホームセンターに5年勤務した経験を活かし、販売していた商品の特徴や使い方などをご紹介。 現在は独立して自転車店を経営している。 大学のイベントで点検会を開催したり、自転車整備士を目指す方々に向けた研修で講師を務めたりしているため、自転車関連の知識が豊富。 特に年齢別、タイプ別、用途別での自転車の選び方などの紹介に定評がある。