作り置きレシピ本で、おいしいがつづく保存方法を知ろう
作り置きのおかずはとても便利な半面、いつの間にか、悪くなって破棄した経験がある方もいるのではないでしょうか。作り置きは食材やレシピによって、おかずを保存できる日数が違ってきます。
そこで役に立つのが、作り置きのレシピ本。この本にはレシピはもちろんのこと、保存方法や料理を劣化させないための調理法などが含まれている場合があります。
より長く、よりおいしく作り置きのおかずを保存しておくためには、そのポイントを知っているかいないかで大きな差が出ます。作り置きレシピ本は、ご家庭に1冊置いてあっても損はありません。
作り置きレシピ本のおすすめ5選【初心者向け】 簡単料理! 基本から知りたい人におすすめ
ここからは、はじめての作り置きに挑戦する人に向いているレシピ本をご紹介していきます。
少ない材料で手早く作れる和食のおかず
京都の名料亭で生まれ育った着物の人気料理研究家、大原千鶴さんの本。季節感や旬の食材を活かし、少ない材料で手早く作れるレシピを多数紹介しています。
常備菜中心のタイトルになっていますが、できたてもおいしいので、和食の定番料理を押さえておきたい方にもおすすめです。
目次は「煮る、炒める、浸す、和える」という項目別でとても見やすく、さらに肉と魚をメインにしたものもあるので、バランスの取れた和の献立が作りやすくなっています。
体のことを考えて薄味にしたいというミドル層はもちろんですが、和食を一から知りたい若い方も大いに活用できそうです。和食中心のお弁当にもぜひ。
働くママの味方! お留守番家族用の作り置き本
働くお母さんたちが「待ってました!」と喜ぶレシピ本。働くお母さんにとって日々の手作りご飯というのはなかなかハードルが高いですが、できるだけ手作りを食べさせたいと考える人は多いはず。
そんなとき、子どもたちだけでいつでも食べられるように、冷蔵庫に入れておける「お留守番ごはん」があれば安心です。急な残業で慌てずに済みますし、自分も帰宅後すぐに食べられるのもうれしいですね。
「冷蔵庫から出してすぐに食べる」「レンジで温めて食べる」「鍋で温めて食べる」とわかりやすく分類されています。留守番する人の「できること」で分けられている点が、とても便利です。
もう一品を野菜の色で決める作り置き
自然体なライフスタイルが人気の料理家、ワタナベマキさんの作り置き本。
ほしい野菜の副菜が色別で作り置きできるというおもしろい目線の本です。ひとつの野菜ですぐに作れる、ヘルシーでかんたんなレシピが100品紹介されています。
ワタナベマキさんのレシピは見せ方がうまく、かんたんでおいしそうなので、書店で見つけると思わず手に取ってしまいます。
レシピは赤・黄・橙の野菜、白の野菜などに分類。たとえば緑野菜のセロリなら、ナンプラーで味つけ、おかか煮、マリネという具合に、材料から作り置きを考えるのですぐに活用できます。
この本の作り置き品は、お弁当の見栄えもバッチリ。冷蔵庫にある材料からなかなかあと一品が浮かばない、という方の助けにもなります。
作り置きおかずのアイデアが詰まった一冊
週末に1週間分のおかずを作り置きで作るスタイルの「つくりおき」の第二弾のレシピ本です。
時間もお金も節約できる作り置きレシピが豊富にあるのはもちろん、作り置きおかずの献立の組み方や考え方まで参考にしたいアイデアがたくさん詰まった一冊。忙しい方やこれから作り置きをはじめたい方にぴったりです。
最小限の食材・手間で健康的な作り置きが作れる
作り置きブロガーのスガさんによる、一生使える作り置きレシピが152点紹介された一冊です。
最小限の食材で手間もかからず健康的! そんな理想的なレシピがたくさん詰まっています。料理が苦手な人や家族の健康を気にしている人など、どんな人にも幅広く役に立つ作り置きのバイブル的な一冊になっているので、参考にしてみましょう。
作り置きのレシピ本のおすすめ5選【中・上級者向け】 急なお客様でもおもてなしできる!
ここからは、中級者や上級者が参考にできる作り置きのレシピ本をご紹介していきます。
マリネ満載で冷蔵庫が常に充実
タイトルのとおり、浸して漬けて時間をおくとおいしくなるというレシピ本です。マリネや酢漬け、オイル漬けのように、酢や油を効果的に使って酸化を防ぎ長く保存できるように提案されています。
さらに、そのまま食べるだけでなく、アレンジの仕方や食べ方も紹介されているので、ひとり暮らしの方や多めに作った場合も飽きずに食べられます。
目次が材料別になっている点も、冷蔵庫にある残りもので料理できて実用的。
肉料理より野菜や魚介類を使ったレシピが多く、全体的に味がさっぱりしているので、ダイエットをしたい女性や高齢の両親にも向いているでしょう。
早めに作って持ち寄りパーティにも使えそうです。保存期間が長いものが多いのも重宝します。
作り置きのレシピ本のおすすめ5選【お弁当向き】 お弁当を簡単に作りたい方におすすめ
ここからは、お弁当向きの作り置きに役立つレシピ本をご紹介してきます。
とことん野菜という方に! 日持ちするサラダ本
ふだんの野菜不足をなんとかしたいという方、とにかく野菜をたっぷり摂りたい人におすすめ。
ポテトサラダやコールスローなど、ねかせるとどんどんおいしくなるというサラダレシピ123品が紹介されています。
これさえ週末に作っておけば、白ご飯と汁ものに合わせるだけでじゅうぶんです。毎日のおべんとう、朝食などの時短はもちろん、夜のごはんやちょっとしたおつまみにもとても便利。
家族のご飯を作る働くお母さんや、ひとり暮らしの方、お弁当を作る方、ご主人がちょっとお腹が出てきたという方にもおすすめ。
和風ビクルス10日、キャロットラペ1週間など何日保存できるかも一目でわかりやすい内容になっています。
作り置きのレシピ本のおすすめ4選【冷凍保存できる】 冷凍で長めに保存したい人におすすめ
ここからは、冷凍保存できる作り置きレシピ本をご紹介していきます。
作り置きレシピ本のおすすめ5選【SNSなどで話題】 インスタグラマー発のレシピ本など!
「作り置きレシピ本」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 作り置きレシピ本の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの作り置きレシピ本の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
作り置きレシピ本の選び方を紹介! 初心者向け、お弁当向けなどをチェック
ここからは、作り置きレシピ本の選び方についてご紹介します。ポイントは以下です。
【1】冷凍保存と冷蔵保存の違いで選ぶ
【2】自分のレベルにあったものを
【3】どんな用途で作り置きするか
【4】写真が見やすいかどうか
【5】目次は必ずチェック
【6】好きな料理研究家のレシピ本をさがしてみる
【7】使われている材料・調味料は家にあるか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【1】冷凍保存と冷蔵保存の違いで選ぶ
作り置きには2パターンあり、冷凍庫で長く保存するものと冷蔵庫で数日程度保存するものがあります。冷凍するか冷蔵するかは、材料や調理法によって異なりますが、食卓に出す頻度によって分けてもいいでしょう。
数日以内で食べ切るものは冷蔵の作り置きレシピ本を、それ以上かかりそうなものは冷凍の作り置きレシピ本を活用してください。
【2】自分のレベルにあったものを選ぶ
現在すでに作り置きしている人と、これからやりはじめたい場合とでは、別の作り置きレシピ本を選んだほうがいいでしょう。ここでは初心者と中級者以上の方に、それぞれ合った作り置きレシピ本を、ご紹介しています。ぜひご覧ください。
初心者|作り置きの基本を学ぶ
作り置きをこれからはじめる方には、レシピはもちろんのこと、それ以外のポイントも教えてくれるレシピ本がおすすめです。容器の消毒方法や材料・調理別の保存方法、どのぐらいの日数持つかなど、作り置きの基本を押さえたものがいいでしょう。
作り置きのハウツーを習得できれば、さまざまな作り置きにチャレンジしやすくなります。
中級者以上|豊富な材料別レシピを
作り置きの基本を知っている中級者以上の方は、本にのっているレシピ数に着目して、選ぶのをおすすめします。食材はお肉から野菜、お魚まで、さまざまなものを扱った本であれば、いろんな作り置きのおかずを楽しめます。安くておいしい旬の食材を、季節ごとに作り置きしておくのもいいですね。
またふだん作らないようなレシピもあれば、料理のレパートリーが増えます。レシピ数が多ければ、一冊あるだけでも飽きずに、長く愛用することができます。
【3】どんな用途で作り置きするかを考えて選ぶ
続いては、どんな用途で作り置きのおかずを作るのかを、確認してみましょう。
お弁当用の作り置きで、バリエーションある中身に
やることが多い朝は、そのままお弁当の中身にできる作り置きのおかずが活躍します。お弁当用の作り置きレシピ本ならば、小分けして冷蔵・冷凍する方法がのっている場合も。お弁当もマンネリ化せず、バラエティ豊かなメニューが楽しめます。
レシピを応用できる方なら、お弁当用にこだわらず、普通の作り置きレシピ本でもじゅうぶん。とくにレシピの数が多い本であれば、作り置きのレパートリーも増えますね。
夕食用なら時短レシピが強力な助っ人
夕食をまとめて作り置きする場合は、かんたんに時短でできるレシピを活用して、たくさん作っておくと便利。毎日ご飯をなににするか、考える必要がなくなります。
時短以外にも、副菜・メイン両方がのっているもの、たくさんの食材を使っているもの、温めるだけでいいものなどの要素があると、さまざまなシーンで役立ってくれるでしょう。いつもの面倒な夕食作りも、作り置きのおかずを利用することで、ストレスなく過ごせます。
ダイエットや体の症状を気にする場合は、専用のレシピ本で対策!

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ヘルシーなレシピ本で、それぞれの悩みに合った作り置きをしましょう。
ダイエット用のレシピ本には、低カロリーや糖質オフ、栄養バランスのいい料理がメインでのっています。また腹持ちがいいレシピが多いので、食べ過ぎ対策にもピッタリ。 ヘルシーな作り置きのおかずは、ダイエットを続ける励みにもなってくれるでしょう。
体の症状で何か気になるところがある方は、それぞれの悩みに見合ったレシピ本を。たとえば血糖値やコレステロールなどは、その症状に適したレシピ本で気になるポイントを確認しながら、作り置きにチャレンジしてくださいね。
【4】写真が見やすいかどうかが大切
レシピ本には、何百というレシピを紹介する、数の多さをウリにしている本や、写真が比較的大きめで見やすい本などさまざまな種類があります。
たくさんレシピがあっても結局は作らないものも多くなるので、作りたくなるようなシンプルなレシピで、見やすく紹介されているものを選びましょう。
作り置きレシピの場合、短い時間で作りたいという方が多いと思いますので、写真が小さすぎたり、使わない調味料が多かったり、複雑な作り方が多いと、だんだん作らなくなってしまいます。レシピの数よりもシンプルさや見やすさが大切です。
【5】目次は必ずチェックする
目次には必ず目を通してください。野菜が多いか肉が多いか、乾物や魚など和食ものが多いかなど、本のおおよその内容がまずは目次でわかります。
一番のポイントは、何別に分類されているかです。材料別に分類されたレシピ本が多いのですが、保存期間の目安別、あるいは煮る・炒める・漬けるなど調理法別のレシピ本もあります。野菜を余らせたくない方やお弁当を作る方は、野菜をこまかく材料別に分けたレシピが便利です。
【6】好きな料理研究家のレシピ本をさがしてみる
小さなお子さまを持つママさん料理研究家のレシピ本には、栄養満点で子どもが喜ぶレシピが多めです。和食の料理家なら、肉より野菜や乾物・魚を使ったレシピが多いかもしれません。
揚げ物や炒めものなどがっつり系のレシピがお得意な若い先生もいれば、油抑え目のヘルシーレシピが得意な先生もいます。好きな料理研究家を何人か決めておくとレシピ本も見つけやすいですね。
【7】使われている材料・調味料は家にあるか
レシピ本を選ぶ際には、使われている材料・調味料にも注目しましょう。使われている材料・調味料は手に入れやすいものか、ほかのレシピを作る際にも使いまわしできるのかを考慮してレシピ本を選ぶこともひとつの方法です。使われている材料・調味料の数が少ないほど料理は作りやすくなります。
また、家にある調味料を把握しておくのもポイントです。ひとつのレシピのために調味料や材料を用意するのは、追加の出費がかかってしまい効率が悪いので、家にある調味料を把握したうえでレシピ本を選ぶとよいでしょう。
どんな時に使うのかをイメージして エキスパートからのアドバイス
ひと口に作り置きといっても、幅広い意味があります。週末にまとめて作っておく日持ちするおかずも作り置きと言えますし、ある程度の下ごしらえをして半調理しておくのも作り置き、また調理したものを冷凍保存するのも作り置きです。
また作り置きの中でも「常備菜」といえば、煮詰めたりピクルスにして常温や冷蔵で日持ちするようにした料理のことをいい、家族がそのまま食べられるように調理済みのものが「留守ごはん」や「るすめし」と呼ばれています。
どんな作り置きをしたいかイメージを持ったうえで、作り置きレシピ本を探すとよいでしょう。
作り置きおかずを作るときの注意点
作り置きおかずを作る際に注意すべき点を紹介します。
忙しい人にとってたいへん便利な作り置きおかず。お弁当や夜ご飯に活用している人も多いのではないでしょうか。作り置きを行なう際には、衛生面や保存の仕方に注意する必要があります。
調理面では、材料に火をしっかり通す、水分が少ない調理法で作る、梅干しやお酢などの殺菌効果のある食材を使うことなどを心がけましょう。
保存する際は清潔な保存容器を使うのはもちろん、よく冷ましたあとでフタをするようにしてください。また、必ず冷蔵庫か冷凍庫で保存し、常温での保存はNGです。
保存した作り置きはレシピに記載されている消費期限で食べ切りましょう。記載がなければ基本的に2〜3日間を目安とするといいでしょう。わかりやすいように保存期間を容器に明記すれば、食べきる期間がひと目でわかりますよ。
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要点を押さえて自分に合うレシピ本を選ぼう
料理の本は見やすさが一番。写真の大きさや美しさ、レシピのシンプルさなど、見やすいと料理する意欲も高まります。
そしてぜひチェックしたいのは著者プロフィール。洋食が多いか和食が多いか、子育て料理やおもてなしが多いかなど、プロフィールやこれまでの著書からわかります。自分がほしいレシピをたくさん載せている方の本がいいですね。
目次と保存期間のわかりやすさもポイントです。材料別でかつ保存期間がわかりやすいと、ひとつの材料から、明日食べるレシピと1週間後に食べるレシピを組み合わせたりすることも可能です。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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