サックススタンドの選び方 楽器の種類、運びやすさ、安定性をみる
それでは、サックススタンドの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】楽器の種類に合ったスタンドを選ぶ
【2】持ち運びやすさで選ぶ
【3】安定性も重視して選ぶ
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】楽器の種類に合ったスタンドを選ぶ 種類別(ソプラノ、アルト、テナー)、複数タイプ
サックスにはいくつかの種類があるので、自分の使っている楽器に合ったスタンドを選ぶことが大切です。
▼自分が使っているサックスに合うスタンドを選ぼう ソプラノ(カーブドソプラノ、ストレートソプラノ)、アルト、テナー
サックスには、「ソプラノ」「アルト」「テナー」などの種類があるので、スタンドも各タイプに合わせたものを選ぶ必要があります。楽器と合っていないスタンドを使うと、転倒などの事故を引き起こすこともあるので注意が必要です。
なお、ソプラノサックスには、「カーブドソプラノ」と「ストレートソプラノ」の2種類があるので、事前にしっかり確認しておきましょう。
▼複数の楽器が置けるタイプもチェック フルートやクラリネットが置けるタイプも
サックススタンドのなかには、複数の楽器を置けるものもあります。複数の楽器に対応しているタイプがあれば、ステージのうえで複数の楽器を持ち替えて使うときなどに役立つでしょう。
フルートやクラリネットなど、サックス以外の楽器を置けるタイプもあるので、演奏中に楽器の持ち替えをスムーズにおこないたいという方はチェックしてみてください。
【2】持ち運びやすさで選ぶ 折りたたんでベル収納できるタイプも
サックススタンドを持ち運ぶ機会が多いという方は、本体の重さにも注目です。軽量タイプなら、持ち運ぶときの負担も軽減されます。
折りたたむことができるサックススタンドも、携帯に便利です。折りたたんでサックスのベルに収納できるタイプもあるので、かさばるのがイヤという方は、チェックしてみるといいでしょう。
【3】安定性も重視して選ぶ 重心が低く重さがあるもの
安定性を重視したいという方は、重さがあるサックススタンドを選びましょう。
カーブドソプラノやアルトよりも、テナーやバリトンサックスは楽器本体の重量があるため、サックススタンドも、できるだけ重いタイプを選ぶ必要があります。
サックスを置いたときの重心が低くなるスタンドなら、使用中の安定感がさらに増すでしょう。
脚の本数、専用袋がついているかなども考慮 エキスパートからのアドバイス
輝きが美しい、サックス。スタンドを選ぶ際は、ある程度重量があり、大事な楽器をしっかり支えてくれるものがおすすめです。不安定なスタンドで転倒事故などを引き起こさないよう注意してください。ただ、練習場所などに持ち込む場合もある方も多いでしょう。そのようなときは、脚の本数や専用の袋がついているかなども考慮しながら、お好みに合うものを探してみてください。
サックススタンドのおすすめ|ストレートソプラノ用
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部で、上記の選び方をふまえたサックススタンド「ストレートソプラノ用」おすすめ2商品をご紹介します。
ベルに収納できるコンパクトタイプ
ベルに収納できる、ストレートソプラノ用のコンパクトなスタンドです。フェルトパッドがついているので、折りたたんでベルの内部に収納したときに楽器をキズつけにくくなっています。
サイズが小さいので脚は大きく開きませんが、脚の本数は5本あるので、安定感が損なわれているということはありません。携帯用にひとつは持っていたいスタンドです。
レバーでかんたんに高さを調節できる
SFFゴムを採用することによって、ソフトにピッタリと楽器を支えるストレートソプラノ用のサックススタンドです。ペグ部分はレバーひとつでかんたんに高さを調節できます。
スタンドをはじめて購入するという方でも、使いやすいでしょう。ベル内への収納はできませんが、脚はコンパクトに折りたためるので持ち運びにも便利です。
サックススタンドのおすすめ|カーブドソプラノ用
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部で、上記の選び方をふまえたサックススタンド「カーブドソプラノ用」のおすすめ3商品を紹介します。
耐熱性と耐油性の高いホールド部が特徴
耐熱性、耐油性にすぐれたレジン製ホースをホールド部に使用している、カーブドソプラノ用サックススタンドです。楽器を置いてもベタつきが少ないという特徴もあります。
キーオイルなどで楽器がベタベタするのが気になるというときは、こちらのスタンドを使ってみてください。価格は高めですが、スタンドの質にもこだわりたいなら要チェックです。
付属のポーチに収納できる
5本のパイプ構造が特徴のカーブドソプラノ用サックススタンドです。わずか135gと軽いので、手軽に持ち運べるスタンドを探している方にピッタリでしょう。
使わないときは折りたたんでコンパクトにすることが可能です。付属のポーチに収納することもできます。ブラックで統一された落ち着きある印象のデザインも魅力です。
安定感の高さが決め手
重さ880gのズッシリとした安定感が魅力の、カーブドソプラノ用サックススタンドです。大きく開く脚部が、より安定感を高めます。
ベルを支えるアーム部分はサイズを変えられるので、さまざまな楽器に対応可能です。折りたためませんが、スタンドの安定性を重視して選びたいという方は、こちらの商品をチェックしてみてください。
サックススタンドのおすすめ|アルト用
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部で、上記の選び方をふまえたサックススタンド「アルト用」のおすすめ3商品を紹介します。
こだわりのうつくしいデザイン
安定性の高さだけではなく、デザインのうつくしさも魅力的なアルトサックス用のスタンドです。折りたためばベルに収納できるので、移動が多いミュージシャンの強い味方となってくれるでしょう。
重さ370gという軽さも特徴です。かんたんに組み立てられるため、移動先ですぐに演奏に入れるというメリットもあります。
重量級のサックススタント
重さが約1,000gあるズッシリとしたアルトサックス用スタンドです。サポート部は40mm間隔で3段階に調整することが可能。
重さがあるので持ち運び用としては適していませんが、楽器を置いたときの安定感はすぐれています。カラーはブラックのほかにクロームも選べるので、見た目にこだわってスタンドを選びたいという方にも適しているでしょう。
脚の部分は折りたたみ可能
多くの機種に対応できるようにサイズ設定された、アルトサックス用のスタンドです。脚は折りたためるので、コンパクトに持ち運べます。
脚の部分の幅は501mmまで広がるため、楽器を置いたときの安定感も高めです。持ち運びやすさと、すぐれた安定性を両立させた活用幅の広いスタンドを探している方にも適しています。
サックススタンドのおすすめ|テナー用
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部で、上記の選び方をふまえたサックススタンド「テナー用」のおすすめ3商品を紹介します。
ベルに入れて持ち運べる軽量スタンド
アルミ角材を採用して、360gという軽さと耐久性の高さを両立しているテナー用のサックススタンドです。使わないときはコンパクトに折りたたんで、付属のポーチに入れられます。
ポーチはベル内に収納できるので、持ち運びやすさを重視して選びたいという方にも適しているでしょう。スタイリッシュなデザインも魅力です。
ベルに収納できる安定感のあるスタンド
安定感のあるスタンドを数多く製作しているハーキュレス社製のテナー用サックススタンドです。折りたためば楽器のベルに収められるので、かんたんに持ち運ぶことができます。
楽器と一緒に持ち運ぶときに、スタンドを収納するスペースを考える必要がないので便利です。本体の重さは400g、設置時の高さは35cmとなります。
軽量で安定感のあるテナー用スタンド
5本のパイプで作られた、軽量で持ち運びやすいテナー用サックススタンドです。
コンパクトに折りたためてベル内に収納できる持ち運びやすさと、組み立てたときの安定感の高さを両立しています。スタイリッシュなデザインも魅力です。
組み立てには少し手間がかかるかもしれませんが、持ち運びやすさと安定感を求めているならチェックしてみてください。
サックススタンドのおすすめ|バリトン用
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部で、上記の選び方をふまえたサックススタンド「バリトン用」のおすすめ3商品を紹介します。

柔軟な調整に対応
使用中に脚が閉まらないようにする止め具が装備されたバリトン用のサックススタンドです。重い楽器でも支えられるように支柱傾斜角度を固定できるのが特徴。
ホルダーの位置も支柱伸縮調整でかんたんに変えることも可能です。黒色に塗装された三脚や支柱部や、支柱の一部に施されたクロームメッキがスタイリッシュな印象を与えています。
LowAとLowB♭どちらにも対応可能
スタンド支柱の傾斜角度をしっかりと固定できる、バリトン用のサックススタンドです。左右の脚足にあるネジ穴には、さまざまな用途のホルダーピンを取りつけることもできます。
支え棒は上下に可動するので、LowAとLowB♭どちらのタイプにも対応可能。ホルダー保護材としてシリコンチューブが使われているのも特徴です。
すぐれた安定感で演奏者をサポート
楽器を置いたときの安定感にすぐれたスチール製のバリトン用サックススタンドです。キーオイルなどによるホースへのベタつきがなく、耐熱性と耐油性の高い「レジン製ホース」を採用しているのが特徴。
スタンドの下部には、ビニールコーディングが施されています。脚の底は、楽器を置いたときのズレを防ぐフェルト張り仕様です。
サックススタンドのおすすめ|複数楽器用
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部で、上記の選び方をふまえたサックススタンド「複数楽器用」のおすすめ3商品を紹介します。
シンプルなスタンドとしても使用可能
アルトサックスかテナーサックス1本と、フルートかクラリネット1本を置くことができるスタンドです。ビッグバンドでの演奏など、楽器を持ち替える回数が少ない場合に適しています。
フルートやクラリネットが置ける部分のペグは取りはずせるので、サックスしか使わないときは取りはずして、シンプルに使うこともできます。
複数の楽器も持ち替えかんたん
アルトかテナーサックスを2本と、フルートかクラリネットを2本支えられるスタンドです。本体の素材には、すぐれた安定感を実現するスチールとダイカストを使用。
調整できるヨークは保管や運搬のために取りはずすこともできます。ステージでサックスもフルートも演奏する必要があるときなどには、欠かせないスタンドです。
サックスが2本置けるコンビネーションスタンド
テナーサックス、またはアルトサックスを2本置くことができるスタンドです。テナーとアルトサックスを持ちかえて演奏するときなどに役立ちます。
左右脚足に設けられたネジ穴には、さまざまな用途のホルダーピンを取りつけられるので、工夫次第で活用幅が広がるでしょう。クロームメッキが施されているおしゃれなホルダー部も魅力です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする サックススタンドの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのサックススタンドの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
自分にピッタリの商品を選ぼう
今回は、ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部が選んだおすすめのサックススタンド19選と選び方を紹介しました。
サックススタンドは、自分が持っている楽器に合ったタイプを選ぶことが大切です。演奏する曲やステージの内容によっては、複数の楽器が置けるタイプを選ぶと役に立つでしょう。
移動が多いミュージシャンは、折りたたんでコンパクトになったり、ベル内に収納したりできるスタンドがあると便利です。
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武蔵野音楽大学出身。卒業後某大手楽器メーカーの法人部に入社。 音楽教室の運営や講師指導のサポート、店舗接客、楽器セッティングなどを担当するイベントクルーとして全国を飛び回る。また、出版部に在勤中は楽譜校正、楽譜情報誌編集の経験も。 現在はピアノ講師のかたわらフリーランスライター、校正者として活動中。プライベートでは3児の母。