おすすめ商品の比較一覧表
「サックスストラップ」はこんな役割 まずは基本をチェック
木管楽器のサックスはリコーダーのように手に持つだけでは演奏することができません。演奏する場合にはサックス用のストラップに吊るします。そのためストラップ選びはサックス奏者にとって重視したい製品になります。
ストラップはサックスのバランスを取ったり、演奏のしやすさや身体への負担を軽減したりする役割を果たします。柄のついた製品の場合には、ファッション的な意味合いを持たせることも可能です。
サックスストラップには3つの種類がある! サックスストラップはどれも同じではない!
サックス用のストラップを購入しようと考えたとき、どれを選んでも一緒だろうと思っている人もいることでしょう。その考えは間違いで、ストラップを選び間違えるとうまく吹けなくなったり疲れやすくなったりしてしまうなど演奏に大きな影響を与える可能性があります。
実際にサックス用のストラップは3つの種類の形状にわけることができます。どんなタイプがあるのかを説明していきましょう。
ネックタイプ
ネックストラップは首にかけて使うストラップになります。かけるだけなので扱いがしやすいことからサックス用ストラップの定番タイプといえます。値段も安いため、初心者向きの製品でもあります。
首だけで重量のあるサックスを支える製品であるため、身体的な負担をやわらげるために首との設置部分がやわらかい素材の製品があるのも特徴です。ケルブルというメーカーはジェルパッドを採用しています。
ほかにもひもが狭まらないようにバーのついたライザプレミアムやバードストラップなどの製品があります。
ショルダー
肩にかけて使うタイプがショルダーになります。製品の形としては、片側の肩のみにかけるタイプと両肩にかけるタイプがあります。サックスの重量によって使いやすいタイプを選ぶことが可能です。
肩掛けの製品のため、演奏中にアクションを起こす場合には、ネックストラップのような自由さはありません。しかし、身体的な負担は少なめになります。
ハーネス
上半身の首、肩、背中にかけて装着する製品がハーネスタイプです。ストラップの支える点が多くなるため、首や肩こりの負担が少なくできます。大きくて重量のあるバリトンサックスもらくに演奏できるでしょう。
注意する点として、ほかのタイプと違ってかけるだけではなく装着する工程が発生することと、サックスとの位置が近くなるので動きに制限がかかること。この2点を知っておきましょう。
ネオテックやといったメーカーなどで取り扱っているので、チェックしてみましょう。
サックス用ストラップの選び方 これさえおさえればお気に入りが見つかる!
それでは、サックス用ストラップの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】所有しているサックスに合うものを選ぶ
【2】「フック部分」の付け方で選ぶ
【3】「フック部分」の素材で選ぶ
【4】自分の体形に合わせて「ストラップの長さ・サイズ」を選ぶ
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】所有しているサックスに合うものを選ぶ
サックスは大きくわけて9種類あります。そのなかでも一般的なのがソプラノサックス・アルトサックス・テナーサックス・バリトンサックスの4つです。ストラップを選ぶ場合にはこの4種類に対応しているかを確認しましょう。
製品によっては、特定のサックスのみに使えるという内容を記載していることがあるので、購入の際には対応機種も確認してください。
【2】「フック部分」の付け方で選ぶ
サックスストラップで実際にサックスを装着する部分になるのがフックです。形状としては2種類あって、S字型とスナップ型にわけられます。取り付けのしやすさや演奏のしやすさなどによって選ぶ形状が変わります。
演奏会のなかで何本もサックスを変えて演奏するのか、座っているのか、立って演奏するのかという部分も考えて選んでみましょう。
▼S字タイプ|取り付けが簡単だけど、演奏中に外れてしまう危険性も!
S字型のフックは、ストラップ用の穴に引っ掛けるだけで完了するのでかんたん着脱できるのがメリットです。しかし演奏中などにアクションしたときなどにはずれる場合もあるので注意が必要です。
座って演奏する場合や、さまざまなサックスを1度の公演で演奏する際などに向いている形状です。
▼スナップタイプ|しっかりと固定できて演奏中も安心!
釣り針のようなフック部分とフタができるパーツで構成されているのがスナップ型になります。サックスとしっかりと装着できるのでかんたんにはずれず、ライブなどでもアクションしやすいです。
楽器の持ちかえる場合には、取りはずしに時間がかかるのである程度余裕をもって対応しなければなりません。サックス1本でライブをする人におすすめのタイプです。
【3】「フック部分」の素材で選ぶ
フックの部分は形状だけでなく、材質も選ぶ際のポイントになります。材質が違うだけで音の広がりが違うと感じる人もいます。使われる素材としてはプラスティックか金属を用いています。
それぞれの材質の特徴がわかると、自分が求めている音のイメージもわきやすいのでよく確認してみましょう。試奏する際のポイントとしても参考にしてみてください。
▼プラスティック製|サックスを傷つけにくい
プラスティック製のフックは、サックスのフック部にキズが付きにくいことが特徴としてあります。材質自体は音は吸収してしまう特徴があるので派手な音にはなりにくいですが、渋くてあたたかみのあるサウンドをかもし出すことができるとされています。
温度や湿気の影響を受けやすいので、高温多湿な場所で使用する場合などは、そのあとのケアも重要になる材質です。
▼金属製|音がよく響き、耐久性もある
サックスの音色にこだわりたいという人は金属製のフックがついたストラップを選ぶことが多くなります。ステラリミテッドなどの製品に採用されています。吹いた際の振動が減衰せずに伝わるので倍音(鳴らした音に加えて響く音)を感じる力強い音が出やすいと演奏者に支持されています。
素材自体にも強度があるので、メンテナンスもしやすい部分もメリットです。しかし金属と金属が擦れるとキズになりやすいので取り扱いには注意しましょう。キズを予防したい人はフックにつけるチューブも販売しているので確認してみてください。
【4】自分の体形に合わせて「ストラップの長さ・サイズ」を選ぶ
ほかにも選ぶポイントとして自分の体形にフィットする長さやサイズがあります。既製品でも各モデルでS、M、Lなどがありサイズが選べるものもあります。B.AIRというメーカーでは自分で仕様をオーダーできるオリジナルストラップをつくることが可能です。
赤や青といった配色が選べることやネーム刺繍をほどこしてくれるサービスもあるので利用してみるのもよいでしょう。しかしあくまでも自分の体にフィットする内容で検討してください。
プロからの購入アドバイス
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務
基本的に立って演奏することが多いサックスは、ストラップが必需品です。首への負担を軽減するため、ハーネスタイプのものや首と肩にストラップが回るタイプのものも販売されています。多種多様ななかから選ぶことができるので、レビューなどを参考にご自身が演奏しやすいと感じられるものをチョイスしましょう。
サックスストラップのおすすめ13選
ここからは選び方を参考に、ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部によるサックスストラップおすすめ13商品をご紹介します。ヤナギサワやヤマハといった定番メーカーや管楽器専門店の石森管楽器が手がけたウッドストーンやリコなどをチョイスしました。
ほかに形状から厳選した製品も選んでいます。バード・ストラップやブレステイキング、サックスホルダー、ツェブラなどの個性的な形をした製品もありますのでぜひチェックしてみてください。

通販サイトの最新人気ランキングを参考にする サックスストラップの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのサックスストラップの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
サックスストラップで肩や首への負担を軽減しよう
この記事では、ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部が選んだおすすめのサックスストラップ12選と選び方を紹介しました。サックスストラップは、使う楽器の種類に合わせて選ぶことが大切です。
音の響きや楽器へのキズを意識するなら、フックの素材にも注目してみましょう。ストラップのタイプによって肩や首への負担が変わるので、各タイプの特徴を知っておくことも大切です。今回の記事を参考に、使いやすいストラップを見つけてみてください。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
武蔵野音楽大学出身。卒業後某大手楽器メーカーの法人部に入社。 音楽教室の運営や講師指導のサポート、店舗接客、楽器セッティングなどを担当するイベントクルーとして全国を飛び回る。また、出版部に在勤中は楽譜校正、楽譜情報誌編集の経験も。 現在はピアノ講師のかたわらフリーランスライター、校正者として活動中。プライベートでは3児の母。