トイカメラとは? おしゃれな写真が撮れることで人気、大人も子供も楽しめる
「トイカメラ」とは、その名のとおり、おもちゃのようなカメラのことです。安価なプラスチックが素材に使用されていて、見た目も製品の作りもおもちゃのようなカメラです。
トイカメラで撮影できる写真は、被写体が歪んだりピンぼけしたりしてしまうこともあります。その不安定さは、ときにはとてもアーティスティックな雰囲気を持つ味のある写真が撮れる可能性にもつながっています。撮ってみないと分からない面白さがあるのも魅力の1つです。
また、トイカメラは複雑な操作が必要なく、子どもでもかんたんに扱えるので、写真のたのしみをお子様と味わえるのもポイントです。
トイカメラの選び方 デジタルとフィルム、画素数、サイズ、デザイン、機能など
それでは、トイカメラの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】トイカメラのタイプで選ぶ
【2】液晶画面の有無で選ぶ
【3】持ち運びしやすいサイズを選ぶ
【4】付属の機能で選ぶ
上記の4つのポイントを押さえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】トイカメラのタイプで選ぶ デジタルタイプかフィルムタイプか
トイカメラには、大きく分けて、デジタルタイプとフィルムタイプの2種類があります。
▼写真を加工・データ化するならデジタルタイプを
デジタルタイプのトイカメラは、SDカードなどの記録媒体に撮った写真を保存できるようになっています。記録媒体を取り出してパソコンなどに接続し、画像データとしてさまざまな用途に利用できます。写真を編集したり、SNSに掲載したい方にぴったりです。
撮影枚数も、記録媒体の容量いっぱいまで撮れますし、気に入らない写真は削除するなどして、何枚でも取り直せるのも便利です。
▼写真を現像して楽しむならフィルムタイプを
フィルムタイプのトイカメラは、カメラに取り付けたフィルムに記録するタイプのカメラです。フィルムを取り出して現像するタイプのものと、カメラで写真が現像できるインスタントカメラタイプのものがあります。
フィルムによって、撮れる写真の雰囲気を調整できます。赤みを帯びた写真が撮れるレッドスケールフィルムや、モノクロの写真が撮れる白黒フィルムなどがあります。
【2】液晶画面の有無で選ぶ
撮影した写真をその場で確認するには、液晶モニターが搭載されているタイプか、インスタントカメラタイプのものを選択しましょう。
とくに、液晶モニターがあれば、気に入る写真が撮れるまでモニターで確認しながら何度も撮影を繰り返すことも可能です。ボケ具合の微妙な調整や明度の設定などを変更したりしながら撮影するにも、モニターで確認する作業が不可欠です。
モニターがないカメラは、現像するまで撮れた写真の雰囲気を確認できないので、昔の写真機のように、現像を待つ醍醐味を味わうたのしみがあります。
【3】持ち運びしやすいサイズを選ぶ 超小型タイプという選択も、子供にもぴったり
トイカメラは全体的に、小型でコンパクトなサイズになっています。バッグに収まりやすい大きさで、いろいろなときに携帯して撮影をたのしめます。軽量ですから、子どもが使う場合でもぴったりでしょう。
超小型タイプはさらに小さく、服のポケットにも入れられるサイズで、散歩のようなカバンを持たないお出かけでも気軽に持っていって撮影できます。使うシーンを思い描いて、どのようなサイズのトイカメラがよいのかを決めましょう。
【4】付属の機能で選ぶ 動画撮影や防水機能も確認
トイカメラにもたくさんの便利な機能が付属しているものがあり、使い道に合ったものを選べます。
▼防水機能
レジャーシーズンでは、水辺でトイカメラを使うということも多くなります。また、子どもたちが操作するなら、知らずに水滴が入り込んでしまうような使い方をしてしまうこともあるでしょう。
防水機能がついているトイカメラなら、プールやビーチや川遊びのときにも水濡れの心配なく使えます。
防水機能のレベルを確認して、レベルに合った使い方をしましょう。
▼動画撮影
写真だけでなく、動画を撮影できる機能を持つトイカメラもいろいろなラインナップがあります。小型ですから画質のクオリティーは限られてしまいますが、手軽に動画を撮影できるのは大きなメリットです。
フィルター機能が搭載されているトイカメラなら、本格的なビデオカメラとはちょっと異なる趣の動画も撮れて、たのしみが広がります。
▼フレームの充実度やゲーム機能
子どもにカメラや写真撮影のたのしみを教えるためにトイカメラを使うなら、好奇心がくすぐられて使ってみたくなるような工夫のあるトイカメラを選びましょう。
子どもたちは基本的に飽きてしまいやすいですが、かわいいフレームやゲーム機能がついているトイカメラなら、よろこんでたのしみながらカメラに親しんでいくことでしょう。
エキスパートのアドバイス
トイカメラを選ぶとき、性能や画質ももちろん気になるところですが、遊ぶように写真を撮ったり楽しめるカメラを選ぶことが大切だと思います。性能や画質ばかりにこだわると、結局は高価なものにかないません。
おしゃれなカメラを持ってお出かけしたくなったり、思いもよらない写真が撮れて思わず笑ってしまったりするような、トイカメラのゆるさも含めて、写真を楽しめるものを選んでもらえたらと思います。
メーカーごとの特徴をつかもう 人気のロモグラフィー、ホルガ、ケンコー・トキナー
トイカメラはメーカーの特徴からも選べます。カメラ本体だけでなく、フラッシュや三脚、レンズなどの周辺グッズも発売されていますので、あわせてチェックしてみてください。
ロモグラフィー
Diana(ダイアナ)シリーズを展開しているロモグラフィーは伝説のカメラとの出会いから誕生したメーカー。35mmや120フィルムだけでなく、110フィルムやパノラマなど種類が豊富なのが特徴。
ホルガ
情景を独特の雰囲気で映し出せることから、トイカメラファンの心をつかんでいるホルガ。背景のボケや歪み、光漏れには熱烈なファンがいます。プラスチックのチープボディが特徴です。
ケンコー・トキナー
遊び心満載の超小型カメラはケンコー・トキナーから発売されています。クラシックカメラ風のおもちゃっぽいデザインが特徴です。
トイカメラのおすすめ8選|デジタルタイプ ケンコー・トキナー、キヤノンほか、安いタイプも
トイカメラの選び方のポイントをふまえて、トイカメラのおすすめ商品を紹介します。
まずは、デジタルタイプのトイカメラから。手軽に持ち運べてたくさんの写真を撮りだめでき、必要な写真だけを残せるデジタルタイプはスマホのカメラやデジカメに慣れている人には使いやすいでしょう。

どこでも一緒に小さくてかわいいトイカメラ
「これで本当に撮れるの?」と疑ってしまうほどの小ささが特徴のトイデジですが、写真だけでなく動画も撮れます。ですが、現場で撮れたのかどうかを示すのはファインダー内にあるLEDの点滅だけです。
ファインダーに眼を近づけても鮮明には見えないので、撮れている範囲はなんとなくしかわからず、なにが撮れているのかはカンです。
このカメラはあえて地面においてみたり、小ささをいかしてノーファインダーで撮ってみたりして、帰って確認するまでなにが写っているかわからない、フィルムカメラのような感覚も楽しめるカメラだと思います。
記録用のmicroSDカードを入れ忘れて、保存できていない状態でもLEDは同じように点滅するので、入れ忘れに注意です!
4倍ズームやセルフタイマーなど機能性が充実
小さいサイズながらも、デジタル4倍ズームや音声つき動画撮影などの機能を搭載しています。また、セルフタイマー機能や三脚穴もついているので、かんたんに自撮りすることもできます。
液晶モニターもあるので、プレビューや設定も本体上で行えるのも便利ですね。8種類のカラーエフェクトで雰囲気の異なる写真撮影が楽しめます。

トイカメラといえばやっぱりホルガ
トイカメラといえば『HOLGA』といわれるほど定番メーカーのデジタル版で、アナログトイカメラをそのまま小さくしたようなデザインです。4:3の写真ではホルガ写真の醍醐味であるビネット(周辺減光で四つ角が暗くなる)の写真が撮影できます。純正別売りで超広角(魚眼)レンズやフラッシュなどのアクセサリも豊富です。
デジタルといっても液晶はなく、ファインダー内の赤い点滅を確認しながら撮影します。難点はピントが約1.5mからなので、近くを撮るとピンボケします。フィルムトイカメラを使っていた人なら、その不自由さや扱いにくさが、逆に楽しくなりそうなトイデジです。東芝「Flash Air」のようなwi-fiでつながるSDカードを使えば、写真の取り込みも便利です。
プリンタが内蔵されてすぐに写真が見られるカメラ
おしゃれでシンプルなデザインのコンパクトトイカメラです。本体にプリンタが内蔵されているので、撮った写真をすぐに印刷して見られるようになっています。
micro SDカード対応なので、パソコンに転送して編集したりSNSにアップするのもかんたん。また、写真の裏面はシールになっていて、ノートに貼ったり、お部屋のデコレーションに使ったりと、アイデア次第でいろいろな使い方ができます。
防水仕様でアウトドアも安心
カラビナつきで、カバンや洋服に身につけられるような遊び心が詰まったトイデジ。別売りの着せ替えジャケットで自分好みのスタイルにもチェンジできます。
防水、防塵仕様なのでアウトドアでの使用も安心です。
撮った写真は専用アプリ「Canon Mini Cam」でかんたんにスマホに送れますよ。
写真・動画・音声をかんたんに切り替え
カットしたチーズをモチーフにデザインされた超小型カメラ。5,000円以下で買えて、デザインもおしゃれなのでプレゼントにも最適でしょう。
写真撮影・動画撮影・音声録音は、MODEボタンでかんたんに切り替え可能。
手のひらに収まるくらい超小型なので、洋服のポケットやバックに入れて自由に持ち運びできますよ。
全部で6種類のフィルムで異なる雰囲気を楽しめる
「dig Film」という仕組みを使い、デジタルでもフィルムカメラに近い写真が撮れます。
「dig Film」は全部で6種類あり、それぞれISO感度や色味が違うため、入れ替えると異なる雰囲気の写真が撮影できます。
1枚撮るごとに巻き上げレバーを操作しないとシャッターが押せない点もユニーク。ヴィンテージ感のあるデザインとなっていますよ。
アウトドア向けのトイカメラ
このトイカメラ1番の特徴は、自家発電型になっている点です。太陽光やUSBだけでなく、手動で充電することも可能です。LEDライトも付いているため、アウトドアにも嬉しいトイカメラとなっています。カラーモードも8種類あり、7種類のモノクロモードも備え付けているので、カメラとしての昨日も十分です。ぜひアウトドアのお供に欲しい商品です。
トイカメラのおすすめ7選|フィルムタイプ 人気のチェキやホルガほか
ここからは、フィルムタイプのトイカメラをご紹介します。それぞれがとても個性的で、使用感も写真のできばえも大きく異なります。コメントや撮影サンプルなどを参考に、フィルムタイプならではの風合いを味わえる一台を選んでみてください。

インスタントカメラの新しい形
インスタントカメラの王道チェキ。最新のチェキは背面液晶とデータの保存機能が追加されたハイブリッドカメラです。
チェキシリーズのなかでは決して安くはありませんが、デジタルではないエントリーモデルの価格を考えると割安な印象です。
容量は小さいですがトイカメラには珍しくカメラ本体に保存可能で、いったん画像を見てからプリントできるのでフィルムの無駄がなく、かなりお得です。
画像補正やフィルター機能も多く、多重露光などフィルムっぽい撮影でも遊べます。やや重く、サイズも小さくないので、やや大人向けのカメラです。
好みのカラーを三色から選べる
イエロー、パープル、グリーンから色を選べるプラスチック製のフィルムカメラ。フラッシュが内蔵されているため、夜間や薄暗い場所での撮影もばっちりです。
本体が約100gと軽く、シャッターを押すだけでかんたんに撮影できるのではじめてフィルムカメラにチャレンジする人にも向いています。
真四角の写真が撮れる
Diana Miniに大き目のフラッシュがセットされたレトロ風なトイカメラです。使用するフィルムは35mmですが、スクエアフォーマットで四角い写真を撮影できるちょっと珍しいタイプ。
ハーフフレーム設定にすればフィルム枚数の2倍まで撮影できます。
ハンドルを回す間の期待感まで楽しい
チェキ用のフィルムを使って撮影するアナログタイプのインスタントカメラです。下部のハンドルを回すだけで撮ったばかりの写真をその場で見られます。
シャッターを切ってからハンドルを回さずにもう一度撮影すれば、捉えたふたつのシーンが重なった摩訶不思議な写真が完成。少人数での撮影、自撮りにも向いています。
現代版のチェキ!
富士フイルムの大人気インスタントカメラ「チェキ」から現代向けに発売されているモデル。見た目は可愛く、ポップなイメージとなっていて、ハニー、ミント、ココアなどのカラーから選ぶことができます。スマホのセルフィーに慣れた世代のため、セルフショットミラーが付いており、スマホ感覚で撮影することができます。
プリントがかわいいハーフサイズタイプ
前面のプリントやスタイルにどこか懐かしさが漂うゴールデンハーフのハローキティバージョンです。ハーフサイズカメラなので、36枚撮りフィルムを使えば72枚撮影できます。
海外製品ですが日本語の説明書つきです。22mmレンズ搭載で花や動物などを味わい深く撮影できます。
レトロな気分を味わえるピンホールカメラ
ボディにチーク材と真鍮を採用したヴィンテージ感たっぷりの小型軽量ピンホールカメラです。
シンプルでもカメラとしての水準器やシャッター、裏窓などの基本機能はきちんと備わっているので仕上がりは上々。こだわりのトイカメラを探している人、ピンホールカメラを扱ってみたい人向けの商品です。120フィルムを使用していて、6×6cmの正方形のフォーマットです。
トイカメラおすすめ1選|キッズカメラ
トイカメラは子供から大人まで楽しむことができますが、ここからは子供用のトイカメラをご紹介します。
顔認証や手ブレ防止機能つきで高性能
グリーンやピンク、ブルーの淡いカラーが揃ったトイカメラ。
片手でもらくらく持てるくらいの小さめなカメラですが、写真解像度2000万画素、録画解像度1080Pと高性能です。
顔認識機能でピントを合わせて撮影できるほか、動いている被写体を上手に撮影できる手ブレ防止機能もついていますよ。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする トイカメラの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのトイカメラの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかカメラ関連の記事はこちら 【関連記事】
まとめ
トイカメラの選び方とおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
見た目がおもちゃのようで、撮れる写真も不安定なトイカメラ。ただ、そうした点が味であり、心惹かれるポイントでもあります。扱い方も簡単なので、子どもと一緒に楽しみながら使うことも可能です。トイカメラを使って、家族との楽しい思い出を残してみてはどうでしょうか。
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人物撮影を得意とし、フリーのカメラマンとして「ブライダル」や「企業HP用の撮影」を中心に「選挙ポスター」「ダンス」など多彩なジャンルを撮影。女優でモデルの中別府葵や、ロアッソ熊本のスタジアムDJスガッシュをモデルにポートレート作品の制作等も行う。2017年、ラフォーレ原宿の「くまモンコレクション in LAFORET MUSEUM」内で熊本の日常を切り取った作品を展示販売した。