「防草シート」のおすすめ商品の比較一覧表
防草シートとは?
防草シートは、地面に設置するだけで、雑草が生えてくるのを防いでくれる便利なアイテムです。太陽からの光を当てないことで、雑草の生育を防いでくれます。透水性にすぐれた防草シートならば、水や空気などを通すので、雑草以外の植物の成長を阻害することもありません。
防草シートを敷いただけでは見た目があまりよくないので、うえから砂利や人工芝などを敷くことによって、美しい庭を造ることができます。砂利などで防草シートを覆うことで紫外線による劣化も防いでくれるので、長くきれいな状態をたもつことができます。
防草シートの選び方
ガーデニング研究家のはた あきひろさんに、防草シートを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
タイプから選ぶ
防草シートには「織物」と織物ではない「不織布」の2種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
強雑草を抑え込む「不織布タイプ」
「不織布」は、高密度のものであれば葉の先が尖った雑草でも抑えることができます。しかし、低密度のものは突き抜ける可能性があります。すでに購入したもので突き抜けるようなら、二重に敷く方法もあります。
価格が安い「織布タイプ」
「織布」の場合、ササやイネ科植物のチカラシバなど葉の先が尖った雑草は、葉が突き抜ける可能性がありますので、そのような植物がない場所での使用をおすすめします。広範囲に敷く場合は面積が広いわりに価格が安いのも特徴です。
水はけの良さで選ぶ
一般的に防草シートは水はけの機能がセットになっています。水はけが悪いシートだとシートの上に水が溜まってしまい風で飛ばされたり汚れが付いたり、草木の種子などが溜まりやすくなります。また、雑草がはえやすい環境を作ってしまいかねないので注意が必要です。
遮光率に注目して選ぶ
防草シートの目的は雑草を抑えるだけではありません。これから生えてこようとする雑草も発芽&生育しないようにする必要があります。
そこで大切なのが太陽光を遮断する防草シートの遮光率です。植物はわずかな光でも成長するので、光に透かして光がとおるシートはおすすめできません。
遮光率が99%以上なら発芽&生育が抑えられます。厚さがあって織り目が細かく、フィルムの色が黒いシートほど遮光率は高くなります。
耐久性のある素材を選ぶ ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンなど
防草シートに使われているのはポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの素材です。耐久性はシートの厚さ・素材・製法によっても異なります。
ポリエステルやポリプロピレンは、熱や紫外線に強く耐久性があります。この二つの素材を組み合わせて作っている製品も問題ありません。ポリエチレンは一時的な施工には使えますが、長期間敷く場所では、劣化速度が速いのでおすすめできません。
色で選ぶ
それぞれの色の防草シートの特徴を知ったうえで、使うシーンに合わせて色で選ぶこともできます。どのようなイメージに仕上げたいのかを考えて選ぶとよいでしょう。
「黒」は目立ちにくい
たくさんのメーカーが生産している、防草シートのスタンダードカラーです。黒いので太陽の光を防ぎやすいのですが、防草シートのみを敷いただけでは目立ってしまい、見た目があまりよくありません。
防草シートのうえから砂利やウッドチップ、人工芝などを敷くと、黒色が土の色と調和して目立たず、景観のよい庭を造ることができます。
「茶色」は土との相性もいい
茶色の防草シートは、土の色と調和しやすいので、目立つことがなくおすすめです。とくに砂利などをうえから敷いたとき、万が一防草シートが露出してしまっても目立ちません。防草シートのみ、むきだしのまま設置した場合でも、雑草以外の植物がきれいに映えます。また、雑草が生えてきてしまったときに目立つので、すぐに処理できます。
「緑」は植物となじむ
緑色は、うえに砂利やウッドチップ、人工芝などを敷かずに、防草シートをむきだしのまま使いたい方におすすめの色です。
緑色なので、木や花などのほかの植物の色に調和し、庭での使用でもあまり違和感がありません。緑色のシートは、庭を明るく見せてもくれます。ところどころに雑草が生えてきてしまっても、目立ちにくい色です。
耐用年数もチェックする 効果を長持ちさせる
防草シートの耐用年数は施工の仕方や素材によってだいぶ違ってきます。
シートと地面をピッタリと施工し、隙間を作らないことが防草シートを長持ちさせる秘訣です。あとは雑草を根っこからしっかり除草することです。除草剤を使うと手間が省けます。防草シートの耐用年数はだいたい4~5年ほど、砂利の下に敷かれている防草シートの場合は紫外線による影響が少ない分長持ちします。
予算を決めてから選ぶ
防草シートの値段は、スタンダードな安価なものから、性能がよく、耐用年数の長い高価なものまでさまざまです。
まず、どれくらいの大きさが必要なのか、どのような目的で使用するのかを考えましょう。耐用年数が短いと、何度も交換しなくてはならなくて、耐用年数の長い高価なものを1回購入するよりも、よけいにお金がかかってしまうかもしれません。また、防草シートのうえに砂利などを敷いた場合、シートの交換による再施工はとてもたいへんな作業となります。
防草シートのおすすめ10選 人気のザバーンほか、雑草が生えにくいシートも紹介
ガーデニング研究家のはた あきひろさんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。それぞれ遮光率や特徴が異なるので、ニーズに合った商品を探してみてくださいね。
『防草シート 1m×10m』






出典:楽天市場
『防草シート 1m×10m』






出典:楽天市場
デュポン『ザバーン防草シート240 グリーン』

出典:Amazon
デュポン『プランテックス(ザバーン)防草シート240 ブラック&ブラウン』








出典:Amazon
デュポン『ザバーン防草シート350 グリーン』

出典:Amazon
白崎コーポレーション『ナックスS310(1m×25m)』






出典:楽天市場
シンセイ『超厚手防草シート ストロングマット』

出典:Amazon
日本マタイ『防草シート』








出典:Amazon
プランテックス 『防草シート 240BB』

出典:Amazon
東レ『防草シート アクスター G2150BK』








出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 防草シートの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの防草シートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
エキスパートからのアドバイス
ガーデニング研究家
雑草が育つためには、光と水と空気と養分が必要です。防草シートが長期に雑草を抑えるためには、シートが光を遮ることが最も大切です。シートから光が漏れ、雑草が生育すると、雑草が防草シートを持ち上げてしまいます。遮光率が99%以上のものを選ぶようにしてください。シートを光に透かして、光が通るものはおすすめできません。
防草シートの敷き方
まずはシートを敷く場所の雑草を除去します。根本からきれいに刈り取ることができない場合は、除草剤を使ってもいいでしょう。
次にスコップなどで地面を平らに整地します。この作業が防草シートを設置するうえでとても重要です。地面が平らでないと、防草シートがきれいに設置できません。
地面の準備が整ったら、防草シートを敷いていきます。約50cm間隔で専用のピンを金槌などで打って固定していきます。シートの継ぎ目の部分は、あいだから雑草が生えてこないように最低10cmは重なるようにしてください。ピンのうえから防草シート専用の粘着テープを貼り、シートの継ぎ目の部分にも粘着テープを貼っておきましょう。
防草シートのうえに砂利や人工の芝生を設置すると、紫外線によるシートの劣化を防ぐことができ、見栄えもいいのでおすすめです。
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まとめ
この記事では、おすすめの防草シートについて紹介してきました。防草シートを設置するだけで、わずらわしい雑草処理の作業から解放されます。おしゃれで見栄えのいい、それでいて手入れがらくな庭を完成させるために、ぜひ防草シートの設置を検討してください。
たくさんの防草シートがあるなかから、どのように選べばいいのかというポイントや、設置の方法が理解いただけたと思います。ご自身の予算と目的を考慮して、ニーズにぴったりとあった商品を選びましょう。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
1967年生。兵庫県西宮市出身。1991年に大手住宅メーカーに入社し、研究所(造園研究室)、マンション事業、本社設計部などを経験。現在は独立し、人と人、人と自然の繋がりを大切にし、毎日丁寧に暮らすことを提案する『庭暮らし研究所』を設立。 奈良市で草屋根の家に暮らしながら、家族5人分のお米と野菜をつくり、自給生活を送る。NHK総合テレビ「ぐるっと関西おひるまえ」では、野菜づくり講師として10年間毎月出演。NHK出版WEBサイト「みんなの趣味の園芸」でブログ担当。YouTubeチャンネル「園芸研究家はたさんの野菜づくりチャンネル」を発信。