少年野球にスパイクが必要な2つの理由
学童野球とも呼ばれる小学生から、中学生の軟式野球までが少年野球の定義です。小さな子どもでもスパイクは必要なのか気になる人のために、少年野球のスパイクの必要性をまとめました。
野球のパフォーマンスを高める
野球は、土や芝などの地面でプレーします。また、打つ、投げる、取る、などの下半身を使った独特の動作が多いのも野球の特徴です。スパイクはスタッドと呼ばれるトゲトゲがついたシューズで、しっかり地面に踏み込める構造になっています。
スパイクを履けば土や人工芝、天然芝のうえでもすべりにくく、下半身に力を入れた動作ができるので、パワーやスピードなどの野球のパフォーマンスを高められます。
ケガを防ぐ
野球の動作に特化したスパイクを履くことで、ケガを防ぐ目的もあります。スパイクを履くことでしっかりと地面に踏み込んだ動作ができるので、グラウンドで足をすべらせにくくなり、転倒の可能性が減ります。
さらに、履く人の足に合ったスパイクを選べば、足にも余分な負荷がかからなくなります。逆に足に合わないスパイクを履いていると、スパイクが余った分で足に負荷がかかり、ケガにつながることがあります。
少年野球用スパイクの選び方 お子さんに合ったものを
スポーツライター・toyaさんに取材をして、少年野球用スパイクの選び方のポイントを教えていただきました。サイズやスタッドの種類をよくチェックすることが大切です。ぜひ少年野球用スパイク選びの参考にしてください。
子どもの足にフィットするものを選ぶ
子どもの足に合ったスパイクを選ぶポイントは、サイズとメーカーです。サイズは素足ではなく、アンダーソックスを履いたサイズを選びましょう。
次に、足の形によってメーカーを選びます。日本人の足は欧米人よりも広めのため、国内か海外メーカーによってスパイクの幅に差があります。足の幅が広いときはミズノやアシックス、ゼットなどの日本メーカー、足の幅が普通から細めのときには、アディダスやニューバランスなどの海外メーカーのものだと、子どもの足にフィットしやすいものが見つかります。
子どもが扱いやすいものを選ぶ
移動や練習は普通のスニーカーやトレーニングシューズでおこない、試合でスパイクに履き替えることも多いです。少年野球用スパイクを使用する場合、子どもがひとりで脱ぎ履きできるものを選ぶのが重要です。まだ自分で靴紐を結べない年齢の子どもなら、着脱がしやすいベルクロタイプのものを選びましょう。
ベルクロタイプでも、ベルクロが3本になっているものや、ベルクロ1本でゴムの紐がついているものなら、足へのフィット感も高くなっています。
規定に合ったものを選ぶ
少年野球用スパイクは、スタッドの種類がポイントスパイクと呼ばれる樹脂製のものと、金属スパイクがあります。小学生は金属スパイクの使用が禁止されているため、ポイントスパイクを選びましょう。
野球のチームや部活動に所属している場合は、スパイクをはじめユニフォームや用具に関する規定があります。白や黒のみなど、規定でカラーが決まっているときには合わせたカラーのスパイクを選びましょう。
グリップ力と動きやすさとのバランスを取るのが大切 スポーツライターがアドバイス
グリップ力に勝る金属製スパイク、軽さやクッション性にすぐれる樹脂製スパイク、どちらも一長一短。一昔前なら「子ども用」の認識だった樹脂製のスパイクも、今やプロ野球選手が使う時代です。
スパイクはソールを見て、スタッドの位置が外側にあればグリップ重視、内側にあれば動きやすさ重視という分類。
連盟やチームによっては、カラーや形状などの指定が厳しいため、購入前に確認が必要です。
少年野球用スパイクおすすめ11選 国内メーカーから海外メーカーまで
選び方を踏まえて、スポーツライター・toyaさんと編集部で少年野球用スパイクのおすすめ商品を選びました。国内、海外メーカーからいろいろな商品を厳選していますので、ぴったりの一足探しにぜひ役立ててください。
アシックス『JAPAN SPEED』はポイントの配置が外側に集中しており、高いグリップ力が特徴的です。

足へのフィット感を高めたポイントスパイク
18cmサイズから展開があり、小学校低学年からの少年野球用スパイクとしても選択肢に入るのがこちら。ベルクロ1本、紐部分はゴムのため足の甲部分へのフィット感が高く、着脱もしやすくなっています。
靴の幅は3E相当と広めの設計になっているので、足の幅が広い子どもにフィットしやすいのも魅力です。カラーも4色そろっています。
足への負担が少ないソールを採用
アシックスから発売されている金属スパイクで、23cmからサイズ展開のあるモデルがこちら。足にやさしいハイブリッドソールを採用しているため、金属スパイクで足への踏み込みでかかる負担を軽減する仕様になっています。
サイズ展開が29cmまであるため、長く使えるモデルを探しているときにも選択肢に入ります。
はじめての金属スパイクにも
アッパーにやわらかい素材を採用し、グラウンドのうえでも動きやすい設計になっている金属スパイクです。履き口をメッシュ素材にすることで、通気性と軽量性を格段に上げています。
スタッド部分は前後左右どの方向からでも強くけり出せる構造。軽量タイプのため、金属スパイクに慣れていなくても動きやすいのが魅力です。
軽量、耐久性が魅力
23cmからサイズ展開のある、ゼットの埋め込み式金属スパイクです。アッパー素材のベースにソフトタッチレザーを採用し、フィット感と足入れ感が高いのが特徴。さらに、はとめ部分に切り込みを入れることで、激しく動いても足がシューズ内部に当たりにくい構造になっています。
スパイク刃には耐久性の高い炭素工具鋼、疲れを軽減する軽量性のカップインソールと、長時間の試合でパフォーマンスを高める機能がほどこされています。

反発性とクッション性が高く疲れにくい
アシックスから発売されている、ポイントスパイクです。スパイクの形状がブロックになっているので、地面からの突き上げが少ないのが特徴。クッション性の高いミッドソールを採用していることも加えて、全体的に長時間履いていても疲れにくい仕様になっています。
つま先部分には補強材を入れて耐久性も増しています。カラーもそろっているので、好みや規定に合わせて選べます。
ニューバランス『PL4040』も高いグリップ力とソールからの突き上げを軽減させています。

野球の動作データ分析から生まれたスパイク
40本塁打、40盗塁が名前の由来のニューバランスのポイントスパイクです。パワーとスピードを兼ね備えたプレーにつながるように、野球の動作データを分析、スパイクへの機能として導入されています。
樹脂製のスタッドは人工芝でもスムーズにプレーできる突き上げ性の低さが魅力。クッション性の高いREVLITEミッドソールを採用しているので、試合でも高いパフォーマンスが期待できます。
ミズノ『ウエーブセレクトナイン(ジュニア)』は上記2アイテムと違い、やや中央寄りにポイントを配置。グリップ力をある程度抑えて、引っかかるような動きを軽減して動きやすさを重視しています。
クッション性が高く着脱もしやすい
ベルクロ1本に、ゴム紐を採用したアシックスの少年野球用スパイクです。テープが1本だけの構成なので着脱しやすく、甲の幅や高さによって調節もしやすいです。練習や移動から試合にうつるときにも、スピーディに履き替えられます。
つま先までクッション性が高く、スパイクによる突き上げも緩める構造になっています。
少年野球向けの機能が充実
ゼットから発売されている、少年野球のためのポイントスパイクです。甲のところでしっかり留められる3本のベルクロテープが特徴。足の甲が高い子どもでも、調整しやすくなっています。
ほかにも着地したときの衝撃を吸収する弾力性の高いラバースタッドや、ソールとつま先部分が一体化した耐久性の高さなど、いろいろな機能や工夫がほどこされています。
adidas(アディダス)『アディゼロ スタビル ポイント ロー AC(EG2397)』
ローカットのベルクロタイプで扱いやすい
足回りを覆わず軽快な動きが可能な、ローカットタイプの少年野球用スパイクです。甲の上についた留め具はベルクロ3本タイプ。着脱のしやすさと、足の甲へのフィット感を両立させています。また、ベルクロを留めるのは面ファスナーのため、ジャストな位置を自分で調節しやすくなっています。
軽量モデルのため、スパイクの重さを感じずプレーできるのも魅力です。
逆向きテープで脱げにくい
3本のベルクロテープを使用して留める、SSKの少年野球用ポイントスパイクです。ベルクロの向きが上下と真んなかで逆方向になっているため、さらに足にフィットしやすく、脱げにくくなっています。着脱もしやすく、19cmからサイズ展開があるので、はじめてのスパイクにもぴったりです。
サイズが30cmまであるので、親子でおそろいにしたり、長い間使いたいモデルを選んだりしたいときにも向いています。
はじめての金属スパイクにも
野球用品メーカー、SSKから発売されている金属スパイクのエントリーモデルがこちら。軽量素材を使用したソフトな足当たりとフィット感の高さ、埋め込み式スパイクの地面からの突き上げの少なさなど、はじめて金属スパイクを使用する人も使いやすい機能がそろっています。
カラーも黒のため、ユニフォームやチームの規定にも合わせやすくなっています。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 少年野球用スパイクの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの少年野球用スパイクの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スパイクを長く使用するには?
全力でプレーすれば、スパイクも消耗していきます。できればサイズアウトまで長く使いたい人も多いでしょう。同じところばかりすぐに壊れてしまう場合には、P革で補強する方法があります。
P革とは、つま先やアッパー部分に貼って補強する革です。もともとはつま先を蹴り上げる動作の多いピッチャーが補強で使う革、という意味でP革という名前がついています。P革の補強サービスなどを活用してみましょう。
スタッド部分が消耗する場合、ポイントスパイクは取り換えができないためスパイクごと取り換えることになります。一方、金属スパイクも選べるようになる中学生以降は、交換式の金属スパイクにすれば、スタッドのみを交換して長くスパイクを愛用できるでしょう。
スポーツシューズに関連する記事のご紹介
本格的なプレーに少年野球用スパイクは必須
スポーツライター・toyaさんと編集部で少年野球用スパイクの選び方とおすすめ商品を紹介しました。少年野球用スパイクは国内、海外メーカーからいろいろな商品が発売されているので、実際に履く子どもの足にフィットするものを選ぶのが重要です。
ほかにも、スムーズに脱ぎ履きしやすいものや、規定に合ったものを選べば、愛着を持って長く使える一足に出会えます。本格的なプレーが多くなったときや、スタメンに選ばれたときはぜひ少年野球用スパイクデビューをしてみましょう。
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小学生から地元のスポーツ少年団で野球を始め、中学校ではシニアリーグに所属してジャイアンツカップ出場。高校生になり軟式野球部に所属して全国大会優勝という経歴がある。俊足巧打の外野手で核弾頭タイプ。 現在は30歳を過ぎてから始めたゴルフにハマり、ゴルフライターとしてデビューしはや5年。ついに自身のラジオ番組まで持つようになった。 趣味はゴルフに釣り、カメラマンとして撮影を行ったり、コスメコンシェルジュとしてモデルへのメイクも手掛ける。