ネックバンド型イヤホンとは?
ネックバンド型イヤホンとは、ワイヤレス対応のイヤホンの一種。左右のイヤー部分がネックバンドで接続されており、首に掛けて使用します。
ネックバンド部分は形状記憶合金でできいているため、フィット感が高く、激しい運動をするときなどに向いています。発売しているメーカーや商品によって機能や特徴が異なるので、自分に合ったものを選びましょう。
▼メリット
上で紹介したように、安定感が高いのが魅力のひとつです。外れたとしても落としてしまう心配が少なく、完全ワイヤレス型のように片耳を失くしてしまうということもありません。
またネックバンド部分にバッテリーを搭載しているモデルが多く、充電ケースがなくとも連続で長時間聴き続けることができます。有線イヤホンに比べて、服にコードが触れることで起こるタッチノイズも軽減できますよ。
使わないときは首から下げておけばOKなので、ケースに入れて持ち運ぶ必要がありません。手ぶらで過ごす男性はポケットが膨らむこともないのでおすすめですよ。
▼デメリット
コードがわずらわしく感じる方もいるでしょう。またポケットやカバンに収納するとなると絡まってしまうことも。
ノイズキャンセリングを搭載しているモデルが少ないので、ノイズキャンセリングを求めているなら、選択肢が少なくなってしまいます。
ネックバンド型イヤホンの選び方
それでは、ネックバンド型イヤホンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】音質
【2】形状とデザイン
【3】バッテリー
【4】機能
上記のポイントを押さえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】音質をチェック
ネックバンド型イヤホンは幅広いメーカーから発売されています。メーカーごとでイヤホンの音質の特徴も異なるので、自分の好みのものを選びましょう。
ワイヤレスイヤホンの構造は、スマホの音源データを圧縮してイヤホンに送るのが基本。この仕組みを「コーデック」「音声圧縮変換方式」と呼び、いくつかの種類があります。種類に応じて音質は異なるので、主なタイプをチェックしておきましょう。
「SBC」:多くの機種で採用されている、標準的なタイプ。
「AAC」:iPhoneなどApple製品に対応しており、SBCより高音質で遅延が少ないタイプ。
「aptX」:高音質で遅延が少なく、主にAndroidに使用されているタイプ。
「LDAC」:ソニーが独自開発した形式で、音の質がとてもいいタイプ。一部のAndroidに対応しています。
SBC、AAC、aptX、LDACの順番で音質がよくなります。イヤホンによって対応コーデックは異なるので注意して選ぶようにしましょう。なお、ゲームプレイや動画視聴メインなら遅延の少ないaptX LLを選ぶという手もあります。
【2】形状とデザインをチェック
ネックバンド型イヤホンのデザインにも注目しましょう。ほかのタイプのイヤホンよりもサイズが大きいため、デザインは目を引きます。おしゃれなデザインのネックバンド型イヤホンを選べば、ファッションのコーデアイテムとしても活用できます。
また、ネックバンド型イヤホンのイヤーは、カナル型のモデルが一般的です。耳穴へ押し込むようにして装着します。低音域の再生に優れ、音漏れしにくいのがメリットです。
【3】バッテリーの持続性をチェック
ネックバンド型イヤホンはネックバンド内にバッテリーを内蔵させているため、バッテリーが大容量で長時間使用できる製品が多いのが特徴です。目安は10時間以上のものがおすすめ。
なかには20時間以上も連続で使える製品もあります。飛行機などで長時間着用したい人や、充電の手間を極力省きたい人はチェックしてみてくださいね。
【4】機能をチェック
イヤホンは日常的に使用するものですから、人や環境によって必要な機能はさまざま。本当に必要な機能かを確認しましょう。一般的に多機能のモデルは重量が重かったり、操作が複雑になりがちです。バランスのとれたモデルを見つけてみてくださいね。
▼ノイズキャンセリング・外音取り込み
音楽に集中したいならノイズキャンセリング機能を備えたモデルがいいでしょう。イヤホンの外側にもマイクが付いており、ノイズの波形と逆相違の波形を生み出すことで外部の音を低減する仕組みです。
また、街中をランニングしたり、電車を乗り過ごさないようにしたりする際に重宝するのが外部音取り込み機能。あえて外の音を取り込むことで、コンビニに行ったときなどにわざわざイヤホンを外さなくても済むので便利ですよ。
▼バイブ機能
電話着信やメール受信時などにネックバンド部が振動し、通知するバイブ機能があります。イヤホンを耳にはめてなくても確認できるので便利ですね。
▼コード調整・マグネットの有無
ネックバンド部と発音ユニットをつなぐケーブルの長さを調整できるモデルもあります。また、左右のイヤホンにマグネットが備わっていれば、くっ付くので、使用しないときでも首に下げておけば落ちる心配もありませんよ。
▼ネックバンド部の素材や太さ
ネックバンド部は直接肌に触れるため、フィット感の高いやわらかい素材がおすすめ。それと汚れたとしても手入れしやすい素材がいいでしょう。
金属アレルギーならスイッチや端子等の金属部分が露出していないタイプがいいですね。
▼防水機能
ネックバンド型イヤホンは防水タイプのものもあります。激しい運動をするとき、夏場やアウトドアシーンで使うなど、汗をかくときに向いています。
防水性能はIPコードと呼ばれる等級で表記されます。IPXの後の数字が大きいほど防水性能が高いです。IPX5~6はシャワーの水がかかっても問題ない程度です。アウトドアやスポーツシーンなら、IPX5以上の防水性能のものを選びましょう。
エキスパートのアドバイス
機能だけでなくかけ心地もチェックしよう
ネックバンド型イヤホンは重いというイメージがあるかもしれませんが、最新のモデルでは高性能化したバッテリーによって大幅に軽量化されています。
また、スマホやノートパソコンの発達によってあらゆる電子部品が小型軽量化されたため、驚くほど軽いモデルも多くなってきています。
機能や高音質化のための技術も大切ですが、常用することが多いイヤホンはかけ心地を重視することも大切です。
有名メーカー・ブランドの特徴
ネック型イヤホンはいろいろなメーカーから発売されています。メーカー別の特徴を知ると、より納得のいく商品選びにつながります。
▼SONY(ソニー)
高い技術力があり、世界でも著名なオーディオメーカーがソニーです。ネックバンド型イヤホンも、初心者が扱いやすいエントリーモデルから、上級者向けのハイグレードモデルまで揃っています。予算や用途に合わせて選びやすいです。
ワイヤレスイヤホンながら、ハイレゾ相当の高い音質が楽しめる「LDAC」のコーデック対応モデルもあります。
▼Beats by Dr.Dre(ビーツ・バイ・ドクタードレ)
ビーツは2006年に設立したアメリカのオーディオメーカーです。Appleの傘下のため、Apple製品と相性のよい製品が揃っています。たとえばイヤホン内蔵のマイクでSiriを起動させるなど、iPhoneとシームレスに接続できる機能を搭載していますよ。
迫力ある重低音サウンドなど、イヤホンとしての機能が高いのに加えて、カラーバリエーションが豊富なのも魅力です。
▼BOSE(ボーズ)
高い音質と、重低音再生能力の高さ、フィット感のよさ、音漏れの少なさなど機能性の高いイヤホンがあります。ネックバンド型イヤホンではノイズキャンセリング機能のレベル調整が可能な「QUIETCONTROL」と、防滴仕様でスポーツシーン向けの「SOUNDSUPPORT」という代表的な2つのモデルを展開。
専用アプリを使えば、イヤホンのこまかい設定も可能です。スマホで音楽を聴くだけでなく、通話時、パソコン接続時なども便利に使用できます。
▼audio-technica(オーディオテクニカ)
日本の音響機器メーカーであるオーディオテクニカのイヤホンは、コスパのよいモデルが揃っています。商品が型番で分類されているため、用途や重視したいポイントに合ったイヤホンを選びやすくなっています。
ネックバンド型イヤホンには、ノイズキャンセリング機能を備えたANCシリーズ、スポーツ向けのSPORTシリーズ、長時間使用可能なCKSシリーズ、ハイエンドモデルのCKRシリーズなどがあります。
▼AKG(アーカーゲー)
AKGは海外で特に高い支持を得ているオーディオメーカーです。オーストリアで1947年に設立されたメーカーで、日本のユーザーにも浸透してきました。
AKGのイヤホンは原音の再現性が高い商品がラインナップしており、落ち着きのあるサウンドが楽しめます。音楽ジャンルを問わず、バランスのよい音源が再生できるのが魅力です。
【比較一覧表】料金などを比べる
ネックバンド型イヤホンおすすめ14選
それでは、ネックバンド型イヤホンのおすすめ商品をご紹介いたします。価格別にまとめているので、お求めの方から確認してみてくださいね。
こちらからすぐチェック!
▼おすすめ8選【1万円未満】
▼おすすめ6選【1万円以上】
▼おすすめ8選【1万円未満】
まずは1万円未満で購入できる製品をご紹介していきます。
最長25時間も使えるロングバッテリー!
最長25時間も連続再生できるロングバッテリーを備えており、こまめな充電が必要ないイヤホンです。10分の充電で60分再生できるクイック充電にも対応。
専用アプリ「Headphones Connect」を使えば、好みの音質にカスタマイズできたり、「360 Reality Audio」で立体的な音を楽しめたりします。コスパに優れたイヤホンに仕上がっています。
ミニマルルックでおしゃれな雰囲気
再生ユニット部分にはマグネットが備わり、左右がマグネットでくっ付くと自動的に一時停止するワイヤレスイヤホン。独自のドライバーでひずみを低減しながら、重厚感のある低音域を楽しめます。
急速充電のFast Fuel機能を搭載しており、10分充電すれば1.5時間再生できるので、いざというときにも安心ですね。

ハイレゾにも対応した高音質モデル
直径12ミリのドライバーを使用したモデル。発音体のドライバー径は大きくなるほど低域の再生に有利です。また、ハイレゾにも対応しており、広帯域でダイナミックな音質が期待できます。
本機には本格的なアクティブノイズキャンセリング機能が搭載されているため、周囲のノイズを減少させ、外音に邪魔されることなく音楽を楽しむことができます。

高音質と長時間使用を両立
15時間の長時間使用が可能な大容量バッテリーを搭載したモデル。急速充電にも対応しており、10分ほどの充電時間で60分の音楽再生が可能です。本機の発音体には、実用化されているマグネットのなかではもっとも強力なネオジウムマグネットが使用されています。
低歪で再生感度が高く、ダイナミックな低域を再生することが期待できます。

直径12mmの大口径発音体を使用したモデル
発音ユニット内部にある発音体に直径12mm大口径振動板を使用したモデル。一般的にイヤホンでは超低域の再生は困難ですが、このモデルは低音の再生に定評があります。
また、前述のWI-C310同様、15時間の長時間使用が可能な大容量バッテリーを搭載。急速充電にも対応しており、10分ほどの充電時間で60分の音楽再生が可能です。

若者が気になる機能やデザイン
ファッションに合わせ、ターコイズブルーやグレー、ピンク等5色のカラーバリエーションがあります。音質面では、発音体にエクストリームディープバスポートと呼ばれる低域用の内部気圧調整用の穴があり、さらに重低音を増強するバスブーストモードを搭載することで、たっぷりの低音を感じることができるモデルです。
これらはポップスのジャンルが好きな人に特に有効な機能で、若者を意識して設計されたモデルです。

HA-XC10BTの上級モデル
前述のHA-XC10BTの上級モデル。仕様の上で異なる点は重量が21gと23gで10%ほど増加している点と、付属品に専用のキャリングポーチが追加されている点。発音体がグレードアップされています。
音色の傾向は同様で低音がたっぷりの音質。機能だけならHA-XC10BT。音質も考慮する場合は本機を検討するといいでしょう。

シンプルで実用的なモデル
本機は特別な機能や、特定の仕様に特化したものではなく、シンプルかつベーシックなイヤホン。通話時に機能するアクティブノイズキャンセリング機能や、16時間使用できる大容量バッテリーなど、実用的なイヤホンとしての完成度が高いモデルです。
手頃な価格でネックバンド型イヤホンを使ってみたいという人におすすめです。
▼おすすめ6選【1万円以上】
次に1万円以上の製品をご紹介していきます。機能が充実したモデルが豊富なので、使い勝手がいいはずです!

高音質化のための最新技術がつまったモデル
国内屈指のオーディオメーカーらしく高音質化の技術にこだわったモデル。LDACコーデックを使用できる機器と接続した場合には最大96kHz/24bitまで再生可能なハイレゾ対応モデル。
また、高度なアクティブノイズキャンセリング機能を搭載し、より高品位なノイズキャンセリングのために4つの専用マイクを搭載しています。
利便性の高いプロ向けイヤモニ
音を正確に表現するプロ向けのイヤモニで、上位機種と同じコネクターを採用しています。マイクやリモコンも備わるので、音声通話したり、音楽を再生したりすることも可能。
コンパクトな形状で耳にも収まりがよく、装着感もいいですよ。コーデックはaptX LLにも対応しているので、ゲームプレイや動画視聴を頻繁にするときも遅延が少なく楽しめます。
ワークアウトのお供にぴったり!
耳の穴をふさがずに音楽を楽しめる骨伝導イヤホンです。第9世代の骨伝導テクノロジーを採用しており、クリアな中高音はもちろん、深みのある重低音を堪能することができます。
外部の音を聞きながらワークアウトするシーンにぴったりな1台。最長10時間のバッテリーで、5分の充電で90分再生できる急速充電にも対応しています。

USB-DACが搭載されたモデル
USB-DACが搭載されたモデル。USB-DACとはパソコンのUSB端子と有線接続することでデジタル信号をヘッドホンに伝送し、ヘッドホン内部でアナログ信号に変換して発音体をドライブする仕組みです。
本機に内蔵されているUSB-DACはパソコンにドライバーをインストールする必要もなく、USBケーブルを差し込みさえすれば、パソコンを音源として音楽を再生することが可能です。

かけ心地良く、高音質
1967年に世界初のオープンエアー型ヘッドホンを世に送り出したドイツのブランド・ゼンハイザーのイヤホン。当時ゼンハイザーはヘッドホンのかけ心地にこだわった結果オープンエアー型を開発しました。
現在でもゼンハイザーの製品は耳に負担が少なく、かけ心地がいいといわれています。また、プロオーディオ用ヘッドホンで培われた技術を投入し高音質のイヤホンを製造しています。

多くのコーデックに対応したモデル
スタイリッシュなネックバンド型イヤホン。AAC、aptX、aptX LL等の高音質なコーデックにも対応しています。
一般的なBluetooth伝送では多少の遅延が発生するため動画のセリフと音声がズレてしまったり、ゲームがやりにくいという現象が発生しますが、本機は遅延も少なく、動画やゲームにも最適です。
【ランキング】通販サイトの最新人気! ネックバンド型イヤホン おすすめの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのネックバンド型イヤホン おすすめの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】疑問を解決!
ノイズキャンセリング付きのネックバンドイヤホンはある?

ノイズキャンセリング機能が付いたネックバンド型イヤホンは数が少ないですが、おすすめしたい商品は下記の製品です。
SONY(ソニー)『WI-1000XM2』
Anker(アンカー)『Soundcore Life NC(A32010F1)』
ネックバンド型イヤホンの収納ケースのおすすめは?

オーディオメーカーが収納ケースを展開しているわけではないですが、各社からいろんな収納グッズが販売されています。下記のようなものもあるのでチェックしてみてくださいね。
キャリングケースをチェック!
【関連記事】ほかのイヤホンなどもチェック
【まとめ】おしゃれな製品を見つけよう!
本記事では、ネックバンド型イヤホンの種類や選び方、そしてタイプ別のおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
ネックバンド型イヤホンは、ヘッドホンのように首にかけておけるのでラクに扱えます。また、分離型のイヤホンと比べても失くしにくく、使いやすいです。ぜひ本記事を参考に、自分にぴったりの商品を見つけてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
専門は音響アンプの電子回路設計。筐体設計。真空管回路設計。2005年音響機器を開発・製造・販売する会社を設立。国内はもとより、欧州を中心に37ケ国に輸出。 2007年プロオーディオ事業、2013年ログハウス事業、2015年コンサート企画運営事業を開始。2018年から新規事業としてロシア製軍用時計の輸入を始める。その後、数ケ国の機械式腕時計や懐中時計をラインナップ。 2008年よりFM岐阜の長寿番組である『ムジカスタイル』(毎週木曜18:30~)のナビゲーターに。コラム等の執筆多数。総アクセス数370万を超えるブログは、現在も100万アクセス/年のペースで進行中。 ローカル鉄道養老鉄道支援組織『乗って残そう揖斐養老線実行委員会』会長。大垣ケーブルテレビ番組審議委員。