犬用自動給水器の選び方
まずは犬用自動給水器の選び方をチェックしていきましょう。ペット専門エディターの井手綾子さんのアドバイスも紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
【1】電源の有無や静音性をチェック
人間より聴覚にすぐれた犬は、小さな音にも敏感に反応し、給水器の音でもストレスに感じてしまうことがあります。そのため、できるだけ音がしない電源不要のタイプを選びましょう。
一方で、あまり音を気にしない性格のワンちゃんだったり、機能性を重視して選びたいという方は、多少音が出やすいものの電動タイプがぴったりです。
【2】循環型か、ウォーターディスペンサー型か
犬用自動給水器は、「循環型」と「ウォーターディスペンサー型」の大きくふたつの種類にわかれます。そこで、それぞれの特徴を把握しておきましょう。
循環型|きれいな状態の水をキープできる
きれいな水を飲ませたい方におすすめなのが「循環型」の給水器。一定の間隔で水を循環させフィルターでろ過することで、水のなかのホコリなどを取り除き、きれいな状態をキープしてくれます。
また、水が汚れにくいため長時間お留守番が必要なときにもおすすめです。ただ、循環型は音が発生しやすいため、犬の性格を考慮して選んであげましょう。
ウォーターディスペンサー型|手軽に使える
タンクのなかに水を入れ、水量の変化によって自動給水してくれるのが「ウォーターディスペンサー型」です。このタイプは電源が必要ないものが多く、設置場所に困らず手軽に使えるのが魅力です。
タンクをそのまま洗えるためお手入れもかんたんで、残りの水量がわかりやすいのもポイント。シンプルな構造なので、はじめて自動給水器を使う方でも使いやすいでしょう。
【3】愛犬に合った容量・サイズを選ぶ
自動給水器を選ぶときには、貯水量の多さを目安に選びがちですが、小型犬の場合は多すぎると水が余ってしまう場合があります。そのため、ペットに合わせたサイズを選ぶことが大切です。
また、飲み口の場所が飲みにくいところにあると、水があっても飲んでくれない場合があります。犬の飲みやすさもしっかり考えて給水器を選んであげましょう。
【4】お手入れのしやすさで選ぶ
自動給水器は、基本的にお留守番中いつも使うもの。水の交換は毎日、さらに定期的な掃除が欠かせないので、お手入れのしやすさや洗いやすさもチェックしておきましょう。
具体的には、洗い場に持ち運びやすいか、部品が取り外して洗えるか、などをチェックするといいでしょう。
愛犬の飲みやすさも考慮して選ぼう
5kgくらいの小型犬だと1日に必要な水分量は、450mlくらい。1kgあたり90mlで計算して、愛犬に合うサイズの給水器を選んでください。
また、犬は舌を丸めてスプーンのように水をすくって飲むため、ある程度の器の深さが必要です。犬にとっては高さも重要なポイントで、高すぎても低すぎても飲んでくれません。目安としては、口の位置より少しだけ下に飲み口がある器が飲みやすいでしょう。
犬用自動給水器のおすすめ商品 お留守番中もきれいな水を与えられる!
ここからは、ペット専門エディターの井手綾子さんと編集初が選ぶ、おすすめの犬用自動給水器を「循環型」「ウォーターディスペンサー型」に分けて紹介していきます!
アイテムごとに特徴をまとめていくので、ぜひ愛犬にとって使いやすい犬用自動給水器を見つけてみてください。
▼循環型
循環型のなかでも、とくに浄水能力が高いのがジェックス『ピュアクリスタル クリアフロー 犬用』とペットニア『フレスコプロ』。
前者は小型犬向き、後者は少し器が浅めですが、スマホアプリと連携できるのできちんと飲み水を管理したい人におすすめです。

違和感を持ちにくい形状で飲みやすい
給水用のお皿に近い形状で作られており、水面が見えるように作られています。違和感を持ちにくい形状なので、はじめて置いたときでも犬が水を飲んでくれやすいのが魅力。
水の放出部分はくぼみになっており、すくい上げるようにして飲む犬の特性に合わせてあるのもポイント。どの場所でも飲みやすく作られています。
使いやすさを重視して作られた給水器
水面に角度をもたせることで、犬が飲みやすいように作られているのが特徴の給水器。水面に高低差があるため、背の低い犬でも飲みやすく仕上がっています。
また、電源コードには噛みちぎり防止対策を施すことで、やんちゃな犬でも感電などの心配がありません。お留守番をさせるときもハプニングが起こりづらく、誰もいないときでも使わせやすいアイテムです。
おしゃれにおける給水器
真っ白でツルッとした光沢感が特徴のセラミックスを用いて作られた給水器。陶器のもつ高級感や清潔感が部屋の雰囲気になじみやすく、おしゃれに設置できます。
セラミックスは土を原料にしているため、金属やプラスチックが苦手な犬でも使いやすいのがポイント。適度な重みで倒れにくく、元気な犬がいても水がこぼれません。
ろ過機能を高めきれいな水を飲ませられる
従来モデルよりもろ過材を2倍に増やし、ろ過機能を高めた製品。毛やドライフードなどをしっかり取り除くことで、水を交換できないときでもきれいな水を飲ませてあげられます。
また、静音設計とやわらかい水流によって静かに使えるのもポイント。音の刺激が強くなく犬を怖がらせないので、はじめて使うときでも受け入れてもらいやすい給水器です。
大容量のタンクで長時間使える
5Lまでの水を貯水できるタンクを備えているのがこちら。大型犬でもたっぷり飲め、長時間にも対応。幅広い用途で使いやすい給水器です。
タンクからの水は流れ落ちるように循環するのが特徴で、流水から直接飲むこともできます。無理のない高さで水を飲めるので、小型犬にも大型犬にも使いやすいのがポイントです。
水が飛び散りにくく掃除がかんたん
犬は水をすくい上げるように水を飲むため、勢いよく飲む犬だとまわりに飛沫が飛んでしまいます。この給水器は背面が高く作られているので、水が跳ねにくく周りを濡らさずに使えます。
水をためながら循環させるため、停電時など流水が止まっても水が飲めるのもポイント。予期せぬトラブルが起きても水分補給ができるので、お留守番のリスクを減らしてくれます。
▼ウォーターディスペンサー型
ウォーターディスペンサー型では、高さを調節できるリッチェル『ウォーターディッシュ』がおすすめ。お皿を固定するタイプなのでこぼすこともなく、清潔に使えます。

リッチェル『ウォーターディッシュ M』 ペット専門家のおすすめ商品!
自由な高さで飲みやすい!
ケージなどに取りつけるお皿タイプの給水器。犬の高さに合わせることで飲みやすさを調節可能です。さらに、手が届かないようにすることで、たまった水で遊ばないようにできます。
ボトルとお皿はかんたんに取り外しできるため、メンテナンスが手軽なのも魅力的。固定式なので途中でボトルが倒れてしまうこともなく、やんちゃな犬でも使いやすくなっています。
水も垂れ・漏れせず、感覚的に使いやすい商品です!
ただ、2匹目までは上手に飲んでくれるのですが、3匹目の子は床にダバダバこぼしてしまいます・・・。ワンちゃんによっては上手に飲めない子もいるかもしれません。(30代女性Yさん)
自由なボトルで手軽に設置
飲み口をなめることで水分補給ができるノズルタイプの自動給水器。ケージやサークルに取りつけて使えるため、省スペースで設置でき邪魔にならずに使えます。
市販の500mlのペットボトルが使用できるため、ボトルが汚れたときも手軽に交換できます。複数のボトルを用意しておけば、つけ替えもかんたんなため、お留守番以外のときでも使えます。
分解がかんたんで掃除しやすい
シンプルなパーツ構成で分解しやすく、タンクも本体も丸洗いできるのがこちら。本体の素材はポリプロピレンで軽量化されているため洗いやすく、清潔な状態で使える給水器です。
タンクの給水口にはキャップがついており、持ち上げると栓が閉まるようになっています。タンクに残った水が漏れにくく、まわりを濡らさずに掃除や補充ができます。
アイリスオーヤマ『ペット用自動給餌器(JQ-350)』
フードと水を一緒に管理!
自動給水器と自動給餌器をひとまとめにしたのがこちら。水は2Lのペットボトルに対応し、ペットフードは1.5kgまで入れられるので、多頭飼いをしている家庭でも対応できるたっぷりサイズです。
水とフードの間には高めの仕切りがあるため、フードが濡れる心配はありません。電源が不要のため置く場所が限られず、スペースを有効活用できます。
飲んだ水分量がひと目でわかる
どれくらい水分を摂取したか把握したい方にぴったりなのがこちらの給水器。ボトルにふたつのメモリが記載されており、かんたんに水分摂取量を把握できます。
ケージなどに取りつけるタイプなので、床などが汚れにくいのも使いやすいポイント。高さを調節すれば大型犬でも小型犬でも使えます。
気軽に使えてコスパが高い給水器
この給水器は手に入れやすい価格で購入でき手軽に使えるのが特徴で、コスパ重視で給水器を選びたい方にぴったりのアイテム。水をためておくお皿は深めの作りで、飲みやすくなっているのできちんと使ってくれるでしょう。
本体は軽量に作られているためお手入れの負担も少なく、掃除がしやすいのも魅力的。はじめて自動給水器を設置する方でも扱いやすく、給水器に慣れさせたいときに使えます。
▼おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 犬用自動給水器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの犬用自動給水器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
愛犬が水を飲まない? 使ってくれないときの対処法
自動給水器を設置しても水を飲んでくれない場合には、散歩をしたあとなど喉が乾いたタイミングに給水器で水を飲ませるようにしましょう。こうすることで給水器に慣れていき、抵抗なく使ってくれるようになります。
また、モーター音などを気にしている場合には、停止させた状態から少しずつ可動させて音に慣れさせるようにすると、抵抗感や恐怖感がなくなります。
愛犬の留守番におすすめのグッズを紹介 【関連記事】
犬用自動給水器でお留守番のときもしっかり水分補給!
仕事などで外出しなければならないときに活躍する犬用自動給水器。すぐに水を補充できないときでも犬の脱水を防いでくれる便利なアイテムです。さらに、何度も補充する手間がなくなるため、自宅に人がいるときでも便利に活用できます。
ただ、水面まで高すぎる給水器は小型犬には飲みづらく、貯水量が少ないと大型犬には足りません。そのため、飼っている犬種や性格などを考慮して、お留守番のときでも快適に過ごせる給水器を設置しましょう。
水漏れしてこぼれる、びちゃびちゃにならないかなど、気になる場合は口コミなども参考にするといいでしょう。
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編集歴は20年以上。 雑誌の編集長を経てフリーランスのライターとなる。インタビューや取材した人・お店の数は1000以上。クスっと笑えるものから、読んでタメになる読み込む記事までさまざまな記事を執筆している。 中でも、医療ものや動物関係が得意。今までに買ったことのある動物は、犬、猫、鳩、インコ、ジュウシマツ、キジ、リス、ウサギ、カメ、鶏、ウシガエル、金魚、カタツムリ、てんとう虫、カブトエビなど。