シニア用キャットフードはいつから食べさせる?
「シニア猫用のフードは、そもそもいつから与えていいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。猫の健康状態や体重にもよりますが、7~10歳ごろを目安に、シニア猫用のキャットフードにかえていきましょう。
猫は敏感な動物なので、急にフードがかわると食べなくなってしまうケースが多いです。そのため、これまで食べていたフードに混ぜて、徐々に量を増やしながら切り替えていきましょう。1週間ほど様子を見て、ちょっとずつ新しいフードに慣れさせるのがポイントです。
普通のキャットフードとシニアフードの違いは?
一般的なキャットフードと、シニア猫用のキャットフードにはどんな違いがあるのでしょうか。私たち人間も年齢によって食生活に違いがあるように、猫もライフステージに合った食事をとる必要があります。
シニア猫用キャットフードは低カロリーで栄養価が高いように作られているものが多いです。これは、肥満を防止しながらも、体力が落ちてくるシニア猫の健康を維持できるように考えられているからです。愛猫の身体に合うものを選んで、食事をサポートしてあげましょう。
シニア猫用キャットフードの選び方 食事管理で愛猫の健康をサポート!
まずは、シニア猫キャットフードの選び方をチェックしましょう。たんぱく質の含有量や添加物の有無をよくチェックすることが大切です。ポイントは下記の7つ。
【1】年齢に合っているか
【2】ドライかウェットか
【3】主原料
【4】たんぱく質の質が高いか
【5】炭水化物が少ないか
【6】添加物の有無
【7】消化吸収しやすいか
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】年齢にあったフードを選ぶ
シニア猫用のフードといっても、実はタイプがあります。ライフステージや健康状態に応じて、適したものを選びましょう。
シニア期|7歳~10歳ごろ
7歳~10歳ごろにかけてのシニア期は、猫の運動量が減るぶんカロリー消費量が落ちてきます。しかし食欲はまだまだあるので、成猫用のフードを与え続けていると肥満になりやすいので注意。
シニア猫用のフードは、成猫用のものより低カロリーで作られています。「シニア用」や「7歳以上」などと明記されたフードを選ぶようにしましょう。
ハイシニア期|11歳以上
最近では猫の寿命も延び、20歳ごろまで長生きする猫も増えてきました。11歳以上のハイシニア期になると、筋肉量や食欲が落ち、痩せやすくなります。
シニア期とは反対に、低カロリーなものを与え続けると、カロリーが足りないために栄養不足になるおそれがあります。適度にカロリーを摂取できるように、「11歳以上」などと記載されているフードを選ぶようにしましょう。
【2】ドライタイプかウェットタイプか、食べやすいタイプを選ぶ
キャットフードには、「カリカリ」と呼ばれるドライタイプと、ペースト状のウェットタイプがあります。猫が食べやすいタイプを選びましょう。
一般的なのは「ドライタイプ」
キャットフードの主食として一般的に使われるのが、「カリカリ」とも呼ばれるドライフードタイプです。水分量が少なく、長期的に保存できるのもポイント。
ただし、噛む力が弱くなってきたシニア猫には、超小粒のものを選ぶ、ぬるま湯でふやかすなど工夫してあげるとよいでしょう。
嗜好性が高い「ウェットタイプ」
ウェットフードタイプのキャットフードは、ペースト状になっていたり、液体になっていたりと水分量が多いものを指します。食感が柔らかいので、噛む力が弱くなってきたシニア猫におすすめ。また、嗜好性も高いので、食欲が落ちてきたシニア猫に与えると食べてくれることがあります。水分が不足している猫にもおすすめです。
ウェットフードのデメリットとしては、単価が高いことと、栄養バランスが偏りやすいこと。ドライフードとの合わせ技でバランスをとってあげるとよいでしょう。
【3】主原料をチェック
キャットフードの主原料は、肉や魚です。猫も人間と同じように、若いころ好きで食べていたものも、加齢とともに嗜好性が変わってくることがあります。猫の好みに合わせて、魚メインのフードにするか、お肉メインのフードにするのか決めましょう。
その際、原材料が明確に記載されているものを選びましょう。「チキン」「サーモン」など、原材料になにが使われているのかをチェックすることが大切です。また、原料の産地なども記載されていれば、より安全性が高いといえます。
【4】質の高いたんぱく質のフードを選ぶ
高齢になると猫も人間と同じく、骨や関節が弱くなるほか筋肉や毛艶も失われやすくなります。体をすこやかにたもつためにも、質の高い動物性たんぱく質が使われているキャットフードを選ぶことが大切です。
また、タンパク質の含有量は25〜30%のものを選ぶといいでしょう。タンパク質量が多すぎても、腎臓のはたらきに影響を及ぼす可能性があります。
キャットフードのなかには、脂質や添加物が多く含まれているものもあります。キャットフードの原材料や成分はできるだけチェックしましょう。
【5】炭水化物が少ないものを選ぶ
猫も人間と同じように、加齢にともない代謝が衰え、太りやすくなります。愛猫が高齢になったら、低カロリーで太りにくいキャットフードを与えましょう。
とくに、炭水化物は体内で糖に変わり、肥満の原因になります。肥満が気になる場合は、含まれている炭水化物の量が少ないグレインフリーのキャットフードを選ぶのもひとつの方法です。
市販されているキャットフードのなかには炭水化物を多く使ったものも少なくないので、肥満が気になるときはグレインフリーと書かれているものを選ぶとよいでしょう。
【6】添加物をチェック
シニア猫用のキャットフードを選ぶときは、添加物の有無にも気を配ってください。ペットフ-ドに使用される添加物のほとんどは、食品や飼料に使用が認められているものです。しかし、愛猫のことを考えるなら、できるだけ無添加のものか、添加物が少ないものを選びましょう。
おもな添加物には着色料や保存料、酸化防止剤などがあります。なかには、キャットフードの栄養を強化するために添加されるビタミン類やミネラル類、アミノ酸類などもあるので、購入するときは原材料をできるだけチェックしてください。
【7】消化吸収しやすいものを選ぶ
シニアになると、消化機能が低下し、消化不良を起こしやすくなります。とくに穀物が多く含まれてるフードは、猫の消化器官に負担をかけてしまいます。そこで、穀物不使用のグレインフリーフードを選ぶのがおすすめ。
グレインフリーフードとは、米や小麦、トウモロコシといったイネ科の穀物が含まれていないもののこと。代わりに魚や肉などが主原料となるので、タンパク質をしっかり含んでいます。完全にグレインフリーでなくても、穀物が第一主原料でないフードを選ぶといいですよ。
シニア猫におすすめのキャットフード9選
シニア猫を飼っている人に試してほしいキャットフードをご紹介します。愛猫の好みや年齢に応じてキャットフードを選ぶ際の参考にしてください。
毛玉・便のニオイにも配慮!
着色料を使わずに作った、小粒のキャットフードです。マグネシウムとカルシウムの量を調整するとともに、尿を弱酸性にして、下部尿路のトラブルに配慮しているのもポイント。
食物繊維を豊富に含むので、毛玉が気になる猫にもぴったりです。
そのほか、腎臓や心臓、便のニオイなどにも配慮されているので、室内で猫を飼っている飼い主さんはぜひ一度利用してみてください。
カリッと香ばしいキャットフード
15歳以上のシニア猫におすすめのドライフードです。フレッシュなチキンや良質なたんぱく質を含むポークのほか、大豆やおなかにやさしい米、カルシウムが豊富な小魚をバランスよく加えています。
抗酸化物質を含むクランベリーを配合しているのもポイント。総合栄養食なので、これひとつで豊富な栄養素が摂れる点も魅力です。香ばしい風味とカリッとした食感で、食事にこだわりがある猫も進んで食べてくれるでしょう。
ドライタイプの総合栄養食が苦手な猫に
関節をサポートするために脂肪酸(EPA/DHA)を豊富に配合したキャットフードです。猫が本能的に求める栄養バランス「マクロニュートリショナルプロファイル」に調整されており、これだけで猫がすこやかに暮らすのに必要な栄養が摂取できます。
ジューシーなグレービー風味なので、エサのニオイに敏感な猫も食欲をそそられるでしょう。ドライフードが苦手な猫に適したウェットタイプの総合栄養食です。
小分けパックで与えやすい!
心臓や肝臓、目のはたらきをサポートするタウリンとコリンを配合したキャットフードです。獣医師の知見にもとづいて開発されています。下部尿路や腎臓、関節はもちろん、ひまわり油由来のオメガ6脂肪酸と亜鉛で艶やかな毛並みもサポートしてくれるのが魅力です。
375gずつの小分けになっているので、傷みにくいのもポイント。一度開封したあとのフードの劣化が心配な飼い主さんはぜひ購入してみてください。
シニア猫の健康を総合的にサポート!
下部尿路と腎臓にも配慮して、リン・ナトリウム・カリウム・カルシウムの含有量を調整されたキャットフードです。目や心臓の健康をサポートする必須アミノ酸のタウリンや皮膚・毛艶をすこやかにたもつコラーゲンを配合。
さらに、年齢とともに衰える免疫力をサポートするためにビタミンC・Eを摂取できるのもポイント。うすく小さな粒なので、大きなキャットフードが苦手な猫も食べやすいです。
腎臓をすこやかにたもつキャットフード
愛猫が高齢になると、腎臓への負担を気にする方も多いでしょう。7歳以上のシニア猫の3~4割は腎臓の不調をかかえているといわれています。愛猫の腎臓の調子が気になるという飼い主さんは、ぜひ腎臓に配慮したフードを選びましょう。
このフードには、良質なたんぱく質とオリゴ糖が配合されており、腎臓をすこやかにたもってくれます。また、年齢とともに衰えてくる足腰によいとされる、天然のグルコサミンとコラーゲンを配合しているのもポイントです。
チキンの旨みが存分に感じられるフードなので、食事にこだわりがある猫もおいしく食べてくれるでしょう。
毎日の水分補給に!
良質なたんぱく質のほか、ビタミンEやオリゴ糖、魚のピュアオイルを配合したスープタイプのウェットフードです。水分が90%以上と多いので、水を飲む量が減ってきた高齢猫の水分補給にもぴったり。スープの具材が小さめで食べやすいのもポイントです。
ゼリータイプやとろみタイプ、テリーヌタイプのウェットフードはあまり食べてくれない猫に試してみてください。
こまかいフレークで食べやすい!
鶏むね肉と水だけで作られた、カロリーオフなウェットフードです。食品添加物・飼料添加物は使われていません。水分をたっぷり含むので、水分補給にも適しています。
対象年齢は13歳からですが、全成長段階でも与えられるのがポイント。こまかいフレーク状で食べやすいです。キャットフードの添加物が気になる飼い主さんは、ぜひ購入してみてください。
気になるニオイに配慮したウェットフード
焼きかつおをフレーク状にし、ほたて貝柱とかつお節をトッピングしたウェットフードです。ベースにはうま味のあるほたて出汁を使用しています。一般食なので、総合栄養食と一緒に与えましょう。
関節とおなかの調子に配慮して、コラーゲンとオリゴ糖を配合しているのもポイント。緑茶消臭成分配合で、便のニオイが気になる猫にも向いています。
「シニア猫用キャットフード」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする シニア猫用キャットフードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのシニア猫用キャットフードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
シニア用キャットフードに関するQ&A
フードは1日に何回与えるべき?

シニア期になると消化機能が低下してきます。一度にたくさん与えてしまうと、消化不良を起こしたり、吐き戻ししてしまうことも。フードは1回分の量を減らし、1日に3~4回に分けて与えるようにしましょう。
シニア猫に全年齢対応のフードを与えてもいいの?

キャットフードのなかには、オールステージ(全年齢)対応のものがあります。健康な状態であれば老猫でも問題ありませんが、腎臓病などを患っている場合は負担をかけてしまうことも。まずは動物病院で診察してもらい、適したフードを選んでもらうようにしましょう。
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ペット専門ライターより
シニアの猫のフードは、パッケージにシニア用と記載があっても、高タンパク・低炭水化物、食品添加物が少ないものとは限りません。なかにはあまり体によくないものも。
そのためフードを選ぶときには、しっかり表示を確認するようにしましょう。肉や魚などのタンパク源となる材料とその含有量、グレインフリーの表記もしくは炭水化物の内容、添加物の有無の表記などがその手がかりとなります。
愛猫のヘルスケアは毎日の食事から
大切な家族の一員である愛猫には、いつまでも元気で長生きしてもらいたいもの。そのためには、毎日の食事に気を配りましょう。7歳以上になったら、徐々にシニア猫用のキャットフードに変えていってください。
愛猫の年齢や体調、好みにあったシニア猫用キャットフードを与えて、毎日の食事を通して愛猫のヘルスケアをサポートしていきましょう。
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