バイクインカムとは
バイクインカムとは、仲間とのツーリング時に同時通話することができるアイテムのことです。2人から6人程度の人数と同時に通話することができるので、少し離れた距離のコミュニケーションに役立ちます。
複数人と通話するための用途だけでなく、スマホやオーディオ機器と接続することで、音楽を聞く機器に変換します。ツーリングにはもちろん、登山やキャンプなどのアウトドアシーンでも活躍してくれるすぐれものです。
製品のなかには、付け方や操作がかんたんな初心者向きのものがありますので、はじめてバイク用インカムを購入される方はかんたん操作の製品を選びましょう。
バイク用インカムの選び方
バイクでのツーリング中に、仲間と会話をするためのアイテム「バイクインカム」の選び方は、使う人のツーリングの楽しみ方や、どのような機能を求めるかによって異なってきます。
この記事では、モーターサイクル・ジャーナリストの野岸“ねぎ”泰之さんのアドバイスをもとに、バイク用インカムの選び方をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ポイントは下記。
【1】利用可能な「人数」をチェック
【2】通話可能な「距離」をチェック
【3】連続利用が可能な「時間」をチェック
【4】悪天候にも対応! 「防水機能」の有無をチェック
【5】ツーリングを快適に!「付随機能」もチェック
【6】操作性も要チェック!
【7】ツーリングスタイルに合ったメーカーを選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】利用可能な「人数」をチェック
まずはツーリングをする人数を決めましょう。ひとりで気ままに走るソロスタイルか、数人で同じ行き先に向かうのか、ツーリングの楽しみ方は人によって違うもの。
ふたり乗りのタンデムスタイルで会話を楽しみたいなら、ふたり同時通話対応の製品で充分ですし、それ以上の人数なら、3~4人で使えるタイプのインカムがおすすめです。基本的に同時通話人数が多いほど製品の価格があがっていくことも頭にいれておきましょう。
【2】通話可能な「距離」をチェック
バイクインカムには、通信可能距離が設定されています。タンデムで利用する場合や市街地での通話では、バイク同士の間にそこまで距離が開く心配はないですが、通信可能距離は800mほどある製品だと安心ですね。
通信距離が短いものだと、間に車や障害物が入ってしまうと電波が届きにくくなってしまうこともあります。複数人で同時通話したいなら、通信可能距離1200m~1600mほどのものを選べば、走行中にある程度距離が離れても会話が続けられるでしょう。
【3】連続利用が可能な「時間」をチェック
バイクインカムの連続使用時間は、1日にバイクに乗る時間に合わせて選びましょう。遠出をしないのであれば連続で3~4時間使用できるタイプでも問題ありません。
ロングツーリングをする場合でも8時間以上連続使用できるもので充分対応できるでしょう。バイクインカムは充電バッテリーで作動します。休憩などで走行しないときは電源をオフにするなど工夫すると、バッテリーが節約できます。
【4】悪天候にも対応! 「防水機能」の有無をチェック
ツーリング中に突然雨が降ってしまう場合に備えて、防水機能・防塵機能が付いているか確認することをおすすめします。バイクインカムは常に外部に本体がさらされている状態で使用するので、JIS規格をクリアしている製品の方がより安心です。
防塵・防水性をあらわすIPが54以上であれば、多少の雨中や塵が多く舞う高速道路でも快適に走行できます。
【5】ツーリングを快適に!「付随機能」もチェック
とくにソロツーリングでの長時間バイク走行では、意外と退屈になり音が欲しくなるもの。そんなときに便利なのがラジオ機能です。ラジオ機能がついていればツーリング先のローカル情報を得られる場合もあります。
また、音楽共有機能の付いているインカムなら、仲間と一緒に音楽を楽しむことができ、より快適なツーリングができますよ。
【6】操作性も要チェック!
モーターサイクルジャーナリストによるアドバイス
多くの機能を使いこなすにはボタン類の操作のしやすさもチェックしたいところです。操作時の音声案内や声で操作ができるボイスコマンド機能を搭載していると便利ですね。
また、他社製インカムとの接続のしやすさも重要なポイントと言えるでしょう。
【7】ツーリングスタイルに合ったメーカーを選ぶ
ツーリング仲間が決まったメンバーなら、同じメーカーでそろえるようにしましょう。ほかのメーカーでもペアリングは可能ですが、対応できないアプリなどもあるのでご注意を。機種は違っても同じメーカーでそろえていれば、安定感のある会話が楽しめます。
毎回違う仲間と走る、まだ決まったツーリング仲間がいない方は、人気のハイエンドモデルを選ぶのがおすすめです。人気の機種ということで偶然そろう可能性もありますし、機能が充実しているのもおすすめのポイントです。また、他社接続が可能なモデルもあるので、事前に確認しましょう。
バイクインカムおすすめ10選
ここまでのポイントをふまえて、おすすめの商品をご紹介します。
ご自身のツーリングスタイルに合わせて、お気に入りの製品をみつけてみてくださいね!
こだわりのデザインと高機能性を併せ持つ
大人数でのツーリングに適したバイク用インカムで、最大8人のグループ通話ができます。CVC騒音抑制機能が搭載されているので、騒音を低減しクリアな音質で通話することが可能。
Bluetooth4.1対応で、スマホやGPSなどさまざまな機器のほか、ほかメーカーのバイク用インカムとも接続できるのがうれしいポイントです。IPX5相当の防水性能を備えているため、急な雨や雪にも困りません。
かんたん操作ではじめてのインカムにぴったり!
Bluetoothでスマートフォンと接続し、電話も音楽もかんたん操作で楽しめるので、インカム初心者にもぴったりな製品です。他社インカムとの接続が可能なのもうれしいポイント。
ウィンドリダクションやノイズキャンセリング機能を搭載し、約800m先までクリアな音質で会話が可能です。よく使用する電話番号をパソコンを使用してデバイスに最大3つまで登録可能な「スピードダイヤル機能」付き。
こだわりのデザインと高機能性を併せ持つ
1000m先まで通信可能で、通信が途切れてしまっても、通話可能圏内に戻れば自動的に通話を再開できる機能を搭載。ペアリングなど一連の操作が直感的にできるよう、ボタンの配置も工夫されており、使い勝手のいい製品です。
豊富なカラーが揃うフェイスパネルも魅力的。ヘルメットやコーディネートに合わせて色を選べるので、デザインに気を配りたい人におすすめです。
大人数との同時接続が可能
セナメッシュインターコムテクノロジーに対応しており、約1600mの範囲内で最大30000人との同時接続が可能。大人数と通話ができるので、大規模なツーリングイベントなどでも活躍してくれるでしょう。
また、通信距離や人数は少なくなりますがBluetooth接続にも対応しており、従来のバイクインカムとの通信も可能です。
6台接続可能で大勢でのツーリングをもっと楽しく
同時通話はふたりまでですが、最大6台まで接続できるのでたくさんの仲間とつながれるバイクインカム。タンデムマイクとしても活用することが可能です。
IPX5の防水機能付きなので、小雨や小雪程度の天候であれば安心して使用することができます。ツーリングはもちろん、スキーやスノーボードなどのアウトドアスポーツ時にも活躍してくれるでしょう。
FMラジオ、音楽共有機能搭載で楽しくツーリングを
グループ会話で4riders同時通話できるインカムです。ハンズフリーで4人同時通話でき、グループで最大1600m通信が可能。BluetoothにてスマートフォンのアプリからFMラジオを聴けます。また、B4FM自体に搭載したFMラジオから、ご好きなチャンネルを聞くこともできます。
ユニバーサルインカム機能で、他社インカムとのペアリングが可能(1台のみ)。大容量800mAhのバッテリーで、連続通話可能時間は15時間を実現。長時間のツーリングでもバッテリー容量を気にせず楽しめます。
高品質・デザイン搭載のハイエンドモデル
インカム通話ボタンとデバイス操作ボタンが、それぞれ独立しているのが特徴。同モデル製品同士なら、グループの誰か一人が通話ボタンを押すだけでグループ通話が始められ、30秒という短時間でのペアリングが可能。よりシンプルな操作感を実現しています。
独自の高音質スピーカーによりハイエンドモデルクラスの音質も装備。品質・デザイン共にこだわる方も満足できる製品です。
ノイズキャンセリングでクリアな会話
Bluetooth接続することで最大4人同時に会話ができるバイクインカム。A2DP2回線同時使用が可能で、通話しながらスマホの音楽を聴くことができます。また、ソロ使用時ならナビとスマートフォンなど、2台同時に接続も可能です。
高音質Hi-Fiスピーカーとノイズキャンセル技術を搭載することで、クリアな通話や視聴を楽しめます。音や使い勝手にこだわる方におすすめの1台です。
夜間のライドも安心の操作性と機能性
4人同時通話が可能なバイクインカム。ボタンの数は少なめで、グローブをしたままでも押しやすい大きめのサイズを採用。すぐれた操作性を保持しています。IP67の防水・防塵機能が搭載されているので、突然の雨でも気にせず使い続けることができます。
本体にはLED照明が付いており、青、紫、赤の3色からお好みの色に設定し点滅させることができます。夜のライディングも楽しみたい方におすすめのモデルです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする バイクインカムの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのバイクインカムの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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使いやすいインカムでツーリングをさらに楽しく!
本記事は、バイクインカムのおすすめ商品をご紹介しました。いかがでしたか?
バイクインカムを選ぶ際には、一緒にツーリングを楽しむ仲間の数から、通話可能人数や通信距離を確認しましょう。長距離ツーリングを楽しむ方は、連続使用時間も重要です。また、防水・防塵性能や、ソロでも楽しめるラジオ機能など、付帯機能にも注目すると、より便利なアイテムが選べるでしょう。
ご紹介した情報をもとに、あなたの好きなバイクインカムを見つけてくださいね!
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30年以上にわたってバイク雑誌等に執筆しているフリーライター。ツーリング記事を中心に、近年はWebメディアで新車のインプレッションやアイテムレビューも多く執筆。また、バイクツーリング&アウトドアを楽しむ『HUB倶楽部』を仲間と運営するなど幅広く活動している。 日本の全都道府県をバイクで走破しているほか、オーストラリア、タイ、中国など海外でのツーリング経験も持つ。キャンプツーリング好きのため、バイクはスペックよりも実際の使い勝手や公道での走りが気になる。現在の愛車はヤマハMT-09トレーサー、TT-250Rレイド、カワサキKSR-II。