大学生に電子辞書は本当に必要?
iPhoneなどのスマートフォンの普及で、気になったことをすぐにインターネットで調べることができるのでわざわざ、電子辞書を買う必要があるのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。また、高校生の時に使っていた電子辞書をそのまま使いたいと思う方も多いでしょう。
しかし、大学ではそれぞれの学科で専門知識を学んだり、高校時代よりも多くの英語を学ぶのでいつでも専門用語などを調べられる環境を作ることが大切です。インターネットは情報過多になりすぎる場合や専門的すぎる分野は調べることができない場合もあります。
そのため、より正確な情報をキャッチしやすい大学生向けの電子辞書を活用することをおすすめします。
大学生向け電子辞書の選び方
それでは、大学生向け電子辞書の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の6つ。
【1】初期搭載辞書の豊富さに加えて駆動時間にも注目
【2】英語辞書が充実しているものがいい
【3】自分の専攻分野や勉強したい科目に応じて選ぶ
【4】第二外国語用の辞書を選ぶ
【5】コンテンツの拡張ができるかどうか
【6】各種資格試験への対応という選択肢も
上記の6つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】初期搭載辞書の豊富さに加えて駆動時間にも注目
電子辞書には複数の辞書がプリインストールされています。その辞書の種類、どれだけ自分が使いそうかを検討し、購入するといいでしょう。スマホ同様、後から辞書を追加購入してインストールすることもできますが割高になります。スマホの辞書アプリを複数購入するよりも、最初から電子辞書を購入する方が割安です。
また、じっくり画面をみながら勉強するシーンの多い大学生としては、駆動時間の長いものがおすすめ。電子辞書の市場では、現在シャープとカシオが2大プレーヤーとして大きな存在感を示しています。シャープの方が比較的画面が鮮明ですが、カシオは駆動時間が長いものが多いです。
【2】英語辞書が充実しているものがいい
電子辞書の用途は人それぞれですが、英語辞書(英和、和英、英英)に関してはほとんどの人が共通して使うものでしょう。
専攻分野に特化した特殊な英語を調べる機会も多いため、ジーニアスのようなメジャーな英語辞典に加え、プラスアルファで専門的な英語辞典が収録されているものが望ましいです。スマホで調べることもできるかもしれませんが、やはり専門的な英語を調べられる電子辞書が1台あると便利です。
【3】自分の専攻分野や勉強したい科目に応じて選ぶ
医学部の学生であれば医学辞典が収録されたもの、法学部の学生であれば法律関連の辞典が収録されたものなど、人によって必要な辞書は変わってきます。
電子辞書も、さまざまな辞書が収録されたモデルがあります。事前にどんな辞書が収録されているのかを確認し、自分の専攻分野や勉強したい科目の辞書が収録された電子辞書を選びましょう。
【4】第二外国語用の辞書を選ぶ
大学や学部、学科、専攻コースによっては、英語とは別にドイツ語やフランス語、中国語などの第二外国語を履修しないと卒業ができないということもあります。
第二外国語を学ぶと分かっていて、どの言語をするかを決めているなら、第二外国語までカバーしている辞書を選んでおくと電子辞書を買い換えたり、買い足したりする必要がなくなるでしょう。
【5】コンテンツの拡張ができるかどうか
専攻によっては第二外国語に留まらず、文献を読む必要からさらに数種類の辞書が必要になる場合もあります。また、介護福祉用語辞典などのように、最初から収録されている電子辞書がなく、あとからコンテンツカード(別売)で追加しないと手に入らない辞書もあります。
そうした辞書が必要な専攻に進むなら、コンテンツを後から増やせる電子辞書を購入しておくと、電子辞書を買い換えなくても済むようになるでしょう。
【6】各種資格試験への対応という選択肢も
大学生になると、就職も考えなければならなくなります。職種によっては、特定の資格をもっていると就職に有利に働くこともあるでしょう。電子辞書には、各種資格試験への対応を謳っているモデルも多数あります。
司法試験や国家公務員I種試験の過去問題、TOEIC用の模擬試験問題などが収録されているもの、公認会計士用の用語辞典やビジネス法務用の用語辞典が収録されているものなどもあります。
カシオとシャープどっちがいいの? 電子辞書2大メーカーの特徴
本項では、電子辞書の大手メーカー2社の特徴について解説いたします。それぞれ特徴が異なるので使用用途に合わせて比較してみてくださいね。
シャープの電子辞書の特徴
シャープが大学生・社会人向けと銘打っている電子辞書は「PW-SB」シリーズ1モデルのみ。毎年リニューアルモデルが発売されるため、最新の知識や情報を仕入れたい人にぴったりと言えるでしょう。
「PW-SB」シリーズも含めて、全体的に軽量コンパクト仕様の商品が多いのも特徴です。さらに、収録コンテンツ12のみのコンパクト仕様のモデルもラインナップに含まれているため、携帯性を重視して購入したい人も納得の商品が見つけやすいです。
カシオの電子辞書の特徴
幅広いラインナップが特徴のカシオの電子辞書。生活・ビジネスモデルでもプロフェッショナルモデルや50音キーモデルなど、使用する人が快適に使える仕様や機能のものがそろっています。
英語のほか、中国語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、韓国語など多言語モデルがそろっているのも特徴。理化学モデルや医学モデルなど、専門性の高いコンテンツのある電子辞書を選びたい人の選択肢に入るでしょう。
大学生向け電子辞書のおすすめ10選
大学生向け電子辞書の選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。
▼おすすめ8選|英語対応モデル
まずは英語対応のモデルからチェックしていきましょう。

小さなボディにふだん使いの機能を凝縮
余計な機能は不要で、とにかく安価で電子辞書が購入したいという人は、こちらのモデルがおすすめです。安価な電子辞書とは言え、英和辞典や和英辞典、国語辞典といった必要最低限の辞書は収録されており、専門的なことを調べないのであれば不便することはないでしょう。
耐久性に優れており、振動や落下に強いのも特徴のひとつです。

一般教養を幅広くカバーするスタンダードモデル
英語辞典や漢字辞典といった一般的な辞書をはじめ、一般教養を含むさまざまな辞書が幅広く収録された電子辞書です。使う人を選ばないオーソドックスな電子辞書なので、専門的な用途で使用しないのであればこのモデルを選んでおけば間違いないでしょう。
ディスプレイが360°回転し、タブレットのように使用することもできます。

TOEIC対策や論文作成など実践的な英語学習に
こちらも使い手を選ばないオーソドックスな電子辞書ですが、特徴としてTOEICに関連した参考書や問題集が多数収録されています。この電子辞書1台でTOEICの学習をすることができるので、TOEIC学習者にとっては非常に相性のよい電子辞書となります。
コンパクトで軽量であるため、持ち運びにも便利な電子辞書です。

物理や数学など理化学の専門コンテンツを収録
こちらは理工系の大学生向けの電子辞書です。理化学辞典や数学解法辞典など、理工系の大学生に需要の高い辞書を多数収録しています。また、論文・スピーチの英語表現集も収録されており、研究室配属後の研究活動にも役立ちます。
もちろん、一般的な電子辞書と同様に英語辞典や漢字辞典といった辞書もしっかり収録されています。
ドイツ語学習を軸に幅広い領域をサポート
16万語を収録した小学館独和大辞典や、ネイティブ音声を収録したアクセス独和辞典、和独辞典や独独辞典、ゼロからはじめるドイツ語など、大学ではじめてドイツ語を学ぶ学生に向けたコンテンツを充実させた電子辞書です。
カードスロット付きですので、コンテンツカード(別売)を買い足せばさらに収録言語を増やすことも可能。
第二外国語に対応したシリーズはほかに、『XD-Z7200(フランス語モデル)』や、『XD-Z7500(スペイン語・ポルトガル語モデル)』などが展開されているので、履修する言語に合わせて購入するモデルを選びましょう。
ビジネスの現場でも通用する実践的な英語表現力を
「OXFORD BOOKWORMSベストセラー厳選集」をレベルごとに40タイトル収録、多読で英語力を身につけるのに最適です。
そのほか、英英辞典には「OXFORD現代英英辞典」と「ロングマン現代英英辞典」を2種類収録。「200万語専門用語英和和英大辞典」はIT・コンピューターや科学分野まで網羅しており、専門分野の英語もカバーする英語学習に特化した電子辞書です。
ネイティブと渡り合えるビジネス英語を
「200万語専門用語英和・和英大辞典」、「ビジネスパーソンのための英語イディオム辞典」など、ビジネスの場で通用する実践的な英語力を身につけられるコンテンツが充実しています。
また、「TOEICテストハイパー模試」などを収録し、資格試験にも対策。大学生活と、その先を見据えた学習を視野にいれた電子辞書です。
一般的なことから専門的なことまで幅広く学べる!
一般用語から専門用語まで幅広い分野の語彙を豊富に収録した5冊の大辞典や4冊の英英辞典など、大学生から社会人まで便利に使える150のコンテンツが収録されている電子辞書です。
特に、英語は問題集や単語集などもあり、入力した文章を発音して録音することもできるのでスピーチ練習もできます。必要に応じて第2外国語などのコンテンツを購入することもできるので、幅広く活躍するでしょう。
▼おすすめ2選|英語以外の言語対応
続いては、英語以外の言語に対応しているモデルをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
学習から実務まで幅広く使えるモデル
カシオの外国語電子辞書モデルシリーズのフランス語版の商品です。仏和大辞典、百科項目が豊富な仏和中辞典などを厳選し、実用的なフランス語11コンテンツを収録しています。
従来の国語系コンテンツ、英語系コンテンツも豊富に収録されています。フランス語の学習から国語や英語の勉強、実務まで幅広く使える商品を求める人にぴったりです。
実用的なコンテンツが豊富な辞書
大規模コーパスを活用したアクセス独和辞典を始め、実用性の高いドイツ語10コンテンツを収録している電子辞書です。
スピーキング上達のための参考書や会話集なども豊富に収録されています。さらにネイティブ発音も聞けるのでドイツ語の言語学習と同時に、ネイティブ発音も勉強したい人におすすめです。
【比較一覧表】料金などを比べる
【ランキング】通販サイトの最新人気! 電子辞書の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での電子辞書の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】よくある質問
読み方が分からない漢字を調べたいときは?

まず、手書き対応機種であれば、タッチペンで文字を書いて調べることができます。手書き非対応機種であっても、「部首の画数で引く」「総画数で引く」といった方法が可能です。メーカー、機種によって異なるので、確認してみてくださいね。
電子辞書の買い替えどきはいつ?

使い方や使用頻度にもよりますが、電子辞書は5年~10年ほど使えるといわれる家電製品です。安い買い物ではないので、なるべく長く使いたいという方も多いでしょう。画面が割れてしまったり、反応が悪くなったりという明らかな劣化があるときや、性能が使っている電子辞書では足りないなと感じたときに買い替える人が多いようです。
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【まとめ】ネットより確かな情報を得るために
かんたんな調べ物であればスマートフォンでもじゅうぶんに対応できますが、正確な情報や専門的な言葉を調べる機会も多い大学生であれば、電子辞書を1台は持っておきたいところです。
専攻や勉強したい科目に合わせ、自分に合った電子辞書を選ぶようにしましょう。本記事では大学生におすすめの電子辞書を厳選して紹介していますので、電子辞書選びの参考にしていただけたら幸いです。
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