スタジャンとは? 野球選手が着ていた防寒着がファッションアイテムに
スタジアムジャンパーを略した「スタジャン」は、ベースボールジャケットあるいはアワードジャケットとも呼ばれています。名前のとおり、もともとは野球選手がスタジアムで着る防寒着でしたが、ファッションアイテムとして定着しました。
厚手の生地にロゴやワッペンがあるスタジャンが定番ですが、最近では大人っぽくシンプルなスタイルの商品もあります。カジュアルコーデだけでなく、あえてきれいめコーデに合わせるのもおすすめです。
スタジャンとスカジャンの違いは?
「スタジャン」と「スカジャン」は1文字違いで区別がつかない、という人もいるでしょう。スカジャンは「横須賀ジャンパー」を略した言葉です。アメリカの軍人向けに作られたのでミリタリーテイストがあります。
生地にはサテンなど光る素材が用いられ、いかにも日本を感じさせる竜・虎・富士山などの刺繍が特徴です。シルエットはスタジャンもスカジャンも似ていますが、それ以外はまったく違うアイテムなのでご注意ください。
【ブランド別】スタジャンおすすめ5選 メジャー公式サプライヤーのマジェスティックなど
MAJESTIC(マジェスティック) メジャーリーグ公式ユニフォームサプライヤーとしても有名
アメリカを代表するスポーツウェアブランドのMAJESTIC(マジェスティック)。1976年に設立され、メジャーリーグの公式ユニフォームサプライヤーとしても知られています。日本のプロ野球界でも複数の球団が契約を結んでいます。
機能性にもこだわっているところが特徴です。伝統に裏打ちされた品質の高いアイテムを確認してみてくださいね。

裏起毛の肌ざわりがいい生地で着心地バツグン
裏起毛で肌ざわりのいいスウェット生地なので着心地がバツグンです。いちど着たらやめられない気持ちよさです。やわらかくやや軽めのスウェットを使用しており、複数シーズン着ることができるのもうれしいポイント。
定番のNYロゴが左胸にフロッキープリントされ、アクセントになっています。ネイビーの生地にホワイトのロゴが映えてかっこいいです。
スポーツウェアの王道ブランドのMAJESTIC(マジェスティック)は、スタジャンを選ぶ際にもチェックすべき。『スタジャン ニューヨーク ヤンキース フロッキープリント 裏起毛』は、ファッションアイコンとして用いられることの多いニューヨークヤンキースがモチーフなので、流行りすたりに関係なく愛用できます。
TOMMY HILFIGER(トミーヒルフィガー) デザインの美しさと品質の高さに定評
1985年にスタートしたブランド、TOMMY HILFIGER(トミーヒルフィガー)のコンセプトは「クラシック・アメリカン・クール」です。
トラディショナルなアメリカンカジュアルにひねりを加えて、モダンなスタイルを作りあげており、デザインの美しさと品質の高さに定評があります。
THE BACKDROP(バックドロップ) 渋谷で40年以上愛される実力派ブランド
1977年に渋谷で創業して以来、アメカジのショップとして評価され多くのファンをもつTHE BACKDROP(バックドロップ)。流行の中心地である渋谷で、40年以上愛される実力派のブランドです。
アメリカ製のウェアを中心にユーズド・スポーティー・ワーク・ミリタリーなど、商品展開も幅広いです。アメカジが好きでスタジャンを探している人なら見逃せません。
VISION STREET WEAR(ヴィジョンストリートウェア) 大胆なデザインやグラフィックが特徴
VISION STREET WEAR(ヴィジョンストリートウェア)は、スケートボードとストリートカルチャーをミックスさせたオリジナリティーの高いブランドです。大胆なデザインやグラフィックが特徴で、革新性とフリーダムな感覚があふれています。
スケートボーダーのようなスポーティーデザインが好きな人、ストリートスタイルが好きな人は必見です。
STYLEBLOCK(スタイルブロック) 価格がお手ごろなのに高見えする
STYLEBLOCK(スタイルブロック)は、ベーシックアイテムもトレンドアイテムも、リーズナブルに提供しているブランドです。どんなコーディネートにも対応できる幅広いアイテムがそろっているので、おしゃれを楽しみたい人はぜひチェックしてみてください。
価格がお手ごろなのに高見えするのもうれしいポイントです。スタジャンデビューにもぴったりですね。
STYLEBLOCK(スタイルブロック)『袖PUスタジアムジャンパー』
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スタジャンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのスタジャンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スタジャンの選び方 カジュアルでもキレイめコーデにも合わせやい
スタジャンは商品数が多いですが、選ぶときにおさえておきたいポイントは3つです。「好みのサイズ感」「デザインのイメージ」「袖の形」を決めておけば、あなたにぴったりなスタジャンを選べます。それぞれのポイントについて見ていきましょう。
【1】好みにあわせてサイズで選ぶ
お好みのサイズ感を選ぶことが、まず重要です。同じデザインのアイテムでもサイズを変えるだけで、印象がガラリと変わります。どのように着こなしたいかをイメージしてサイズを選んでくださいね。
ジャストサイズがおすすめ
すっきりと着こなせる、ジャストサイズを選ぶことをおすすめします。小さすぎるサイズを選ぶと、動きにくいうえにコーディネート全体のバランスをとりにくくなります。一方で、大きめサイズはうまく着こなさないと太めに見えたりだらしなく思われたりするので、ファッションテクニックが必要です。
自分の体にちょうど合ったジャストサイズなら、きれいめでもカジュアルでもうまくコーディネートしやすいでしょう。ほどよくスポーティー感のあるおしゃれが楽しめます。
ストリートファッションが好きならオーバーサイズも
バスケットボールプレーヤーやスケートボーダー、ストリートダンサーのようなストリートファッションが好きなら、オーバーサイズがおすすめです。ビッグシルエットのアイテムを着ることで、エッジの効いたおしゃれができます。
スタジャンもボトムスもオーバーサイズぎみになる場合、バランスに気をつけることでかっこよく決まりますよ。女性がスタジャンを着る場合も、あえてオーバーサイズを選べばかわいらしさがアップします。
【2】デザインイメージで選ぶ
どんなデザインが好みなのかイメージを決めておくのもいいでしょう。もともとスタジャンは野球選手の防寒着だったため、チームのロゴやワッペンがついたものが主流でした。最近では品よく仕上げたシンプルなものや、生地の色味・ロゴ・刺繍に個性があるタイプなどデザインも豊富です。
好みの着こなし・コーディネート・お手持ちの服なども考えて、お気に入りのデザインを選べるといいですね。
大人っぽい着こなしが好きならロゴなし定番カラーがおすすめ
ロゴなし定番カラーなら、大人っぽく着こなせます。ロゴやワッペンがたくさんついているカラフルなタイプは、コーディネートのバランスを間違えると、子どもっぽくなるおそれもあります。
ロゴのついていないシンプルなタイプで、シックなブラック・ネイビー・グレー・ベージュといった定番カラーのスタジャンなら、コーデを選ばず、だれでもかっこよく決まります。
スポーティーカジュアルが好きならロゴありや個性派カラーも
スタジャンならではのスポーティーカジュアルを楽しみたいなら、ロゴありデザインがおすすめです。大きいロゴがあればそれだけでインパクトがあり、ありふれたカットソーとデニムに合わせてもスポーティーコーデが完成します。
ロゴ・ワッペン・刺繍が大きなスタジャンは存在感バツグンでアクセントになるでしょう。生地がピンク・パープル・カモフラージュ柄といった個性的なカラーリングも、アクティブな印象になります。スタジャンが主役のコーディネートを楽しめます。
【3】袖の形もチェックしてみよう
スタジャンを選ぶときには袖の形状もチェックしてみてください。大きく分けてセットインスリーブとラグランスリーブの2種類があります。
「袖の種類を意識するのははじめて!」という人も多いでしょう。それぞれの特徴について説明します。
セットインスリーブ:王道の形!豊富なデザインから選べる
袖と身ごろを縫い合わせたラインが、肩から脇にかけてほぼ垂直にまっすぐ走っている「セットインスリーブ」。私たちが着ている洋服のほとんどが、このタイプです。両手をおろした姿勢に合う形状になっているので、余分なシワがつきにくくなっています。肩のラインをはじめとして、ボディラインのシルエットが美しいところが魅力です。
肩幅が合わない場合、見映えがよくないところが弱点です。骨格がしっかりしている人にはサイズ選びがやや難しいかもしれません。しかし、スタジャンもセットインスリーブが多いので、標準体型の人にとっては豊富なデザインからお好みの商品が選べます。
ラグランスリーブ:肩幅を気にせずに着られる
「ラグランスリーブ」は、スポーツウェアによく見られる袖のつけ方です。首まわりから脇にかけて生地の切り替えがななめに走っています。腕をあげやすいのが特徴で、まさにスポーツ向けですね。肩がラフに落ちた形状なので、リラックス感のある雰囲気になります。
ゆったりとして動きやすく、肩幅が広めな人も安心して着こなせます。ストリートスタイルのビッグシルエットや、ラフなカジュアルスタイルを楽しみたい人におすすめです。
デザインのみならず防寒性に着目して生地の種類などもチェックしよう [着こなし工学]提唱者からのアドバイス
本来のスタジャンは防寒性が高く、ボディにウールのメルトン地を採用しつつ袖をレザーで切り替えたデザインが正統派でした。ただし最近は、さまざまな素材でアレンジされています。生地の種類や中綿の有無で温かさが大きく変わりますので、防寒性の観点で選ぶことも大切です。
スタジャン着こなしのコツ インナー、ボトムス、シューズのポイントを解説
コーディネートを考えずにスタジャンをはおると、子どもっぽく見えたりもっさりした印象になってしまったりすることも。あわせるインナー・ボトムス・アイテムを意識することでスタジャンコーデがすっきりと決まります。
ファッションに自信がない人も安心できるように、スタジャンを着こなすときのコツを紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
インナー:スタジャンよりも着丈の長いものを選ぼう
スタジャンのなかに着るインナーは、スタジャンよりも着丈の長いものを選ぶことをおすすめします。スタジャンの裾よりも短い丈のインナーを合わせると、腰の位置が強調されまとまりが悪くなります。丈長インナーを合わせると、ウエストの位置がぼやけてすっきり足長に見えます。
インナーとの組み合わせでコーデの幅が広がります。パーカーはラフなスタイルに仕上がり、フードがアクセントとして効きます。無地カットソーを合わせると、すっきりとした大人のかっこよさが絶妙です。シャツは無地も柄ものも合うでしょう。
ボトムス:細身でIラインを意識すると失敗しない
スタジャン自体がボリュームのあるシルエットなので、細身のボトムスを合わせるとコーディネートがまとまります。全体に縦長のラインを作ることを意識して、細身ボトムスを選びましょう。
おすすめのボトムスはブラックパンツとデニムです。スキニーもしくはスリムなブラックパンツなら、スタイリッシュな印象に。デニムならカジュアル感が強くなりますが、濃いめの色を選んでおくとまとまりがいいです。
シューズ:シンプルなアイテムだとキレイにまとまる
スタジャンは主張が強く、コーデの主役となるアイテムです。シンプルアイテムを合わせるとスタジャンの存在感がより引き立てられ、おしゃれに仕上がります。
インパクトはスタジャンにまかせて、ほかのアイテムは控えめにするとバランスがいいです。レザーシューズなどのきれいめアイテムを合わせると大人っぽくなります。また、全身のコーデを同色系で合わせると統一感が出てすっきり決まります。
スタジャンを長持ちさせるお手入れ方法とは? ブラッシングとオイル塗布を定期的に
一般的にスタジャンは見頃がウール、袖がレザーで作られており、それぞれ別のお手入れ方法が必要になります。お手入れ方法は、ウール部分にはブラッシング、レザー部分には専用オイルの塗布を定期的に行いましょう。
汚れが目立つ2~3年に一度、クリーニングに出すことをおすすめしますが、自宅の洗濯機で洗うの絶対にやめましょう。
【関連記事】その他のファッションアイテムもチェック
あなたにぴったりのスタジャンを選びましょう
今回はスタジャンのおすすめ8ブランドをご紹介しました。コーディネートを選ばないシンプルタイプや機能性の高いスポーティーモデル、エッジが効いた個性的なアイテムなどさまざまなスタジャンをそろえましたが、お気に入りのものは見つかりましたか?
スタジャンのサイズ感・デザイン・袖の形といった選び方と、着こなし方のコツもあわせて解説しています。商品選びの参考にして、あなたにぴったりのスタジャンを選んでくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
メンズファッションがメインのライター/編集者/コラムニスト。 AllAbout「メンズファッション」ガイド。[着こなし工学]提唱者。 また、メンサ (JAPAN MENSA) 会員。野菜ソムリエの資格も保有。 出版社から独立後、70ほどのメディアに関わり、客観的、横断的、俯瞰的なファッション分析を得意とする。そんな視点を活かした[着こなし工学]を構築中。 また、ライター向けのコミュニティを「DMMオンラインサロン」で運営中。 最近の「マイナビおすすめナビ」の記事においては、商品選びのアドバイスなど、監修者として携わる。