クレープパンとは? 普通のフライパンで作るのと違う?
そもそも、クレープパンとはどんなものなのでしょうか? クレープパンとは、クレープの生地を焼くのにぴったりのフライパンです。一般的なフライパンに比べると、フチが低くて深さがない形をしています。
普通のフライパンを使ってもクレープの生地を焼くことができますが、一番の違いは「生地のはがしやすさ」。クレープパンに生地を流すと、浅いフチに数ミリ生地が広がり、熱が通るとそのフチが持ち上がるようにはがれてくれます。
より本格的なうす~い生地のクレープ生地を作ることができるだけでなく、お好み焼きやパンケーキなどもうまく焼けますよ! フランスでは一般的なガレット作りもおすすめ。おしゃれな朝ごはんにぴったりです。アイデア次第でクレープ以外の使い道もたくさんです。
クレープパンの選び方 IH対応やサイズに注目!
まずはクレープパンの選び方をチェックしていきましょう。管理栄養士・横川仁美さんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりのクレープパンを選ぶために参考にしてみてくださいね。
【1】プレートのサイズで選ぶ
クレープパンは16~30cmほどのサイズが展開されています。まずは作りたい大きさのクレープを想像することが大切。焼いた生地を半分に折って、くるくると巻いたときのサイズをイメージすると、クレープパンのサイズも選びやすいでしょう。
おすすめは、26cm~28cm。このサイズだと、お店で食べるクレープよりひと回り小さいくらいのサイズです。お家で作るなら、ちょうどいいサイズ感ですよ!
家庭で使うなら、コンロに収まるサイズかどうかや収納スペースも確認しておきましょう。
【2】素材で選ぶ
クレープパンの材質もさまざまで、お手入れの仕方も変わってきます。それぞれの特徴を知ってクレープパンを選びましょう。
表面加工タイプ|手軽で失敗しにくいので初心者におすすめ!
表面加工されているクレープパンは、くっつきにくいのが特徴。生地を裏返しやすく、焼いたあともお皿にうつしやすいので初心者向けです。
ただし、使い続けるうちに表面加工されたコーティングがはがれて、効きめがうすくなってきます。耐久性が高いものは価格も高くなるので、使用頻度を考えて選んでみましょう。
鉄製|頑丈だけどお手入れは忘れずに
お手入れの手間はかかりますが、頑丈なのが特徴の「鉄製」クレープパン。使いはじめる前に、加熱して油をコーティングしましょう。食材が焦げつきにくくなり、扱いやすくなります。
使用後は、水気をしっかり拭き取らないとサビてしまうので注意が必要。鉄製なので重量がありますが、きちんとお手入れすれば長い期間使えます。
アルミニウム製|使いやすく、熱伝導率も高い!
軽さと熱伝導のよさが魅力の「アルミニウム製」。クレープ生地などの薄いものは、さっと短い時間で焼けるのがうれしいアイテムです。
お手入れがかんたんなのも魅力のひとつ。使用後は食器用の洗剤で洗えて、汚れが気になったときはタワシなどでこするだけです。軽くて持ちやすいので、大きめのクレープパンを選んでもうまく扱えます。
【3】斜めフチはフライ返ししやすい!
フチの深さや形によって、焼きやすさが変わってくるのでしっかりとチェックしましょう。フチが浅いものは、お皿に取り出しやすく便利。
また、フチが斜めになっている形状のものは、フライ返しが使いやすいのが魅力です。裏返すときに生地が破れるなどの失敗が減るので、初心者もかんたんにクレープが作れます。商品によってさまざまな形状のものがあるので、注目しておきましょう。
【4】IH対応かどうかで選ぶ
IHクッキングヒーターで調理したい場合は、対応しているかどうかチェックしましょう。ガス火とIHの両方に対応しているクレープパンも多いですが、材質によっては非対応のものもあります。
アルミニウム製はIHでの調理ができませんが、底面に加工があり対応できる商品もあります。お買いものをするときに、メーカーの説明書を確認して失敗のないようにしましょう。
【5】持ち手に穴があいていると収納しやすい
持ち手の端の形状に注目してみましょう。穴があいているとキッチン棚のフックなどに引っかけて収納できるので便利です。
また、持ち手の素材が樹脂や、木などの自然素材なら調理中も熱くならないので、スムーズに行えますよ。
【6】付属品は必要に応じて選ぼう
クレープの生地を広げるT型の棒「スプレッダー(トンボ)」や、生地を裏返すときに使う「スパチュラ」など、付属品がついている商品もあります。専用のものがあれば、生地を均一に薄く伸ばしたり、さっと手早く裏返すことができます。
ただし、家庭にあるオタマやフライ返しなどで代用することも可能なので、付属品がセットになっているかどうかは、必要に応じて決めましょう!
おすすめのメーカー・ブランド 迷ったらチェック!
初めてクレープパンを購入する方も多いかと思います。ここでは、おすすめのメーカーやブランドをご紹介するので、ぜひご参考にしてみてください。
T-fal(ティファール):フッ素加工のパイオニア
1956年に、世界で初めてフッ素加工を施したフライパンを開発。今では当たり前ですが、その当時、食材がフライパンにこびりつかないということは非常に画期的でした。
その後も、圧力鍋やアイロン、電気ケトルなど、幅広いジャンルの商品を誕生させ、多くの人に愛用され続けています。
ティファールのクレープパンは、フライパンに熱が通ったことを知らせてくれる「お知らせマーク」が特徴的。クレープ生地をひっくり返しやすさも相まって、初心者でも使いやすいはずです。
Staub(ストウブ):フランスで愛される鋳鉄鍋を展開
ストウブは、フランスの北東部、アルザス地方で誕生しました。ストウブを代表する製品といえば、鋳物のホーロー鍋「ココット」。フランスの伝統的調理器具で、耐久性が高いので何世代にわたって使われるアイテムです。星付きレストランのシェフからも愛用されている優れもの!
クレープパンも鋳鉄製なので、熱伝導率が高く、生地全体を均一に熱することができ、焼きムラのないクレープ生地を作れますよ。
LODGE(ロッジ):アメリカを代表する鋳鉄鍋メーカー
1896年にアメリカのサウス・ピッツバーグで設立されました。創業当時より、キャストアイアン(鋳鉄)にこだわり、アメリカの鋳鉄鍋といえばロッジと言われるブランドです。
ダッチオーブンや、スキレット、グリドル、150種類以上のキャストアイアン商品を展開し、世界中のキッチンやレストランなどで愛用されています。
最近では、その武骨なルックスから、キャンパーたちの定番クッカーとして定着しつつあります。
管理栄養士からの購入アドバイス
料理ライター
はじめて作るなら表面加工タイプのものを
クレープが失敗する原因は、焦げたり、裏返すときに破れたりとさまざまです。はじめて作るならくっつきにくい表面加工タイプがおすすめです。ひっくり返しやすく初心者でも途中で破れにくいでしょう。
しかし、使用頻度が多いとコーティングがはがれやすくなるので注意が必要です。
クレープパンのおすすめ11選 人気のティファールも! 餃子やパンケーキにも便利!
管理栄養士・横川仁美さんと元クレープ店員の編集部担当がおすすめするクレープパンをご紹介します!
料理ライター
『ラウンドグリドル』は、鉄製でIH、オーブン、直火といろいろな熱源に対応しているのが魅力です。家庭だけでなくアウトドア時でもおいしいクレープが楽しめます。
子どもと一緒に楽しみたいなら『LITHONハンディクレープメーカー』がおすすめ!一緒にテーブルを囲みながら作れます。
『TKGオムレツパン』は、フッ素樹脂加工がされているので焦げつきにくく、アルミニウム製なので軽く初心者でも作りやすそうです。



「クレープパン」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする クレープパンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのクレープパンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
クレープ生地の作り方! 【もっちり美味しい】
【材料】クレープ5枚分ほど(直径26㎝)
・薄力粉 50g
・牛乳 220ml
・三温糖 10g(普通の砂糖でも可。三温糖だとコクがでておいしい!)
・卵 1つ
・サラダ油 小さじ1
【作り方】
1.ボウルに、薄力粉と砂糖、溶き卵を入れてダマがなくなるまでよく混ぜる。
2.牛乳を3回に分けて入れ、混ぜ合わせる。(シャバシャバ状態であっています!)
3.サラダ油を入れて完成!
出来上がった生地を冷蔵庫で1時間ほど休ませると、さらにしっとりとおいしい味わいに。焼くときは、クレープパンに油をひいて、おたまですくった生地を薄く広げていきましょう!
クレープを上手に焼くコツを伝授! ココがポイント!
元クレープ店員の編集部員が、トンボを使ってクレープ生地を上手に焼くコツを伝授しちゃいます!
コツその1
トンボの柄の持つ位置は、なるべく下!生地が広がっていくにつれて、だんだんと手を上にすべらせていきます。
コツその2
手首のスナップを利かせて、力を入れずにトンボを動かします。
コツその3
最初はトンボを鉄板に対して垂直に、だんだんと鉄板と平行になるようい寝かせていくイメージで。
コツその4
使うトンボは、生地に当たる部分にでこぼこができないように、一度使ったらしっかりと水で洗いましょう。
お好み焼き粉やホットケーキミックスもチェック クレープパンで焼ける!
クレープパンはその名のとおりクレープの生地を焼くアイテムですが、ほかの調理にも活躍します。フチが斜めになっているぶん、フライ返しが入りやすいので、粉物料理に向いています。
クレープを作るためだけだと使用頻度も低くなりますが、お好み焼きやホットケーキ、オムレツなどもおいしく調理できるので、日常的に使えます。ぜひチェックしてみてくださいね。
クレープパンで調理しよう! 関連記事
自宅でクレープ作りを楽しもう! 多用途なクレープパン!
クレープパンの選び方とおすすめアイテムについて、ご紹介しました。家庭で本格的なクレープ作りが楽しめる「クレープパン」。
クリームや果物をトッピングして甘い系のクレープ、ソーセージやベーコンをのせて軽食に、など幅広い種類のクレープが作れます。週末のブランチや友達とのパーティーにも活躍します。これから自宅でクレープを楽しむために、この記事を役立てていただけるとうれしいです。
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食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。お味噌汁レシピ研究家。 お味噌汁レシピ作成や文章を書くのが得意な管理栄養士であることを活かし、これまで20社以上のメディアや雑誌に健康や食事についてのコラム・レシピを掲載。 また、オンラインでの食相談を中心に活動中。目の前の人の「今」、そして「これから」を大切にした食の提案を目指している。