ホッチキスリムーバーの選び方 文房具ライターに聞きました!
文房具ライター・きだて たくさんに、ホッチキスリムーバーを選ぶときのポイントを5つ教えてもらいました。
【1】専用のリムーバーか
【2】てこの力で抜くタイプか
【3】持ち運びしやすいか
【4】対応する針と枚数
【5】色柄
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。どんな視点でホッチキスリムーバーを選ぶとよいかを知りたい人や、ホッチキスリムーバーが必要なものかわからない人も、参考にしてみてください。
【1】専用のリムーバーの方が使いやすい
綴じられた資料をバラしてスキャンしたり、シュレッダーにかけたりと、ホッチキスの針を外したいという場面は意外と多いです。ホッチキス本体のお尻に付いているリムーバーを使う人もいますが、やはり専用のリムーバーを使った方が作業はスムーズですし、針を外した跡もきれいに仕上がります。
針を外す方式としては、薄いヘラのような先端を針の隙間に潜り込ませて浮かせるもの、てこの力で針を引き抜くものがあります。
【2】おすすめなのは、てこの力で抜くタイプ
針を外す方式については先述の通り大きく2通りありますが、より作業がしやすいのはてこで引き抜くタイプでしょう。先端を針の隙間に潜り込ませるところまではヘラタイプと同じですが、そこからハンドルを握ることで針を掴んでから抜く、という行程になります。
この方式のメリットはコツも力も要らず誰でも簡単に使えることと、紙へのダメージが比較的少ないこと。分厚く綴じられた紙束でもスムーズに針が外せますので、針外しを頻繁に行うのであればこちらがおすすめです。
サイズが大きくなる傾向があり、持ち運ぶには適さない場合もありますが、作業場で使うには問題ないでしょう。
【3】ヘラタイプは筆箱に入れて持ち運ぶのにも便利
ホッチキス本体のお尻に付いているリムーバーを専用のツールにしたのが、ヘラタイプのリムーバーです。じゃあホッチキス本体付属のリムーバーでいいじゃないかと思われるかもしれませんが、専用のリムーバーは先端で掴むことで外した針が散らばらないといった工夫がされているので、安全性が高いです。また、外した針を本体内に溜めておけるものもあります。
紙にダメージを与えないよう針を外すのに少し慣れが必要だったり、20枚を超えるような分厚い紙束だと上手く機能しなかったりという点はありますが、かさばりがちなてこタイプと違って全体的にコンパクトなので、筆箱に入れて持ち運ぶような運用も可能です。
【4】対応する針と枚数は要確認
選ぶ際にチェックしておきたいのが、対応する針の号数や紙の枚数です。
ほとんどの製品は一般的な10号針用ですが、中にはサイズの大きく太い3号針用というものもあります。仕事で日常的に3号針を使っているようなら、3号針に対応するパワーの強いものを使ってください。
他には最大40枚綴じの11号針に対応しているものもありますので、まずは自分の使っているホッチキス針の号数を確認してから選ぶのが肝心です。
(★)ポイント:段ボールに使うステープルを外せるかどうかもチェック!
段ボール用の銅色のステープルを外せるものがあります。大きな針を抜くには、傷を付けてしまうなどの危険性もあります。段ボールを解体することや、ネットショップをよく使う人は段ボールに使われるステープルに困ることもあるでしょう。そんなステープルをも簡単に抜けるようなホッチキスリムーバーもあるので使ってみてください。安全に抜けるので、便利です。
【5】色柄も確認
ホッチキスリムーバーの種類によっては、カラーバリエーションが豊富なものもあります。実用的なホッチキスリムーバーですが、デザイン性やカラーリングで選ぶのも楽しいですよ。自分の好きな色や、その日の気分でカラーを選んでみるのもよいです。ホッチキスのカラーと合わせる、他の文房具とおそろいのカラーでそろえるのもありですね。種類があまりないからこそ、他の人との区別するためにもカラーは大事なポイントになります。
ホッチキスリムーバーおすすめ7選
上記で紹介したホッチキスリムーバーの選び方のポイントをふまえて、文房具ライター・きだて たくさんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にして使ってみてください。

針が抜きやすいホッチキスリムーバー
ニッパーのような形をしており、針を掴んで抜くリムーバーです。大型の3号針にも対応するてこタイプとしては、比較的コンパクトな製品といえます。
先端を針の隙間に入れてハンドルを握ると、先端が針をM字型に曲げることでスムーズに紙から針が抜けるようになっています。スルッと針が抜ける感触はなかなかの快感で、クセになりそう。
机に乗せて固定する必要もないので、壁面に打ち付けたタッカー針も抜けるなど、汎用性は高くおすすめです。

大型針も楽々引き抜けるホッチキスリムーバー
巨大な爪切りのような形をしていますが、こちらもてこで引き抜くタイプのリムーバーです。
スペックとしては、中型の11号針から100枚綴じの大型針まで対応する、非常に強力なものです。通常、綴じた裏側のホッチキスの針はアーチ状に曲がっています。綴じた針が平らでかさばらないホッチキスの針をフラットクリンチと呼んでいます。このフラットクリンチの場合は75枚まで対応しています。
机の上に置いた紙束の上に乗せて、先端を針の隙間に差し込んでレバーを押し下げると、分厚い紙束からもあっけないほど簡単に針が抜けます。
ただしパワーが強すぎるため、逆に4~5枚以下の薄い紙束に使うと綴じ跡が破れてしまうことも。

抜いた針が本体のケースに格納される!
ヘラで針をすくい取るように抜くリムーバーです。先端を針の隙間に潜り込ませて、そのまま前に押し出すように進めると針が抜けます。
抜き取った針は磁石の力でヘラの根本に溜まるようになっており、作業が終わった時点でスライダスイッチを引くと、溜まった針が本体の針ケースの中に引き込まれて収納される、という仕組み。
最後は、本体後端のフタを開けるとケースの中の針をまとめて捨てることができます。最後まで針に触れずに作業できて、また抜いた針も飛び散らないので安全です。

スリムで持ち運びやすいホッチキスリムーバー
こちらもヘラタイプのリムーバーですが、最大のポイントはボールペンのようなスリムさでしょう。
筆箱に入れても違和感ないので、リムーバーを持ち歩きたいのであればこの製品がいちばん手軽です。
抜いた針はヘラに溜まりますので、ある程度溜まったところでスライダを押すと、針がまとめて捨てられるようになっています。
てこを使わないのでコピー用紙で20枚以上の束になると針を抜くのが難しくなってきますが、サッと取り出して気軽に使える取り回しの良さは便利です。

握りやすいグリップで太い針も楽に抜ける
文房具というよりは工具に類するリムーバーです。
カーボンスチール製の頑丈な先端を針に引っかけ、釘抜きのようにてこの力で針を引き抜きます。
がっしりとしたグリップで力がかけやすく、大型針や木工用の太いタッカー針もグイグイと抜くことができるパワフルさは、いかにもプロの工具といった使い心地です。タッカー針とは、大きなホッチキスのようなもので、木材に貼り付けるときに使用する針です。
慣れれば力のコントロールもしやすいので、10号針もスイスイと抜くことが可能です。
大型で銅色の針も外せるホッチキスリムーバー
丈夫なダンボールの梱包に使用されているブロンズ色の大型の針を外すのは大変な作業です。大きな針に手を傷つけたり、危険な作業になることもあります。それをスムーズに行えるのが、この商品です。大きなホッキチスの針を外すのは得意な反面、小さめのホッチキスの針を外す時にはきれいに抜くのが少し苦手です。木材に止めるようなタッカーも楽に取れますので、DIYや木製の家具の修復などに使えます。
色鮮やかなカラーで美しいホッチキスリムーバー
色鮮やかなカラーリングが特徴的な、ホッチキスリムーバーです。机上に置いてあると、それだけで華やかな感じになります。使い方も簡単で、針の隙間に差し込んで上から押すだけで針が外れる構造になっています。マグネットが内蔵されていて、外した針が散乱することなくまとまるため、捨てるのも簡単です。最大25枚までの紙に対応しています。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ホッチキスリムーバーの売れ筋をチェック
Amazonでのホッチキスリムーバーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【最後に】エキスパートのアドバイス
ホッチキス針を抜く、というだけの作業であればホッチキス本体のお尻やマイナスドライバーでもできなくはありません。つまり道具としての優先順位は低いかもしれませんが、でも、あるのとないのとでは作業効率・仕上がりのきれいさともに大きく違います。
近年ではドキュメントスキャナーが普及し始めたこともあり、綴じられた資料をバラしてスキャンできるようにする、という需要も増え始めました。そんな時に専用ツールが手元にあると心強いですよ。
使いやすいホッチキスをチェック 【関連記事】
リムーバーでホッチキスをきれいに抜こう
文房具ライター・きだて たくさんの取材をもとにして、ホッチキスリムーバーの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。きだて たくさんのアドバイスのように、対応している針や枚数に注意をすれば効率よく綺麗に針が抜けます。使いやすいかどうかも留意しながら、自分にぴったりのホッチキスリムーバーを選んでみてくださいね。
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