車用バッテリー充電器の選び方
バッテリー充電器選びの基本としては、自分の車に合ったものかどうかを確認する必要があります。とくに電圧は、6V、12V、24Vと3種類あるので注意が必要。
ポイントは下記。
【1】バッテリー電圧をチェック
【2】開放型と密閉型バッテリーの型をチェック
【3】安全面や機能性をチェック
【4】デジタル画面の有無をチェック
それではひとつずつ説明していきます。
【1】バッテリー電圧をチェック
軽自動車や普通車についているバッテリーの電圧は12V、トラックなどの大型自動車は24Vが一般的です。バッテリー充電器は、種類によってマルチに対応しているものや、1種類の電圧にしか対応しないものなどに分かれています。
電圧を調節できるバッテリー充電器なら、どの車でも問題なく充電することができますが、購入前には、必ず自分の車に装備されているバッテリーの電圧に対応しているかを確認するようにしましょう。
【2】開放型と密閉型バッテリーの型をチェック
車のバッテリーにはおもに開放型(バッテリー液を補充できるタイプ)と密閉型(メンテナンスフリータイプ)があります。密閉型は、急速充電ができないため、対応する充電器を選ぶ必要があります。
また、最近増えているハイブリッド車やアイドリングストップ車も、普通者と異なる専用バッテリーが装備されています。密閉型と同様、自分の車が対応しているかどうかを必ず確認してください。
【3】安全面や機能性をチェック
電力を扱う車バッテリー充電器には、安全のためや破損防止のための制御機能がついています。ただ、機種によって機能もそれぞれ。
選ぶときにはどのような機能があるのかを確認して、自分の車に合ったものを選ぶといいでしょう。
過充電を防止できる「自動充電停止機能」
バッテリーを充電するときは、どのくらいの時間充電したらいいのかわかりづらく、過充電になりがちです。
自動充電停止機能つきの充電器を選べば、充電し過ぎによるバッテリー本体の破損やバッテリーの寿命が短くなるのを防いでくれます。
バッテリーの寿命を延ばしてくれる「パルス充電機能」
定常的に電圧をかけるのではなく、パルス状の電圧をかけて充電をするパルス充電。何度も充放電を繰り返したバッテリーに起こる化学反応「サルフェーション」を除去し、バッテリーの寿命を延ばしてくれる効果があります。ついていればうれしい機能です。
すぐエンジンを始動したいなら「セルスタート機能」
外出しようとしたときにエンジンがかからず、焦ってしまった経験がある人もいるでしょう。時間がないときなど、すぐにエンジンをかけたい場合に便利なのが、セルスタート機能です。この機能があれば、予期せぬ事態にも焦らず行動することができます。
セルスタート機能は、バッテリーだけでは足りない電源を補助する機能であって、充電器だけでエンジン始動ができるわけでありません。バッテリーの充電状態により必ずエンジンがかけられるわけではないことを覚えておきましょう。
【4】デジタル画面の有無をチェック
今どのくらいの電圧があるのか、充電している間にどの程度の電圧に復帰したのかをデジタル表示で数字を確認できるものや、従来のようにデジタル表示ではないものもあります。
ここからはデジタル画面の有無によるメリット・デメリットを説明していきます。
電圧や容量をモニターで確認をしたいならありのもの
バッテリーが不足していた場合に、従来の充電器ではどの程度充電したらいいのか確認しにくいものもありました。
デジタル表示があるものならバッテリーの状態に合わせて充電容量を調節できるため、過充電を防ぐことにもつながります。
コスパを重視するならなしのもの
機能が増えるとそれだけ高価になってしまうのが、機械製品の難しいところでもあります。
デジタル表示がない充電器でも機能は充分に備わっているため、費用を抑えたいという方にはついていないものを選ぶことをおすすめします。
エキスパートのアドバイス
パルス充電機能つきなら寿命を延ばすことが可能
最近はクルマやバイクにアイドリングストップ機能がついている車種が増えていますが、こうした車種はバッテリーの劣化が早いといわれています。この手のバッテリーには「パルス充電」機能のついた充電器を使うことで、寿命を1.5倍ほど延ばすことができます。
また、クルマやバイクなどを複数台持っている場合は、6V、12V、24Vの電圧を自動検知して適切な充電をしてくれるモデルであれば、充電器が1台で済むので便利です。
おすすめ商品の比較一覧表
車用バッテリー充電器おすすめ8選
タイプ別や、どのような機能を重視するかなど、バッテリー充電器の選び方のポイントをご紹介してきました。
ここからは、選び方のポイントにもとづいておすすめ商品をご紹介します。自分の用途に合ったバッテリー充電器を見つけてみてください。
大自工業『メルテック 全自動パルス充電器』は、自動車用の電装系商品では品質に定評のある大自工業の充電器。充電診断機能やパルス充電機能などがついており、ほとんどのタイプのバッテリーを全自動で満充電することができます。
ハイブリッド車やアイドリングストップ車にも使える
バイクから普通乗用車、小型のトラックまで対応。充電可能かを自動診断してくれるオート充電機能つきです。ハイブリッド車やアイドリングストップ車にも使えることから、1台あると幅広い車種に使用することができます。
また、パルス充電で古くなったバッテリーの寿命を延ばしてくれるメリットも。バッテリー充電時に火花が出ないなど、安全性が高い商品です。
建設機械にも使えてバッテリーを外さずかんたん充電
AUTO、2A、8A、15Aの充電電流に切り替え可能な車バッテリー充電器。ご家庭の自動車や農業用で使用する機械のバッテリーまで幅広く使用することができます。
バッテリーを外さずかんたんに充電ができるので、はじめての方でも心配いりません。また、万が一充電用のクリップを逆に接続してしまってもエラー表示をしてくれるなど、各種の保護機能を備えているのもポイントです。
面倒な操作不要! 全自動で充電してくれる
充電前にバッテリーの状態を診断する車バッテリー充電器。バッテリーの容量や状況に応じて自動で充電電流を調整して、過電流にならないように充電してくれます。充電不可と判断したバッテリーの充電は行ないません。
パルス充電を行ないサルフェーションを除去することで、機能が低下したバッテリーのパワーを復活させてくれるのもうれしいポイント。
ACDelco社は、20世紀初頭にアメリカで誕生した自動車電装部品メーカー。バッテリーを知り尽くした同社のACDelco『バッテリーチャージャー』なら、安心して使えます。古い車に多い6Vバッテリーが充電できるのもポイントです。
充電と同時にメンテナンスもしてくれる
6V、12Vのほとんどのバッテリーに対応している車バッテリー充電器。高性能マイコン採用で効率よく、スイッチング電源方式で省エネ運転を行ないます。
通常のバッテリー充電器とは異なり、充電と同時にメンテナンスもしてくれるのでバッテリーを長持ちさせたいときや、メンテナンス機能がついているものがほしい人におすすめです。
12Vの鉛バッテリーならどのタイプでも充電可能
3-30Ahの12V鉛バッテリーならどのタイプでも充電可能で、自動車はもちろんのこと子どものおもちゃなどにも使用できるバッテリー充電器です。
バッテリーに接続するだけのかんたん操作で初心者も使いやすいので、誰でも使用することができる安心・安全の商品です。コンパクトサイズで場所を気にせずに保管できるのもうれしいですね。
軽量で持ち運びがしやすく6Vバッテリーにも対応
6Vと12Vの開放型鉛バッテリーに対応しています。コンパクトカー、軽トラック、小型農機などに最適のバッテリー充電器で、充電を開始したときに点灯ランプが光るので視認しやすいのが特徴です。
重さは1.1kgと軽量で、持ち運びがしやすくなっています。バッテリーと充電器をつなぐだけで使用できることから、初心者でも扱いやすい仕様となっています。
『小型軽量バッテリー充電器 12V』
小型軽量でコスパよし
シンプルな小型軽量タイプで持ち運びや収納に便利なところが大きな特徴です。バッテリーを充電するために必要な機能を満たしていて、初心者でもかんたんに扱うことができます。
高額なバッテリー充電器が多いなか、比較的手ごろな価格なのも魅力。コスパがよく、購入しやすいところもおすすめのポイントです。
日頃のメンテナンスから緊急のエンジン始動まで
バッテリーの状態を診断しながら自動で最適な充電ができる便利な充電器なので、誰でも簡単かつ安心して使えるのが魅力です。バッテリーに本機を接続すれば、バッテリーレベルがわかるバッテリーチェッカー機能も付属するので、日頃からセルフチェックも可能です。充電モードも3パターン用意されているので、状況に合わせた使い方ができるだけでなく、セルスタート機能もあるので、急ぎのエンジン始動にも対応しています。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 車バッテリー充電器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での車バッテリー充電器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
車用バッテリー充電器の使い方
実際に車バッテリーを使用したい時に使い方や繋ぎ方がわからない!なんてことも。慌ててしまい焦ってしまうこともあるかもしれませんが、丁寧にゆっくりと手順を確認しましょう。
(1)使い方:電源の供給
バッテリーから車へ電源を供給する為にコンセントがある場所を探して車を移動させます。屋外用のコンセントでは電圧が足りない場合もあるので、合わせて確認しましょう。
車が全く動かない場合は、車が止まっている場所までコードを引っ張ってくる必要があります。そんな時は、延長コードを使用しましょう。
(2)使い方:ケーブルを繋げて、電源をON
ケーブル接続を間違えると、充電することができないだけでなく車が正常に操作できないことがあります。冷静に丁寧に使い方を確認して使用してくださいね。
まずは、ボンネットを開けて赤のプラグに+極、黒のプラグに-極を繋ぎますバッテリー充電器の電源がオフになっていることを確認してコンセントにプラグを差し込んでから、電源を「ON」にします。
(3)使い方:充電電流を設定する
充電したい容量を決めたら、アンペア数を設定する必要があります。各製品の取扱説明書を確認すると、アンペア数の目安があるので記載を確認してください。
クリップがしっかりと接続されていることを確認しながら、充電開始です。充電量が90%を超えたら充電完了とみなします。抜く順番としては、黒の-極から取り外します。
車バッテリー使用時の注意点
車のバッテリーを充電する時に注意しておきたいポイントがあります。故障の原因にも繋がりかねないのでしっかりと確認しておきましょう。
車のバッテリーと充電器の電圧が適応しているかを確認しましょう。車からバッテリーを外して充電するのが一般的です。故障の原因にもなるので、取り外してからの充電をおすすめします。
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万が一に備えておくと安心
バッテリーが上がったときのために、備えておくと便利な車用のバッテリー充電器をご紹介してきました。
ただ充電をするだけではなくバッテリー本体の機能を回復させてくれるパルス充電機能つきや、持ち運びがらくな軽量タイプなどさまざまでしたね。万が一のトラブルに対応できるようあなたに合った充電器を購入し、備えておきましょう。
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