調乳ポットにはどんな商品がある?
調乳ポットを探すときに、商品名に「調乳ポット」と書かれていないとふさわしくないというわけではありません。まずは、調乳ポットとして使えるものにはどんな商品があるのかおさえておきましょう。
【1】ベビーメーカーなどから発売されている「調乳ポット」
まずは、ピジョンやコンビなどのベビー用品メーカーから発売されている調乳ポットを選ぶという選択肢です。
当然【赤ちゃんのミルクを作るため】の商品なので、ミルクを作るにはぴったりの機能が満載です。ただし、赤ちゃんのミルクを作る以外での用途に困ることもあるので、汎用性を求める方は長く使えるかをチェックしてみてくださいね。
【2】代用品としても人気な電気ケトル
「調乳ポット」として売られているわけではありませんが、こまかい温度調節ができる電気ケトルも選択肢です。
このタイプは、赤ちゃんのミルクだけではなく、コーヒーや白湯など使い勝手に合わせて大人も便利に活用できます。一時だけでなく長く使えるので汎用性Goodです!
【3】保温性にすぐれた水筒・卓上ポット
意外と盲点なのが、水筒や卓上ポットを活用する選択肢。保温性が高いボトルに熱湯を注いで用意しておけば、外出先や夜間授乳など、数回分のミルク用として活用できます。
ただし、こまかく温度設定ができるわけではないので、「ちょうどいい人肌」にキープする目的ではありません。ミルクを作るタイミングで、熱すぎれば人肌まで冷ましたり、冷めすぎていればぬるいミルクができてしまいます。そのため、何度もお湯を沸かす手間を省きたい方、作る頻度が少ない方におすすめです。
調乳ポットの選び方
夜に頻回授乳があるとママやパパはヘトヘトですよね。そんな負担を少しでも軽減してくれる調乳ポットの選び方を見ていきましょう。
使い勝手に合わせてタイプを選ぶ
調乳ポットには、大きく分類すると「保温タイプ」と「沸騰タイプ」の2種類があります。調乳頻度や使うシーンに合わせて選びましょう。
保温タイプ|授乳回数が多い方におすすめ
作っておいたお湯を適温で保温できるタイプは、都度お湯を沸かす手間がありません。すぐにミルクを作りたいときや、授乳回数が多い場合に向いています。新生児や低月齢の赤ちゃんなど、少ない容量のミルクを何度もあげたいときにぴったりです。
また、夜間授乳のときにも都度お湯を沸かす必要がありません。夜泣きしている赤ちゃんにもすぐにミルクをあげられます。ママもパパもつらい夜間授乳には、保温機能がついている調乳ポットはとても重宝しますよ!
沸騰タイプ|沸かしたお湯を長時間とっておくのに抵抗があるなら
一日にあげるミルクの回数が少ない場合や、沸かしたお湯を長時間とっておくのに抵抗がある人もいますよね。そんな方には、都度お湯を沸かせる調乳ポットがおすすめ。
作るミルクの量に応じた量のお湯だけを、都度沸かすことができます。ミルクの調乳に適切な温度で沸かしてくれるものも多いため、沸かせばすぐにミルクを作れます。
一度に作れるお湯の量をチェック
調乳ポットは商品によって一度に作れるお湯の量が異なります。必要なお湯の量が一度に作れるかを確認しておきましょう。
多くの量を作れるものなら、日中や夜間授乳で必要な分だけをあらかじめ作っておき、保温しておくこともできます。また、赤ちゃんの月齢やミルク育児か、母乳とミルクの混合育児かによっても必要な量は異なります。
倒れにくい形状を選ぶ
調乳ポットは沸いたお湯を入れるため、万が一倒すとやけどのおそれがあります。底が安定しているもの、ポットを固定できるホルダーがあるものなど、倒れにくい形状や工夫のあるものを選びましょう。
また、ねんねの赤ちゃんは動きませんが発達に応じて動くようになったり、きょうだいがいたりする場合には、子どもが倒してしまう可能性もあります。子どもが触れない場所に置いておくのはもちろん、コードを引っ張りにくいなどの工夫があるかどうかもチェックしましょう。
お手入れしやすいものを選ぶ
調乳ポットは赤ちゃんにあげるミルクを作るのが目的のアイテムです。できるだけ衛生的に使いたいという人も多いでしょう。お手入れがしやすい形状かどうかもチェックすることが重要です。
汚れがたまりがちな底が洗いやすい形状か、必要に応じてパーツを分解して洗えるか、なども確認しておきましょう。
便利機能で選ぶ
調乳ポットは、ミルクのお湯を沸かすだけでなくいろいろ便利な機能もついています。
たとえば、お湯が沸いたらお知らせメロディが鳴る機能は、沸くまでのあいだずっと調乳ポットのそばで見ている必要がないため便利です。一方、夜間の寝室などで音を鳴らしたくない場合もあるので、音のオフができるか、または小さくできるかどうかもチェックしましょう。
ほかにも、さまざまな温度で沸かせることができ、お茶を淹れるポットとしても使える商品もあります。
外出用なら保温性や携帯性もチェック
ミルクで育てている赤ちゃんと外出する場合、外出先でも調乳グッズを持っていく必要があります。外出先でお湯がないときでもミルクを作れる、外出向けの調乳ポットもあります。
外出時に持ち運べる調乳ポットはお湯を沸かす機能はなく、保温機能や携帯性に特化したものがそろっています。持ち運びしやすい形状か、哺乳瓶の口に注ぎやすいかなどをチェックして選びましょう。
調乳ポットのおすすめ12選 人気のピジョンやコンビなど!
ここからは、助産師・河井恵美さんとママ編集部で選んだおすすめ商品をご紹介! 自宅の日中や夜間授乳に使えるものから、外出先で使えるものまで選んでいます。
スピード沸騰や転倒対策などの機能が豊富
魔法瓶メーカーとして知られている、タイガー製のコンパクトな電気ケトルです。2018年キッズデザイン賞を受賞した、使いやすく機能性の高いデザインが特徴。倒れにくさに加えて、樹脂機能の二重構造で沸騰後も本体が熱くなりにくい、転倒しても最小限のお湯こぼれで済むなど、いろいろな対策がほどこされています。
140mlのお湯なら1分で沸騰可能。夜間などにすぐにミルクを作らなければいけないときにもあわてません。コンパクトなサイズなため、調乳をはじめいろいろなシーンで活用できます。
【先輩ママの口コミ】
赤ちゃんとお出かけするときは、調乳用ステンレスボトルを持ち歩いていました。調乳に適した温度を保ってくれるので、外でのミルク作りには欠かせません。子どもが2歳になった今では、私の水筒として使っています。(Mさん/2歳男の子)
ステンレスの魔法びんで高い保温力が魅力
赤ちゃんとの外出時など、ミルクを作るときのお湯を持ち運びたいときにぴったりの調乳ポットです。保温力の高いサーモス製のステンレス調乳ポットで、携帯を目的に作られています。
ロックリングつき、ワンタッチオープンで開くせんや、分解して丸洗いできるお手入れかんたんな構造など、使いやすい機能がそろっています。
2秒でミルクのお湯を用意できる
サーバーの上部にペットボトルをセットして使用するポットです。内部にはヘアアイロンなどに使われるMCH(金属セラミックヒーター)を搭載し、ペットボトルの水を2秒でお湯に変えられます。赤ちゃんのミルクをすぐに作りたいときにも便利です。
50℃、80℃、 95℃の3段階の温度をダイヤルで調節できるため、ミルクのお湯だけでなくお茶やカップラーメンなども作れます。コンパクトなサイズで場所をとらないのも魅力です。
【先輩ママの口コミ】
電子ケトルはお湯がすぐに沸き、使いたい量を沸かせばいいので経済的。軽くて持ち運びもしやすく扱いやすかったです。友人が出産をひかえているので、私も出産祝いはケトルをプレゼントしようと思います。(Aさん/2歳男の子)
温度は7段階調整! 飲みものに合わせて設定可能
T-FALの電子ケトルは、60度〜100度まで設定があるので、沸騰を待たずに必要な温度のお湯を使うことができます。細菌によるにおいや汚れを防ぐAg+配合の抗菌素材を使用しているから衛生面も安心。
取り外しできる蓋で給水しやすくお手入れもラクちんなので、赤ちゃんのお世話で忙しいママにはうれしいポイント!

『ガラスケトル』は、ミルク作りのほかにもお湯を利用したい人におすすめの商品です。温度設定ができ、空だき防止機能もついています。
5℃刻みで温度を設定でき、便利な保温機能もある
せっかく調乳に使うポットを購入するなら、幅広い用途で使いたい、と考えている人に向いている商品です。沸騰と保温両方できるガラス製の電子ケトルで、60~100℃まで5℃刻みで沸かせる温度を選べます。また、保温温度も60~95℃で調整可能です。
ミルク作りはもちろん、コーヒーやお茶など使いたいものに合わせた温度に調節できます。空だき防止機能もついています。
【先輩ママの口コミ】
ミルクを作るときにはすでにお湯が沸いているので助かります。沸騰後70度に保温ができ、ミルクを冷ますときもすぐに冷めてくれてかなりの時短になりました。(Sさん/1歳男の子)
ミルク作りがラクになる選べる保温機能搭載
保温は70度と90度から選べて、ミルク作りもラクラク。あっという間に沸騰するからほしいときにすぐ飲めるのがうれしいポイントです。
蓋が外れるからお手入れしやすく衛生面も安心で、その上インテリアになじむスタイリッシュなデザインなのでミルクの調乳時以外にも使えて便利!
【先輩ママの口コミ】
わが子は夜3回ほど起きますが、夜お湯を沸かして調乳ポットで保温しておけば朝までもつので、沸かしにいく手間が省けて便利です。(Cさん/0歳男の子)
WHO(世界保健機構)調乳ガイドライン対応の商品
沸騰したお湯を入れておくと、ミルクが作りやすい70℃をたもってくれる保温タイプの調乳ポットです。ポットに入れるお湯はやかんなどで沸騰させるだけでなく、水をガラスポットに入れて電子レンジで加熱しても作れます。
哺乳瓶の口に注ぎやすいアヒル口形状の注ぎ口や、本体が冷めにくく倒れにくいカバーなど使いやすい工夫もそろっています。
ミルク一回分のお湯がたったの3分で!
沸騰機能、保温機能の両方を備えているピジョンの調乳ポットです。700mlまでのお湯を作ったり、保温したりできます。まとめてお湯を作って保温するのはもちろん、200mlなど使うミルクの量に合わせてお湯を作ることもできます。
保温はミルクが作りやすく冷ましやすい70℃にたもちます。ガラスポットとふたはそれぞれで別売りしているため、万が一破損した場合にも別途購入できます。
【先輩ママの口コミ】
ボトルウォーマーは哺乳瓶をそのまま入れてミルクの加熱や保温、さらに赤ちゃんが飲める温度にまで冷ましてくれるので、1台で調乳が完結して便利です。とくに頻繁に授乳が必要な時期や、夜にすぐミルクをあげたいときは大助かりでした。(Hさん/2歳女の子)
ベビーフードの加熱などにも使える
哺乳瓶を2本セットして使用する保温タイプのアイテムです。調乳用のお湯を温めるほかにも、作ったミルクやベビーフードの温めにも使えます。予約機能もあるため、調乳時間にさっとミルクが作れて便利です。
プラスチック、シリコン、ガラスといろいろな材質とサイズの哺乳瓶に対応しています。哺乳瓶と乳首の殺菌ができる機能もあります。
プーさんと一緒におでかけしよう
外出時の調乳に便利な、持ち運びタイプの調乳ポットです。真空二重構造で保温性が高く、ミルク作りのお湯をさまさずに持ち運びできます。
注ぎ口は哺乳瓶に注ぎやすい独自の形状になっているので、外出先でもスムーズな調乳が可能です。万が一の中身漏れを防ぐ、フタロック機能も付いています。プーさんのかわいいデザインも楽しめます。
調乳後も長く使えるボトル
フタの部分にLCDスクリーンを搭載したスマートポットです。フタに触れるとポットのなかのお湯や飲みものの温度と、対応する色がすぐに分かります。保温性が高く、調乳用のお湯を適温で持ち運びしたいときから、夜間用に用意しておきたいときまで役立ちます。
2時間ごとのタイマーなど、便利な機能も豊富です。スタイリッシュなデザインのため授乳期が終わったあとは持ち運び用のポットとしてそのまま使えます。

ミルクの持ち運びに便利な軽量コンパクトタイプ
お弁当箱や水筒など、ランチ用品を幅広く展開しているスケーター製の調乳ステンレスボトルです。やわらかい雰囲気のイラストが描かれており、デザインで選びたい人にもぴったりです。
真空二重構造で、約4時間お湯の温度を70℃以上にたもちます。哺乳瓶に注ぎやすい形状、キャップが戻らないロックなど外出先でもミルクをスムーズに調乳できる機能もそろっています。
調乳ポットおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 調乳ポットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの調乳ポットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
調乳ポットに関するQ&A
そもそも、調乳ポットって必要? いらない?
調乳ポットとは、粉ミルクを作るときに必要な約70℃のお湯を常にキープしてくれるもの。そのため、ミルクを作るときに調乳ポットのお湯を注いで粉を溶かすだけですぐに赤ちゃんにミルクをあげることができます。
赤ちゃんがいる方は、ミルクをあげるたびにお湯を沸騰させて人肌に冷ます工程を大変に感じたことがあるのではないでしょうか? とくに、寝不足で辛い時期の夜間授乳は、ミルクを作る手間を少しでも省けたらうれしいですよね。そんなときに役立ってくれるのが調乳ポットです。
ただし、完全母乳で育てる方や、ミルクを作る頻度が少ない方にとっては必要ないアイテムかもしれません。子育てのスタイルによって必要性が変わるので、育児の必需アイテムとはいえないでしょう。
調乳ポットはいつ用意するのがベスト?
必須アイテムとはいえないので、妊娠中からせっせと用意する必要はありません。赤ちゃんの飲むペースがわかってから購入する方が失敗が少ないので、生後3カ月以降に購入するといいでしょう。
調乳ポットの「使い方」と「お手入れ方法」を紹介
調乳ポットをはじめて使う人や、衛生的に使いたい人のために使い方やお手入れ方法を紹介します。
お湯はつぎ足さず都度交換して
調乳ポットで作ったお湯が余った場合、古いお湯は捨ててから新しいお湯を沸かすようにしましょう。残ったお湯を捨てずにつぎ足して使うと、水道水に含まれているカルシウムなどのミネラル分が調乳ポットのなかに付着しやすくなります。
赤ちゃんが飲むミルクを作るお湯です。つぎ足さずに新しいお湯を作るようにしましょう。
中性洗剤とスポンジでやさしく洗う
調乳ポットの汚れが気になったときには、台所用食器の中性洗剤とスポンジを使ってやさしく洗います。金たわしや研磨剤入りの洗剤を使うと、調乳ポットのなかにキズがついてしまいます。ついたキズのなかに細菌が入って、カビや黒ずみなどの原因にもなるため、やさしく洗うようにしましょう。
洗いやすい形状のものなら、使ったあとにすぐに洗えるため便利です。
底の白い汚れはクエン酸で落とす
調乳ポットを使い続けていると、底に白い汚れがたまることがあります。これは、水道水のなかに含まれているカルシウムなどのミネラル分です。白い汚れはたまりすぎると、調乳ポットの口などをふさいでお湯の出が悪くなることもあります。
白い汚れを落とすにはクエン酸洗浄をします。コップにクエン酸30gを入れてぬるま湯で溶かしたものを調乳ポットに入れて沸かします。一時間ほどそのまま放置し、お湯を捨てて水を入れ再度沸かします。沸いたお湯を捨てて完了です。
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調乳ポットを使えばミルク作りがもっと楽に
助産師・河井恵美さんと編集部で調乳ポットの選び方とおすすめ商品を紹介しました。調乳ポットはミルクに必要なお湯をすぐに沸かせる便利なグッズです。必要な分だけ作れるものかまとめて作って保温できるものか、メロディ機能の有無や倒れにくいかなど、商品の特徴をチェックして選びましょう。
調乳ポットを使えば、夜間の間だけお父さん、お母さんで交替してミルクを作るときなどにも便利です。携帯用なら外出先でもお湯を持ち運べるため、赤ちゃんとのお出かけにも活用できるでしょう。
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