介護パンツとは? 布パンツ、紙パンツの2種類!
介護パンツとは、尿を外にもらさない機能がついたパンツのこと。繰り返し洗って使える布タイプと、使い捨ての紙タイプの2種類があり、自分で脱ぎ履きができる方向けに作られています。
一見、普通の下着と変わらないおしゃれなデザインのものや、アウターにひびかない薄手のものも多く、日常生活に気軽に取り入れやすいのも特徴です。
介護パンツの選び方 看護師兼ライターに聞いた!
看護師兼ライター・ゆみかおるさんに取材をして、介護用パンツの選び方のポイントを教えていただきました。ポイントは以下の4つです。
【1】素材から選ぶ
【2】「男性用」「女性用」の違いに注目して選ぶ
【3】失禁量に合った吸水量のものを選ぶ
【4】横もれが気になるなら、太ももまでカバーするタイプを
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】素材から選ぶ
介護パンツの素材には、布製と紙製があります。それぞれの特徴を知って、自分に合うほうを選んでくださいね。
普通の下着感覚で履ける「布パンツ」
布製の介護パンツには、股の部分に尿を吸収するためのパッドがついています。見た目や履きごこちが普通の肌着とあまり変わらないため、はじめての方でも抵抗感が少ないでしょう。
吸水力は低めのものが多く、軽い尿もれが気になる方に向いています。使用後は毎回洗濯する必要があるため、手間はかかりますが、繰り返し使えるので経済的です。
吸水力が高く、使い捨てできる「紙パンツ」
紙製の介護パンツは、いわゆる大人用おむつ。布製よりも吸水力が高く、急な尿意を我慢するのが難しい方や、尿があふれるのが心配な方に向いています。使い捨てタイプなので、使用後はゴミ捨てが必要になるものの、洗濯をする手間がかかりません。
体型にフィットする薄手のものや、おしりに引っかからずにスルッと履けるものなど、各メーカーから機能やデザインにこだわった商品が販売されています。
【2】「男性用」「女性用」の違いに注目して選ぶ
男性と女性では尿がもれる位置が異なるため、介護パンツもそれに対応したつくりになっています。紙製の介護パンツは男女兼用のタイプが多いものの、「男性用」「女性用」の表記をきちんと確認したうえで選ぶことが大切です。
布製の介護パンツは、シックでかっこいい男性用、レースつきでエレガントな女性用など、見た目がおしゃれなものも多いので選ぶ楽しみもあります。
【3】失禁量に合った吸水量のものを選ぶ
吸水量が少なめの介護パンツは薄手で軽く、吸水力が上がるにつれて厚く、しっかりとしたつくりになっていきます。もし、吸水量が足りなければ尿もれの原因に。反対に、必要以上に吸水量が高いものはごわつきの原因になることがあるため、尿もれの度合いや使用シーンに適した商品を選ぶことが大事です。
たとえば、軽い尿もれなら吸水量20~50ccほどのものを、もれる量が多い方や睡眠中の不安がある方は吸水量150cc以上のものを選ぶといいでしょう。
【4】横もれが気になるなら、太ももまでカバーするタイプを
横になったり体を曲げたりしたときに、介護パンツの隙間から尿が横もれしてしまうのではないかと心配な方もいるかもしれません。尿がアウターに染みたり、布団にもれたりするのを防ぎたいなら、太ももまでカバーするタイプの介護パンツを選ぶのもおすすめです。
丈の長い介護パンツなら、横もれや伝いもれをしっかりブロックしてくれるでしょう。
介護パンツおすすめ4選【女性用布パンツ】 おしゃれで快適に着用できる!
ここからは、看護師兼ライター・ゆみ かおるさんと編集部が選んだ、介護パンツのおすすめを女性用布パンツ、男性用布パンツ、介護用紙パンツの種類別に紹介していきます。
安い値段で買えるもの、吸収量が多いもの、漏れる心配がないものなどさまざま厳選したので、ぜひチェックしてくださいね!

ふだんの下着感覚でつけられ、軽い尿漏れを防いでくれます。尿漏れが心配だけど紙パンツに抵抗があるという方は、肌触りのよいこちらの商品がおすすめです。
綿のやさしい肌ざわりが心地いい
介護や入院、診察など、さまざまなシーンを想定して開発された介護パンツです。綿素材らしいやさしい肌ざわりが心地よく、普通の下着感覚で着用できます。吸水量は50cc。消臭、抗菌加工が施されていて、気になるにおいを抑えてくれます。
洗濯で型崩れしにくく、乾燥機を使用しても縮みにくいのも特徴。内側に名前が書けるスペースがあり、病院や施設などでお過ごしの方に便利です。
吸水量150cc! たっぷり吸収の介護パンツ
尿もれが多い方や、おむつに抵抗感のある方にチェックしていただきたいのが、こちらの介護パンツ。吸水量が150ccもあるうえに、吸収帯が腰のあたりまで伸びています。就寝中の寝返りによる尿もれが不安な方にもぴったりです。
6層構造の吸水パッドには、高い吸水性に加えて、アンモニアに対する消臭機能もついています。
横漏れ防止&消臭素材で快適な履き心地
安心の7層構造パッドで、吸水量は150ccと量の多い方も安心。また、吸水部は腰まであるので腰からのモレも防げます。吸水部の肌に触れる部分は、失禁後でもさらっと感のある素材を使用しています。
介護パンツおすすめ6選【男性用布パンツ】 快適で使い勝手のいい介護用肌着!

取り外し可能な幅広い吸水パットがついているため、手入れが便利です。紙パンツにするには抵抗があるが、ある程度は吸水してほしいと考える方におすすめです。
吸収パットの取り外しが可能
スナップボタンでかんたんに吸収パットの取り外しができます。洗濯やお手入れも手軽にでき、吸収パッドをいつでも清潔な状態にしておきたい方にぴったりです。
吸水量は、1回分の排尿に相当する150cc。幅広の吸水パットが横もれをガードします。一見、普通のトランクスに見えるので、人前で着替える場面があっても身につけやすいでしょう。
すぐれた消臭機能に注目
綿らしいやさしい肌ざわりが心地いい、吸水パッドつきのニットトランクス。50ccまでの尿もれに対応できます。見ただけでは介護パンツとわからないシンプルなデザインで、身につけやすいのが魅力です。
アンモニアや酢酸臭、介護臭であるインドールに消臭機能を発揮するのも、すぐれているポイント。不快なにおいが気になる方に心強い商品です。
軽い尿もれ対策にぴったりなニットトランクス
20ccまでの軽い尿もれに対応した介護パンツです。若い方にも高齢の方にも合うシンプルなデザインで、見た目は普通のニットトランクス。人目を気にせずに履くことができます。
防水パッドの部分には、高吸収、高吸湿繊維を使用。抗菌消臭機能もあり、さわやかで快適な履きごこちが持続します。こちらの商品は、2枚組のセットです。
吸水量は100cc!外出時にも安心!
安心の7層構造で、吸水量は100ccと量の多い方も安心です。吸水層は吊り式の立体構造で、窪みをつけ尿を受け止めます。消臭効果も高く、外出にも安心なパンツです。
介護パンツおすすめ8選【使い捨て紙パンツ】 大容量! 安く買えてコスパも高い!

しっかりと5回分吸収してくれ、長時間でも使用できる紙パンツ。立位が可能な方で、夜間の尿漏れや、長時間の外出時などで活用したいときにおすすめです。
らくに履くための、うれしい機能が満載
介助があれば立てる方向けに開発された、紙製のリハビリパンツ。メーカー独自の特許技術により、履くときに足の指が引っかからず、軽い力でスルッと履ける仕組みになっています。また、パンツの両脇を手で破って脱げるため、履くときも脱ぐときもスムーズです。
腰と足まわりにふんわりフィットするギャザーがついていて、尿のすきまもれを防ぎます。
まるで下着のような軽い履きごこち
薄くて軽い、紙製の介護パンツで、体のラインにしなやかにフィット。普通の下着のような感覚で身につけることができます。ごわつきやかさばりを感じにくく、ヒップラインがすっきりきれいに見えるのも魅力です。
1回の排尿量を150mlとして約2回分吸収する機能つき。抗菌消臭技術により、雑菌の繁殖とにおいの発生を長時間抑えます。
「介護パンツ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 介護パンツの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの介護パンツの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
紙タイプの介護パンツは医療費控除の対象になる場合も
介護や病気の治療など、一定の条件を満たす方であれば、介護パンツが医療費控除の対象になることがあります。この制度を利用する場合は、「医療費控除対象品」と記載されている商品を選びましょう。
医療費控除の対象になるかもしれないと思う方は、お住まいの地域の税務署、または市区町村の福祉担当窓口に相談してみてくださいね。
看護師兼ライターから介護パンツ選びのアドバイス
介護パンツには女性用、男性用、または量が少なめから多めまで対応したもの、素材の違いなどさまざまな種類があります。それぞれに特徴があるため、どのような悩みがあるのか、どのような場面で使うのかを考えながら、うまく使い分けてください。
快適で便利な介護用品を紹介! 関連記事
介護用防水シーツもご紹介しています。介護パンツとあわせてチェックしてみてくださいね。
まずはお試しとして少量から試してみてくださいね
布製や紙製、男性用や女性用など、いろいろな種類がそろう介護パンツ。商品によって吸水量はさまざまなので、尿もれのレベルに合ったものを選ぶことが大切です。また、足腰が弱い方が介護パンツを着用する場合は、足やおしりが引っかかりにくいものや、軽い力でスムーズに着脱ができるものを選ぶといいでしょう。
商品選びで失敗しないためにも、布パンツの場合は口コミを確認して。紙パンツの場合は、最初から大容量タイプを購入するのではなく、お試しとして少量タイプから使ってみるといいでしょう。
今回ご紹介した内容も参考に、お気に入りの介護パンツをぜひ見つけてくださいね。使いやすい介護パンツが見つかれば、毎日をもっと快適に楽しく過ごせるはずです。
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10年以上病院や施設、クリニック等で看護師として勤務。 現在は看護師をしながら兼業ライターをしています。なかでも小児科領域で働いた期間が長く、保育園勤務の経験や学校行事の引率などで子どもやその家族と接することが多いです。 看護師向けメディア以外でも、子育てに関するメディアなどで執筆・監修者としても活動中。