アウトドア用高機能グローブの選び方 登山愛好家に聞く
近年では、アウトドア用高機能グローブを取り扱っているメーカーが多く存在します。海外・日本を問わず、メーカーによって異なる特徴や機能が満載。またアウトドア用とひと口にいっても、用途によって選ぶべきグローブは変わってきます。
用途で異なるグローブのタイプ
アウトドアの用途によってさまざまな機能を有するアウトドア高機能グローブ。その種類を知っておけば、自分にはどの機能が必要か、選ぶ際に迷いもなくなるでしょう。
まずはどんな機能があるのかカテゴリ別にご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
火傷を防ぐ! 耐熱性を備えた「キャンプ用」
キャンプ用のグローブには、耐熱・耐火性があります。焚火や野外で行う調理などに使われることを想定し、素材には厚手の革が使われることが多いです。
革以外ではアラミド繊維のものもあり、こちらも耐熱・耐火性にすぐれた素材として知られています。革よりも多少軽くて柔軟性があるのも特徴。大型の鍋やバーベキュープレートなどを持ち運ぶ場合は、耐熱性と合わせてグリップ力もあるものがいいでしょう。
岩場でもOK! 耐摩耗性の高い「登山用」
登山用のグローブは、怪我を防止することが重要な目的のひとつです。かたい岩肌などをつかんで移動してもだいじょうぶなよう、耐摩耗性が高くなければなりません。
手を保護するため厚めの素材が使われることが多いですが、季節によって厚さの違うものを選ぶのもポイント。冬なら革やフリースなどの厚めの素材が防寒にもなってベストですが、夏は薄手のものか、通気性にすぐれたものを選ぶといいでしょう。
保温性の高い「ウィンタースポーツ用」
ウィンタースポーツ用としてカテゴリ分けされるものは、スキーやスノーボードなどで使用されます。長時間活動できるよう、保温性にすぐれているのが特徴。指がすべて隠れるミトンタイプと5本指に分かれたタイプの2種類がありますが、なかには3本指や2本指のものもあります。
ミトンタイプのほうが温かいですが、こまかい手先の動きが必要な場面には向いていません。操作性を重視するのであれば、5本指タイプなどの指が分かれているものをおすすめします。
素材がもつ特徴と機能性もチェック
高機能グローブには、どのような機能があるのかとても気になりますよね。メーカーによって異なる独特な機能も多くありますが、ここでは一般的な機能についてご紹介していきます。
防水機能などがあると雨の日にも便利
アウトドアでは雨のなかで行動することもありますよね。そんなとき、防水機能や撥水機能のあるアウトドアグローブがほしいところですが、こういったグローブのなかには通気性が悪くてムレてしまいやすいものも。
雨の日専用の予備グローブにするか、少し値は張りますが透湿性にもすぐれたゴアテックス素材のものを使うといいでしょう。アウトドアブランドの製品を選んだほうが、信頼性が高いです。
スマホ対応素材なら脱着の手間が省けて便利
アウトドアグローブにも、スマホ対応機能がついているものがたくさんあります。手袋モードという機能がついているスマホもありますが、グローブ自体がスマホ対応であれば、手袋モードのないスマホでもグローブを着けたままタッチパネル操作ができますよ。
スマホを操作するために手袋を脱ぐ必要がありませんから、冬山においては凍傷予防にもなります。
サイズ選びのポイント
アウトドアグローブは、自分にあったサイズを選ぶことがとても重要です。機能面ですぐれていても、サイズが合っていないと指の先が詰まって痛くなったり、指がうまく動かせなくなってしまうことも。通常の手袋を購入するときよりも注意する必要があります。
メンズ・レディース用で自分にあうフィット感を
アウトドアグローブの場合はユニセックス用のものではなく、基本的に男性ならば男性用、女性ならば女性用を選ぶのがベスト。また、同じサイズでもメーカーやブランドによって多少違いがあります。ジャストサイズかつ、自分の手に合ったフィット感のアウトドアグローブを選びましょう。
アウトドア高機能グローブのお手入れを欠かさずに

Photo by Victor Xok on Unsplash
グローブの機能を損なわないためにも、しっかりお手入れしましょう。
直接手に触れるアウトドアグローブですから、使った後のお手入れをどうすればいいか気になりますよね。グローブの素材によって、お手入れの方法は変わってきます。かならず洗濯タグに表示されている内容を確認しておきましょう。
レザーのグローブの洗い方
レザーのグローブの場合は水洗いした後に柔軟剤を入れ、乾燥したら皮革クリームなどを塗ると、いい風合いになります。ただし、洗濯タグに水洗い不可の表示がある場合は、指示に従いましょう。革がかたくなったり、最悪ヒビが入ってしまうことがあります。
その場合はレザーソープを使って、汚れを拭き取りましょう。汚れが取れたら、洗剤が残らないように取っておきます。乾かすときも直射日光に当てず、日陰干しで。保湿クリームを塗って革の硬化を予防したり、撥水スプレーで防水機能を補うのも効果的です。
ウールのグローブの洗い方
ウールのグローブは、30℃くらいのぬるま湯におしゃれ着用洗剤を混ぜて、押し洗いをします。すすいだ後、今度は水に柔軟剤を混ぜて再び押し洗い。干すときは平干しにすると、ウールが伸びてしまう心配がありません。
ゴアテックスのグローブの洗い方
ゴアテックスのグローブは、洗濯機を使って洗うことができます。30度くらいのぬるま湯に液体洗剤を入れて洗いましょう。ただし、洗剤の使用量は通常使うときの10分の1以下にしてください。また、使える洗剤は無添加の表記があるかどうか確認しましょう。
フィルムに洗剤の蛍光剤などの添加物が詰まってしまうと、機能を発揮できなくなってしまいます。ニクワックスのような、ゴアテックスに特化した洗剤を使うのが無難かもしれません。
乾燥時も乾燥機を使うと、撥水効果を回復させやすくなります。低温でアイロンがけするのもいいですね。撥水効果が弱くなった場合は、撥水スプレーを使って補ってあげましょう。撥水スプレーも、コアテックス専用品を使ったほうが無難です。
購入する前に必要な機能とサイズをかならず確認しておきましょう 登山愛好家よりアドバイス
フリーエディター&SUV生活研究家
アウトドアグローブは用途によって、それぞれ機能に違いがあります。選ぶ前にどのような機能がほしいのかを明確にすると、選択肢の的を絞れるでしょう。
ちなみに購入する際に大切なのはサイズ。自分の手よりも小さいと活動がしにくくなり、ときとして痛みを感じることも。とくに登山用やウインタースポーツ用の場合は、ジャストサイズよりも若干大きめのものを選んだほうがいいと思います。
アウトドア高機能グローブ おすすめ4選(キャンプ用) 耐熱性と快適性
アウトドア高機能グローブのおすすめ商品を、カテゴリーごとにご紹介していきます。まずは、火を扱う際に便利なキャンプ用からどうぞ!
フリーエディター&SUV生活研究家
アウトドアグローブの代名詞ともいえるのが、GRIP SWANY(グリップスワニー)『CAMP GLOVES(G-70)』。もとはアメリカのフォーティナイナーが金を掘るために生まれました。頑丈でハードな作業や熱いものを持つときなどに重宝します。
Flamen(フレイメン)『耐熱性キッチン&BBQグローブ』は、レーサーや戦闘機パイロットのスーツにも使われている、メタ系アラミド繊維でできた手袋。軍手感覚で使えるのがいいですね。ただし耐熱温度が500℃までですので、焚火には使わないほうがいいでしょう。

GRIP SWANY(グリップスワニー)『CAMP GLOVES(G-70)』












出典:Amazon
用途 | キャンプ |
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素材 | 牛革 |
タッチパネル対応 | × |
サイズ展開 | キッズフリー(19cm)、S(23cm)、M(24cm)、L(25cm)、XL(26cm) |

Flamen(フレイメン)『耐熱性キッチン&BBQグローブ』

出典:Yahoo!ショッピング
用途 | キャンプ、キッチン |
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素材 | アラミド繊維、綿 |
タッチパネル対応 | - |
サイズ展開 | - |
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)『アウトドア レザーグローブ(M-5560)』

出典:Amazon
用途 | アウトドア |
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素材 | 牛革 |
タッチパネル対応 | × |
サイズ展開 | フリーサイズ(25cm) |
PETROMAX(ペトロマックス)『アラミドプロ 300グローブ(12611)』








出典:Amazon
用途 | キャンプ |
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素材 | アラミド合成繊維 |
タッチパネル対応 | × |
サイズ展開 | フリーサイズ |
アウトドア高機能グローブおすすめ4選(登山用) 登山愛好家と編集部が選ぶ
続いて、トレッキングなどに便利な機能のついた登山用アウトドア高機能グローブおすすめ商品をご紹介していきます!
フリーエディター&SUV生活研究家
monoii(モノイー)『トレッキンググローブ(MNI-80)』は、厚すぎず薄すぎず、絶妙な生地の厚さのグローブです。伸縮性がいいので、トレッキングポールを握ったときでも圧迫感を感じることはありません。また雨の日のグリップ力もしっかりしています。

monoii(モノイー)『トレッキンググローブ(MNI-80)』














出典:Amazon
用途 | アウトドア、登山、自転車 |
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素材 | ナイロン |
タッチパネル対応 | ○ |
サイズ展開 | M(17~18cm)、L(19~20cm)、XL(20~21cm) |
SHOWA GLOVE(ショーワグローブ)『TEMRES 01winter』






出典:楽天市場
用途 | アウトドア、登山 |
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素材 | ポリウレタン、ナイロン、アクリル ほか |
タッチパネル対応 | × |
サイズ展開 | M(21.5cm)、L(24.5cm)、LL(26.5cm)、3L(28.0cm) |
DABADA(ダバダ)『トレッキンググローブ(DA-1016)』














出典:Amazon
用途 | 登山、自転車 |
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素材 | - |
タッチパネル対応 | ○ |
サイズ展開 | S(16~18cm)、M(18~20cm)、L(20~22cm)、XL(22~24cm) |
MILLET(ミレー)『ウォーム ストレッチ トレック グローブ(19F-MIV01468)』

出典:Amazon
用途 | 登山 |
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素材 | ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン |
タッチパネル対応 | ○ |
サイズ展開 | XS(18cm)、S(20cm)、M(23cm)、L(25cm) |
アウトドア高機能グローブおすすめ5選(ウィンタースポーツ用) 登山愛好家と編集部が選ぶ
最後は、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツに欠かせない防寒グローブをご紹介していきます! 透湿素材のゴアテックスを使用したグローブもありますよ。
フリーエディター&SUV生活研究家
新進スポーツブランドながら、作りのよさでは定評のあるnamelessage(ネームレスエイジ)。 この『SNOW ACCESSARY 2019ー20 MODEL GLOVES(AGEー51)』も多様な機能が盛り込まれており、しかもゴアテックスなのに低価格です。

namelessage(ネームレスエイジ)『SNOW ACCESSARY 2019ー20 MODEL GLOVES(AGEー51)』






出典:楽天市場
用途 | ウィンタースポーツ |
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素材 | - |
タッチパネル対応 | × |
サイズ展開 | インナー/グローブ:S(22cm/24.5cm)、M(22.5cm/25cm)、L(23cm/26cm)ほか |
REUSCH(ロイッシュ)『RACE-TEC 18 GS(4811111)』

出典:Amazon
用途 | ウィンタースポーツ、レーシング |
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素材 | - |
タッチパネル対応 | × |
サイズ展開 | 6.5~9.0 |
DAKINE(ダカイン)『SATURN GLOVE(AJ237-750)』










出典:Amazon
用途 | ウィンタースポーツ |
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素材 | ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン |
タッチパネル対応 | ○ |
サイズ展開 | S(16.5~19cm)、M(19~21.5cm)、L(21.5~24cm)、XL(24~27cm) |
Black Diamond(ブラックダイヤモンド)『LEGEND GLOVE(BD75114)』

出典:Amazon
用途 | 登山、ウィンタースポーツ |
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素材 | - |
タッチパネル対応 | × |
サイズ展開 | XS(18.4~19.7cm)、S(19.7~21cm)、M(21.5~23cm)、L(23~24cm) |
HESTRA(ヘストラ)『OMNI GTX FULL LEATHER(31910)』








出典:Amazon
用途 | ウィンタースポーツ |
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素材 | 牛革 |
タッチパネル対応 | × |
サイズ展開 | 5、6、7、8、9 |
「アウトドア高機能グローブ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする アウトドア高機能グローブの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのアウトドア高機能グローブの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
アウトドア高機能グローブに関連するそのほかの商品
ポイントのおさらい
アウトドア高機能グローブのおすすめ13選をご紹介しました。
まずはアウトドアグローブを使用する目的を明確にしましょう。そのうえで素材がもつ特徴や必要とする機能をチェック。そして自分に合ったサイズのものを選ぶことが大事です。
あなたに合ったアウトドア高機能グローブをみつけてみてくださいね!
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/01/12 コンテンツ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 福本航大)
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に。登山やクライミングが趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて連載中。悩みは増え続けるアウトドア用品などの遊び道具の収納場所で、愛車のJeepラングラーもすっかり倉庫代わりに。昨今は車中泊にもハマり、住居をキャンピングカーに変えるか真剣に悩み中。