ステンシルシートの選び方 住まいづくりナビゲーターがおすすめする
まずはステンシルシートの選び方をチェックしていきましょう。住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター・神村さゆりさんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりのステンシルシートを選ぶために参考にしてみてくださいね。
シートの素材から選ぶ
ステンシルシートを選ぶ際は、どこになにを描くかによって、適した素材が異なってきます。まずは、素材別にステンシルシートの特徴を紹介していきます。
プラスチックやポリエステル製は何度でも利用できる
プラスチックやポリエステルはステンシルシートの素材として一般的な素材です。しなやかでありながら、耐久性があるので、たくさんの文字を写したい場合にぴったり。
また、耐水性もあり、使用後に水洗いするだけで絵の具を落として何度でも使えるほか、おしゃれなラテアートなど食品のデコレーションにも使用できます。
細部までこだわった図案にはステンレス製
小さな図案や、細かい部分を正確に写したいのであれば、ステンレス製を選びましょう。ステンレスは硬く厚みがあるため、写す素材との間に隙間ができにくく図柄がにじみにくいというメリットがあります。
またステンレスは、劣化しにくく耐久性もあるため、業務用として長く使いたい人や何度も使いたいという人に向いています。
コスパ重視派にはペーパー製
ステンシルシートをはじめて使う人や使用頻度があまり高くないという人には、ペーパー製がよいでしょう。コスパがよく、ステンシルシートをうまく使う自信がない場合などには使い捨て感覚で気軽に使えます。
ペーパー製は使いやすく幅広い材質に使うことができ、オリジナルの図柄に切り抜いて使えるのも魅力のひとつです。
平面以外にはシールや粘着タイプを
通常、ステンシルシートは、写したい対象にマスキングテープなどで固定することが多いですが、マグカップの側面のような曲面には、マスキングテープでは留めにくいことも。そんな場合は、粘着タイプやシールタイプになっているステンシルシートが便利です。
対象物との間がしっかりと密着するので、ステンシル初心者も使いやすいでしょう。
デザインの有無で選ぶ
ステンシルシートには、あらかじめ図柄が切り抜かれているものと、まったく加工されていないものがあります。できあがりのイメージに合わせて使い分けましょう。
図案がカットされたタイプもある
ステンシル初心者や、手軽にステンシルをしたい人は、図柄がカットされたステンシルシートを選ぶとよいでしょう。1枚のステンシルシートだけでなく、複数のシートから好きな文字や図柄を組み合わせて色を載せるだけで、素敵な作品ができあがります。
ステンシルがはじめてという人は、細かい部分が少ない図柄からはじめてみましょう。
自由なデザインを楽しみたいなら無地がぴったり
市販のステンシルの図柄ではイメージに合わなかったり、オリジナルの図柄でステンシルをおこなったりしたい人は、無地のステンシルシートを使うとよいでしょう。シートに直接ペンや鉛筆で図柄を描くこともできます。
複数のステンシルシートの図柄をトレース(写す)して組み合わせたオリジナルの型紙を作ることもできるので、ステンシルに慣れている人に向いています。
「ペーパータイプ」なら図案のトレースに便利
お気に入りの図柄をトレースして使いたい場合は、ペーパータイプのものを選びましょう。薄手の紙でできているので、見本となる図柄にシートを重ねてもしっかりと透けて見えるので写しやすく、失敗も少ないでしょう。
また安価なので、いろいろな種類の型紙を作ることもできますし、失敗しても使い捨て感覚で気軽に使えます。
薄手のステンシルシートのほうがカットしやすい
図柄を描いたあとの、はさみやカッターでの切り抜き作業の簡便性を考えると、薄手のシートになっているものを選びましょう。力を入れなくてもカットできるので、細かい図柄も作成しやすいです。
また素材は、紙製だけでなく、プラスチックやポリエステルでできている薄手のシートもありますので、何度か使いたい場合にもぴったりです。
サイズ選びもポイント
ステンシルシートを選ぶ際には、サイズの確認も必要です。せっかく素敵な図柄が見つかっても、写したいものに収まりきらなければ、残念な結果に終わりかねません。
あらかじめ家具やマグカップなど写したいもののサイズを測っておき、図柄がきちんと入るかどうかシミュレーションしてから作業に取り掛かるようにしましょう。
初心者にはカットしやすい細かな部分が少ないものを
ステンシルに慣れていない場合は、できるだけ細かい部分が少ない図柄を選びましょう。
カッターなどで細かい部分がきれいに切り取れなかったり、細い部分にうまく色が載せられなかったりというミスを少なくするため、単純な図柄からはじめるとよいでしょう。自信がついてきたら少しずつ複雑な図柄にチャレンジするのもよいでしょう。
いつでも同じ模様が描けるアイテム 住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーターがアドバイス
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター
ステンシルは型を使って同じ模様を転写することができるので、オリジナルグッズ作りなどに活躍します。かんたんに文字入れもできるので、名入れにも便利です。ステンシルシートは金属製の半永久的に使えるタイプから、使い捨てに近いペーパータイプまであります。
長く使うためにはお手入れも欠かせません。残った塗料などは、その都度きれいに落として保管しましょう。
ステンシルシートのおすすめ7選【カット済】 住まいづくりナビゲーターと編集部が選んだ
ここまでの選び方を踏まえて、神村さゆりさんと編集部で厳選したカット済みのステンシルシートを7点ご紹介します。これからステンシルをはじめる人も、使いやすいものを探している人もぜひ参考にしてみてください。
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター
Aleks Melnyk 『ステンシル メタル』は金属製なので耐久性にすぐれています。塗料もかんたんに落とせます。隣り合った文字同士が近接しているので、使用前に注意深くマスキングする必要があります。

Aleks Melnyk 『#45 ステンシル メタル』

出典:楽天市場
サイズ | 165×221mm |
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素材 | ステンレス |
図柄 | アルファベット・数字・記号 |
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター
お菓子作りに活躍する貝印 KAI×COOKPAD『ステンシル シート ( ヒョウ 2枚組) 』は、やわらかいポリプロピレン製。有機溶剤系には弱いので塗装に使用するときは要注意です。

貝印 KAI×COOKPAD『ステンシル シート ( ヒョウ 2枚組) (DL-8044)』






出典:Amazon
サイズ | 110×170mm |
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素材 | ポリプロピレン |
図柄 | ヒョウ柄 |
ジョーホク『ステンシルシート Sサイズ』


















出典:Amazon
サイズ | シートサイズ:約68×約30~62mm、文字サイズ:42×13~50mm |
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素材 | KSクラフト |
図柄 | アルファベット・数字・記号 |
C.H. HANSON『プラスチック製 ステンシルプレート1インチ』

出典:Amazon
サイズ | 文字サイズ:約25mm |
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素材 | プラスティック |
図柄 | アルファベット |
マーサスチュワートクラフト『粘着式ステンシル ブラッサム』








出典:Amazon
サイズ | 約150×250mm |
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素材 | 粘着素材 |
図柄 | 花柄 |
ファインホーム『ファインホームのステンシルシート バラ4(fh-061)』

出典:Amazon
サイズ | シートサイズ:275×170mm、ステンシル部分:225×120mm |
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素材 | - |
図柄 | バラ柄 |
TOO BE TOON『ステンシルシート アルファベット大文字&数字セット U.S.BOSTON』














出典:Amazon
サイズ | 縦約254mm |
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素材 | 高分子プラスチック |
図柄 | アルファベット・数字・記号 |
ステンシルシートのおすすめ4選【無地】 住まいづくりナビゲーターと編集部が選んだ
オリジナルの図柄をステンシルしたいという人におすすめの無地のステンシルシートを集めました。
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター
オリジナルのステンシルを作りたいときはカットタイプを選びます。マービー『シール式ステンシル ノーカットタイプ』は、紙製なので描きやすく、さらにシールタイプになっているのでズレがなく使いやすいです。

マービー『シール式ステンシル ノーカットタイプ』

出典:Amazon
サイズ | 210×297mm |
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素材 | 紙タック |
図柄 | 無地 |
『ステンシルシート A4サイズ (5袋パック)』

出典:Amazon
サイズ | 210×297mm(A4) |
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素材 | プラスティック |
図柄 | 無地 |
ぺべオ『ステンシルフィルムA3』

出典:Amazon
サイズ | 297×420mm(A3) |
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素材 | PET(ポリエステル) |
図柄 | 無地 |
SAKAEテクニカルペーパー『ステンシルシート(3枚セット)』








出典:Amazon
サイズ | 210×297mm |
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素材 | ニュークリーン90マイクロ |
図柄 | 無地 |
「ステンシル シート」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ステンシル シートの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのステンシル シートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ステンシルシートのおすすめの塗り方 絵を描くにはアクリル絵の具が便利
ステンシルシートで描きたい図柄が決まったら、色づけには、アクリル絵の具を選ぶとよいでしょう。ステンシルブラシや筆、スポンジなどでたたくように少しずつ色をつけていきます。
アクリル絵の具は、水でかんたんに色の濃淡の調節ができるだけでなく、乾くと色落ちしにくい特性があります。そのため布製品などにも適しています。発色も大変よいので、美しい仕上がりが期待できます。
ステンシルブラシは色を塗るのに便利
細かい部分があるステンシルシートには、ステンシルブラシがあると重宝します。図柄のサイズに合ったステンシルブラシで、とんとんと叩くようにして色を埋めていきます。
色づけの際に気をつけたいのは、パレットからとった色をそのまま使うのではなく、いったん余り布をたたくようにして絵の具を落としてからステンシルシートにのせるようにすること。色を「塗る」のではなく、隙間を埋めるつもりで少しずつ叩くようにしてのせていくことがポイントです。
ナムラ『ステンシル ブラシ S』
絵具を含みにくいステンシルにぴったりのブラシ!
>> Amazonで詳細を見るステンシルシートで身の回りを自分好みにアレンジ 編集部からひとこと
本記事では、住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター 神村さゆりさんと編集部で選んだステンシルシートと選び方についてご紹介してきました。
ステンシルシートは、紙や布、コルク・木材などさまざまなものを好みに合わせてペイントできます。染料が乾くまで少し時間がかかることもありますが、かんたんなペイントでインテリアや雑貨の印象ががらりと変わってきます。
悪天候やそのほかの事情で外出ができない時期も、ステンシルシートでお気に入りのアイテムを自分好みに仕上げることで気分転換を図るのもよいかもしれません。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/01/12 コンテンツ修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 大熊武士)
住宅メーカー、ゼネコン設計部、設計事務所等で約300棟の新築設計実績と女性としては希少な現場監督経験を生かしリフォーム物件も約70棟手がける。 住宅や暮らし方、環境整備をテーマに、これまで一般企業研修・公的機関・学校等にて講師としてこれまで述べ5000人以上を指導。 整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト資格認定講師として600名余の資格者認定。二級建築士やインテリアコーディネーターの受験指導も行っている。 手描き図面やイラストでのプレゼンにも定評があり、多くの文具を試してきた。 趣味は手抜き。手抜きするための努力は惜しまない。 3人の子の母。A型・獅子座