ベビーブラシって必要? 大人用じゃダメ? 使うメリットは?
赤ちゃん用のくしやヘアブラシは本当に必要? いつから使うの?と疑問に思うママやパパも多いのではないでしょうか。
そもそも大人用と赤ちゃん用のブラシの大きな違いは、サイズ(大きさ)です。大人用はブラシの長さや持ち手の部分が大きなつくりになるので、赤ちゃんの頭のサイズに合わせて使うのは難しくなっています。
また大人用のくしは先の尖っているものが多く、赤ちゃんの頭皮を傷つけてしまう可能性があるので扱いに注意が必要。やさしく赤ちゃんの髪をとかしてあげるには、頭皮に優しいベビーブラシがあると便利です。
ベビーブラシはいつから使う?
生まれてきたときの髪の毛の量は、赤ちゃんによって個人差があるため、赤ちゃん用のくしやヘアブラシを使う時期も赤ちゃんによって異なります。
髪の毛が多い赤ちゃんの場合、新生児のときでも後頭部の髪の毛がからまって毛玉のようになってしまうこともあるでしょう。これは寝ていることの多い赤ちゃんの髪の毛と、枕や布団がこすれてしまうのが原因。赤ちゃんの髪の毛はとてもやわらかいため、絡まりやすいという特徴があります。
毛玉のようになってしまうまえにブラッシングしてあげれば、髪の毛がからまずに済みます。髪の毛が少ない赤ちゃんも、発育段階によって髪の毛の長さや量が増えれば、ブラッシングが必要になってきます。
赤ちゃん用くし・ベビーブラシの選び方
ここからは、保育士に取材のもと赤ちゃん用のくし・ヘアブラシの選び方のポイントを紹介します。
最初はヘアブラシからはじめよう
赤ちゃん用のくしやヘアブラシを使いはじめる場合、最初はくしではなくヘアブラシからがよいでしょう。くしとヘアブラシを比べると、ヘアブラシのほうが赤ちゃんの地肌への刺激が少ないからです。
地肌に当たるくしを使うと、赤ちゃんによってはいやがってしまうことがあります。とくに低月齢の赤ちゃんのはじめての髪の毛のお手入れは、やさしくとかせるヘアブラシを選びましょう。
くし・ヘアブラシの形状をチェック
赤ちゃん用のくしやヘアブラシにはいろいろな形状があります。使いやすさや赤ちゃんへの肌当たりなどを考えて、形をチェックして選びましょう。
大人が使いやすい形かどうか
赤ちゃん用のくしやヘアブラシを使って赤ちゃんの髪の毛をケアしてあげるのは大人です。実際に使うママやパパが使いやすい形状かどうかをチェックしましょう。
握る部分は持ちやすいか、小さすぎたり大きすぎたりしていないかなど、形状とともにサイズもチェックしましょう。実際に使うときをイメージしながら選ぶといいでしょう。
くしは先端が丸いものが安心
赤ちゃん用のくしやヘアブラシは、くしの材質のほうが赤ちゃんの髪や地肌に直接当たるため、ヘアブラシよりもややかための肌当たりになります。
赤ちゃん用のくしを選ぶ場合には、くしの先端が丸くなっているものを選ぶとよいでしょう。先端がとがっているものでは、赤ちゃんのデリケートな肌をキズつけてしまうことがあります。
使い勝手のいい材質を選ぼう
赤ちゃん用のくしやヘアブラシはプラスチックをはじめいろいろな材質が使われています。使い勝手や肌当たりなどを重視して材質を選びましょう。
手軽に使えて洗いやすい「ナイロン製」「プラスチック製」
赤ちゃん用のくしやヘアブラシで多く採用されている素材が、ナイロンやプラスチックです。軽くて丈夫、さらに安い価格帯のものも多く、幅広い種類から選びやすいでしょう。
汚れが気になったときにも、ナイロンやプラスチック製なら丸洗いができます。ただし、赤ちゃんの髪をとかすときに静電気が発生しやすいことを覚えておきましょう。空気が乾燥しているなど静電気が発生しやすい場合、少し赤ちゃんの髪の毛をぬらしてとかしてあげると、静電気が起きにくくなります。
出産祝いなどギフトにも人気の「天然素材」
デリケートな赤ちゃんの肌や髪に、できるだけやさしいものを選びたいときには天然素材のものがいいでしょう。
とくにヘアブラシの毛の部分は、動物の毛などをはじめ天然素材を使っているものもあります。プラスチック製よりもやや価格は高くなりますが、よいものを選びたいときにはぴったり。また、出産祝いの贈りものなどにも人気があります。
セット内容も確認を
赤ちゃんが成長すると、赤ちゃん用のくしやヘアブラシは用途に応じて使い分けられるようになります。全体をとかすならヘアブラシ、髪の毛の分け目をつくるならくし、というようにです。
長く使い続けることを考えるなら、赤ちゃん用のくしとヘアブラシがセットになっているものを選ぶとよいでしょう。
また、商品によってはほかのお手入れグッズがセットになっているものもあります。まとめてお手入れアイテムをそろえたいときは、セット商品も視野に入れましょう。
赤ちゃん用くし・ベビーブラシのおすすめ11選 人気ブランドや名入れできる商品も!
選び方をふまえて、保育士の武田優希さんと編集部で赤ちゃん用のくし・ヘアブラシのおすすめ商品を厳選しました!
肌当たりがよく洗いやすいプラスチック製
キッチン用品から爪切り、はさみなどのお手入れアイテムまで、さまざまな商品を発売している貝印の赤ちゃん用くし・ヘアブラシセットです。
本体はABS樹脂、ブラシ毛もナイロンを採用しているため、汚れが気になれば丸洗いができます。
ブラシ毛はやわらかく、くしの先端は球状になっているため赤ちゃんにもやさしく使用できますよ。
お手入れに必要なものがそろったセット
赤ちゃん用のくしとヘアブラシのほか、爪きりはさみ、ピンセットがそろっているセットです。
まとめて収納できるケースがついています。くしのほか、はさみやピンセットの先端も丸くなっていて赤ちゃんにやさしく使いやすいのが特徴。
ぞうさんのイラストがワンポイントでついているため、かわいいデザインも楽しめます。赤ちゃん用のくしやヘアブラシと一緒に、ほかのお手入れセットもそろえたいときに向いています。
プーさんのかわいいデザインと携帯性のよさが魅力
貝印から発売されている赤ちゃん用くし・ヘアブラシセットで、こちらは「くまのプーさん」のデザインになっているアイテムです。デザインのかわいさで選びたい人の選択肢となります。
コンパクトにまとめられるケースが付属しているため、使用後くしとブラシがばらばらにならず収納できます。帰省や旅行などで使いたいときや、持ち運びにも便利です。
グリップが幅広で持ちやすい
育児用品メーカーであるピジョンからは、いろいろなお手入れグッズが発売されています。
こちらは0カ月から使える赤ちゃん用くし・ヘアブラシのセットです。くしの先端は丸みがあり、赤ちゃんの肌をキズつけにくいのが特徴。全体的に丸みのあるかわいいデザインになっています。
くしとブラシのグリップが幅広のため、使う人がにぎりやすい工夫もほどこされています。
天然木で赤ちゃんの肌に優しい、ファーストブラシ
トウモロコシ由来のポリエステルで作られた生分解性のある人工毛と、なめらかなブナの天然木でできたブラシ。
肌が敏感な赤ちゃんのために、素材にもこだわっています。人工毛は柔らかく、まるでママの手で頭をなでられているような優しい感触です。毎日のブラッシングにぴったりですよ。

ブラシが1種類少ないぶん、価格を抑えたければgreen sprouts(グリーンスプラウツ)のベビーブラシもおすすめ。
ヤギの毛と天然木を使ったベビーブラシセット
くしとブラシ持ち手部分の材質に天然木を使用した、赤ちゃん用くし・ヘアブラシのセットです。ブラシの毛にはやわらかいヤギの毛を採用。静電気がおきず、赤ちゃんの髪の毛もやさしくとかせます。
くしの先端も丸くなっているため、赤ちゃんの肌をキズつけにくいのも特徴。ナチュラルな風合いのため、デザインにこだわって選びたい人にも向いています。

天然素材でつくられたブラシとくしの3種類セット。どの髪質にも合わせられるので、きょうだい児と共有できるうえ、小学生になっても使用可能です。
ウェット、ドライ用両方のブラシがセットに!
すべて天然素材を使って作られた、赤ちゃん用くし・ヘアブラシのセットです。
ヘアブラシはヤギの毛、竹の毛の2本セットになっています。髪の毛が濡れているとき、乾いているときで使い分けられるほか、髪の毛はヤギの毛、頭皮マッサージに竹の毛と使うことも可能です。
大人の手ににぎりやすいグリップや、フックにかけられるループ付き。ボックスに入っているため、出産祝いなどの贈りものにも向いています。
英国王室御用達ブランドのくしとブラシセット
英国王室御用達ブランドであるケントの、赤ちゃん用くし・ヘアブラシのセットです。
毛足の長いブラシはやわらかい感触で、豚の毛を使用しています。新生児から使用できるため、生まれたときから髪の毛が多く後頭部が毛玉になりやすい赤ちゃんにもぴったりです。
同じクリーム色デザインのくしがセットになっていて、こちらも先端が丸くやさしい肌当たりになっています。
高品質で長く使えるブラシを探しているならコレ!
赤ちゃんのときはもちろん、子どもが成長してからも長く使えるヘアブラシを求めているときに選択肢となる商品です。
ケントのブラシは、ブラシ毛にブリッスルという豚の毛を使用しているのが特徴。ブリッスルは中国やインドで放牧されている天然の豚の毛で、太くて長いため、丈夫ながらやわらかくなっています。
本体の木材は、英国の認定機関やオランダ森林協会から正式な認定を受けた森林の桜を使っています。
プレゼントにも! 職人が作るベビーブラシ
職人の手によってドイツでひとつひとつ作られたヘアブラシです。
ブラシは赤ちゃんの頭にフィットするサイズで、デザインや材質などが赤ちゃんの繊細な髪の毛や地肌のことを考えた設計になっています。
ブラシの柄は家具などにも使用されるビーチ(ブナ)の無垢材、ブラシの毛は油分をふくんだやわらかいヤギの毛を採用。ブラッシングをなめらかにし、自然なツヤを与えます。
やわらかい樹脂を採用! 丸みがあるから優しい
いろいろな刃ものや商品を発売しているグリーンベルからは、赤ちゃん用のくしとヘアブラシが単品ずつで購入できるのが特徴。くしだけ、またはブラシだけほしいときにもぴったりです。
こちらは赤ちゃんへの肌当たりを考えて、やわらかい樹脂を採用した赤ちゃん用のくしです。
先端も丸みのある形状になっているため、地肌をキズつけにくくなっています。
赤ちゃん用くし・ヘアブラシのおすすめ商品比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ベビーブラシの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのベビーブラシの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
保育士からのアドバイス
ヘアブラシ、くしのメリットを考えて選ぼう
生後3カ月ごろは皮脂の分泌がとくに活発で、その後は肌の水分が急に減り乾燥しやすくなります。皮脂の過剰分泌は脂漏性湿疹、乾燥は乾燥性湿疹の原因となるため、頭皮がかゆくて機嫌が悪くなることも。
ヘアブラシはその不快さを軽減し心地よさを与えてれるうえに、親子のコミュニケーション手段のひとつでもあります。長く使えるのはくしですが、ヘアブラシの利点もしっかり踏まえて考えてみましょう。
赤ちゃん用お手入れグッズのおすすめはこちら 関連記事
ベビーブラシのほかにも、用意しておきたい赤ちゃんのケアグッズはたくさん! こちらの記事で紹介しています。
赤ちゃん用のくしで髪の毛をやさしくケアしよう
保育士の武田優希さんと編集部で選んだ、ベビーブラシの選び方とおすすめ商品を紹介しました。
赤ちゃんの髪の毛がからむ、または毛玉のように固まって戻らなくなると、髪の毛を切らなければいけないことがあります。そのまえに、赤ちゃん用のくしやヘアブラシで髪の毛をとかしてあげれば、からまりや毛玉も防げるでしょう。
デリケートな赤ちゃんの肌には、大人用のくし・ヘアブラシは使えません。赤ちゃん用のものを上手に選んで、髪の毛のケアに活用しましょう。
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施設保育士として、被虐待児や発達障害児を含む0〜18歳の幅広い年齢の子どもと多く関わる。またその保護者へ、育児相談だけではない実践的な養育支援を含む生活基盤確立のためのあらゆる支援を行い、後に社会福祉士を取得。 全国転勤族で、帯同に伴う転職で企業主導型保育園や小規模保育園での勤務経験もあり。 保育士人材紹介会社のコラムを執筆担当中。 また転勤族の妻向けのブログを運営し、育児情報を中心に赴任地の様子を発信している。三児の母。