糖度計の選び方
糖度計はアナログ式からデジタル式まで、また果物にキズをつけずに糖度を計れるタイプなど、さまざまな種類があります。ここでは、糖度の測り方や使用目的別に、糖度計の選び方をご紹介します。
ポイントは下記。
【1】使用目的に合わせて計測タイプで選ぶ
【2】測定範囲は用途に合わせて選ぶ
【3】測定精度を高める機能で選ぶ
【4】パソコンなどに記録できるタイプもおすすめ
これらのポイントを抑えて、使い道に合った糖度計を選びましょう。一つずつ解説していきます。
【1】使用目的に合わせて計測タイプで選ぶ
糖度計の計測タイプは大きく分けて3つあります。それぞれのタイプの特徴と、どういった使用目的に適しているのかご紹介します。
実験などに使用する方は「アナログ式・試料計測タイプ」
糖度計のなかでもシンプルで、お手軽に使えるのがアナログ式の試料計測タイプです。使い方はカンタンで、計測面に1~2滴試料を垂らして目盛りを読むだけ。電池・電源も不要、軽量なので持ち運びもラクラクです。
お値段もお求めやすいので、小学生や中学生の自由研究などで使うのもおすすめ。
畑作業や料理用に使用する方は「デジタル式・試料計測タイプ」
デジタル式の試料計測タイプは、計測面に試料を1~3滴垂らすと糖度の正確な数値がデジタル表示され、一目でわかります。
持ち運びできるタイプも多く、小型のものは畑で作物の糖度を見るのに適しています。また、試料に差し込んで使うペンタイプは、ジャム作りやお料理で使いやすいでしょう。
出荷前のものなどに使用するなら「非破壊式タイプ」
非破壊式タイプは、近赤外線を野菜や果物の表面に当てることで糖度を計測します。
価格帯は比較的高めですが、木になっている果物の糖度を直接測れるため、農家などの業務用として便利です。商品を傷つけないため、野菜・果物を出荷したり、バイヤーとしてお仕事で選別したりする方におすすめ。
【2】測定範囲は用途に合わせて選ぶ
糖度は「Brix 0~90%」という形で表記され、数値が高くなるほど濃度、糖度が高くなります。商品によって測定できる範囲が異なるため、測るものに合わせて、適した測定範囲のものを選びましょう。
たとえば、果物や野菜の糖度を測りたい方は0~50%ほどの測定範囲の狭いもので充分ですが、ジャム、ハチミツやなども測りたい場合は測定範囲が0~90%と広いものが必要です。
【3】測定精度を高める機能で選ぶ
糖度計の測定精度も幅広くあり、最小目盛りの刻みは0.1%や0.5%のものなどさまざまです。また、生の野菜や果物だけを測るのか、調理中のジャムも測りたいのかでも求められる性能も変わってきます。
正しい糖度を測るために、チェックしておきたいポイントをご紹介します。
正確に測定したい場合は最小目盛りが0.1からのもの
糖度を正確に測定したい方は、最小目盛りがもっとも小さい0.1%からのものがおすすめです。また、正確な数値を知りたい方は、デジタル式の糖度計を選ぶといいでしょう。
ただし、精度が高いほど価格も高くなりがちなので、予算と相談して選びましょう。
温度変化を補正してくれる「自動温度補正機能」つき
糖度の数値は、温度によって変化してしまいます。正確に糖度を測りたい方は「自動温度補正機能」がついたものを選ぶといいでしょう。温度に合わせて自動で補正して、正確な糖度を計測できます。
自動温度補正機能を使う場合、サンプルと糖度計の温度を同じにする必要があるため、注意しましょう。
熱いものなどに使用するなら「測定可能温度」が高いもの
高温のものに使いたい場合は、糖度計の「測定可能温度」が高いものを選びましょう。料理の味付けや甘さ加減など、調理中に糖度を確認したい人におすすめです。
【4】パソコンなどに記録できるタイプもおすすめ
糖度計で測定したデータをパソコンやスマートフォンに記録・管理できるタイプもあります。BluetoothやNFCに対応したものなら、スマートフォンに直接データを送ることも可能です。
定期的な記録を付けたり、データ管理をする必要がある場合におすすめです。
糖度計のおすすめ
おすすめの糖度計11選をご紹介いたします。初心者さん向けから、お仕事にも使えるタイプまで、幅広いラインナップをそろえました。
こちらからすぐチェック!
▼おすすめ4選|実験や自由研究向けの「アナログ式」
▼おすすめ4選|畑作業や料理に使用するなら「デジタル式」
▼おすすめ2選|触らずに計測できる「非破壊式」
▼おすすめ4選|実験や自由研究向けの「アナログ式」
まずは、シンプル設計で使いやすいアナログ式の試料計測タイプ。計測面に1~2滴試料を垂らして目盛りを読むだけという手軽さと、価格も抑えめなので、手始めに使ってみたいという方におすすめです。
サンコー『ハンディ糖度計(POTSDTM1)』は、目盛りを自分で確認する、アナログタイプの製品です。機能が糖度測定のみとシンプルで、価格がリーズナブル。糖度計の購入を迷っている方や、初めて購入する方におすすめの商品です。

糖度が知りたい! はじめの一歩におすすめ
入門機としておすすめの糖度計。アナログタイプの糖度計で、野菜・果物・ジュースなどの糖度を測れます。比較的安価でありながら、自動温度補正機能も搭載されているリーズナブルな商品です。
小型、軽量でケースも付属しているので、持ち運びもしやすいでしょう。どこでも使えるので、子どもの自由研究にもおすすめです。
耐久性が高く、持ち運びやすい
シンプルな構造でお値段も手ごろな糖度計です。アナログタイプで、野菜・果物・飲料の糖度を測るのに適しています。
本体構造がシンプルな分壊れにくく、なおかつ小型で軽量なので持ち運びもしやすいのが特徴です。持ち手部分はラバーグリップなので、手から滑り落ちることも少ないでしょう。子どもでも使いやすく、自由研究にもおすすめの糖度計です。
糖分がセルフ管理できる! 甘党の方におすすめ
シンプルなアナログタイプでありながら、高濃度の糖度まで測れる一品です。測定範囲は0~90%まで対応しているので、野菜・果物・飲料のほか、蜂蜜やジャムなどの糖度も測れます。幅広い食品に対応できるので、食べるものの糖分が気になる人におすすめ。
測定範囲が広いのに比較的安価な、コストパフォーマンスにすぐれた商品です。
微量でも測定可能なすぐれた商品
野菜や果物の糖度・濃度を計るのにおすすめの商品です。測定範囲は0.0~53.0%で、低糖度を測定することができます。また、非常に微量の試料で計ることが可能で、果汁だけでなく、葉汁・茎汁・根汁でも測れるすぐれものです。
アナログタイプですが、視野が明るく見やすい目盛りのため、数値が読み取りやすくなっています。
▼おすすめ4選|畑作業や料理に使用するなら「デジタル式」
一番のポイントは、正確性です。計測面に試料を1~3滴ほど垂らせば正確な数値を確認できます。畑作業や調理などに適していますよ。
天衡商事『デジタル糖度計(PAR65)』は、ソースなどの液体の測定が可能です。ダイエット中は調味料の糖度も気になるポイントなのでうれしい性能です。メーカー1年保証がついており、安心して使用できます。

1年のメーカー保証つき! 長く使えて安心
果汁・飲料・ソース・タレ・食用油といった食品から、ブレーキオイル・不凍液・洗浄液といった工業用液まで、さまざまな濃度が測れる商品。車のお手入れを心掛けている人にもおすすめです。
0~65%の広い測定範囲と、0.1%刻みのメモリの細かさも魅力。メーカーによる一年保証も付いているので安心してお使いいただけます。
スタイリッシュな見た目で持ち運びに!
測定範囲は0~53%と、フルーツや野菜、飲料などの糖度測定が可能です。また、切削液などの工業用溶液の濃度を測定もできます。
3秒ほどで測定結果が表示されるので、すぐに確認できるのもポイント。防水タイプなので直接水洗いOK。スタイリッシュな見た目とコンパクトなサイズで、持ち運びに便利です。
3つの測定が可能なペンタイプ
ペンタイプの糖度計です。挿す、浸す、つけるといった3つの測定が可能で、果物でも果汁を絞ることなくそのまま測ることができます。持ちやすいボディ形状で、鍋に入ったジャムをかき混ぜながら測定することも可能です。
IP65の防塵・防水性能をもつため、使ったあとは水洗いして清潔にしておけます。気軽にさまざまな食品の糖度が測れる、使い勝手のいい商品です。
京都電子工業『ポータブル糖度計(BX-1)』は、糖度の測定範囲が広いのが特長です。この糖度計一台で、作物から加工食品まで計測可能で、さまざまな食品で計測を望んでいる方におすすめです。

どんな食品にも一台で対応可能
非常にコンパクトでありながら、高機能が搭載された糖度計です。測定範囲が0~85%と広いため、さまざまな食品に対応できます。高い精度で測定できるので、糖質を気にするダイエット中の女性から農業を営む方など、幅広い層におすすめです。
小さい形状で重さも100gと非常に軽く、カンタンに持ち運びができます。
▼おすすめ2選|触らずに計測できる「非破壊式」
近赤外線を用いることで、果物や野菜などの試料を垂らさずとも計測できるタイプ。傷つけずに糖度を計測できるので、農家の業務用としても便利です。トマトやマンゴー、スイカ、メロンなどの大きい1つの果物や野菜に適しています。
コンパクトで機能的! 水洗いも可能
「グッドデザイン賞」を受賞した、シンプルでコンパクトな糖度計です。完全防水なので、水で丸洗いもOK。汚れたときにキレイに洗えるので、いつも清潔な状態で使えます。
自動温度補正機能があり、最小目盛りが0.1%刻みなので、正確な糖度をデジタル表示してくれます。高温の液体にも対応可能で、機能性の高い商品です。
糖度を正確に測れる高濃度モデル
ポータブルタイプとしては、非常に高精度なのが特徴。誤差0.1%の高い精度で測定が可能で、正確な糖度が知りたい方に適しています。
測定範囲は45.0~90.0%と高めで、原料液糖やあん、ゼリーなど糖度の高いものの測定に適しています。研究で使いたい方や、甘味を生産する業務用としておすすめのモデルです。
「糖度計」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 糖度計の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの糖度計の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
糖度計に関連する記事をご紹介
自分に必要な機能を考えて選ぼう
糖度計を選ぶときには、使用の目的と予算をはっきりと決めておくといいでしょう。種類も価格も千差万別で悩んでしまうので、購入前に自分が求めている最低限の機能を洗い出しておくと選びやすくなります。
製品ごとに差がつくのは、計測できる糖度の幅・目盛りのこまかさ(正確さ)・データ管理の連携など。測定したい物をイメージして、必要な要素を考えるとスムーズです。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
フードコーディネーターと管理栄養士が立ち上げた料理研究家による会社、合同会社HITOOMOIのフードコーディネーターです。 大切な人のために手作りの料理を振る舞うシーンを作ることで、 生きててよかったと思える社会の実現を目指しています。 主にレシピの開発、記事執筆、栄養計算、商品開発、食・健康に関するコンサルティングを行っています。SNSで手作り料理を発信中。