ミルクピッチャーとは?使うメリットは? おうちでカフェ気分を味わえる

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ミルクピッチャーは別名ミルクジャグとも呼ばれ、底面が丸くなっていて、注ぎ口がくちばしのようになっているのが特徴的です。
紅茶やコーヒーにミルクを注ぎ入れるときに使うだけではなく、ラテアートを描くときや、ふわふわのスチームミルクを作るときの容器としても使われています。
ミルクピッチャーは、特にラテアートを楽しみたい人にとっては必需品で、注ぎ口がとがっているため、スチームしたミルクがマグカップに入れやすく、ラテアートを作る際にもキレイに描きやすくなっています。
本記事では使いやすくておしゃれなミルクピッチャーを紹介しているので、最後までチェックしてみてくださいね。
ミルクピッチャーの選び方 垂れない、こぼれないアイテムを選ぶには?
ラテアートやスチーミングの際に使用するミルクピッチャーには、商品により形状や注ぎ口の大きさなど特徴が異なります。素材もガラス製・陶器製・ステンレス製とさまざまな種類があるので、どれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。
ここでは、それぞれの特徴や選び方のポイントを紹介していくので、ぜひ商品選びの参考にしてください!
ポイントは下記の通り。
【1】タイプ
【2】容量
【3】素材
【4】蓋付き
【5】デザイン
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】用途にあわせてタイプを選ぶ
ミルクピッチャーの種類は、大きく分けると「フレッシュミルク用」「スチームミルク用」「保存用」の3タイプ。それぞれ容量や注ぎ口に違いがあります。
フレッシュミルク用|コーヒーや紅茶にミルクを注ぐのに便利
コーヒーや紅茶にフレッシュミルクを注ぐためのミルクピッチャーです。10mlから100mlとサイズの幅もありますが、1人分の容量を注ぐためには10mlから15mlのサイズを選ぶのがいいでしょう。まとめて数人分を注ぎたいときには少し容量が大きいサイズを選ぶのがおすすめです。
また、選ぶポイントとしてはミルクを注ぐ部分である先端が、垂れにくいような構造になっているかです。注ぎ口が平行か上向きになっているものは注ぎやすく垂れにくいので、注ぎ口にも注目してみてください。
スチームミルク用|ラテアートやカフェラテにぴったり
カフェラテにスチームミルクを注ぐときに必要となるのがミルクジャグと呼ばれるミルクピッチャーです。ご家庭で使用するために購入する場合は12オンスサイズ(約340ml)を選ぶことをおすすめします。
また、注ぎ口が全体的に丸くなっている「イタリアタイプ」と、先がとがっている「シアトルタイプ」の2種類があります。注ぎやすさならイタリアタイプ、ラテアートを楽しみたいならシアトルタイプを選ぶといいでしょう。ミルクの表面によりピッチャーを近づけられるので、こまかい絵柄のラテアートを描きやすいです。
保存用|ラテアート用ミルクの保存におすすめ
ラテアート用のミルクを保存したいというときに便利なのが保存用のミルクピッチャーです。別名カフェオレポットとも呼ばれるもので1000mlサイズのものを選ぶことをおすすめします。
サイズが大きいものだと数回分を保存することができるので使い勝手がいいです。使用する人数や目的に合わせてサイズを選びましょう。また、デザイン性が高い独特な形状のものは冷蔵庫に入らない場合があるので入るかどうかを確認してから購入しましょう。
【2】容量で選ぶ
ラテアート用として販売されているミルクピッチャーの容量は、一般的に12オンスと20オンスがあります。12オンスは約340ml、20オンスは約567mlです。340mlサイズは缶ジュース1本分くらいの容量だと考えてみるとイメージしやすいかと思います。
先述しましたが、ご家庭のエスプレッソマシンでラテアートを楽しみたいという方には12オンスがおすすめです。
【3】素材で選ぶ
ミルクピッチャーはおもにステンレス製・ガラス製・陶磁器製から作られています。お好みのデザインやご家庭のテーブルの雰囲気に合わせて選ぶといいでしょう。
それぞれの素材の特徴についてご紹介をしていきます。
ステンレス|お手入れがかんたんで熱に強い
ステンレス製はさびにくく熱にも強いので、長持ちしやすいという特徴があります。比較的安いものでも長く使えるので、お店で使用しているミルクピッチャーはステンレス製の場合が多いです。
表面にテフロン加工をしているものであれば汚れが落ちやすいので、水でサッと洗うだけでもキレイに汚れが落ちます。メンテナンスのしやすさ重視の方におすすめの素材です。
ガラス|おしゃれで高級感がある見た目
ガラス製は透明感がありなかに入っているものがわかりやすいのが特徴です。食器棚に置いておくだけでもおしゃれでインテリアとしての役割もはたしてくれます。
ガラスは落としてしまうと割れやすいので注意が必要ですが、デザイン重視で選ぶという方にはガラス製をおすすめします。
陶磁器|ティーサロンのような特別感を演出
陶磁器製でできたミルクピッチャーの魅力は器の滑らかさと温かみ、高級感を感じられるところです。キッチンに置いておくだけでも特別感があります。
さらに、保温性にもすぐれているので、しばらくは加熱をしなくても温かいまま置いておけます。
【4】蓋付きなら乾燥やホコリから守れる
食卓に出しっぱなしにする、冷蔵庫で保管する場合は、蓋付きのミルクピッチャ―を選びましょう。
完全に密閉することはできませんが、乾燥やホコリから守ることができます。片手でかんたんに開閉できるものであれば、毎回手軽に使えますよ。
【5】好みのデザインで選ぶ
素材・色・形など商品を探しはじめると、素材ひとつとってもそれぞれにメリットがあるので選びきれないことも多いと思います。一度買えば頻繁に買い替えるようなアイテムではないため、自分の気に入ったデザインで選ぶのもひとつの手です。
注ぎ口の違いや素材によっても全体のデザインは変わってくるので、お好みのデザインを探してみましょう。
ミルクピッチャーおすすめ13選 タイプ別にご紹介!
ここからは、コラムニストの岩田リョウコさんと編集部が選ぶ、おすすめのミルクピッチャーをタイプ別に紹介していきます!
▼ミルクピッチャーおすすめ6選【フレッシュミルク用】
まずはフレッシュミルク用のミルクピッチャーから。自分好みの商品を見つけてくださいね。
液だれしないミニサイズのミルクピッチャー
容量50mlの小さいサイズのミルクピッチャー。電子レンジ対応なので使う分だけミルクを温めることもでき、ホットドリンクも冷めずに美味しさをキープできます。また、フタがついているので、倒れてもミルクがこぼれにくくて安心です。
ミルクピッチャーとしてはもちろんのこと、醤油差しや手作りドレッシングの容器としても使えて便利です。
ガラスのぷっくりとしたデザインがおしゃれ
180mlとじゅうぶんな容量のミルクが入る耐熱ガラス製ミルクピッチャー。たっぷりとミルクを入れたカフェオレやミルクティーがお好きな方にぴったりです。そのまま電子レンジで温めることができ、食洗器や乾燥機も使えるのでお手入れも簡単です。
液だれしにくく、シロップ入れなどその他の用途にも使いまわせるのも便利なポイントです。

ロイヤルコペンハーゲンは、ひとつは持っていたい気品漂う陶器。ブルーの装飾は手描きでほどこされています。温かみのある陶器にミルクを入れておくだけで、何倍もコーヒーや紅茶がおいしく感じられるものです。
高級感のある欧風デザインの陶磁器製クリーマー
約250年の歴史をもつロイヤルコペンハーゲンの陶磁器製クリーマーです。「コペンハーゲンブルー」と呼ばれる美しい青が上品で、まるでティーサロンのような華やかな雰囲気を感じることができます。
このクリーマーは電子レンジ対応なので、ミルクの温め直しが手軽にできます。また、食洗機にも対応しているので清潔に保ちやすいのもメリットです。
数人でシェアできる容量のフタつきミルクポット
50ml入る少し大きめのガラス製のミルクポット。数人でシェアをするときにおすすめのサイズ感で、注ぎ口もあるので一気に注ぎたいときにも便利なアイテムです。
容器はガラスでできていますが、持ち手の部分がステンレス製なのでミルクが熱くても気にせず持てるという特徴があります。また、フタがついているのでほこりの侵入防止にもなるでしょう。
おしゃれで可愛いデザインのガラス製ミルクポット
昭和の喫茶店で定番だったカフェグラスを再現したガラス製のミルクポットです。レトロな雰囲気のかわいいデザインなので、自家用はもちろんプレゼントとして購入するのもいいでしょう。
ミルク以外にもシロップやドレッシングなどにも使えます。また、一輪挿しとして花をテーブルに飾るのにもおしゃれ。汎用性が高いため、さまざまな用途で使いたい方におすすめです。
衛生的なフタつきのミルクピッチャー
シンプルなフタつきのステンレス製ミルクピッチャー。ステンレス製なので丈夫で長く使いやすく、そのうえリーズナブルな価格もうれしいポイントです。
5人用の大きめのサイズで、食卓に置きっぱなしにしてもほこりが気にならず衛生的で安心です。完全密閉ではないもののミルクの乾燥を防ぐことにも役立ちます。
▼ミルクピッチャーおすすめ4選【スチームミルク用】
続いて、スチームミルク用のおすすめ商品を紹介します。ラテアート仕様に作られたものやお手入れのしやすいもの、長く使えるものなどをピックアップしたのでぜひ参考にしてみてください。
ラテアートも楽しめる鋭い注ぎ口が特徴
鋭い注ぎ口でラテアートが楽しめるステンレス製のミルクピッチャー。ミルクを泡立てるのが苦手な方でも比較的かんたんにできます。350mlと容量も大きいので3~5人分のミルクをまとめて注ぐときにおすすめです。
ステンレス製なので落としてしまっても欠ける心配がない耐衝撃性がメリット。丸みのあるデザインのなかに入ったレーザー彫刻のロゴもおしゃれです。
縦まわりがよく、ミルクを細く注げる
ステンレスにフッ素樹脂塗装加工(テフロン)を施しミルクとピッチャーの摩擦を抑えることにより、縦まわりの良さアップしたモデル。注ぎ口にフォームが溜まりにくいので液切れが良く、キレのある細かなラテアートも描きやすくなっています。
フッ素加工によるブラックのスタイリッシュな色合いも、ステンレスとは一味違うカッコよさがあります。
プロ品質のステンレスミルクピッチャー
本格的なプロ仕様になっていて、耐腐食性、防錆性で耐久性も兼ね備えたミルクピッチャー。幅広い用途で使えるのも特徴で、特にフワっとしたミルクフォームを作ってラテを楽しみたい人にオススメの商品です。
ゴールドやブルー、ブラックのスタイリッシュなカラーもお洒落です。
液量がわかりやすい目盛つき! コスパもよし
ラテアート用に設計されたこちらのミルクピッチャーは、350mlまでの目盛が内側に書かれていて液量がわかりやすいのが特徴です。ステンレス製なのでさびにくく、耐久性や耐熱性にすぐれています。
注ぎ口はとがっていて注ぎやすく、しかもリーズナブルな価格というのがうれしいポイント。ラテアートにはじめてチャレンジする初心者や、練習用に使うのにもおすすめです。
▼ミルクピッチャーおすすめ2選【保存用】
最後に、保存用としておすすめのミルクピッチャーを紹介します。大人数で使用するときや食卓のうえにまとめてミルクを用意しておくときなどに便利ですよ。

iittala(イッタラ)は使わないときでも、テーブルに置いておくだけでおしゃれなワンポイントインテリアにもなります。こちらは陶器製で電子レンジ可なので、少し冷めたらすぐに温められるのもポイントが高いですね。
1杯分の牛乳が入るおしゃれな陶磁器製
容量が200mlと大きめサイズの陶磁器製ミルクピッチャーは、大人数で使用するときにぴったりです。
シンプルなのにおしゃれなこのミルクピッチャーはキッチンやテーブルのうえに置いておくだけでも食卓の雰囲気が変わります。
また、隙間ができないように工夫されたコルク製のキャップがあるので液漏れの心配もなく安心して使用できます。
耐熱ガラス製で熱い飲み物や電子レンジもOK
耐熱ガラス製のシンプルなデザインが特徴。120℃まで耐えることができるので、アツアツのコーヒーを注いでそのまま保存することもできます。
キャップの部分にはシリコン素材を使用していて密封性にもすぐれているので保存がしやすく衛生的。また、フタを外せば電子レンジにもかけられるので手軽に温め直しができる点もうれしいポイントです。
「ミルクピッチャー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ミルクピッチャーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのミルクピッチャーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
多用途に使える! ミルクピッチャーの活用法 計量カップや花瓶の代わりにも!

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さまざまなミルクピッチャーがありますが、実はミルクを入れる容器としてだけではなく、ほかの使い方も可能です。ここでは、ミルクを入れる以外のミルクピッチャーの使い方を紹介します。
フレッシュミルク用ピッチャーの場合は、パンケーキを食べるときのはちみつ入れ、サラダを食べるときのドレッシングなど、ちょっとだけ必要な液状のものを入れるのにも役立ちます。
また、目盛りつきのスチームミルク用ピッチャーは料理のときの計量カップとして使っても便利です。ただし味や香りが濃い調味料を入れたあとは、次にミルクを入れたときに風味が移ってしまう可能性があります。使ったあとはしっかり洗浄して保存しておきましょう。
このほか、一凛挿しなど花瓶の代用として使うという方法も。インテリアとしても活用したい人におすすめです。
本格的なラテを作りたいならまずは水で練習を ラテアートもお家で!

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自分の好きなラテアートで楽しみましょう!
スチームミルク用のピッチャーを使ってラテアートにもチャレンジしたいと考える人は、最初は水を使って練習するのがおすすめです。ミルクと違って透明性があるので空気の入り方も見えやすく、しかもコストがごくわずかで済みます。
ミルクはスチームし直すと同じような泡が立たなくなるので、最初の1回が勝負です。失敗を重ねる前に水で練習してからミルクを使いましょう。
目的やデザインに注目して選ぼう お気に入りを探してみて
コーヒーや紅茶と一緒にミルクを出す際、やはりインテリアとしてもかわいい、おしゃれなピッチャーで出したいですよね。最近ではラテアートをおうちで楽しむ人も増えているので、ラテアート用にミルクピッチャーを購入する方も多いと思います。
上手に目的別にミルクピッチャーを選べば、おうちカフェタイムがより楽しくなりますよ。
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用途に合ったミルクピッチャーを見つけて いかがでしたか?
この記事では、ミルクピッチャーの選び方とおすすめ商品を紹介しました。ひと口にミルクピッチャーといっても形状や注ぎ口、素材などさまざまな種類があります。
ロイヤルコペンハーゲン、ウェッジウッド、ナルミ、ノリタケ、ハリオなど人気食器ブランドのほか、ニトリ、無印良品、カルディ、スタバ、100円ショップなどでも比較的手ごろな値段で購入できます。
紹介したポイントを参考にして、ぜひ用途に合ったミルクピッチャーを探してみてください。
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コロラド大学大学院で日本語教育学を学び、2009年から外務省専門調査員としてシアトル日本国総領事館勤務。 趣味で立ち上げたコーヒーのトリビアをイラストで紹介する『I Love Coffee』が月間訪問者数60万人のサイトに成長しアメリカで書籍化される。 中国語、韓国語、ロシア語に翻訳出版されている。 日本語著書に『シアトル発ちょっとブラックなコーヒーの教科書』。 宝島社リンネルwebやTABI LABOでコーヒーコラム連載中。