防音カーテンの効果
防音カーテンには、音を遮ることを目的として特殊加工がほどこされているので、室内外の騒音をある程度抑えることができますが、すべての音を遮断できるわけではありません。
防音カーテンには、得意な音の領域があり、人の話し声よりも少し高い中高音、例えば、赤ちゃんや子どもの騒ぐ声、ピアノの練習音、ペットの泣き声などの音を防ぐことにすぐれています。室内の音もれ以外にも、車や電車の走行音など外からの騒音を防ぎたいときにも効果を発揮します。
なお、防音カーテンは厚手のものが多くなるので、防音のほかに遮光・遮熱にもすぐれています。
防音カーテンの選び方
それでは、防音カーテンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】防音レベル
【2】サイズ
【3】重さ
【4】吸音効果
上記の4つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】防音レベルをチェック
防音カーテンは商品によって対応している騒音レベルが異なります。どのような選び方をすればいいのかを見ていきましょう。
▼音をしっかり防ぎたいなら「4重構造」以上
赤ちゃんや子どもが騒ぐ声、ピアノの練習音、ペットの泣き声といった大きな音をしっかりカットしたいなら、4重構造以上の防音カーテンが適しています。屋外で発生する車の音や犬の鳴き声などが室内に入ることも軽減してくれます。
カーテン生地に3層以上の加工が施された防音カーテンは厚みがあるため、防音性のほかに、遮光性や遮熱性にすぐれた商品も多いです。遮光性や遮熱性が高ければ、冷暖房代を抑えることにもつながります。
▼日常レベルの音を防ぎたいなら「3重構造」
テレビの音や子どもの遊ぶ声など日常生活レベルの騒音を抑えたい場合は、3重構造の防音カーテンが向いています。
4重構造以上のものに比べ、3重構造のものは生地が軽く、通常のカーテンレールにそのまま取り付けられるタイプが多いのが特徴。種類やデザインも豊富で、インテリアの雰囲気に合わせて選びやすいのも魅力です。
▼話し声などの音もれを防ぎたいなら「コーティング加工」
話し声や生活音など最低限の音もれをカットしたい場合には、コーティング加工の防音カーテンを選ぶといいでしょう。
コーティング加工の防音カーテンは、生地にコーティングを施すことで音を遮る仕組みになっているため、3重構造や4重構造といった層タイプの防音カーテンより機能は劣ります。ですが、価格が抑えられているうえに、いろいろなデザインの商品が販売されているので、ほどほどの防音性を求める方にぴったりです。
【2】窓に合わせてサイズを選ぶ
防音カーテンの機能をしっかり生かすには、サイズ選びがとても大事です。窓枠ギリギリのサイズだと隙間から音がもれて防音性が下がってしまうため、ガラス窓をしっかり覆うことができる、窓枠よりやや大きめのサイズを選ぶといいでしょう。ドレープカーテンならヒダにたるみができないようにして横幅をきめ、長さは床のホコリがつかないよう床面から1cm~2cm程度短いサイズがベターです。
ちょうどいいサイズの防音カーテンが見つからない場合は、1cm単位などでサイズをオーダーできるオーダーカーテンを検討しましょう。
【3】生地の厚みや密度で重さは変化する
音は、空気を伝わって伝播するため、空気を遮断できるほどの厚みや繊維密度の高い生地で作られたカーテンほど防音効果が高くなります。そのため、防音性が高いカーテンほどカーテンそのものが重くなります。
したがって、重量のある防音カーテンを選ぶ場合は購入前にカーテンレールの耐荷重を確認しておくことが大切です。もし、カーテンレールの耐荷重をオーバーした防音カーテンを取り付けたい場合は、カーテンレールの取り換えが必要になります。
【4】カーテンの表面で吸音効果を確認
防音性によりこだわりたいなら、カーテン生地の表面にも注目してみましょう。凹凸のある生地は音を吸収しやすいため、フラットな生地よりも防音性にすぐれています。
インターネット通販で防音カーテンを購入する場合は、生地感がややわかりにくい場合もあるかもしれません。販売店によってはカーテン生地のサンプルの取り寄せができる場合もあるので、ぜひ活用してみてください。
エキスパートのアドバイス
吸音力と遮音力を理解して選ぼう
防音には音の反響を小さくする「吸音」と、音を跳ね返す「遮音」の2つの仕組みがあります。多孔質の素材は吸音力があり、重い素材は遮音力が高いです。
室内から外への音もれを防ぎたいなら吸音カーテン、外からの騒音を跳ね返したいなら遮音カーテンを選ぶといいでしょう。防音ライナーを足すと、さらに音がもれにくくなります。
ちなみに車の走行音や大型犬の吠え声など、低音ほど遮音しにくくなります。
防音カーテンおすすめ10選
ここからは、防音カーテンのおすすめ商品をご紹介いたします。
▼4重構造以上|高防音レベル
高い防音性を求める方に適した5重構造
楽器の音やペットの泣き声、外からの騒音など、大きな物音をカットしたい方にぴったりな5層構造の防音カーテンです。完全遮光生地の裏側に、特殊コーティングを施しているので、音漏れをしっかり防ぎます。
しっかりとした厚手の生地ながら、通常のカーテンレールに取り付け可能な重さなのもすぐれているポイント。高い防音性に加えて、遮光性と断熱性があるのも魅力です。
カーテン一式がそろうセット商品
厚地のカーテン2枚に、レースカーテン2枚が付いたセット商品です。アクリル樹脂で5層コーティングされた生地は遮光率100%。気になる騒音を抑えてくれるだけでなく、すべての光をシャットアウト。外からの音や光を防いで、夜ぐっすり眠りたいという方にも向いています。
カーテンのデザインが豊富なのも魅力的なポイント。エレガントなデザインがそろっており、レースカーテンも選べるようになっています。
1cm単位でオーダー可能でカスタマイズいろいろ
カーテンの幅、丈ともに1cm単位でオーダーできる完全遮光のカーテンです。遮光、遮熱・断熱機能はもちろん防音機能にもすぐれ、楽器や子犬の鳴き声など高い音を軽減することができます。
カーテンの開き方や縫製のスタイル(ヒダの有無)、カラーが自分好みにカスタマイズできるので、きっと自分に合うカーテンが見つかることでしょう。
▼3重構造|日常生活レベル
サイズもカラーバリエーションも豊富
2重に織った生地にアルミコーティングと酸化チタンコーティングを施した、3層コーティングの防音カーテン。防音のほかに、遮光、断熱、保温、ウォッシャブルといったうれしい機能がそろっています。
カラーは全部で13種類と豊富で、部屋の雰囲気や好みのテイストに合わせて選べるのも魅力。サイズ展開も幅広く、オーダーサイズもあるため、いろいろな窓に対応できます。
※Amazonは2枚、楽天市場とYahoo!ショッピングは1枚となります。
子ども部屋にぴったりな星のデザイン
3重構造のカーテンで、日常レベルの音もれを抑えるのに適しています。防音のほかに、遮光、遮熱の役割を果たしてくれるのも魅力的なポイントです。
たくさんの星がキラキラ輝くデザインは、子ども部屋にぴったり。ネイビーブルー以外にも、ピンク、虹色、グレーなどの色があるので、部屋の雰囲気や好みに合わせて選ぶといいでしょう。
日常のプライバシーを守る3重構造のカーテン
黒い遮光糸を用いた3重構造のカーテン生地を使用しており、防音、遮光、遮熱の役割を果たしてくれます。光度99.99%以上で、外からは部屋のなかの様子が見えないため、プライバシーをしっかり守りたい方にぴったりです。
ベージュ、ブラウン、ダークグリーンなど、部屋の雰囲気に合わせやすいカラーがそろっているのも魅力的。1枚と2枚セットがあるので、使い方に合わせて選ぶことができます。
▼コーティング加工|最低限の防音レベル
本格的な防音対策に
高密度の遮音層にエンボス加工を施した、重厚感のあるカーテン生地を使用。ガラス窓と組み合わせると、二重サッシと同じレベルの防音性が得られます。
遮光性にもすぐれ、暗幕カーテンとしても使用可能。ピアノルームなどの楽器部屋だけでなく、ホームシアターやオーディオルームなどにも活躍してくれるでしょう。消防法に適応しており、防炎ラベルつきなのもポイントです。
インテリアになじむシンプルなカラー
特殊樹脂コーティングにより、吸音性と遮音性を高めた防音カーテン。高い遮光性と断熱性があるのも特長です。カラー展開は、ネイビー、ブラウン、アイボリー、ブラックの4種類。部屋の雰囲気になじみやすいシンプルなカラーがそろっています。
カーテンを水で丸洗いでき、お手入れがらくなのもうれしいポイントです。
UVカットと外からの目隠し機能も!
防音、UVカット、目隠しの役割を果たしてくれる、レースカーテン。女性の高い声など、約250Hz以上の音域の音を響きにくくする機能があります。紫外線を約70%カットできるので、肌はもちろん、家具の日焼け対策にもぴったりです。
サイズ展開が幅広く、オーダーサイズがあるのもうれしいポイント。水で丸洗いできるので、汚れが気になったら手軽に洗えます。
自宅のカーテンに手間なく簡単に付けられる
お気に入りのカーテンに引っ掛けるだけで防音効果が高められる便利なカーテンです。カーテンとこのライナーの間には空間ができる設計になっていて、この空間にある空気層が防音効果を高めてくれるのです。防音だけでなく、季節ごとの断熱や遮光にも効果を発揮してくれるところも魅力です。
商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る 防音カーテンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での防音カーテンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
防音効果を高めるための工夫
遮音や吸音機能を持つ防音カーテンをつければ、騒音をある程度抑えることはできますが、使い方次第では効果も半減してしまいます。そこで,ここからはしっかりと効果をだすための注意点や、もっと効果を出したいという方のために、プラスアルファの方法などもご紹介していきます。
■カーテンと壁や天井の間に隙間をつくらない
防音効果を高めるためには、カーテンと壁の間に隙間が空けないこと。隙間があるとそこから音が漏れやすくなるため、できるだけ隙間を作らないことがポイントです。画鋲やピンなどを使って、カーテンの端を壁に止めてしまうなども工夫のひとつです。(賃貸の方は壁にピン穴があくのでご注意を)
また、一番の盲点はカーテンレールまわりです。カーテンレールも壁付けタイプや天井付けタイプ、また窓からの距離がどれだけあるかなど、さまざまです。アジャスターフックで高さ調整し、天井との隙間をできるだけなくしておきましょう。またカーテンレールの上部を覆ってしまうカーテンやカーテンレールの奥行分、左右に長いカーテンなど、メーカーごとに工夫がこらされた製品なども発売されています。
■防音レースカーテンや防音ライナーとの併用も
防音は、音を遮る遮音素材が多いほど効果が高められるので、防音カーテンに加えて、防音レースカーテンや防音ライナーを組み合わせて使うことも検討してみましょう。セットで取り付けることで、室内からの音もれや外からの騒音などの防音性をさらに高めることが可能です。また、防音レースカーテンは外の光を入れたい日中にも活躍してくれるところもメリットです。
【関連記事】そのほかの便利グッズもご紹介!
家の中で自由に楽しく過ごすために
子どもの騒ぐ声やピアノの音など、室内からの音もれが気になると近所迷惑になっていないか日々心配になってしまいます。反対に、外からの騒音によって日常生活に支障が出ると、家にいても気が休まらない、夜眠れないといったストレスを抱えてしまう場合もあります。
防音カーテンで音を完ぺきに遮断するのは難しいですが、ある程度の防音性を得ることは可能です。毎日を楽しく快適に過ごすためにも、防音カーテンを上手に取り入れてみてください。
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