「土壌水分計」のおすすめ商品の比較一覧表
土壌水分計とは 観葉植物や家庭菜園の水やりをサポート
土壌水分計とは、土壌の水分量を測定して適切な水やりをサポートしてくれる便利なアイテム。農業従事者から家庭菜園、趣味のガーデニングまで幅広く活用されています。
観葉植物や野菜などの植物の成長に水分は欠かせませんが、水はあげすぎても根腐れや虫の発生などトラブルの原因に。土の表面が乾いているからと水をたっぷりあげた結果、じつは土の中には過剰な水分があって根腐れを起こしてしまった経験がある人もいるでしょう。
土壌水分計があれば水やりの失敗を防ぎ、植物の元気な生育を促してあげることができますよ。
土壌水分計の選び方 グリーンアドバイザーが解説
土壌水分計は1,000円前後で買えるリーズナブルなものから、プロも使う高級なものまでさまざまな製品が売られています。土壌水分計にはどのような種類のものがあるのかや、商品を選ぶ際にチェックしたいポイントについてみていきましょう。
測定方法から選ぶ
土壌水分計の測定方法として代表的なのは「テンシオメーター法」・「誘電率測定法」の2つです。水やりのタイミングを知る目的なら「テンシオメーター法」、土壌の水分量を知るために使うなら「誘電率測定法」を採用したものを選ぶのがおすすめです。それぞれの測定方法についてみていきましょう。
テンシオメーター法|水やりのタイミングを計るのに便利
テンシオメーター法はポーラスカップと呼ばれる素焼きの容器を土壌にさして計測する方法です。あらかじめカップのなかに入れておいた水がどれだけ外に染み出るかを圧力センサーで測定し、水分量を測ります。
粘土質の土など水分があっても植物がうまく吸い上げられない土地もあるため、土壌の水分含有量を調べただけでは適切な水やりのタイミングを判断できないことも。テンシオメーター法なら土壌中の水分が植物にとって利用しやすい状態かどうかを知ることができ、水やりのタイミングを判断するのに役立ちます。ただし、乾燥した土では正確な測定が難しいというデメリットもあります。
誘電率測定法|土壌の水分量を計る
誘電率測定法は土壌の誘電率が土壌水分量にほぼ比例するという性質を利用し、土壌に含まれる水分量を計算する方法です。センサーつきの金属棒を土のなかにさしこみ、土壌の誘電率を調べ、土壌水分量に換算します。
誘電率測定法だと、水分量と同時に土のなかの肥料濃度を示す電気伝導率(EC)を同時に測定できるものも。以前は大きくて高価な測定器が必要でしたが、いまは安価で持ち運べるコンパクトなアイテムも多数販売されています。
デジタルかアナログの表示方式から選ぶ
土壌水分計にはアナログ表示とデジタル表示のものがあります。アナログのものは電池不要で使えるのがメリット。ランニングコストがかからないものがいいという人にはおすすめです。メーターの針で土壌の水分状態を示すものや、色で表示するものもあります。水やりの目安を知るだけならアナログでもじゅうぶん見やすく便利です。
数字で客観的に把握したいならデジタル表示のタイプがおすすめ。なかにはDRYやWETなどで表示する簡易なタイプもありますが、こまかく数値化されるものならデータの比較にも便利です。表示の仕方は製品によってさまざまで、土壌水分状態をあらわす「pF値」を使ったものや独自の数字を使うものもあります。
測定時間をチェック
測定にかかる時間もチェックしましょう。結果が出るまでにかかる時間は製品によってまちまちで、数秒で終わるものから1時間程度かかるものもあります。一般的にポーラスカップを使うテンシオメーター法を用いたタイプのほうが計測に時間がかかります。
結果が出るまでの時間を短くしたい人は、あらかじめ測定にかかる時間も確認してから購入するようにしましょう。
水分以外にも酸性度、地温、照度が計測できると便利
土壌水分計のなかには、水分以外の要素も計測できる便利な製品もあります。家庭菜園で収穫量を増やしたい場合など、生育環境全体をしっかり整えて植物の良好な生育を促してあげたいときは、水分以外も計測できる多機能なアイテムを選ぶのがおすすめです。
植物の生育には適切な水やりだけでなく、土壌の酸性度(pH値)や地温、日あたりなどの管理も重要です。土の酸度が高すぎるときには石灰をまいて中和し、根のまわりの温度が低ければマルチで保温してあげるなど、土壌状態がわかれば育てる植物ごとに適した環境に整えてあげることができます。
また、光量を計測することで、その場所で生育するのに適した植物を判断する材料にもなりますよ。
電池の種類にも注意
デジタル表示の土壌水分計は電池式のものがほとんどです。電池切れの際に交換が必要になるため、電池の種類もあらかじめ確認しておきましょう。土壌水分計で使われる電池は、9V形の電池や単4乾電池が主流です。9V電池だと買い置きしない場合も多いもの。電池の種類にも注意して選びましょう。
エキスパートのアドバイス
グリーンアドバイザー・愛玩動物飼養管理士
植物を育てるうえで大切なことは、土の中の水分です。たっぷりあればいいというワケでもありません。そこで、水やりの目安として使いたいのが土壌水分計です。水やりの方法が悪くて枯らしてしまった方はぜひお試しくださいね。
土壌水分計おすすめ3選【アナログ式】 電池不要で使える
電池不要で使えるアナログ式の土壌水分計のなかからおすすめ商品をご紹介します。気になるアイテムを見つけてみてくださいね!

土壌水分計おすすめ2選【デジタル式】 測定結果が見やすい
測定結果が見やすく画面に表示されるデジタル式の土壌水分計も便利! とくに数値で表されるものは、データを客観的に比較したい場合に活躍します。デジタル式のおすすめの商品をご紹介します。

竹村電機製作所『土壌水分測定器(DM-18)』
土壌水分計おすすめ3選【多機能】 水分以外に土壌pHや照度も測れる
植物の良好な生育に必要なのは水分だけではありません。土壌pHや照度、地温なども植物ごとに適した環境に整えてあげる必要があります。水分以外も測れるものなら、さらに便利に生育環境整備に役立てることができますよ。水分以外にも計測できる多機能な土壌水分計のおすすめ商品をご紹介します。

通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 土壌水分計の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの土壌水分計の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
土を入れたり耕したりする園芸用アイテムはこちら
まとめ
ここまで土壌水分計のおすすめ商品をご紹介しました。
土壌水分計は製品によって測定方法や結果の表示方法、測定にかかる時間が異なります。自分にとって使いやすいものを選びましょう。また、水分だけでなく土壌の酸度や照度なども調べられる機能があるとトータル的に土壌管理ができてさらに便利ですよ。
あなたがほしい土壌水分計を選んで家庭菜園やガーデニングに役立ててくださいね!
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『はじめてでもカンタン!多肉植物の育て方・楽しみ方』(コスミック出版)では文を担当。『土作りで決まる!とびきりおいしい野菜の作り方』(ブティック社)『ベランダ菜園 おいしい野菜づくりのポイント70』(メイツ出版)では監修&執筆。『趣味の山野草』、エバーグリーンなどで連載執筆中。 豪華客船飛鳥のクルーズ講師、園芸教室Ceresを主宰するほか、都内植木市の園芸相談員歴20年以上。また、産業安全保健エキスパート、理科支援員・コーディネーター・アドバイザーの経歴を活かし『生き物たちのひみつ』(NHK)などのキッズライターととしての顔も持つ。 映画、漫画、健康分野にも精通し各種ライティング実績があるほか、『愛犬の選び方・飼い方・健康管理(主婦の友)』では取材ライターとしての実績あり。 多種多様、動物園の爬虫類館の植物管理経験も。植物はハーブを中心に、野菜、作物、多肉植物を栽培中。ハーブコーディネーター、植物文様研究家としても活動している。 ほかにも撮影現場のインテリアを手がける撮影インテリアコーディネーターとしても活動しており、植物を中心に現場を明るく彩るエキスパートでもある。