杖ホルダーとは 毎日つかうならあると便利!
杖ホルダーとは、杖を机や壁などに固定するためのものです。歩くときには体の支えとなってくれる杖ですが、家のなかであったり外出先で手を使いたいときには手放したくなります。しかしながら、杖は不安定なため、壁や体にもたれかからせただけではかんたんに倒れてしまうことも。かといって倒しておくと再度杖を手に取るのに身をかがめなくてはならず、不便です。
杖ホルダーは杖を壁や机などに固定することで、手を離しても杖を立てたまま安定しておいておくことができます。
杖ホルダーの選び方 福祉住環境コーディネーターに聞いた!
まずは、杖ホルダー選びのポイントをおさえておきましょう! ポイントは下記。
【1】固定方法
【2】杖のサイズ(直径)
【3】力が弱い方は簡単に掛けられるもの
【4】付加機能
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。福祉住環境コーディネーターの鈴木ひろ子さんにもアドバイスをいただきましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【1】固定方法で選ぶ
杖ホルダーには、杖を固定する方法によっていくつかの方式があります。まずはその特徴をおさえておきましょう。
置き場所が決まっている|テープ式・ネジ式など

出典:マイナビおすすめナビ
杖ホルダーを持ち運ばない、あるいは杖の置き場所が決まっているのであれば、テープやネジで止めるタイプが適しています。これは、杖ホルダー自体を壁や机に固定し、ホルダーにある杖固定具で杖を固定するものです。
この方式の場合は杖ホルダー自体をしっかりと固定できるため、杖を固定したときの安定性が高いものの、固定場所を変えようとするとつけなおしの手間がかかります。
お出かけ先で使いたい|引っ掛け式

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杖を持ったまま銀行などに出かけ、窓口で会計や書きものをする機会があるかと思います。このようなときに役に立つのが、引っ掛け式。
このタイプでは、杖自体に杖ホルダーを取り付けます。そして、どこかに置きたいときは台やテーブルの上に引っ掛けて固定するものです。簡易的な方式ではありますが、応用性が高く、家の中でも外でもさまざまな場所で使うことも可能です。
ただし、台のうえにただ乗せているだけなので、安定性の面では万全とはいえません。
ベッドや乗りものに固定したい|挟み込み式

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広い平面がない場合活躍するのが「挟み込み式」。ベッドや車いす、シルバーカーなど貼り付けて固定することが難しい場合に適しています。
このタイプは、杖ホルダーやパイプを挟み込んで固定し、もう一端に杖を固定することで杖ホルダーとしての機能が働きます。
これから立ち上がろうとするような場面では近くに必ずしも平面がなく、むしろパイプのほうが多いことがありますので、この方式が役立ちます。パイプに固定する方式によっては、持ち運んで使うことも可能です。
【2】杖のサイズ(直径)で選ぶ
杖ホルダーを選ぶ際には、杖のサイズ(直径)を気にする必要があります。杖のサイズはすべて同じというわけではなく、杖によってその直径はまちまちです。このため、自分の杖に合ったサイズの杖ホルダーを選ばないと、買ったはいいけど使えないということも考えられます。
また、杖自体の仕様の直径で選んでしまうと、滑り止めなどの直径が太くなっている部分には合わない可能性も。必ずメジャーなどを使って、実際に杖ホルダーをつけようとしている場所の直径を計測するようにしましょう。
【3】力が弱い方は簡単に掛けられるものを
杖ホルダーは頻繁に使うからこそ使いやすさも重要。しっかりと固定される商品だと、杖をつけ外しするときに力がいるので、手の力が弱い方は「はめ込むタイプ」ではなく、「引っ掛け式」の商品がおすすめです。
使う方の力の強さや、状態に合わせて杖ホルダーの固定方法を選んでみましょう。
【4】付加機能で選ぶ
杖ホルダーによっては、付加機能がついているものがあります。たとえば名前シールが貼れるようになっていたり、夜間の安全のため反射シールがついていたりするものなど。また、デザイン面でこだわっている商品もあります。
似たような商品が多い杖ホルダーですので、こういった点で選ぶのもひとつの手です。
福祉住環境コーディネーターのアドバイス
杖本体を選ぶとき慎重になりますが、意外と忘れているのが杖ホルダー。今は使う場所によって、いろいろなタイプの杖ホルダーが出ています。杖を使う方の動きによって、それぞれの場所に杖ホルダーを置くこともストレスのたまらない方法です。
持ち歩きにもおすすめな、おしゃれデザインの杖ホルダーもたくさん出ていますので選ぶ楽しみもあります。ぜひ自分に合った杖ホルダーを見つけてくださいね。
杖ホルダーおすすめ15選 福祉住環境コーディネーターと編集部が厳選
ここからは、厳選したおすすめの杖ホルダーを紹介します!福祉住環境コーディネーターの鈴木ひろ子さんがおすすめする杖ホルダーも掲載しているのでぜひチェックしてみてください。
▼テープ式・ネジ式
グリーンダディ『杖やすめ ネジ止型W』は、天板の厚みが3〜5cmのテーブルに手回しネジで挟み込むタイプなので、穴をあけずに取りつけできます。ネジは手で絞めることができるので、取りつけがかんたんです。挟み込む部分にはゴムが取りつけてあるため、しっかりと固定されます。

ネジ止め式でカウンターや机での固定に
ネジ止め式で、机やカウンターに固定できる杖ホルダーです。ネジ止めといっても手で回すことができるため、比較的かんたんに着脱できます。
机などを挟む面には滑り止めシールがついており、しっかりと杖ホルダーを固定することが可能。色のバリエーションも5種類あり、置き場所や気分に合わせて選ぶことができます。
ユーワ『転ばぬ杖C コンフォート』は、平面や側面に取りつけられる2WAYタイプ。平面はテーブルやカウンターなどに、テーブルなどにつけるときはL型にして取りつけることができます。壁や家具などの側面に取りつける場合は、付属のビスで取りつけるとしっかり固定します。

平面・側面両対応で応用範囲が広い
平面か側面の、どちらか一方しか対応していないことが多いシールタイプの杖ホルダーですが、こちらの商品は平面と側面両対応。
杖を固定する部分が杖を挿入したときに巻き込みにくくなっており、出し入れがスムーズです。平面に取りつける場合は、つけかえや移動が可能。
ユニバーサルデザイン賞受賞でお年寄りにやさしい
高齢者の視力に配慮し、視認性を高めたユニバーサルカラー使用の杖ホルダーです。杖を固定する部分はやわらかく、弾力のある素材でできているため、杖のつけ外しもかんたんです。
固定方式はクリップ型となっており、つけ替えが可能でありながらしっかりと杖ホルダー自体を机に固定できます。ひとつひとつが手作りでていねいに作られており、安心して使うことができます。
杖も傘も、これ一つでラクラク固定
両面テープで簡単取り付けできる杖ホルダー。例えば、玄関やトイレなど、こんな場所にあったらいいな、という場所に手軽に取り付けることができます。高齢者の握力に適した高品質のスプリングを使用し、重さ350gまでの杖をしっかりとグリップしてくれます。よりしっかり固定したい場合は、ビスでの取り付けも可能です。
高齢化社会の必須アイテム、便利な杖・傘ホルダーの5個セットです。
粘着シールで壁の側面にもつけられる
粘着シールで固定することにより、平面ではなく壁に取りつけることができる杖ホルダーです。部屋の壁面などにも貼りつけられますので、机などがないようなところにも杖ホルダーを設置することができます。
粘着シールは強力であり、90°の壁にもしっかりと貼りつきます。杖だけでなく傘や手提げかばんといったものを、一時的にかけておく用途にも使えます。
見やすい色使いの両面シール式杖ホルダー
非常に見やすい見た目が特徴の杖ホルダーです。イエロー、レッド、ブルー、オレンジの4色あるすべてが目立つ色となっており、視力が落ちている方でも容易に探し出すことができるでしょう。
固定方式は、粘着テープで側面に貼りつける方式となっています。杖の固定は、押し込むだけとなっておりかんたんです。素材はEVA素材を使用しています。
▼挟みこみ式
ベッドのサイドレールに取りつけ可能で寝起き用に
工具なしで、ベッドのサイドレールなどに取りつけ可能な杖ホルダーです。ベッドのサイドレールにつければ、杖が必要となる寝起きにすぐに杖を手に取ることができます。
パイプに挟み込む形式の杖ホルダーではありますが、工具不要のため持ち運んで使用することも可能です。そのため、ひとつの杖ホルダーを複数の場所で使い回すのにも適しています。
車椅子やシルバーカーにしっかり固定
車椅子やシルバーカー専用の杖ホルダー。直径17~25mm幅の杖であれば、しっかりと固定することができます。取り付け方は簡単、取付位置が決まったらクリップ部分を開いてパイプを挟み込み左右からしっかり押し込み固定します。力が入りにくい場合はプライヤーなどを使ってしっかり固定します。
取り外し方もマイナスドライバーを差し込みひねるだけ。とっても簡単ですよ。
▼引っ掛け式
エー・アイ・エヌ『自動点灯歩行補助ライト 暗くなったらヒカル君』は、暗くなると前照灯は白色LED、後方は後方警告灯で赤のLEDが自動点滅・消灯します。前方消灯は足元も照らしてくれ、また後方警告灯で自分の存在をわかってもらえるので夜間でも安心です。杖以外にもスーツケースや傘などにも使うことができ、散歩やウォーキングにも使えて便利。

エー・アイ・エヌ『自動点灯歩行補助ライト 暗くなったらヒカル君』
センサー内蔵で暗くなると自動発光
この杖ホルダーにはセンサーが内蔵されており、暗くなると自動的に前照灯で足元を照らします。また、後方には赤いランプが点滅するため、自動車や自転車から発見されやすく安全です。杖の持ち方を変えても照明部は回転できるため、つねに前照灯を前に向けられます。
杖の固定方法は台に乗せる方式であり、ラバーバンドの穴に爪をかけるだけでかんたんに杖に装着可能です。
※リンク先は、ふるさと納税となっています。
葉っぱ型がかわいい持ち運び用
葉っぱのデザインが可愛い、持ち運びにぴったりなはめ込みタイプの杖ホルダー。葉っぱ部分に摩擦力のある素材が使われているので、テーブルやカウンターなどに掛けるだけで簡単に杖を固定することができます。
グリーン以外にもピンクやブルーなどのカラーがあるので、奥さんや旦那さんとお揃いにしても素敵ですよ。ちょっと変わったおしゃれな持ち運び用の杖ホルダーをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
手書きの花柄がおしゃれ! 軽量の杖ホルダー
この杖ホルダーには、ひとつひとつ作家が手書きした花柄がついています。機能本位で無機質であったり武骨になりがちな杖ホルダーに対して、まさに花を添えたような商品です。
杖ホルダーとしては台におく方式になっており、台に触れる面にラバーゴムを使うことで洗面台などの濡れた面でも使えるようになっています。重さも30gと軽く、杖につけっぱなしにしても気になりません。
オシャレなレザーの杖ホルダー
シニアだってオシャレでいたい。そんな願いを叶えてくれるファッション性、高級感、質感にとことん拘ったステッキホルダー。熟練された職人が製品一点一点を拘り抜いて作られており、こだわりのステッキとの相性も抜群です。テーブルやカウンターなどに固定したり、ポケットやベルトなどに引っ掛けて使うことができます。
革はイタリア・オーソニア社の革を使用しており、自然なシボが特徴で経年劣化も楽しめますよ。
反射シールつきで夜道の安全にも
付加機能として、反射シールがついている杖ホルダーです。杖を持ったまま夜道を歩くこともあるかと思いますが、そんなときに車や自転車のライトを反射し、居所を知らせてくれます。
杖ホルダーとしては台に乗せるタイプとなっており、シンプルな見た目のためつけていても目立ちません。いざというときのため、つねにつけておくことにも適しています。
机の横に固定できるかわいい杖ホルダー
無機質なデザインや武骨なデザインが多い杖ホルダーのなかで、まるで柴犬が杖を持ってくれているかのような、かわいいデザインの杖ホルダーです。杖ホルダーとしての用途のほかに、車いすやシルバーカーの目印としてつけておくこともできます。
固定方式は台に乗せるタイプですので、つねに持ち運んで使うことが可能。ぬいぐるみのように見えるので、安定性に不安を覚えるかもしれませんが、おなかの部分にしっかりと滑り止めがついているため安心です。
特殊粘着シートにより水洗いで繰り返し使用可能
この杖ホルダーは台に乗せるタイプですが、台と接する部分に粘着シートがあり、しっかりと台の上に乗せることができます。粘着シートというと使っているうちに粘着力が落ちそうですが、この商品は特殊な粘着シートを採用しており、水洗いでなんどでも粘着力が復活。
ネームシールもついており、自分の名前を書いておくことで杖の取り違えを防ぐことができます。また、「ワンタッチ」の名前のとおり、片手で扱うことが可能ですよ。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトの売れ筋ランキング 杖ホルダーの売れ筋をチェック
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※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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