おくるみとは? いつからいつまで使える? 新生児期を過ぎても多用途に使える!
おくるみは、赤ちゃんを保護して包む大きな布のこと。おくるみで赤ちゃんのからだを包むと、お母さんのお腹にいたときの状態に近づけられるため、赤ちゃんを寝かしつけたり、あやしたりしやすくなります。
おくるみは「アフガン」とも呼ばれ、おもに生まれた直後の新生児期から生後3~4カ月ごろまで使います。冬に出産する方は、退院時におくるみを使う人もいますよ。
一方で、「バスタオルやブランケットでも代用できるからおくるみはいらないのでは?」と考えているママさんパパさんもいるようです。しかし、おくるみは素材や形に赤ちゃんが快適に過ごせるための工夫が施されています。また新生児を過ぎても、授乳ケープやブランケットとしてなどさまざまな使い道があるので、決して買ってムダになることはありません! ぜひ用意してあげてくださいね。
おくるみの選び方 新米パパママは必見! 出産祝いのギフトにも!
出産祝いのプレゼントとしても人気のおくるみ。新米パパさんやママさんも、出産前から準備するものになるので、どう選べばいいか迷いますよね。
ここからは、ベビー用品の達人・岩瀬めぐみさんに取材のもと、おくるみの選び方を詳しく紹介していきます。
生まれる季節にあわせて素材を選ぶ
おくるみは、通年使える素材のほか、春夏に適した素材、秋冬に適した素材があります。赤ちゃんの生まれる季節に合わせて快適な素材を選んであげましょう。
通年使えるのは、パイルやモスリンなど「コットン素材」
コットン100%素材のおくるみは、季節を問わずいつでも使えるのがメリットです。おくるみとして使い終わったあとは、バスタオルやタオルケットとしても使えますよ。
コットン素材のなかでも、「パイル」と「モスリン」と呼ばれる織り方が代表的。パイル生地は吸水性や保湿性がよく、肌触りがやわらかいのが特徴。一方モスリン生地は、ガーゼのような肌触りで、折り目がこまかいので保温性が高いといった特徴があります。
春夏用には通気性の高い「ガーゼ生地」がおすすめ
気温が上がってくる初夏や夏に使うのであれば、通気性と吸水性のいいガーゼ素材のおくるみがおすすめ。汗を拭きとってくれるだけでなく、洗濯しても乾きやすいというメリットもあります。
ただし、ガーゼは保温性はあまり高くありません。クーラーの効いた場所に行くときや、冬など寒い季節にガーゼのおくるみを使うときは、厚手のものを選んでください。
秋冬用には保温性の高い「フリース」や「ボア」
寒くなってくる秋や冬に使うのであれば保温性の高いおくるみがいいでしょう。フリースやボアなどはやわらかく暖かいので、赤ちゃんもゆったりと眠ることができます。暖かいおくるみは、冬のお出かけにも便利で、手足の冷えなども防いでくれますよ。
ただし、防寒性があるものは温まりすぎることもありますので、赤ちゃんの様子を見ながら使うように心がけてください。
使いやすい形状タイプを選ぶ
おくるみは正方形や長方形などのシンプルな一枚布から、頭を保護してくれるフード付き、赤ちゃんをしっかり固定できるボタン付きまでさまざまな形があります。
一枚布タイプ|新生児期を過ぎても多用途に使える
形に迷ったら、まずは汎用性の高い一枚布タイプのおくるみがおすすめ。正方形や長方形など一枚布タイプのおくるみは、おくるみとして使うだけでなく、布団替わりやタオル、日よけなどさまざまな用途に活用できて便利です。
また巻き方もいろいろとあり、「おひな巻き」や「半ぐるみ巻き」といった巻き方もできます。
フード付きタイプ|赤ちゃんの頭を守る
フード付きタイプは、赤ちゃんの頭を寒さや刺激などから守ることができます。冬場のお出かけなどにもピッタリ。
また、プレゼントにも人気のあるかたちで、動物の耳がついたものなどかわいいデザインが多いのも魅力! 吸水性のある素材であれば、沐浴後のバスタオルとしても使えます。
手足カバー付きタイプ|赤ちゃんが動いてもはだけにくい
手足カバーつきタイプは、名前のとおり手や足、もしくはその両方のカバーがついたタイプです。手足をしっかりとカバーしてくれるので、はだけにくいのがメリットです。
とくに冬など寒い時期は手足が冷える心配がないので、赤ちゃんが風に当たることも少ないでしょう。また、このタイプも見た目がかわいいデザインが多いです。
ボタン付き|ズレにくく着脱も簡単
面ファスナー(マジックテープなど)やボタンがついているおくるみは、着脱のしやすさとズレにくさが魅力です。赤ちゃんを包んで、簡単に固定することができます。
赤ちゃんがたとえ動いてしまっても、布が緩むことが少ないので使いやすいでしょう。
サイズは赤ちゃんの身長にあわせて
おくるみは赤ちゃんの大きさに合ったサイズを選ぶことも大切です。赤ちゃんの大きさに対しておくるみが大きすぎると、包みにくくなってしまいます。逆に小さすぎるものは、赤ちゃんをしっかり包めません。
0~2カ月の赤ちゃんの身長は50~55cm、生後4カ月で50~60cmとされています。赤ちゃんが成長して、少し大きくなっても使いやすいのは1辺が100cm程度のもの。さらに肌掛けやバスタオルとして、多用途に使いたい場合は1辺120cmの大判サイズもおすすめです。
「おくるみセット」なら洗い替えに便利
おくるみのなかには、2枚セットや3枚セットなどのセット商品があります。複数枚あれば、汚してしまったときの洗い替えにも便利です。1枚ずつ買うよりも値段が安いこともあるので、コスパ重視な方も要チェック。
ほかに、おくるみだけでなくスタイなどとセットになった商品も。出産のお祝いにプレゼントとしても人気です。
おくるみのおすすめ16選 先輩ママの口コミも! 出産祝いに人気のブランド多数
ここからは、人気のおくるみを紹介! かわいい&おしゃれで使いやすいおくるみを厳選しました。
おくるみは通年使えるものが多いですが、赤ちゃんが生まれた季節に合わせて選ぶとより快適です。通年使いたい人はコットン素材を。秋冬用ならもこもこであったかいボア素材、春夏用なら通気性がよくムレないガーゼ素材を選ぶのがおすすめです。
先輩ママのリアルな口コミも掲載しているので、これから赤ちゃんを迎えるプレママさんはもちろん、出産祝いとして探している方も要チェックです!
抱っこのしやすさで選ぶならコレ!
出産祝いに友人からこちらのたまごマットおくるみCLOUDをいただきました。赤ちゃんの背中にくる部分がクッションになっており、背中スイッチを発動せずに寝かしつけができるすぐれものです!
当時、新生児の抱っこにまだ慣れていなかった夫も、このおくるみを使うと安定するから抱っこしやすい! とよろこんで使っていました。(Hさん/1歳女の子)
赤ちゃんが落ち着く姿勢に自然にサポート
オーストラリア発の人気ブランド「スワドルアップ」。赤ちゃんを締め付けることなく、手足までしっかりカバーするおくるみです。
赤ちゃんがママのお腹の中でとっていた姿勢にすることで、赤ちゃんが眠りやすい姿勢を自然にサポート。通気性にすぐれた素材でオールシーズン使えます。
モロー反射でびっくりしてしまう赤ちゃんや、手足を動かしながら眠りたい赤ちゃんにおすすめです。
秋冬などの寒い季節にもあたたかい
赤ちゃんが両手足を伸ばすと星の形になるキュートなおくるみです。おくるみはとても便利なものですが、慣れるまでは上手にくるめずに何度もやりなおすことになったり、赤ちゃんが動いてすぐにゆるんでしまったりすることもあります。
この星形おくるみは誰でも簡単にくるむことができ、そのままベビーカーなどに乗せてお出かけすることも可能。赤ちゃんも自由に手足を動かすことができます。
フリース素材なので寒い季節に使いますが、通年使いたいならコットン素材バージョンもあります。
赤ちゃんを穏やかな眠りに誘う上質な肌触り
大人っぽい柄がお洒落で可愛くて、インスタではお洒落ママがこぞって持っているブランド! くるみ(スワドル)としてはもちろん、ブランケットや授乳ケープ、お出かけ時のベビーカーの日除けとして年中活躍するスワドルです。
肌触りがいいのが特徴で、吸水速乾性にすぐれているのでいつでも衛生的。洗濯機や乾燥機の使用もOKで、お手入れも簡単です。ふわふわの素材で、お昼寝ブランケットとしても活躍しますよ。大きめサイズのブランケットを選んで、幼児期まで使用するのもおすすめです。
ギフトにも! ふわふわな肌触りが好きな方へ
日本のタオル生産地帯である今治の、今治タオルの3重ガーゼのおくるみです。通気性や保温性もちょうどよく、シンプルなデザインなので男の子も女の子も長く使用できるでしょう。
また、おくるみのほかにも、ブランケットやタオルとしても一年中使うことができます。有名な今治ブランドなので、出産祝いなどのプレゼントにもおすすめです。
肌触りのいいコットン素材で洗濯機丸洗いもOK
出産祝いにもぴったりの、肌触りのよいおくるみです。生まれたばかりのころはおくるみとして使えるほか、オムツ替えのときや授乳時の敷き物、お風呂あがりのバスタオルなどにも使えます。
コットンメインの生地は、洗えば洗うほど風合いがよくなります。丈夫なので繰り返し洗濯しても傷みにくく、長く使えるおくるみを探している人はぜひチェックしてみて。
デザインは全部で6種類。いずれもパステルカラーでかわいいです。
敷き布団としても使える2wayタイプ
寝かしつけたあとそのまま敷き布団として使える2wayタイプのおくるみです。
赤ちゃんは、せっかく寝かしつけても、ベッドでおくるみを外した瞬間起きてしまうことも少なくありません。しかし、このおくるみなら寝かしつけたときと同じ状態でベッドに置くことができ、赤ちゃんの眠りを妨げないため、両親も赤ちゃんもストレスが少なくて済みます。
しっかり包めて寝ている間もはだけない
子どもがよくモロー反射で起きて悩んでいるときにこちらを見つけました。1枚布のおくるみを使用していたときは、動きが激しくなるにつれていつの間にか抜け出していたのですが、スワドルミーならしっかりくるめるので巻き直しは不要!
よく伸びる素材で、締め付け感もちょうどよく我が家では重宝しました。(Nさん/2歳女の子)
可愛いくま耳付きで装着も簡単!
もこもこ素材で肌に優しい、かわいいくま耳付きのおくるみです。後ろにはくまのしっぽも。暖かいので防寒用として秋冬生まれの赤ちゃんに使うのにピッタリでしょう。
さらに洗濯機で丸洗いOK。マジックテープ式で、着脱もとっても簡単です。カラーもピンク、グレー、ホワイト、ブルー、シナモンと豊富に揃っています。
大きめサイズ×気持ちいい肌触りでずっと快適!
子どもが生まれてなかなか眠らなかったので、産婦人科で紹介されていたお雛巻きをしたいと思い、少し大きめのおくるみを探していました。
産婦人科でも使っていたため安心感もあり購入しましたが、思っていた以上に使いやすい! お雛巻きをするときのおくるみとしてはもちろん、春夏などの時期、少しはおらせてあげたいなと思ったときにももってこい。買ってよかったおくるみNo1です。(Kさん/1歳女の子)
「おくるみ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする おくるみの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのおくるみの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
おくるみの基本の巻き方は?
ここでは一枚布のおくるみの巻き方をイラストで紹介します。

出典:マイナビおすすめナビ
【手順1】おくるみをひし形になるように置き、ひし形の上部を折り返して赤ちゃんの頭を置く部分を作ります
【手順2】折った部分と赤ちゃんの肩の位置を合わせて赤ちゃんをそっと置き、赤ちゃんの右腕を胸の上に持っていき、右側の布で赤ちゃんを巻きます。
【手順3】下側の布を赤ちゃんの左肩に持っていき、先端部を首元の布に入れこみます。
【手順4】最後に、赤ちゃんの左腕を胸に置き、左側の布で巻いて完成です。赤ちゃんが自由に足を動かせるように、少しゆとりを持たせるのがポイントです。
おくるみに関するQ&A 初心者でも簡単な巻き方は?
おくるみを使うメリットは?
おくるみで赤ちゃんを包むメリットは、赤ちゃんを寝かしつけたり、あやしたりしやすくなったりすることです。おくるみで包むことで、赤ちゃんがお母さんのおなかのなかにいたときの状態に近づけられるといわれています。
パイル地など吸水性の高いおくるみであれば、バスタオルとして利用できる点もポイント。おくるみは赤ちゃんをゆったり包みこめる大判サイズのものが多く、肌触りがよいのでお風呂上りの赤ちゃんをやさしく拭くのにも重宝します。
授乳ケープとして使えるものもあるので、1枚持っておくとマルチに使えて便利です。
おくるみは何枚用意しておくといい?
赤ちゃんはたくさん汗をかきます。おくるみは洗い替え用に2枚は持っておくといいでしょう。ただし出産祝いでもらうことも多いアイテムなので、出産前にまずは1枚用意しておいて、2枚目以降は産後、様子を見ながら追加するようにすると、不要になってしまうこともありません。
空調で屋外と室内の温度変化が激しい季節は、屋内外で使い分けられるよう、素材や厚みの違うタイプを複数用意しておくと便利です。
ベビー用品の達人からアドバイス
まず第一に、おくるみの素材を考えましょう。形は意外とどんなものでも使えます。ガーゼタイプかコットンタイプが主流ですが、赤ちゃんは体温調節が非常に難しいので、素材の違うおくるみを複数枚買い揃えておいて、状況に応じて使い分けるようにしましょう。
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出産準備におくるみを用意して赤ちゃんを迎えよう
この記事では、赤ちゃんがいるご家庭やこれから赤ちゃんが生まれるというご家庭にぜひチェックしていただきたいアイテム「おくるみ」について紹介しました。
おくるみは赤ちゃんを保護するためだけでなく、赤ちゃんをあやすために使ったり、一般的なタオルの用途で使ったりとさまざまな使い方ができる便利なアイテムです。ぜひ出産前から準備して、赤ちゃんを迎えるようにしましょう。
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神奈川県在住の主婦ライター。複数の雑誌媒体やWEB媒体にて記者を担当。 40歳にして世界一可愛い娘(当社比)が生まれたことで親バカが炸裂。ベビー用品や子ども用品を手当たり次第に調査してレンタルor購入するうちに、すっかりハマってしまって今にいたる。