キッズ携帯の選び方
それでは、キッズ携帯を選ぶ際の注意点やポイントを順序立てて見ていきましょう。
【1】携帯・スマホの機種タイプを選ぶ
続いてはガラケータイプ(フィーチャーフォン)か、スマートフォンタイプか選択しましょう。
▼ガラケータイプ(フィーチャーフォン)の場合
ガラケーの大きなメリットは、「価格の安さ」と「制限のかけやすさ」です。
ガラケーであるため、機種の代金自体も低価格。通信維持費も高くないため、月々の料金もスマホと比べると安いです。さらに、ガラケーの機能は電話・メールが主体となるため、スマホほど機能が充実していません。そのため、フィルタリング機能などに制限がかけやすいです。そのほか、防犯ブザーが付いたモデルやGPS機能なども使用できるモデルが多いです。
しかし、ガラケーであるため不便さもあります。例えば、LINEが使用できない、ネット検索ができない・しにくい、といった部分もデメリット。ガラケーは最低限の機能だけで十分という方におすすめという方にぴったりです。
▼スマートフォンタイプの場合
スマートフォンタイプの場合、「キッズ」と謳ってはいますが、基本的に大人のスマホと同じです。もちろん、防犯ブザー機能やGPS機能、防水・防塵など、キッズスマホとしての特徴はありますが、アプリをインストールすれば使えてしまうため、別でフィルタリング設定などが必要になります。通信維持費なども月3000〜4000円かかることもあります。
しかし、やはりスマホのため、圧倒的に便利。LINEが使えることはもちろん、学習用の無料アプリを落とせば知育にも使用できます。しっかりとした管理のもと、キッズスマホが使えるのであれば、デジタルを身近に感じて成長することができます。
【2】3大キャリアと格安SIMの違いを確認する
そもそも、キッズ携帯&スマホを契約する場合、通常のスマートフォン契約と同様に大手3大キャリアと格安キャリア(サブブランドやMVNOなど)を選ぶ必要があります。
大まかな違いを解説すると、3大キャリアはキッズ携帯&スマホのプラン・機種が存在し、店舗サポートのもと、選んでいく、一番簡単でスムーズな契約の運びとなります。
対して、サブブランドやMVNOは、ほとんどの場合、機種は販売されていないため、ECサイトで機種を購入し、その後、格安会社とキッズ用プランのsim契約を行うことになります。しかし、キッズ用プランがない会社もあるため注意が必要です。
下記では、3大キャリア、格安会社のそれぞれのプランや特徴を解説していますので、ぜひ確認してください。
▼大手3大キャリアの特徴や料金の比較
大手キャリアである、docomo・au・softbankは、キッズ携帯・スマホのプランを下記のように展開しています。それぞれに特徴や料金の違いがありますので解説いたします。
ーーー【 docomo 】ーーー
ドコモの場合、キッズ携帯のブランは「キッズケータイプラン(Xi)」を展開しています。
年齢は12歳以下で、料金は月々550円。しかし、キッズ携帯のプランを単体で申し込むことはできず、大人用の他のプランを併用させる必要があります。つまり、親子、もしくは兄弟などの家族が一般プランを契約する必要があります。
<展開している機種>
・キッズケータイ SH-03M SHARP
・らくらくスマートフォン F-42A
・らくらくホン F-01M
ーーー【 au 】ーーー
auの場合、キッズ携帯用に「ジュニアケータイプランN」を展開。
対象は小学生以下で、月々550円(税込)。しかし、低価格の550円は2年契約となり、自動更新。2年契約でない場合は、月々737円(税込)となりますので注意が必要です。
<展開している機種>
・mamorino5 KYOCERA
・mamorino4 ZTE Corporation
・GRATINA KYF39 KYOCERA
・INFOBAR xv au Design project
・かんたんケータイ KYF38 KYOCERA
・MARVERA KYF35 KYOCERA
ーーー【 softbank 】ーーー
ソフトバンクの場合、キッズ携帯のプランは「みまもりケータイ/キッズフォン」プランを展開しています。
基本料金は月々539円(税込)。さらに、有害サイトや有料コンテンツのブロック機能などもあるため、iPhoneやAndoroidのスマホを「ジュニアスマホ」として使えるメリットもあります。
しかし、家族割プランなどに申し込まないと、家族間でも5分以上の通話が22円/30秒かかってしまうので注意が必要です。
<展開している機種>
・キッズフォン2 セイコーソリューションズ
・キッズフォン ZTEコーポレーション
・みまもりケータイ4 セイコーソリューションズ

Photo by マイナビおすすめナビ
▼格安会社のキッズプランの特徴や料金の比較
続いては、格安sim会社のそれぞれの特徴を見ていきましょう。
ーーー【 ワイモバイル 】ーーー
ワイモバイルには、キッズ専用のスマホやプランはありません。しかし、キッズが安全にスマホを使用できるよう、下記のような専用サービスを展開しています。
さらに、ワイモバイルはソフトバンクグループでもあるため、ソフトバンクのスマホを使用していると、家族割なども利用できます。
<利用できるサービス>
・不明なサイトへのログインを防ぐ「フィルタリング機能」
・位置情報を確認できる「居場所の履歴機能」
など
ーーー【 トーンモバイル 】ーーー
トーンモバイルは、最近誕生した小学生向けの格安SIMサービス。 通常のスマホも使用できますが、特に目立つのは「TONE e20」のスマホ機種を購入するプラン。キッズ携帯専用として各サービスを利用でき、月額1,100円ほど。見た目もキッズスマホではなく、普通のスマホに見えるため、小学校高学年になっても使用できます。
<利用できるサービス>
・みまもり機能
・フィルタリング機能
など
ーーー【 LINEモバイル 】ーーー
LINEモバイルは、ワイモバイルと同様、キッズスマホやプランを展開していませんが、下記のサービスを展開しています。さらに月額660円からの料金プランがあり、キッズ用にぴったりです。
<利用できるサービス>
・フィルタリングオプション「i-フィルター」
など
ーーー【 mineo 】ーーー
mineoには、キッズ専用にフィルタリング機能やセキュリティー対策がされた、11個のアプリがセットになった「ジュニアセット」プランが用意。さらに見守り機能や、学習用に英単語などを調べられるアプリも入っています。基本料770円+ジュニアセット220円の月額990円。低価格で安心して利用できるプランです。
<利用できるサービス>
・ジュニアパック(スマモリ、スマートフォンセキュリティ、Filii Lite、えいご上手、スマートステラ、ジーニアス英和辞典MX第2版 (大修館書店)、ジーニアス和英辞典MX第2版 (大修館書店)、明鏡国語辞典MX第二版 (大修館書店)、超便利ツールズ、超ブルーライト削減、TAP10)
ーーー【 楽天モバイル 】ーーー
楽天モバイルでは、キッズスマホ・プランは展開されていません。しかし、mineoと同様にキッズ専用の「あんしんコントロール by i-フィルター」サービスが展開されています。
例えば、不明のサイトへのアクセスができないフィルタリング機能や利用時間を設定できる時間制限なども充実しています。さらに、支払い金額は楽天ポイントが貯まったり使えたりするため、その点でも便利です。
<利用できるサービス>
・あんしんコントロール by i-フィルター(フィルタリング機能、みまもり機能、利用時間制限など)

Photo by マイナビおすすめナビ
【3】チェックしておきたい安全機能
キッズ用のスマホやガラケーを契約する際、しっかり確認しておきたいのが「フィルタリング機能」です。各社で呼び名は変わるものの、不適切なサイトへのアクセスを制限できる機能は揃っていますので、確認してみましょう。
また、塾や習いごとなど、学校以外にも子どもだけで移動する場面で安心なのが、「GPS機能」や「防犯ブザー機能」です。子どもに対する犯罪も多いため、今子どもがどこにいるか分かったり、また子どもが自分の身を守れるようにできる機能も確認しておきたいポイントです。
さらにもう一点、あった方がいい機能は耐久性や防水性です。子どもは、テンションが上がって激しく動き回ったり、ついつい携帯を落としてしまったりすることがあります。大人にも起こりうることですが、とくに子どもは頻繁にアクシデントを起こしがち。ですから、耐久性や防水性により注目したほうがいいでしょう。
契約までの流れを確認しよう
3大キャリアと格安sim会社(サブブランドやMVNOなど)の契約の大きな違いは、店舗スタッフのサポートがあるかどうかです。
基本的に3大キャリアの場合は、店舗スタッフが契約から商品の受け渡しまで全て行ってくれるため、迷いや安心感が大きいです。しかしその分、契約料や機種代金などは少々高くなってしまいます。
一方、格安sim会社の場合、申し込みや携帯・スマホの受け渡しは全てオンライン上で、自分で行わなければいけません。そのため、わからないことなどは自分で調べたり、サポートセンターへメッセージや質問を送る必要があります。しかし、全て自分で行う分、全体料金が割安になるというメリットがあります。
それぞれの違いをしっかり把握することで、余計な料金を支払ったりする必要がないため、ここでしっかり契約する際の流れを見ていきましょう。
<3大キャリアで契約する場合>
(1)店舗に行く
↓
(2)スタッフの案内に従い購入
↓
(3)商品を受け取る
docomoのみ、オンラインでも契約ができるサービスがあります。これは、格安simの流れとほとんど同じとなっています。流れは下記をご覧ください。
(1)dアカウントの準備をする
↓
(2)公式サイトで料金プランや端末を選択
↓
(3)お客様情報を入力する
↓
(4)注文完了
↓
(5)商品を受け取り、使用開始
<格安sim会社の契約までの流れ>
(1)キッズ携帯・スマホをECサイトなどで購入・準備する
↓
(2)公式サイトで料金プランを選択する
↓
(3)お客様情報を入力する
↓
(4)注文完了
↓
(5)後日、simカードが届き、機種に入れて利用開始
キッズ携帯おすすめ4選【スマートフォン】
子どもであっても多機能な携帯を使わせてあげたい反面、SNSやインターネットを通じた犯罪も不安なところ。そこで検討したいのが高機能のキッズ携帯やジュニアスマホです。
ここからは、子どもにも安心して使わせることができるスマートフォンタイプのキッズ携帯のおすすめを4つ紹介します。
TONE MOBILE(トーンモバイル)『TONE e20』
京セラ『mamorino5』
ITライター
防犯機能が充実しているのが京セラ『mamorino5』。セコムへの通報機能を利用するには事前に別途有料サービスへの加入が必要ですが、ひとりですごす時間の長いお子さんが使う場合などには安心感が大きいですね。文字の字形を参考書などで使われているものに合わせるなど、細部まで配慮されています。
SHARP(シャープ)『キッズケータイ(SH-03M)』
SEIKO(セイコー)『キッズフォン2』
キッズ携帯おすすめ3選【フィーチャーフォン】
まだまだうちの子にはスマホは早い、でも子どもがどこにいるかは確認しておきたいと思ってる方にはフィーチャーフォンが便利です。
塾の送り迎えのタイミングを知るために充分な連絡機能や、家族誰でも使うことができるフィーチャーフォンのおすすめ3商品を紹介します。
文字が大きいので目にもやさしい
頑丈さがポイントのフィーチャーフォン。「うちの子は、ついついものを落としがちだからすぐ壊れないか心配」という方も、子どもに安心して持たせることができるでしょう。
文字の見やすさにこだわった携帯で、文字が大きい点も魅力です。子どものうちから、あまり小さな文字で目を酷使させたくないと考えているなら、その不安を軽減してくれます。
ITライター
富士通『arrows ケータイ(F-03L)』はキッズ専用の端末というわけではありませんが、シンプルなフィーチャーフォンなので、お子さんにも比較的使いやすいと思います。通話機能を使うことが多い場合には、検討してみるとよいのではないでしょうか。
SEIKO(セイコー)『みまもりケータイ4(601SI)』
老若男女使いやすいので家族で使い回しも可能
豊富なカラーバリエーションで、幅広い世代に対応した機種。老若男女誰でも使えるので、塾がある日は子ども、病院通いがある日はおじいちゃんやおばあちゃん、というように家族で使い回すこともできます。
防水対応で耐衝撃なので、あらゆる場面で使いやすいこともポイント。また、スピーカー機能の通話も可能なので、携帯電話を手に持てない場面でも使えます。
「キッズ携帯」のおすすめ商品の比較一覧表
【Q&A】キッズ携帯に関するよくある質問
キッズ携帯でラインは使える?

キッズ携帯でラインは使えません。キッズ携帯はアプリをインストールして拡張する機能が備わっていません。各キッズ携帯に入っている、オリジナルの連絡ツールを使うことになるでしょう。
キッズ携帯の月額料金はいくら?

大体、毎月1500円から2000円くらいでしょう。機種代は別になります。また家族と同じキャリア会社のものにすると、通話料無料などになり、月額料金が変動する場合があります。
安心・安全のために通学の防犯ブザーもチェック
安全でお得なキッズ携帯を選ぼう
本記事では、キッズ携帯・スマホについて、各キャリアの特徴や料金比較、また、スマホ・ガラケーの違いに付いても解説いたしましたが、いかがでしたか。
GPS機能や防水・防塵耐性といった機能だけでなく、ガラケーではLINEが使えないといった使い勝手の部分にも焦点を当て、キャリアや機種を選んでみてください。
基本的に、キッズ携帯だから料金は安く済ませたい、という思いもあると思いますが、一番考えるべきなのは、キッズ携帯・スマホがいかに子供・親御さんの安心につながるか、そして子供の成長に繋げられるかです。ぜひ本記事を参考に、子供の安全・安心・成長に繋がるキッズ携帯を選んでみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
IT分野を中心に、スマホ、PC、ガジェットなどのアイテムレビューや、企業DXの取材、業界・技術関連の解説記事などを手がける。 noteでは、趣味で集めているプログラミングロボットの話題なども発信。テレワーク×メタバースの可能性を考えるWEBマガジン『Zat's VR』運営。株式会社ウレルブン代表。