学童用反射テープのメリット
学童用反射テープは、夜道や雨天など視界が悪いときでも、運転中のドライバーに子どもの存在を知らせられるアイテムです。使用するメリットや、活用シーンについて解説します。
走行車に子どもの存在をアピールできる
子どもの持ちものに学童用反射テープをつけておくと、車のライトなどを反射して、明るく光ります。反射テープをつけていないときよりも、車のドライバーから2倍以上手前で見つけられるといわれています。
学童クラブや習いごと、塾などの帰り道、季節によってはすっかり暗くなってしまうことがあります。そんなときに学童用反射テープをつけておくと、道路側の車のドライバーや自転車から、子どもの存在を早く気づかせやすくなります。
災害時の避難にも役立ちます
学童用反射テープは、夜間以外にも事故や防犯対策として使用できます。たとえば、雨天時は車のドライバーの視界も悪くなります。そのときも、学童用反射テープがあれば、子どもの存在をアピールできるでしょう。
また、災害時に避難する場合夜間や停電で、まわりが暗くなっていることがあります。災害時でも、子どもの存在をまわりにアピールでき、迅速かつ正確な避難につながります。
学童用反射テープの選び方
保育士・武田優希さんに取材をして、学童用反射テープの選び方のポイントを教えていただきました。タイプや色をよくチェックすることが大切です。ぜひ学童用反射テープ選びの参考にしてください。
反射テープの種類から選ぶ
学童用反射テープは、反射輝度が高くなるとテープもかたくなる特徴があります。反射テープを貼る場所に応じたタイプを選びましょう。
普通反射タイプ
普通反射タイプは、柔軟性の高いテープです。一般的な粘着テープのように好きな大きさに切って貼りやすくなっています。また、すべてのタイプのなかで粘着性がもっとも高いため、一度貼るとはがれにくくなっています。
テープ幅の広いものなら、好きな形に切って貼ることも可能です。ただし、3つのタイプのうち反射輝度はもっとも低いため、真っ暗な夜道での使用にはあまり向いていません。
高輝度反射タイプ
高輝度反射タイプは、つぶつぶのカプセル構造になっている学童用反射テープの素材です。普通反射シートの約3倍の輝度があり、夜道での使用にも向いています。また、追突防止の表示や鉄道関連施設などでも使用されています。
カプセル構造になっているので、普通反射タイプよりも柔軟性はなく、90°以上は曲げられません。平面状の部分や持ちものに貼るようにしましょう。
超高輝度反射タイプ
超高輝度反射タイプは、3つのタイプのなかでもっとも輝度の高い反射テープの素材です。高輝度反射シートの約3倍の輝度があります。
輝度のほか、広角性にもすぐれているため、より多くのドライバーや自転車に子どもの存在をアピールできます。夜道や、交通量の多い道を通る機会が多いときに選択肢に入ります。ただし、230R(半径)以下のやわらかい素材には貼りつけできません。平面上、かつかたい素材に貼りつけるようにしましょう。
明るい色のものを選ぶ
夜間は、青や黒、茶色などの暗めの色は視界から見えにくくなります。逆に夜間目立つ色は、白やピンク、黄色などの明るい色です。学童用反射テープも明るめの色のものを選ぶと、夜間の車のドライバーからの視認性がより高くなります。
子どもの交通事故は、登校時よりも下校時、さらに日が落ちはじめ学童クラブや習いごとなどの帰り道にもなる16~18時がもっとも高くなっています。暗い道での交通事故を防ぐために、明るい色のものを選びましょう。
撥水や防水素材なら反射性が長持ち
学童用反射テープは、長い時間貼りつけておくとだんだん粘着力が落ちてきます。とくに、テープの輝度が高ければ高いほど柔軟性と粘着力が落ちてしまいます。貼った学童用反射テープを長持ちさせたいなら、撥水や防水加工がほどこされているかもチェックしましょう。
撥水や防水のものなら、水や汚れをはじくためテープの劣化も防げます。また、水や汚れがついてもふき取るだけできれいにできるのもメリットです。
サイズで選ぶ
学童用反射テープは、いろいろな場所に貼りつけができます。実際に貼りつける場所に合わせたサイズかどうかもチェックしておきましょう。
たとえば、シールやステッカータイプのものなら、できるだけ大きめのもののほうがアピールしやすいですが、より高い場所に貼ったほうがドライバーの視認性は高くなります。テープタイプなら、テープの幅などをチェックしておきましょう。
保育士からのアドバイス
冬の時期はとくに、下校時間でも日暮れどきで薄暗くなる地域も多いのではないでしょうか。
反射テープには好きな長さでカットできるテープタイプのほかにシールタイプもありますが、完全に日が沈んでないときでも視認性をより高めるためにテープタイプのものをおすすめします。テープタイプは反射面積が広いぶん光が当たりやすいので、夜間だけでなく雨天時で視界が悪い時にも活躍しますよ。
学童用反射テープおすすめ11選 子どものランドセルや持ち物に貼れる
保育士・武田優希さんと編集部で学童用反射テープのおすすめ商品を選びました。ぜひ子どもの帰り道をサポートするアイテム選びに役立ててください。
かわいいデザインで存在をアピール
車のライトなどが当たるとぴかっと光って存在をアピールする、ステッカー型の反射シールです。かわいいイラストと「ここにいるよ」の文字とともに、子どもの存在を車や自転車にアピールします。
シールのため、ドライバーの目線に入りやすい高い位置にも貼りやすいのが特徴。バッグやランドセルのほか、帽子やヘルメットにもつけやすいです。

習い事などで夜間に外出する機会が多いなら、日東エルマテリアル『高輝度プリズム反射テープ』がおすすめです。
明るい色がそろった高輝度反射タイプ
カプセル状の高輝度反射タイプのシートを採用した反射テープです。2cm幅、5m巻のテープのため、使用する長さにカットして貼ります。テープタイプなので、レインコートなど厚みがあって外周に貼りたい素材にも向いています。
ホワイト、レモンイエロー、オレンジなど、夜間でも視認性の高いカラーがそろっています。

テープが柔らかく使い勝手がいいものをお求めの方には、3M『反射テープ スタンダード』がぴったり。
柔軟性が高く使いやすい
3Mの普通反射タイプのテープです。プリズム高輝度シリーズよりも輝度は落ちますが、その分素材の柔軟性が高いのが魅力。テープタイプのため好きな長さに切って、いろいろな部分に貼りつけやすくなっています。自転車のヘルメットやハンドル部分など、ぐるりと一周貼りたいところにも便利です。
雨に濡れても反射性が落ちないのも魅力です。
シールで気軽につけられる
星やハートの形にあらかじめ切り取られている、シールタイプの学童用反射テープです。シールからはくり紙をはがして、帽子や持ちものなど好きな場所に貼れます。また、ただ貼るだけでなくあて布をしてアイロンをかけると、よりシールの粘着力がアップします。
星、ハートともに6枚ずつ入っているので、いろいろなものにつけたいときにも便利です。
おしゃれでかわいい! キーホルダータイプ
ヨーロッパ規格(EN:EuropeanNorm)の安全基準をクリアした交通安全グッズ。キーホルダーのリフレクターなので、ランドセルやバッグに取り付けて夕方の暗くなる時間帯に、ドライバーに自分の存在を知らせることができます。テープを貼ることができない場合に便利に使えますよ。
ムーミンのキャラクターでおしゃれなデザインのキーホルダー。黒と赤があります。
「学童反射テープ」のおすすめ商品の比較一覧表
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子どもを事故から守る安全グッズを上手に使おう
保育士・武田優希さんと編集部で学童用反射テープの選び方とおすすめ10商品を紹介しました。学童用反射テープは、一般的なテープのように使えるものもあれば、シールやステッカーになっているものもあります。輝度や貼りつける場所に応じたものを選びましょう。
学童用反射テープがあれば、より早い時期にドライバーや自転車に子どもの存在をアピールできます。防犯や災害時にも役に立つため、ひとりで帰宅することの多い子どもにぜひ取り入れてみましょう。
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施設保育士として、被虐待児や発達障害児を含む0〜18歳の幅広い年齢の子どもと多く関わる。またその保護者へ、育児相談だけではない実践的な養育支援を含む生活基盤確立のためのあらゆる支援を行い、後に社会福祉士を取得。 全国転勤族で、帯同に伴う転職で企業主導型保育園や小規模保育園での勤務経験もあり。 保育士人材紹介会社のコラムを執筆担当中。 また転勤族の妻向けのブログを運営し、育児情報を中心に赴任地の様子を発信している。三児の母。