割り箸の選び方 木の種類が違う! 日本製や中国製も!
まずは割り箸の選び方をチェックしていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】材質
【2】形状
【3】漂白剤や防カビ剤不使用がおすすめ
【4】デザイン
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきますので自分の使い方にぴったりの割り箸を選ぶために参考にしてみてくださいね。
【1】シーンによってふさわしい材質は異なる 白樺、竹、ヒノキ、杉など
一見どれも同じように見える割り箸ですが、使われている木材にはさまざまなものがあります。また、材質によってふさわしい場面は異なるので購入前によくチェックしたいところ。それぞれの特徴についてご紹介していきます。
日常使いに向くコスパが高い「白樺」
白樺素材のものははコスパが高く、よく見かけるスタンダードな割り箸です。よく割り箸を使う方や、カジュアルな場で使うことを目的に探している方にはこちらがぴったり。
腰が強いため折れにくく、香りもほとんどないため料理の味わいを邪魔しないのもすぐれたポイント。とくにお祝いやおもてなしを目的とせずに使う場合は、白樺素材の割り箸を選ぶとよいでしょう。
油の多い料理にぴったりの「竹素材」
竹素材は油をはじくので、油の多い天ぷらや中華料理の取り分けの際にも清潔さを保って使うことができます。さらに煤竹(すすたけ)を使用しているものなら、虫やカビ対策もできるのでより衛生的。もちろん食事用としても使えます。
ただ、煤竹素材のものは酸っぱいにおいを感じる場合があるので、風味が繊細な料理の場合は避けましょう。
お祝いの場にふさわしい「ヒノキ」
ヒノキは高級素材のため、手触りがなめらかなのが特徴です。強度も高いため、ささくれが出たり変なところで割れてしまうこともほとんどありません。このため、おもてなしの場やお祝いの場などのあらたまったシーンに向いています。
また、虫やカビ対策もできるため、衛生面にもすぐれているのがポイント。ただ、ヒノキの香りが料理によっては合わない場合もあるので注意しましょう。
特別なおもてなしの日にぴったりな高級素材「杉」
割り箸素材のなかでもとくに高級とされるのが杉素材のものです。その理由は、美しい木目と割ったときにきれいに裂けること。独特の上品な香りもポイントです。
おもてなしの心をじゅうぶんに伝えたいときにはこちらの素材がぴったり。ただ、ヒノキと同じように料理によっては合わないことがあるので、料理メニューに注意しましょう。
【2】使うシーンに合わせて形状を選ぶ
割り箸には形もさまざまなものがあり、シーンによって使うべきものが異なります。それぞれの特徴を押さえておきましょう。
カジュアルに使える「元禄型」や「小判型」
元禄型は、お箸がきれいに割れるように中央にV字の溝がついているタイプ。小判型は、割り箸の四隅の面や角を削って使いやすくしたものです。上部から見たときに長方形ではなく小判のような形に見えることからこのように名付けられています。
元禄型・小判型ともよく見かけるスタンダードな形なので、手に入りやすい割り箸です。おもてなしやお祝いのような場でなければ幅広く使えます。
木目の美しさを堪能できる「天削型」
割り箸の上部が斜めにカットされているのが天削(てんそげ)型。片方のみが細く削られているので、どちらが食べる側か一目でわかるのが特徴です。また、カットされた部分から木目の美しさを楽しめるのも、このタイプの割り箸の魅力。
高級な形として扱われているので、おもてなしなどの大切なシーンにも使えます。種類が多いのでさまざまな素材から選べます。
お祝いの場にぴったりな特別感を出せる「卵中型」
卵中(らんちゅう)型とは、中央が太く両端が細く削られているタイプ。はじめから割れており、中央に帯が付いていることが多く見た目にも特別感があります。軽くて丸みがあるため扱いもらくです。
割り箸のなかでもとくに高級とされることが多いため、お祝いごとのときに使うのにもぴったり。割る必要がないためささくれがでないのも特徴です。
和食に合う「利休型」
利休型は、中央が太く両端が細く加工されているタイプです。卵中型との違いは2本のお箸の真ん中がくっついていること。千利休が考案したと伝えられています。
材質によって、カジュアルな場面からおもてなしまで幅広く使われています。
お正月や婚礼の場で使いたい縁起のいい「丸型」
「祝箸(いわいばし)」とも呼ばれることのある丸型。このタイプははじめから割れており、中央が太く両端が細い俵形をしているのが特徴です。断面も丸型のため全体的に角の取れた形をしています。
家庭円満や食べ物に不自由をしないことなどの願いが込められているため、お正月やお祝いの場にぴったり。とても縁起のいいお箸です。
【3】漂白剤や防カビ剤不使用のものがおすすめ
日常使いする場合や小さな子どもが使う場合には、割り箸に使われている添加物も気にしたいところ。外国産の材料を使った割り箸のなかには、漂白剤や防カビ剤が残留していることがあります。
こういったものを避けるには、添加物を使用していないことが明記されているものを選ぶか、国産の木材を使用しているものにこだわって選ぶようにしましょう。
【4】おもてなしに使うなら包装のデザインも重視して
大切なおもてなしの場では、箸袋や帯のデザインも気にして選んでみましょう。おしゃれなものを選べばテーブルの雰囲気をより高めてくれますよ。
お祝いの場なら、金文字が印刷されているものや水引がついたものもおすすめです。
日本箸教育講師からのアドバイス
ふだん使いからおもてなしまでシーンに合わせて
端材の有効活用としてつくられはじめた割り箸は、モノを大切にする日本人の「もったいない」精神が生み出した日本文化。飲食店、パーティーやイベント、お弁当を食べるときなど食のさまざまなシーンで用いられています。
ひとくちに割り箸といっても、シンプルでコスパの高いものからデザイン性にすぐれた特別感のあるものまで、幅広いラインナップがあります。素材ごとの特徴や形状を知り、使うシーンに応じて選ぶことが大切です。
割り箸のおすすめ9選 コスパの高いものから来客用の高級品まで
さっそくおすすめの割り箸をご紹介していきます。日常使いできる、安い値段で買えてコスパのいいものから、お祝いやおもてなしで使える高級なものまでピックアップしました。使うシーンを踏まえてぴったりなものを見つけてくださいね。
カラフルな帯が食卓にさりげなく彩りを添える
中央がカラフルな帯で留められた卵中箸です。そっとテーブルに彩りを加えてくれるような主張しすぎないデザインなので、あらゆるおもてなしの場面で利用できますよ。
素材には、高級といわれる杉のなかでも、国産ブランドとして名高い奈良県産の「吉野杉」を使用。なめらかな肌触りと香りが上品な印象を与えてくれます。
お祝いの席にぴったりな「寿」の文字入り
お正月やお食い初め、成人の日など、節目のお祝いにぴったりの割り箸です。箸袋には華やかな水引が飾られており、お箸には「寿」の文字が印刷されています。
形はお祝いにぴったりな丸型を採用。さらに、素材には木目や色合いが美しく上質な「吉野桧」が使われています。ここぞという特別なシーンにぴったりなお箸です。

華やかなお祝いの席やおもてなしにおすすめ。和洋問わず使えます。
和洋に使える華やかなデザイン
和食、洋食にこだわらずに使いやすい和モダンでおしゃれなデザインの箸袋が特徴です。形は利休型、素材には国産杉が使われているので、お祝いの席やおもてなしに利用できます。
使われている杉材は、計画的に植林された木材の端材を有効利用しているため、環境保護も考えられているのがポイント。製造も国内で行なわれています。

飲食店や大人数でのカジュアルなイベント用など、とにかくコスパを重視したいという方にはこちらがおすすめ。

実用性を優先するならこちら。麺類などすべりやすい料理や取り分け用にも使えるので便利です。
「割り箸」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 割り箸の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの割り箸の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
割り箸の上手な割り方やマナーとは?
定食屋さんやラーメン屋さん、お弁当のテイクアウト時など、割り箸を使用する機会は多いもの。そんなときに気になるのがマナーですよね。ここでは、割り箸のマナーを紹介します!
割り箸は横に持って上下に割るのが正解
割り箸を割るときは、縦に構えるのではなく横(水平)に構えて上下に割るのが正しいマナーです。箸の先は自分の左側に来るように持ち、上下に割ります。この割り方はキレイに割りやすいともいわれているので、ぜひ試してみてくださいね。
使い方や食後の扱いに関するマナー
食事の際は、通常の箸と同じマナーがあります。たとえば、箸をお皿や茶碗などに置く「渡し箸」や、食べ物に箸を突き刺して食べる「突き箸」などはNG。さまざまなマナーがあるので注意しましょう。
また、食後は使用した箸の先が見えないように袋に戻すのがマナーとされています。箸の袋の先は折ってから入れるのがマナーとされ、食べ終わりのサインとすることもできます。ぜひ実践してみてくださいね。
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実は奥深い! 場面ごとに割り箸を使い分けましょう
使い捨ての割り箸はどれも同じようなものだと思っていた方も多いはず。実は素材や形などそれぞれに意味があり、お祝いやおもてなしの場ではマナーを押さえて選ぶことがとても大切です。さらに箸袋のデザインも種類豊富なため、場に合ったふさわしいものを選ぶのがポイント。それぞれの特性を知り、シーンごとにぴったりの割り箸を使い分けてくださいね。
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2005年、朝日新聞地域情報誌のライターとして取材執筆活動をスタート。2014年、フリーライターとして独立、個人事務所iworks を設立。 2013年にフードアナリスト、及び日本箸教育講師の資格を取得し、以後、数々の飲食店や生産者、料理人を取材し、食にまつわる情報や食の魅力を高いレベルで発信。 2020年2月、エゾシカ産業に挑戦する北海道釧路市の人々の奮闘を綴った『北海道ジビエ物語』(シーソーブックス)を共著で出版。