ソフトボックスとは|使い方も解説
ソフトボックスとは、ストロボ(写真撮影の際に用いられるライト)に取り付け、光を拡散させることで被写体を明るく映すアクセサリーです。
ボックスの形をしており、本体の内側から照射して被写体に光を届けるため、光量を増やし、写真の仕上がりをレベルアップさせることができます。
同じ照明器具に「アンブレラ型」がありますが、光源を反射させて間接的に光を当てるアンブレラ型に対し、ソフトボックスは被写体に向けて光を当てられるのが特徴。被写体への光の当て方をコントロールしやすく、光量を調整して背景に陰影をつけた演出などを作りやすいです。
写真をきれいに仕上げるソフトボックスの使い方
ソフトボックスをケースから出して広げたら、形を整えてストロボがついたスタンドに取りつけます。反射面内側にインナーディフューザーをつけたら、撮影しましょう。
ソフトボックスは、被写体に近づけると光が柔らかくなって影が目立たなくなります。画角内にソフトボックスが写り込むギリギリまで近づけると効果的です。
ソフトボックスの選び方
ソフトボックスはさまざまな大きさや形のタイプがあり、撮影場所やスペース、どんな被写体を撮影するのかなどによって、選ぶべきソフトボックスが変わってきます。まずはそれらについてチェックしてみましょう。
【1】用途に合わせた形状をチェック
ソフトボックスには、「直射型」と「反射型」という2種類の光の反射のパターンがあります。
「直射型」:商品の撮影向き
直射型のソフトボックスは、光が被写体に向かって直線的に広がっていくタイプ。そのため、光の向きや角度を調節しやすく、陰影をしっかり表現できます。そのため、小物や商品などの撮影に向いています。
「反射型」:人物の撮影向き
反射型のソフトボックスは、広範囲に光を反射させてくれるタイプ。そのため、被写体が大きい場合や、人物写真など、全体的に照らしたい時に向いています。
(※)ポイント:円形から正方形まで、いろんな形の意味は?
ソフトボックスには、四角形ばかりでなく、円形や八角、ドーナツ型などさまざまな形状のものがあります。
光量が同じであれば影のつき方にそれほど変化はありません。こまかいこだわりがとくにない場合は、取り扱いやすそうなものや見た目の好みで形状を選びましょう。
【2】撮影場所を基準にサイズをチェック

Photo by Alexander Dummer on Unsplash
ソフトボックスの大きさは、撮影する被写体の1.25倍以上を目安に選びます。また、撮影場所の広さも考慮します。なにを撮影するかが決まっていない場合は、扱いやすい大きさを選びましょう。
小さすぎると光量が足りないため、できるかぎり大きめのサイズを選ぶことがポイントです。
(※)ポイント:被写体もチェックしてサイズを選ぼう!
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
ホワイトボックスは、被写体の大きさを考慮して選びます。被写体の大きさをすべてカバーできる範囲をサイズ選択しましょう。
また、使用するフラッシュやLEDライトなどの光量とのバランスも確認することが大事です。
【3】持ち歩きの便利さをチェック
外出先での撮影が多い場合は、どこへでも持って行ける折りたたみ可能なソフトボックスが便利です。
カメラのストロボに取り付けられるようなコンパクトなものをはじめ、撮影スタジオで使用するような大きなサイズのソフトボックスにも、たたんで持ち歩けるものが多数あります。折りたたみ機能がついているかどうかは要チェックポイントです。
【4】グリッド付きかどうかチェック
ソフトボックスにグリッドがついているタイプだと、光量を調節する際、とても便利です。
グリッド(ハニカムグリッド)とは、被写体をピンポイントで照らすためのアイテム。通常、光は照らす先へ大きく広がる形で向かっていきます。しかしグリッドを使用することで、光の広がりを抑え、ピンポイントで光で照らすことができます。このグリッドがついていると、撮影時、とても役立つので、とてもおすすめです!
【5】初心者の場合、全部揃ったセットかもチェック
これからはじめてソフトボックスを買うという人は、ライトやスタンドがすべてセットになったものを選ぶのが賢明かもしれません。
ソフトボックスを使うためにはそれだけではなく、光源となるストロボやライトと固定するためのスタンドが必要となります。型が対応していない可能性もあり、別々に選ぶのはすこし難しいので、まずはセットからはじめるのがおすすめです。
ソフトボックスおすすめ8選|直射型
上記の選び方をふまえ、フォトグラファーの瀬川さんと編集部が選んだおすすめのソフトボックスをご紹介します。まずは、直射型のソフトボックスです。ぜひ参考にしてください。

TYCKA『フラッシュディフューザー ソフトボックス(TK010)』


















出典:Amazon
タイプ | 直射 |
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携帯性 | 折りたたみ式 |
形状 | 長方形 |
本体サイズ | (約)横33×縦20㎝ |
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
外付けフラッシュに取り付けて使えるTYCKAのソフトボックス。セッティングもかんたんでポートレートから商品撮影まで幅広い被写体に使えるので重宝します。

JASUMIN『クリップオンストロボ用リング型ソフトボックス(JM-114)』

出典:Yahoo!ショッピング
タイプ | 直射 |
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携帯性 | 折りたたみ式 |
形状 | ドーナツ型 |
本体サイズ | 直径45cm |
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
JASUMINのソフトボックスは人物ポートレート撮影に使いやすいリングタイプです。表情にまんべんなく光を当てることができ、瞳へのキャッチライトも入れることができます。

Arisen『ソフトボックス(SYD-001)』


















出典:Amazon
タイプ | 直射 |
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携帯性 | 開閉式 |
形状 | 長方形 |
本体サイズ | 横50×縦70cm |
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
Arisenのソフトボックスは付属のライトの光量と色温度が固定されており、ビギナーにも使いやすいフルセットです。コンパクトに収まって持ち運びしやすいです。
NEEWER『ソフトボックス』














出典:Amazon
タイプ | 直射 |
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携帯性 | 折りたたみ式 |
形状 | 正方形 |
本体サイズ | 横40×縦40cm |
NEEWER『折り畳み式ソフトボックスディフューザー(10091633)』
















出典:Amazon
タイプ | 直射 |
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携帯性 | 折りたたみ式 |
形状 | 正方形 |
本体サイズ | (約)横41.5×縦41.5㎝ |
Aputure『Lanternソフトボックス』


















出典:Amazon
タイプ | 直射 |
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携帯性 | 開閉式 |
形状 | 球状 |
本体サイズ | (約)直径66cm |
Godox『グリッドソフトボックス』
















出典:Amazon
タイプ | 直射 |
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携帯性 | 組み立て式 |
形状 | 長方形 |
本体サイズ | 横35×縦160cm |
NEEWER『八角形ソフトボックス』
















出典:Amazon
タイプ | 直射 |
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携帯性 | 折りたたみ式 |
形状 | 八角形 |
本体サイズ | 直径65cm |
ソフトボックスおすすめ2選|反射型
続いては、反射型のソフトボックスです。こちらも、ぜひ参考にしてください。
Meking『ストロボ用ソフトボックス』


















出典:Amazon
タイプ | 反射 |
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携帯性 | 折りたたみ式 |
形状 | 円形 |
本体サイズ | 直径40cm |
Approach Design Studio『SUNDISC リバーシブル円形ソフトボックス』

出典:Yahoo!ショッピング
タイプ | 反射 |
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携帯性 | 折りたたみ式 |
形状 | 円形 |
本体サイズ | (約)直径60㎝ |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ソフトボックスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのソフトボックスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まとめ
ここまで、写真のクオリティをアップさせる10種類のソフトボックスを紹介しました。サイズや形の違いなどがさまざまありますが、まずは使用するシチュエーションをイメージして選ぶことがポイントです。いろいろ試しながら写真撮影のクオリティアップを目指しましょう。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/11/13 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
米国ウィスコンシン州立大学などで写真を学び、帰国後に独立。 1995年からプロカメラマンとして人物、ウェディング、料理、建築、海外取材など広い分野の撮影をする傍ら、写真講座やメディア出演、執筆などを通じて撮影テクニックやフォトライフの楽しみ方を伝えている。 さらに動画撮影、ドローン撮影にも着手。画像や動画を未来につなげる活動を提案している。2018年には、長崎県五島市アンバサダーに就任。 写真と映像で行う地域貢献や海外に向けた日本文化の映像発信にも積極的に取り組んでいる。