ソフトボックスとは? アンブレラとの違い
ソフトボックスとは、ストロボ(写真撮影の際に用いられるライト)に取り付け、光を拡散させることで被写体を明るく映すアクセサリーです。
ボックスの形をしており、本体の内側から照射して被写体に光を届けるため、光量を増やし、写真の仕上がりをレベルアップさせることができます。
同じ照明器具に「アンブレラ型」がありますが、光源を反射させて間接的に光を当てるアンブレラ型に対し、ソフトボックスは被写体に向けて光を当てられるのが特徴。被写体への光の当て方をコントロールしやすく、光量を調整して背景に陰影をつけた演出などを作りやすいです。
▼ソフトボックスの使い方
ソフトボックスをケースから出して広げたら、形を整えてストロボが備わったスタンドに取りつけます。反射面内側にインナーディフューザーを付けたら、撮影しましょう。
ソフトボックスは、被写体に近づけると光がやわらかくなって影が目立たなくなります。画角内にソフトボックスが写り込むギリギリまで近づけると効果的です。
重要:用途別の光の反射パターン
選び方に入る前に、ソフトボックスの反射パターンをしっかり抑えておきましょう。「直射型」と「反射型」という2種類の光の反射のパターンがあります。
▼「直射型」:商品の撮影向き
直射型のソフトボックスは、光が被写体に向かって直線的に広がっていくタイプ。
ソフトボックス内のディフューザーから照射した光は、直接的に被写体へ大きく照射されるため、光の向きや角度を調節しやすく、陰影をしっかり表現できます。そのため、小物や商品などの撮影に向いています。
▼「反射型」:人物の撮影向き
反射型のソフトボックスは、広範囲に光を反射させてくれるタイプ。
ソフトボックスの中で、光が屈折し、反射範囲が広がる仕組みで、やわらかい質感の光を反射します。そのため、被写体が大きい場合や、人物写真など、全体的に照らしたいときに向いています。
ソフトボックスの選び方
それでは、ソフトボックスの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】形状
【2】サイズ
【3】グリッド付きかどうか
【4】持ち歩きやすさ
【5】セット商品かどうか
上記のポイントを押さえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】形状をチェック
ソフトボックスには、四角形ばかりでなく、円形や八角、ドーナツ型などさまざまな形状のものがあります。
光量が同じであれば影のつき方にそれほど変化はありません。こまかいこだわりがとくにない場合は、取り扱いやすそうなものや見た目の好みで形状を選びましょう。
【2】サイズをチェック

Photo by Alexander Dummer on Unsplash
ソフトボックスの大きさは、被写体の大きさを考慮して選びます。被写体の大きさをすべてカバーできる範囲をサイズ選択しましょう。
目安としては、撮影する被写体の1.25倍以上また、撮影場所の広さも考慮します。何を撮影するかが決まっていない場合は、扱いやすい大きさを選びましょう。小さすぎると光量が足りないため、できるかぎり大きめのサイズを選ぶことがポイントです。
▼奥行きもしっかり確認しよう!
ソフトボックスの奥行きもサイズ選びで重要。30〜60cmほどの奥行きがありますが、基本は、風景などの撮影では、深めの50cm以上のものを、スタジオなどでは60cm以上が一般的です。
もちろん、撮影場所の広さに合わせて変わりますので、しっかり奥行きもチェックしておきましょう。
【3】グリッド付きかどうかチェック
ソフトボックスにグリッドがついているタイプだと、光量を調節する際、とても便利です。
グリッド(ハニカムグリッド)とは、被写体をピンポイントで照らすためのアイテム。通常、光は照らす先へ大きく広がる形で向かっていきます。しかしグリッドを使用することで、光の広がりを抑え、ピンポイントで光で照らすことができます。このグリッドがついていると、撮影時、とても役立つので、とてもおすすめです!
【4】持ち歩きやすさを確認
外出先での撮影が多い場合は、どこへでも持って行ける折りたたみ可能なソフトボックスが便利です。
カメラのストロボに取り付けられるようなコンパクトなものをはじめ、撮影スタジオで使用するような大きなサイズのソフトボックスにも、たたんで持ち歩けるものが多数あります。折りたたみ機能がついているかどうかは要チェックポイントです。
【5】セット商品かどうかもチェック
これからはじめてソフトボックスを買うという人は、ライトやスタンドがすべてセットになったものを選ぶのが賢明かもしれません。
ソフトボックスを使うためにはそれだけではなく、光源となるストロボやライトと固定するためのスタンドが必要となります。型が対応していない可能性もあり、別々に選ぶのはすこし難しいので、まずはセットからはじめるのがおすすめです。
ソフトボックスのおすすめ6選
上記の選び方を踏まえて、おすすめのソフトボックスをご紹介します。
▼おすすめ5選|直射型
まずは、直射型のソフトボックスです。ぜひ参考にしてください。
ポートレートやディスプレイなど幅広く使える
フラッシュライトをやわらかくし、使用時にオブジェクトの影を減らせます。ポートレートや製品撮影、ビデオブロガー、屋外イベント、ファッションディスプレイ、プロダクトディスプレイなど幅広く使用できる頼もしい存在です。
磁気ロックで、ソフトボックスの開閉もラクラク。気軽に持ち運びできるコンパクトサイズです。
八角形ならではの光を届ける!
クラシックな印象を与える上品なライティング向けのソフトボックス。八角形になっており、四角形のタイプよりも多くの光を届けてくれます。
Bowensマウントアダプター付きで、幅広いフラッシュスピードライトに対応しています。取り付けや組み立てに手間がかからず、ビギナーからプロまでどんな現場でも活躍してくれるアイテムとなるでしょう。
外付けフラッシュに取り付けて使えるTYCKAのソフトボックス。セッティングもかんたんでポートレートから商品撮影まで幅広い被写体に使えるので重宝します。

ストロボの光をやわらかくして、きれいな写真に
2層になったやわらかい布で作られているので、光をやわらかくしてソフトで自然な拡散光を再現します。奥行きのある美しい写真を撮ることが可能です。
もともとコンパクトなサイズ感なうえに折りたたみ可能で、軽量のため持ち運びが便利です。スクエアスケルトン設計を採用しており、変形しにくいのが特徴です。
球形デザインで広い範囲に光を届ける
動画撮影にもってこいのソフトボックスです。26インチの球形デザインが270度のビーム角で全方向に広がり、たったひとつの光源が全空間を均一でやわらかな光で満たします。
120dまたは300dシリーズの照明などにも対応可能です。また、マジックテープを使用することで、取り外し可能なスカートを任意の位置に取りつけられ、すばやく使用できます。
絶妙なニュアンスを表現するハニカムグリッド
ハニカムグリッドが付いたソフトボックス。ストロボのフラッシュを拡散しながらも周囲に光がまわりづらくなります。一部分に光が集約されることで、印象的なニュアンスの屋内ポートレート撮影が可能です。
こちらは35×160cmの長方形ですが、形によって光の表情が変化します。全面のハニカムはファスナーテープ式になっていて、ソフトボックスからのつけ外しも簡単です。
▼おすすめ1選|反射型
続いては、反射型のソフトボックスです。こちらも、ぜひ参考にしてください。
ポケットにも入るサイズ感が魅力
カメラのストロボに、マジックテープで取りつけて手軽に使用することができる円形ソフトボックス。光の流れをやわらかくして、美しい写真に仕上がります。
約160gと軽量で、バッグに収納すると18cmほどになり超コンパクト。ポケットに入れて持ち運べます。価格も安いので、初めて試してみるのにもうってつけの商品でしょう。
「ソフトボックス」のおすすめ商品の比較一覧表
【ランキング】通販サイトの最新人気! ソフトボックスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのソフトボックスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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【まとめ】写真の質を高めよう
写真のクオリティをアップさせる、おすすめのソフトボックスを紹介しました。サイズや形の違いなどがさまざまありますが、まずは使用するシチュエーションをイメージして選ぶことがポイントです。
いろいろ試しながら写真撮影のクオリティアップを目指しましょう。
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米国ウィスコンシン州立大学などで写真を学び、帰国後に独立。 1995年からプロカメラマンとして人物、ウェディング、料理、建築、海外取材など広い分野の撮影をする傍ら、写真講座やメディア出演、執筆などを通じて撮影テクニックやフォトライフの楽しみ方を伝えている。 さらに動画撮影、ドローン撮影にも着手。画像や動画を未来につなげる活動を提案している。2018年には、長崎県五島市アンバサダーに就任。 写真と映像で行う地域貢献や海外に向けた日本文化の映像発信にも積極的に取り組んでいる。