ウルトラワイドモニターとは? 仕事やゲームにおすすめ

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普通のモニターでは迫力が足りないと感じたら、ウルトラワイドモニターを選んでみませんか?
ウルトラワイドモニターとは、通常のモニターより横幅が広く、多くの情報を画面上に表示することができます。作業や仕事をする際に、より広いワークスペースの確保が可能。効率よく作業を進めることができるため、優先順位の把握や、ミスを防ぎやすくすることができます。
画面の縦横比率のアスペクト比が21:9のモデルが数多くラインナップされています。
ウルトラワイドモニターの選び方 気になる4K対応や解像度
あらゆるメーカーから販売されているウルトラワイドモニターは、どのような点に注意して選べばよいのでしょうか。ここからはウルトラワイドモニターの選び方を紹介していきます。
モニターの形状で選ぶ 仕事や趣味、使うシーンで選び方が異なる
使用しているパソコンの画面が小さく感じるなら、ウルトラワイドモニターを導入することで作業を効率的におこなうことができるでしょう。
アプリや書類を並べて作業することと、ゲームをすることではスペックの違うウルトラワイドモニターの使用が必要です。
形状は「平面タイプ」と「湾曲タイプ」の2つがあり、それぞれ向いている利用用途が異なります。特徴を把握し、自分に合ったモニター形状を選びましょう。
オフィスワークや画像・動画編集、ネットサーフィンで使うなら「平面モニター」
オフィスワークでWordやExcelなどをよく使ったり、画像や動画の編集、ネットサーフィンをするなら、どの角度から見ても見え方が同じ平面モニターがおすすめです。
とくに、デザイン系の仕事をしている人で、Photoshop(フォトショップ)で画像の編集を行う場合、湾曲していると作業がしにくかったりするので、平面モニターにしましょう。
ウルトラワイドモニターの平面タイプをスグにチェック!
映画鑑賞やゲームをするなら曲面の「湾曲モニター」
湾曲タイプは、何と言っても自分中心にモニターが湾曲することで、没入感を得ることができる点が魅力で、映画鑑賞やゲームで使う人向けくと言えるでしょう。また、画面までの距離が一定に保たれ、視野角に関係なく、すべてが見やすくなるのもポイント。
ただし、基本的に自分一人で使うことを前提にされたモニターになるため、他の人との映画鑑賞やゲームをプレイには向いていないので、注意してください。
ウルトラワイドモニターの湾曲タイプをスグにチェック!
設置場所に合わせた大きさ(インチ)を選択
日々のワークフローに使用するのか、またはゲームに使用するのか、使用用途によって選ぶべきウルトラワイドモニターも変わってきます。高解釈度の違いや、横幅の大きさなど特長もさまざまですので、自身の作業スペースを正確に把握して選びましょう。
スペースに限りがあるなら横幅60㎝程度の25インチ
置けるスペースに限りがある場合、ウルトラワイドモニターとして販売されている中でも最小となる、横幅が60㎝程度になる25インチが選択肢になりますが、「21:9」とワイドよりも広くなるので、横幅が大きくなる点は注意が必要です。
このサイズでも置くスペースの確保が難しい場合の解決方法としては、モニター専用の台を設置する、モニターアームを利用して設置場所を確保してみましょう。
スペースに余裕があるなら横幅90㎝程度の35インチ前後
スペースに余裕があるなら、横幅90㎝程度でウルトラワイドモニターの魅力を最大限に感じることができる、35インチ前後を設置してみてはいかがでしょうか。
横幅が広いほど、たくさんのファイルを1度に並べて表示することができ、作業効率を上げることが可能になります。また、ゲームをする際には、小さいモニターでは発見できなかった敵を倒せたりなど、とくにFPSゲームでは相手よりも有利に進行できそうです。
4Kなどモニターの解像度で選ぶ
ウルトラワイドモニターでおさえておきたいのは解像度です。
2560×1080や3840×1600、3440×1440のUWQHD解像度など、なかにはフルHDを4つ並べるよりも大きくなる5120×2160の5K2Kの解像度のものなどさまざまです。
画質にこだわりたいなら3840×2160の4K解像度もおすすめ。ただし、パソコンのスペックが低かったり、ゲームじたいがその解像度に対応していないと、性能を十分に発揮できないので注意が必要です。
どのような機能が必要か
ウルトラワイドモニターを使う場合、どのような機能があると便利か、ご紹介します。
リフレッシュレートと応答速度に注目、FPSなら144Hz以上1msがおすすめ
FPSゲームを行う場合、リフレッシュレートは最低60Hz以上、応答速度は4ms以下を目安に選びましょう。さらに高性能なものをという方には、リフレッシュレートが144Hz以上、応答速度が1msを選べば、これらの性能の高さが勝敗に影響を与えると言われるFPSゲームでも、有利に進めることができるかもしれません。
ただし、その分コストがかかるので、予算と相談しながら、自分にはどのくらいのスペックが必要なのかを検討してみましょう。
また、画質にこだわるなら4Kや実用性のあるUWQHDなど、さまざまな選択肢があります。
長時間使うなら「フリッカーフリー」機能も
職業によっては、その1日の業務時間のほとんどをモニターを見ながら作業する方も多いと思いますが、そんな方には目にやさしい機能が搭載されたウルトラワイドモニターがおすすめです。
目にやさしいと聞いて、真っ先に思い浮かぶのはブルーライトカットだと思いますが、それ以外にも画面の光沢が少ない非光沢タイプ、画面のチラつきを抑えてくれる「フリッカーフリー」機能など、さまざまな目にやさしい機能があります。
なお、パソコン自体にそういった機能が搭載されていなくても、ブルーライトカットをしてくれるメガネを装着するだけでも、目の疲れは全く異なります。
グラフィックボードと同じメーカーならゲームも快適
PCゲームを行うなら、グラフィックボードの性能についても考える必要があります。「AMD FreeSync」や「NVIDIA G-Sunc」対応商品は、GPUを利用して、画面のチラつき・カクカクした動きを抑制してくれるます。
当たり前ですが、「AMD FreeSync」を使えるのはAMD製の「RadeinR7260」以上のGPU、「NVIDIA G-Sunc」はNVIDIA製の「GeForce GTX 650Ti」以上のGPUになるので、手元にあるモニターを事前に確認しましょう。
ウルトラワイドモニター選びは、まず使用用途に着目 プロの家電販売員がアドバイス
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
まずは使用用途を考えましょう。ウルトラワイドモニターというと一度に表示できる情報が増えるのが魅力です。
しかし、逆にあまりにも膨大なデータを一度に視覚化してしまうとかえって情報が煩雑になり、作業効率が悪くなる場合もあります。実際に試用ができるPCショップなどで環境を確認してみるのもよいでしょう。
もちろん「ウルトラワイド=場所を取るもの」です。現在のデスクに置き、問題がない広さがあるかどうかも採寸しておくと安心です。
ウルトラワイドモニター【平面タイプ】おすすめ7選 仕事や画像・動画編集に!
まずは、どの角度から見ても画面が見やすい、平面タイプのウルトラワイドモニター3選を紹介します。
長時間使っていると目に違和感が出てしまう人は、ブルーライトを軽減してくれる機能を搭載したモデルだと、安心して使うことができます。
Dell(デル)『デジタルハイエンドシリーズ 4Kモニター(U2718Q)』
















出典:Amazon
画面サイズ | 27インチ |
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タイプ | 平面タイプ |
解像度 | 3840×2160 |
応答速度 | 8ms(標準)、5ms(高速) |
寸法 | 611.3×200.3×410.2mm(スタンド含む) |
重量 | 6.23kg |
LG Electronics『HDR対応4Kモニター(27UK850-W)』


















出典:Amazon
画面サイズ | 27インチ |
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タイプ | 平面タイプ |
解像度 | 3840×2160 |
応答速度 | 5ms(GTG High) |
寸法 | 613×450~560×234mm(スタンド含む) |
重量 | 6.1kg |
acer(エイサー)『DM431Kbmiiipfx』

出典:Amazon
画面サイズ | 43インチワイド |
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タイプ | 平面タイプ |
解像度 | 3840×2160 |
応答速度 | 5ms(GTG) |
寸法 | 約961.4×607.4×240mm |
重量 | 約7.9kg |
I-O DATA『ゲーミングモニター24.5インチ(EX-LDGC252STB)』
















出典:Amazon
画面サイズ | 24.5インチ |
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タイプ | 平面タイプ |
解像度 | 1920×1080 |
応答速度 | 0.6ms |
寸法 | 568×215cm×416mm(スタンド含む) |
重量 | 4.1kg |
ASUS『フレームレスモニターウルトラスリム(VZ249HR)』














出典:Amazon
画面サイズ | 23.8インチ |
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タイプ | 平面タイプ |
解像度 | 1920×1080 |
応答速度 | 5ms |
寸法 | 540×211×391mm |
重量 | 2.9Kg |
Acer『UWQHDディスプレイ34型ウルトラワイド(CB342CKsmiiphzx)』














出典:Amazon
画面サイズ | 34インチ |
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タイプ | 平面タイプ |
解像度 | 3440×1440 |
応答速度 | 1ms |
寸法 | 817×447~597×269mm |
重量 | 11.42Kg |
アイリスオーヤマ『液晶ディスプレイ23.6インチ ゲーミングモニター(ILD-A23FHD)』














出典:Amazon
画面サイズ | 23.6インチ |
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タイプ | 平面タイプ |
解像度 | 1920×1080 |
応答速度 | - |
寸法 | 564×180×430mm(スタンド含む) |
重量 | 2.8kg |
ウルトラワイドモニターのおすすめ8選【湾曲タイプ】 映画鑑賞やゲームに最適!
続いて、没入感に優れ、映画鑑賞やゲームに最適な湾曲タイプのウルトラワイドモニター6選を紹介します。
遅延を抑える、高精細、高速レスポンスなどの機能を搭載しているモデルもあります。
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
ゲーム使用を目的とするならば、ほぼ『AW3420DW』一択レベルのゲーミングモニターです。
RADEONのFreeSyncに対応している製品は数多いですが、こちらの製品はグラフィックボードの権威NVIDIAのGeForceに対応したG-Syncに対応した数少ないモデルで、GeForceのグラフィックボードを使用している方は、より高精細な映像を楽しむことができます。
120Hzのリフレッシュレートに対応し、なめらかな動きはもちろん、GtGの応答速度も2msと、瞬時の判断を要求される格闘ゲームやFPSでの使用にもってこいです。ゲームを愛するすべての方におすすめしたいウルトラワイドモニターです。

Dell(デル)『Alienware 曲面ゲーミング モニター(AW3420DW)』


















出典:Amazon
画面サイズ | 34.1インチ |
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タイプ | 湾曲タイプ |
解像度 | 3440×1440 |
応答速度 | 2ms(GTG) |
寸法 | 813.71×273.59×561.45mm(スタンド含む) |
重量 | 15.67kg |
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
『34WL75C-B』はウルトラワイドモニターの入門機とも言うべき34インチのモニター。リフレッシュレートは60Hzですが、遅延を最小限に抑えるモードや暗いシーンの視認性を向上させるモードがついているため、FPSやMOBAなどの動きの激しいゲームにもしっかり対応できます。
また、この価格帯には珍しく画面のチルト機能がついているため、自分の適切な角度に調節を行なえるのも大きな魅力です。

LG Electronics『曲面型ウルトラワイドモニター(34WL75C-B)』
















出典:Amazon
画面サイズ | 34インチ |
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タイプ | 湾曲タイプ |
解像度 | 3440×1440 |
応答速度 | 5ms(GTG High) |
寸法 | 814×460-570×251mm(スタンド含む) |
重量 | 8kg |
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
『MX38VC』はBluetooth対応、Qiスタンド付属とPC周りの配線の問題をスッキリ解決してくれる大型の37.5インチモニター。
なかなか高価ではありますが、パソコンモニターとしては珍しく、サウンドを非常にこだわっており、サウンドカードやスピーカー要らずで、よいサウンドを鳴らしてくれるため、ほかにお金をかけずにすみ、省スペース化に一役買っています。
ウルトラワイドモニターでは珍しい外部入力端子を搭載しているため、音楽プレイヤーなどの外部スピーカーとしても使用できるのは大きな魅力です。

ASUS(エイスース)『Designo Curve ウルトラワイド曲面液晶ディスプレイ(MX38VC)』














出典:Amazon
画面サイズ | 37.5インチ |
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タイプ | 湾曲タイプ |
解像度 | 3840×1600 |
応答速度 | 5ms(GTG) |
寸法 | 897×240×491mm(スタンド含む) |
重量 | 9.9kg |
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
『34f カーブドディスプレイ』は、34インチのコスパの高いウルトラワイドモニターです。この価格帯で湾曲ディスプレイになっており、作業などでも目線の動きが少ない状態で使用できるため、作業効率のUPが期待できます。
また、AMDのRadeonグラボを使用している方は、Free-Syncに対応しているため、カクツキや画面のティアリングを防ぎ、きれいな状態でゲームを楽しむことができるのもうれしいポイントです。

HP(ヒューレットパッカード)『34f カーブドディスプレイ(6JM50AA)』






出典:楽天市場
画面サイズ | 34インチワイド |
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タイプ | 湾曲タイプ |
解像度 | 3440×1440 |
応答速度 | 14ms |
寸法 | 約814.2×187×451.6mm(スタンド含む) |
重量 | 約7.1kg |
PHILIPS(フィリップス)『32:10 SuperWide カーブド液晶ディスプレイ(439P9H1/11)』




















出典:Amazon
画面サイズ | 43.4インチ |
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タイプ | 湾曲タイプ |
解像度 | 3840×1200 |
応答速度 | 4ms(GTG) |
寸法 | 1058×460×303mm(スタンド含む) |
重量 | 14.37kg |
LG Electronics『液晶ディスプレイ(38WK95C-W)』














出典:Amazon
画面サイズ | 37.5インチ |
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タイプ | 湾曲タイプ |
解像度 | 3840×1600 |
応答速度 | 5ms(GTG High) |
寸法 | 897×496~596×235mm(スタンド含む) |
重量 | 9.2kg |
HKC『ゲーミングモニター4Kウルトラワイド(HKC-C340)』












出典:Amazon
画面サイズ | 34インチ |
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タイプ | 湾曲タイプ |
解像度 | 3440×1440 |
応答速度 | 4ms |
寸法 | 81.8×45.2×18cm |
重量 | 7.08Kg |
プリンストン『ULTRA PLUSゲーミングモニター31.5型(PTFGHB-32C)』






























出典:Amazon
画面サイズ | 31.5 インチ |
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タイプ | 湾曲タイプ |
解像度 | 2560×1440 |
応答速度 | 22ms(標準)、5.6ms(最大) |
寸法 | 269×713×614mm |
重量 | 10Kg |
「ウルトラワイドモニター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ウルトラワイドモニターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのウルトラワイドモニターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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ウルトラワイドモニターは使い方や必要な機能を見極める まとめ
ウルトラワイドモニターをうまく使用することで情報量が多くても心地よく作業をすることが可能になります。デザイン、大きさ、応答性能度、画像補正技術など、自身に必要なさまざまな機能を把握し、用途に適したウルトラワイドモニターを選んでみてください。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/11/16 一部コンテンツ修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 大熊武士)
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。