電気コンロとは
電気コンロは、IHヒーターに比べ販売価格も安く、消費電力が低いため電気代があまりかからないのが特徴。また、ガスコンロのようにカセットボンベを別途購入する必要がないのも大きなメリットです。
また、IHでは使えないアルミ・銅・耐熱ガラス・土鍋などの調理器具も使うことができるので、利用する調理器具を選びません。直接火を起こさないので、消し忘れによる燃え移りの危険性も少なく安全性も高いです。
▼電気コンロのメリット
電気コンロのメリットをご紹介します。購入を検討している人はぜひ、参考にしてくださいね。
(1)火事の心配が少ない
ガスコンロはガスを燃料としているので火を発生させる必要があります。一方で、電気コンロは熱を利用するのでほかのものに燃え移るリスクを抑えることができます。
それでも、安全には細心の注意をはらって燃えやすいものを近くに設置しないようにしましょう。
(2)IH非対応の器具も使える
電気コンロは、IH非対応のフライパンや土鍋でも使用することが可能です。新しく電気コンロを購入した人でも、ガスコンロで使っていた調理器具を引き続き使用できるので参入障壁が低いことも特徴です。
くわえて、温度調節もダイヤル式で回すだけなので簡単に操作できるのもうれしいポイントです。
▼IHコンロとの違い
電気コンロには、電熱線がむき出しになっているものとカバーがついているものがあり、とくにカバー付きはIHコンロと見た目が似てくるため「何が違うの?」と思う方も多いでしょう。しかし、電気コンロとIHコンロは、構造から大きく異なります。
電気コンロは、電熱線部分に電気を通して温めるのに対し、IHコンロは「電磁誘導加熱」といって磁力発生コイルに電気を通すことによる発熱技術を使っています。電気コンロは食材を直接加熱することが可能で、食材を炙ることもできますが、IHコンロではそれができません。
電気コンロの選び方
それでは、電気コンロの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】電熱部分の種類
【2】用途に合った消費電力
【3】コードの長さ
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】電熱部分の種類をチェック
電気コンロの電熱部分は「電熱線むき出し型」「シーズ型」「プレート型」の3種類があります。それぞれの特徴をご紹介します。
▼電熱線むき出し型
ニクロム線と呼ばれる電熱線がうず巻状にむき出しになっていて、漏電や感電を防ぐため渦巻の合間に白い耐熱陶器のカバーがついているタイプの電気コンロです。昔から作られているタイプの電気コンロで、比較的安価で発売されています。
一方で、電熱部分の拭き取りがしにくいというデメリットがあります。
▼シーズ型
絶縁物質に包まれている電熱線が、蚊取り線香のようにコイル状に巻かれているタイプの電気コンロです。
金属製のパイプに電熱線が入っているため耐久性にすぐれており、拭き取りもしやすくお手入れがラクなのが特徴。電熱線むき出し型のコンロに比べ、火力が強い製品が多く販売されています。
▼プレート型
電熱線がプレートで覆われたタイプです。表面が耐熱ガラスなどのプレートで覆われており、耐久性もあります。拭き取り掃除やお手入れも、プレートのうえを拭くだけなのでラクにできますよ。
火力も最大で1200Wと強く、電熱線むき出し型やシーズ型に比べて販売価格も高いものが多いです。
【2】用途に合った消費電力をチェック
電気コンロには、大きく分けて最大消費電力が600W、1200Wのものがあります。もちろん、消費電力が低い方が電気代も安く済みますが、おもに料理を作るために電気コンロを利用するのであれば、火力の強い1200Wのものを選ぶとよいでしょう。
卓上で鍋料理を保温したり、お餅や焼き魚を網焼きしたりして楽しみたいという場合は、600Wのものでも充分役立ちます。
【3】コードの長さをチェック
電気コンロを選ぶときに盲点になりがちなのが、電源コードの長さです。実は電気コンロの電源コードの長さはさまざまで、1mほどしかないものもあれば、1.8mほどと比較的長いものもあります。
電気コンロを使う場所のすぐ近くに電源があれば、1mでも問題なく使えますが、電源が離れている場合は延長コードを利用しなくてはなりません。電気コンロを選ぶときは、必ずコードの長さをチェックしましょう。
▼エキスパートのアドバイス
火力や機能をチェックして選びましょう
コンパクトで収納場所にも困らない卓上コンロは、1台あるとなにかと便利。ただし特徴として覚えておくべきことは、ガスボンベ式の卓上コンロと違って、災害時には使用できない場合が多いという点ですね。
そのことを除けば、日常的な調理の補助目的やイベントごとなどの用途に、またガスコンロが苦手な方などに向けてとくにおすすめできる調理器具です。使用目的によって、必要な火力や機能をよく確かめて選びましょう。
電気コンロおすすめ5選
それでは、電気コンロのおすすめ商品をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
アイテックの『ガラスプレート電気グリル』のようなガラスプレートのコンロは、ほかのタイプに比べ価格は少し高めではありますが、表面が平らなのでお手入れがしやすく、軽量であるため収納や持ち運びがラクなところが利点です。使用する調理器具の種類を選ばないのもうれしいところ。
耐熱ガラスプレートですぐ温まる!
耐熱ガラスプレートで熱源をカバーしているプレート式。IH非対応の調理器具はもちろん、IH用の調理器具も利用可能です。大きな平面タイプのガラストッププレートで、鍋ややかん、土鍋も使えます。電熱ヒーターはセラミックヒーターを採用。すぐに温まり、スムーズに料理ができますよ。
調理温度の設定は、ダイヤルを回すだけ。かんたんに微調整が可能です。本体サイズもコンパクトなので、一人暮らしで安全に自炊したい方にぴったり。
石崎電機製作所『クッキングヒーター』は、卓上式電気コンロのなかでも、とくに火力の強いヒーターが内蔵されているところが特徴です。
最大消費電力は1200W! 丈夫なシーズ型コンロ
シーズ型の熱電源を利用した、火力の強い電気コンロ。耐久性もあり長持ちするので、毎日料理をする人でも使いやすい製品です。
火力は4段階での調理が可能で、さまざまな料理をつくるのに役立ちます。ヒーターの下部に汁受けトレイがあるのでお手入れもラク。電源コードが1.8mと長いのもうれしいポイントです。
東芝ライフスタイルの『電気こんろ』は発売当初からほぼ変わらないシンプルなデザインが特徴。火力は600Wと低めではありますが、小さな鍋料理にはちょうどいい火力です。また、付属の五徳を使用して、網のうえで食パンやお餅を焼いたりするのにもぴったり。
料理を温かいまま食卓で楽しみたいときには、強すぎない火力がとくにおすすめです。
大手家電メーカーで安心&リーズナブル
東芝ライフスタイルから発売されている、電熱線むき出し型の電気コンロ。コンパクト設計なので場所を取らず、小さな鍋でも調理がしやすいので、一人暮らしの方にぴったりです。
火力は3段階で調節可能。五徳も付属しているため、料理や鍋底の大きさに合わせて利用することができます。コードの長さが1.7mと長いので電源から離れた場所でも使いやすく、価格もお手ごろなのが魅力です。
コスパ抜群! 温度が安定しやすいので保温向け
発売されて40年以上、モデルチェンジを繰り返してきたものの基本設計は変わらない昔ながらの製品です。最大電力600Wと火力は決して強くはありませんが、温度が安定しやすくとろ火調理や保温に向いています。火力は3段階で調節可能です。
ステンレス製ボディーは丈夫で拭き取りがしやすいのでお手入れがラク。電源コードが1.8mと長いので、電源から離れた場所でも使うことができます。
熱効率がよく、火力調節もしやすいモデル
業務用の電気コンロも取り扱うエイシンで販売されているコンパクトタイプの電気コンロ。
お鍋を乗せる熱版はフラット構造になっており、底にしっかり密着するため、熱効率が高く、しっかりと火力を出すことができます。さらに、火力は6段階で調節可能で、高温からトロ火まで設定することが可能です。
自宅だけでなく、電気が通る環境下のアウトドアでも活躍しますよ。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る 電気コンロの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での電気コンロの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
電気コンロの便利な使い方
電気コンロは、スイッチを入れて温まるまでにどうしても時間がかかり、火力が600Wの電気コンロだと火力不足の心配もあります。そんな低パワーの電気コンロも、テーブルで鍋料理の保温用として使うと便利です。
また、IHヒーターでは不可能な網焼きも、電気コンロであれば可能。火力調整機能や付属の五徳をうまく利用することで、お餅や焼き魚、マシュマロ等をじっくり火をとおしておいしく焼くことができます。
【関連記事】そのほかのコンロや鍋に関する記事はこちら
まとめ|使いやすい電気コンロを選ぼう
電気コンロにはガスコンロやIHヒーターにはない魅力がたくさんあります。どれくらいの頻度でどのように電気コンロを利用するのか、家のどの場所で使うのかによって購入すべき電気コンロは変わってきます。
消費電力やコードの長さなどに注目して、ぜひあなたにぴったりの電気コンロを見つけてください。
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