A3ラミネーターのメリット
フィルム加工をすることでカードや書類などを水や汚れ、破損から守ることができるラミネーター。A4サイズまでラミネートできる商品が多いですが、業務用だけではなく家庭用として選ぶ場合でもA3サイズがおすすめです。
ラミネーターは「大は小を兼ねる」商品。本体サイズは大きくなりますが、A3のラミネーターなら、加工した後にカットすれば一度に複数のカードや写真を加工できて便利です。
サイズが大きい分、価格も高くなりがちですが、A3ラミネーターのなかにも比較的お手ごろに購入できるものもあります。また、省スペース設計の商品もあるので、ラミネーターの購入を検討しているならぜひA3サイズをチェックすることをおすすめします。
A3ラミネーターの選び方
それでは、A3ラミネーターの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】ローラーの数に着目する
【2】こまかな機能をチェック
【3】立ち上がりの速さも使い勝手のポイント
【4】サイズやどこに置くかもチェック
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ローラーの数に着目する
ラミネーターは本体内部のローラーの本数によって仕上がりが変わってきます。ローラーは熱を加えながらフィルムを送り出す、いわばラミネート加工の心臓部。商品によってローラーの本数は2本、4本、6本とバリエーションがあり、ローラーの数が多いと反りや波打ちを防いできれいに仕上げることができます。しかし、ローラーの本数が増えるほど価格が上がるので、どの程度の仕上がりを目指すかで必要なローラーの本数が変わってきます。
比較的リーズナブルに手に入る2本ローラーの商品は、A3サイズだと反り返ったりフィルムがうまく圧着しなかったり失敗することがあります。使用頻度やどれだけの仕上がりを求めるかにもよりますが、A3サイズのラミネーターなら4本以上ローラーがあるほうが望ましいでしょう。
【2】こまかな機能をチェック
ラミネーターのなかには仕上がりがきれいなものや、利便性をあげる便利な機能がついた商品もあります。商品を選ぶ際にチェックしたい機能について解説します。
▼温度調節機能
ラミネーターの温度調節機能の有無は、仕上がり具合を左右するのでぜひ確認しておきましょう。
ラミネートするときにフィルムや紙の厚みに合わせた温度で加工しないと白っぽくなったり、ゆがんで波打った状態になったりすることも。手ごろな価格で手に入る商品のなかには温度調節機能がついていないものや、高温と低温の2段階の切り替えしかできないものもあります。
こまかく温度設定できるほうがさまざまな厚みのものに対応でき、きれいに仕上げることができます。
▼スピード調整機能
ラミネーターで加工処理する際のスピードを調節できる機能がついたタイプもあります。熱のかかり具合が変わるので、加工スピードは仕上がりのうつくしさに影響してきます。
厚みのあるものを加工する場合、加熱不足で白っぽくなったり、うまくくっつかなかったりすることも。速度調節機能つきならゆっくり通すことでしっかり加熱できます。また、薄いものを加工する場合には速度を上げて効率UPも可能。幅広い厚さのものを快適に加工できますよ。
▼巻き込み防止機能
せっかく買ったラミネーターは、故障を防いで長く使いたいですよね。ラミネーターの故障原因の多くはフィルムが詰まってしまうことによるもの。一度フィルムを巻き込んでしまうと、無理に引っ張っても取れないばかりか壊してしまうおそれもあります。
ラミネーターのなかには、フィルムのズレを検知して巻き込みを防ぐものや、失敗したときに途中で動作を停止できるものなどがあります。さらに、詰まってもローラーを逆回転できる逆回転機能がついた商品もあります。巻き込み防止機能がついていれば安心して使うことができますね。
【3】立ち上がりの速さも使い勝手のポイント
商品によっては、電源を入れてから加工開始できるまでにかかる時間が異なります。立ち上がりが速いものは数十秒ですぐに使いはじめられますが、反対に数分置かなければ使用できない商品もあります。
立ち上がりから使用できるまでの時間が短いものを選べば、使いたいときすぐに加工できるのでストレスなく使えます。とくに店舗で会員証を発行するときなど、人を待たせて使用する場合には立ち上がりの速さも重要なポイントになります。
【4】サイズやどこに置くかもチェック
A3のラミネーターの場合、本体サイズは大きくなりがち。作業スペースやどこに置くかも考えてから購入するといいですね。
縦置きできたり、デスクにしまえたりとコンパクトサイズの商品なら使わないときに収納しやすく便利です。また、原稿を縦に入れられるタイプなど、作業スペースが狭くても使いやすい商品もあるので、実際にどこで使ってどこにしまうかイメージしてから選ぶといいでしょう。
エキスパートのアドバイス
メーカーもしっかりチェック!
使用前にローラーを温める時間、ウォームアップ時間に注目しましょう。機種により数十秒から数分までと異なります。
また、ラミネーターのメーカーはどこがよいのか、一般的にはあまり知られていないかもしれません。はじめて購入する際には本記事でおすすめしている、アイリスオーヤマやナカバヤシ、アスミックスなどから選ぶとよいでしょう。
おすすめ3選|2本ローラー
ここからは、おすすめ商品をローラー数毎にご紹介します。上記の選び方を参考にしながら、使いやすいA3ラミネートを見つけてみてくださいね。
それでは、まずはローラー数が2本のものからご紹介します!
簡単操作で使いやすい!場所を取らずに使える!
温度調整や速度調整など細かい設定をせずにシンプルな操作で使えるラミネーターです。場所を取らないコンパクト設計なので自宅やオフィスなど省スペースでもしっかりとラミネートできます。
また、万が一詰まってしまったときのためにフリーレバーが付いていたり電源を入れてから30分後に自動的にヒーターが切れる機能も付いているので安心して使えます。
狭い場所でも作業できる省スペース設計
ラミネーターの主要メーカーであるアイリスオーヤマ。そのラインナップのなかでも、省スペース設計が特徴のモデルです。通常、水平に入れる原稿を縦入れできるようにしたことで、長机や奥行きのない棚の上など限られたスペースでも作業できるすぐれもの。
挿入口と取り出し口にあるそれぞれのトレーは折りたたみ式。電源コードを巻きつけられるガイドもついているので、もたつかずすっきりとコンパクトに収納できます。使わないときはしまっておきたいという人にもおすすめです。
立てて収納できるユニークデザイン!
天体望遠鏡かと思ってしまうような、ユニークな円筒型デザインのモデル。使わないときは立てて置いておけるので、収納スペースに悩む必要はありません。重さも2kgと軽量で、キャリーハンドルつきで移動もラクラク。オフィスの複数の部署で共用する場合も使いやすいですね。
この製品は、スピーディーにラミネート加工できるのもポイントです。ウォームアップ、加工時間ともに所要時間は約1分。すぐに使えてすばやく加工できるので、待ち時間を短縮したいひ方でも快適に使える1台です。
おすすめ3選|4本ローラー
続いて、ローラー数が4本のものを紹介します。
9段階温度調節でこだわり派も納得の仕上がり
こまかく温度設定することで、きれいな仕上がりを叶える1台。加工する原稿の厚さとフィルムの厚さに合わせて、ダイヤルで9段階に温度調節できます。これだけこまかく温度設定できれば、仕上がりを追求して微調整もできますね。
挿入口側にある2本のヒーターローラーに加えて、取り出し口側にプレスローラーを2本内蔵。合計4本のローラーが、A3の大きめサイズでもゆがみのないフラットできれいな仕上がりを実現してくれます。
タッチパネル式のかんたん操作
温度調節できるタイプでも、設定方法がわかりづらいとうまく使いこなせません。こちらの商品はシンプルなタッチパネル式で見たまま直観的に操作でき、設定も使用するフィルムの厚さを選ぶだけ。はじめての使用から迷うことなく使えそうです。
ドイツ製ならではのデザイン性の高さも魅力。お部屋やオフィスで出したままにしても、スタイリッシュなのでインテリアの邪魔になりません。
4本ローラーでしっかりきれいに圧着
高速ラミーターというその名のとおり、ウォームアップ時間は最短35秒ととても速い立ち上がりの商品。コンパクトなサイズ感とスタイリッシュなデザイン性からご自宅や、オフィスなどに据え置いても邪魔な印象にはならないでしょう。利用しないときは縦置き、横置きで収納可能なので、戸棚や本棚に違和感なく置けます。
省スペースタイプながら、4本ローラーでしっかりときれいな仕上がりを実現させ、反り返しを抑えたり、ズレや歪みなどの変形を防ぎます。
おすすめ2選|6本ローラー
最後に、ローラー数が6本の商品を紹介します。
A4サイズが最速9秒! スピードが自慢のモデル
高速ラミネート加工で、たくさんの作業でも効率よくこなせる6本ローラーの1台。A4サイズを最速9秒で仕上げる加工スピードと、ウォームアップ時間60秒の立ち上がりの速さでストレスなく使うことができそうです。
一般的な機種では対応していない250ミクロンのフィルム厚まで対応。最大ラミネート厚は1.0mmまで対応しているので、下敷きのように分厚い加工も可能。幅広い用途で便利に活用できます。また、オートモードに設定すればセンサーとマイコンが自動でスピードを調節してくれます。さらに詰まり防止機能も搭載。受付などで会員証をラミネートするシーンにはおすすめの1台です。
センサーが自動で適切なスピードに調整!
こちらの商品は、挿入されたフィルムの厚さをセンサーが検知し、適切なスピードに自動で調整してくれます。面倒な設定をしなくてもいいので、こまかい調整をするのが苦手な人でも手軽に使うことができますよ。
こちらの機種は便利な巻き込み防止機能も搭載しています。フィルムを挿入してから一定の時間が過ぎても加工物が通過していかない場合は、ブザーがお知らせ。ローラーが自動で逆回転して巻き込みによる故障を防いでくれます。これからラミネートを使いはじめる方や、フィルムの巻き込みでラミネーターを壊してしまったという方はぜひ検討してみてください。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ラミネーターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのラミネーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
おすすめのラミネートフィルムをご紹介!
ラミネートをするためにはラミネートフィルムが必要です。
ラミネーターを購入する際にフィルムがセットになっている場合もあれば、別で買わなくてはいけない場合もあります。ラミネーターによって対応する厚みやサイズも異なるので合わせて選んでみてください!
関連商品はこちら
特徴に応じて納得できるものを選ぼう
1)ローラーの本数で仕上がりが変わる。A3サイズなら4本以上ローラーがあるもののほうがおすすめ
2)温度調節機能、速度調節機能、巻き込み防止機能などこまやかな機能もチェックする
3)立ち上がりの速さも使い勝手のポイント
4)実際の作業スペースや置き場所を考え、全体の設計や大きさを確認する
仕事で使うメニュー表やPOPの作成から、プライベートの写真や趣味のイラストの加工まで、便利に使えるA3ラミネーター。性能や価格もさまざまです。紹介した選び方を参考に、納得の1台を選んでくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
デジタル系トレンド情報誌の編集者を経て、フリーランスの編集ライターへ。 テレビやデジタルカメラ、スマートフォン、ドローンなどのデジタル製品を中心に執筆。 生活家電専門サイト『家電 Watch』の、編集記者でもある。