「ラミネーター」のおすすめ商品の比較一覧表
ラミネーターとは?
ラミネーターとは、書類やカード、POP、メニュー表など、保存・保護したい印刷物の表面にフィルム加工を施すための機器のことです。ラミネートフィルムを熱して印刷物に圧着させ、加工することで、カードサイズであれば、いわゆるブロマイドのようなカードができますし、A4・A3サイズならメニュー表やコミケなどイベントで使う「最後尾札」も作れます。
ラミネーターの選び方
ここからは、文房具ライターの猪口フミヒロさんと編集部が厳選したラミネーターを選ぶときのポイントを紹介していきます。購入を迷っている方や、ラミネーターの選び方のポイントを知りたい方は参考にしてみてください。
【1】用紙のサイズに合わせて選ぶ
一般的に使用されるラミネーターは、カード・A4・A3の3種類のサイズです。ラミネーターを選ぶときは、まずは、加工したい用紙のサイズに対応しているか確認しましょう。
はがきやカードサイズをラミネートすることが多い場合には、小さいサイズでも問題ないのですがA4以上のものをラミネートすることが多い場合には、A3などの大きなサイズをラミネートできるものを選ぶとなにかと便利です。大きいサイズに対応していれば、小さなサイズのものを一回で複数枚加工できます。
金額なを考慮して、適したサイズを選ぶと良いでしょう。
【2】ローラー数で選ぶ
ラミネート加工は、ローラーの数で仕上がりの美しさが決まると言っても過言ではありません。加工したいもののサイズにもよりますが、ある程度の大きさの印刷物を加工したいのであれば、ローラーの数が多いものを選んだほうが美しく仕上がります。
ここでは、印刷物のサイズに合ったローラー本数についてご紹介します。
2本ローラータイプ|小さなサイズ向き
2本ローラータイプは、ヒートローラーのみで加熱・圧着・フィルム送りを行います。ローラーが2本と少ないため、本体がスリムでコンパクトになります。ただし、大きなサイズのものを加工する際にフィルムが反ってしまうなど加工面が不安定です。カードサイズなど小さなものの加工がメインの場合におすすめです。
4本ローラータイプ|大きなサイズまで対応
4本ローラータイプは、ヒートローラーで加熱後、プルローラーでフィルムを引っ張りながら冷やして圧着する仕組みになっています。このため、反りがおさえられるのが特徴です。小さなサイズはもちろん、A3まできれいに仕上げることができます。
6本ローラータイプ|業務用サイズにも対応
店舗用、イベント用など業務用サイズにも対応したのが6本ローラータイプです。6本ローラータイプは、4本のローラーで加熱し、2本のプルローラーで圧着するため、A3など大きなサイズでも反りが少なくきれいに仕上がります。また、加工スピードが早く、一度に多くの数を加工できるのも特徴です。
【3】対応するフィルムの厚さで選ぶ
ラミネートフィルの厚さには、POPやメニュー表などに使われる100μ、分厚い強度の150μなどがあります。そのもの自体を立てて使いたいときは150μ以上の厚めのものになります。自分の用途に合った厚さを選んでみてください。
【4】ラミネートの速度で選ぶ
ラミネートの速度も、ラミネーターを選ぶ上で重要なポイント。特に業務用として使用する場合や1度に大量のラミネートをしたい場合に、ラミネート速度が遅ければ遅いほど時間がかかってしまいます。たまにしか使わない場合には速度を気にする必要はありませんが、使用頻度や作業ボリュームを考慮して選ぶと良いでしょう。
【5】機能で選ぶ
せっかくラミネート加工するのであれば、仕上がりの差を気にしたいものです。ここでは、仕上がりの美しさを左右する機能についてご紹介します。いずれもぜひほしい機能ばかりですので、購入時にはぜひチェックするようにしましょう。
仕上がりを左右する「温度調整機能」で選ぶ
ラミネート加工をする際、仕上がり時に白っぽくなってしまうのは温度不足が原因です。温度不足だとフィルム同士がしっかり密着せず白っぽくなってしまいます。また、波打った状態になってしまうのは逆に温度が高すぎたことが原因です。
安いものを選ぶと、この仕上がりを調整するための機能がなかったり、あるいは高温・低温のみの切り替えしかついていなかったりします。仕上がり具合をきにするのであれば、温度調整機能つきのものを選びましょう。
ウォームアップ時間(スタンバイ機能)で選ぶ
ウォームアップ時間とは、電源を入れてからローラーが熱くなるまでの時間です。以前は、起動(ウォームアップ)にとても時間がかかる機種(20分近くかかるものも)が存在し、すぐに使いたいのに使えないことがありました。
現在では、早い商品だと60秒以内に高速起動してくれる商品もあるため、起動時間がストレスにならずにラミネーターを使用することが可能になりました。作業効率を上げたいのであれば、ウォームアップ時間が短いものを選びましょう。
「逆回転機能」つきのものを選ぶ
対象物をしっかりとラミネート加工するのにあると便利で安心なのが、「逆回転機能」です。
たとえば、加熱加工する際にローラーに印刷物が真っ直ぐに入っていないとき、失敗をリカバリーするために一時中止をして逆回転することでやり直すことができる機能です。あるいは、フィルム詰まりを防ぐための機能でもあります。これがついているだけで成功確率が何倍にもアップします。
購入するときには、この「逆回転機能」がついている機種であるのかどうかだけでも確認しましょう。
ラミネーターのおすすめメーカーをご紹介! 有名メーカーを厳選!
ラミネーターのおすすめメーカーをご紹介します。商品選びに迷ったらメーカーを絞って選んでみるのも一つの選択肢です。
アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマは、手ごろな価格帯の家電を多く展開している国内メーカーです。詰まったフィルムを引っ張り出せるフリーレバー機能や30分後に自動で電源が切れる機能など、使いやすくて安全性も考慮された商品を多く扱っています。見た目もシンプルで評判のいい商品がたくさんあるので、機能も合わせてぜひ、チェックしてみてください。
>> Amazonで詳細を見るフェローズジャパン
フェローズは、1917年にアメリカのイリノイ州で設立された企業で、オフィスで使用する用品を製造しているグローバルなメーカーです。高品質加工から高速加工、また軽量でコンパクトな商品など幅広く取り揃えているので使用目的に合わせたラミネーターを選ぶことができます。
>> Amazonで詳細を見るナカバヤシ
ナカバヤシは製本事業やアルバム関連製品で、国内最大手のシェアを誇る老舗メーカーです。ラミネーターは、ウォームアップ時間が約40秒と素早い製品やローラー数も2本~6本あるものまで揃っているので、家庭用から業務用まで探すことができます。実績と信頼のあるメーカーなので、迷った方はナカバヤシの商品で探してみるものおすすめです。
>> Amazonで詳細を見るラミネーターおすすめ7選【2本ローラー】 カードサイズからA3サイズまで加工! 軽量コンパクトモデルも
前述しましたラミネーターの選び方のポイントをふまえて、文房具ライターの猪口フミヒロさんと編集部が厳選したおすすめ商品を、ローラー数毎にご紹介します。
まずは、ローラー数が2本のものからご紹介します!

ラミネーターおすすめ8選【4本ローラー】 安くてコスパのいい商品も!
続いて、ローラー数が4本のものを紹介します。自分に合う商品を購入するための参考にしてみてくださいね。




信頼のブランド・サンワダイレクトの安心機種
最短60秒(100μm)で起動(ウォームアップ)するA3対応の4本ローラータイプです。A4サイズや葉書サイズ、写真も対応する人気機種で、毎回ラミネーターの人気ランキングで上位に食い込んできます。
なお、リリースレバーがついているため、フィルムが詰まってしまっても、ローラーとローラーの間を広げて失敗したフィルムを取り出せます。
また、ウォームアップ完了時にLEDランプの点灯とアラームで知らせてくれたり、15分間使わないと自動で電源OFFになる省エネ設計、4,650mm(W)×1,320mm(D)とデスクにあっても邪魔にならないスリムサイズとなっています。


ラミネーターおすすめ2選【6本ローラー】 壊れにくい!業務用としても使える
最後に、ローラー数が6本の商品を紹介します。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ラミネーターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのラミネーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【番外編】おすすめのラミネートフィルム
ラミネートをするためにはラミネートフィルムが必要です。
ラミネーター購入時にフィルムがセットになっている場合もあれば、別売りで買わなくてはいけない場合もあります。厚みやサイズも異なるのでラミネーターと合わせて選んでみてください。
●A4サイズ
●A3サイズ
ラミネーターの上手な使い方!
ラミネーターを上手に使うには、余熱を十分に行い、挿入時は真っすぐに挿し込むことがポイントです。余熱が不十分だと、上手くいかないので必ずウォームアップが完了してから使い始めましょう。挿し込む際は、自動的に用紙が引き込まれるので、強く押し込まず自然と機械の中に入っていくのを待ちましょう。
また、フィルムの余白は大きすぎると失敗の原因になります。フィルムのサイズなども考慮して行うときれいに仕上がります。
ラミネーターに関するQ&A よくある質問
ラミネーターの選び方は?

選び方のポイントは下記5点!
【1】用紙のサイズに合わせて選ぶ
【2】ローラー数で選ぶ
【3】対応するフィルムの厚さで選ぶ
【4】ラミネートの速度で選ぶ
【5】機能で選ぶ
詳しくは記事内で解説しているので参考にしてみてください。
フィルムが詰まったら自分で取り除ける?

入れたフィルムが想定される時間内にラミネーターから出てこない場合、内部のローラー部分でフィルム詰まりを起こしています。対処法は製品ごとに異なるので、まずは取扱説明書の確認を行いましょう。これで問題解決すればいいのですが、それでも解決せず自分で分解してしまうと、保証の対象外になる場合があるので、サポートセンターに電話しましょう。
コールドラミネートって何ですか?

通常のホットラミネートと異なり、接着するフィルムの裏紙を常温ではがしながらローラーの圧力で原稿に接着させるのがコールドラミネート。クレヨン画、感熱紙などの熱に弱い素材への加工に適しています。
起動時間だけでなく品質も考えて選ぼう 文房具ライターからのアドバイス
文房具ライター&ブロガー
今回は「起動時間」を第一に考えて(一部例外あり)ラミネーターの紹介をしてきました。大切な写真を長期間に渡って保存できたり、レシピ本のコピーを保管したりとさまざまな使い方が可能です。
また、加工スピードや仕上がりの精度、搭載されている機能は製品によってさまざま。自分がなにをラミネートしたいのか、どんな仕上がりにしたいのかを考えたうえで、購入をしましょう。
どれがいいのかわからない、という方は、まず今回僕がセレクトした「起動時間が短い」「1万円前後のコスト」「A3対応、4本ローラー」をクリアした6点のなかから選んでみてはいかがでしょう?
ぜひ、参考にしてくださいね。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
文房具好きが集まる朝活コミュニティ:文房具朝食会@名古屋の主催者。 2009年からブログ『本と文房具とスグレモノ』を毎日更新し続ける文房具ライター&ブロガー。 『文房具屋さん大賞』で特別コメンテーターを務める日本でも有数の文房具通。 東海地区を中心に文房具をベースにした活動を精力的に展開するサラリーマン。 愛知県岡崎市に在住。