犬用プールの選び方 動物病院の院長が解説
プレマ動物ナチュラルクリニック院長の羽尾健一さんに、犬用プールを選ぶポイントを3つ教えていただきました。ポイントは下記。
【1】できるだけ破れにくいものを
【2】犬の体の大きさとのバランスを考慮しよう
【3】設置スペースに合った大きさ・形状を選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】できるだけ破れにくいものを
使用中あるいは準備、後片づけ中に、犬がプールを噛んだり爪で引っかいてしまったりすることが絶対に起こらないとは限りません。かんたんに破れて穴が開いてしまうものでは、購入したばかりなのに破損してしまう可能性も。
思わぬアクシデントで破損することはあるかもしれませんが、なるべくなら避けたいものです。素材が薄くてすぐ破けてしまったり、破損しやすいものは避け、強度のしっかりしたものを選ぶようにしましょう。
【2】犬の体の大きさとのバランスを考慮しよう
大型犬なら胴体まで水がつからないものでも、小型犬だと足がつかないこともあります。犬のサイズよりも深めのプールだと「怖がって入らなかった」「おぼれかけた」などという場合も。犬用プールは基本的に浅いものが多いですが、できるだけ愛犬の体の大きさとのバランスを考えて選ぶようにしてあげるといいでしょう。
また、かなり水遊び好きな愛犬の場合は、トータル的に使用する水の量も考慮したうえで、プールのサイズを選ぶようにしてみましょう。体のサイズが大きめな犬の場合は、ご家庭でのプールは水遊び程度に留め、犬の立ち入りがOKな水辺や公共施設などで泳がせたりしてあげるのも方法のひとつです。
【3】設置スペースに合った大きさ・形状を選ぶ
「夏の運動不足解消のためにある程度の広さのものがほしい」「うちはキャンプもよくするし、田舎での水遊びデビューをさせたいから水に慣らしてあげたい」など、ご家庭によって目的はさまざまです。
プールの大きさや形も、置き場所がどの程度のスペースなのかによって変わってきます。また、使うたびに出し入れするのであれば、設置と収納がかんたんなものがいいでしょう。重視するポイントを整理してから選ぶようにすると、イメージに近いものを見つけやすいです。
犬用プールおすすめ8選
ここまで紹介した選び方のポイントをふまえ、動物病院院長の羽尾健一さんと編集部で選んだおすすめ商品を紹介します。

Fuloon『ペット用バスタブ ペットプール』
新バージョンは内側の厚さが増し強度も安心
中型犬、大型犬には水遊び用として、小型犬の場合は少し泳ぐこともできるでしょう(犬種によっては泳げない場合もあります)。自立型で雑誌サイズに折りたたみができ、片づけ・収納しやすいのが特長。
さらに改良された新バージョンは、内側の厚みを増したことで強度面がアップ。破れに強くなったところがおすすめです。また、旧バージョンでは底部についていた排水栓を側面に持ってきたことで、排水時間が短縮されるようになり、栓の開閉もしやすくなっています。

日本育児『PET SELECT たためるペットプール&バス』
外側側面にポケットつき! 軽くて持ち運びにも便利
育児用品でおなじみの日本育児のペットラインブランドから販売されているこの商品は、ポンプいらずの独立式。折りたたみがとてもかんたんであることが特長です。
Lサイズでも1.2kgと軽く、収納袋に入れて持ち歩きができるほどの手軽さが魅力。「ちょっとお友達のおうちのお庭で一緒に水遊びをさせたい」「犬を連れていける公園に持っていきたい」などの場合、ひとりでも充分持っていって遊ばせることができる点がおすすめです。

側面変形可能式で室内での水遊びもOK
ドイツ発「KARLIE」の犬用プールです。強度を重視しており、実際に犬の引っ掻きによる破れや傷のテストもクリア済み。しっかりとした素材で破れにくい仕様となっています。
また、基本は円形ですが、浴室内や室内では側面を壁面に沿わせての設置も可能。室内で使う場合のスペースや置き場所も考慮された、気配り設計になっている点もおすすめです。

小型犬を少し泳がせてみたいという場合におすすめ
小型犬であれば、充分泳ぐ練習もできるプール。縦方向の長さがあるぶん同じサイズ感の円形タイプよりも長く泳げるので、運動目的でプールを探している人向けの商品といえます。
また、リハビリ目的で歩行距離を測りたい場合、円形タイプよりも使いやすいでしょう。中・大型犬には同じ長方形の「レクタングラフレームシリーズ」で、さらに大きい2〜3m以上のタイプもあります。愛犬や設置スペースに合わせて選んでみてはいかがでしょうか?
熱中症対策に万全!暑い夏でも涼しく快適
大手メーカー・インテックスのフレームプールです。サンシェード付きなので、熱中症や日焼け対策になります。プール全体を覆うような形なので、プライバシーを気にする方でも安心です。
小学生2人が入れるほどの大きさなので、子どもがいるご家庭にもおすすめ。愛犬も子どもも喜ぶこと間違いなしのアイテムでしょう。
噴水のように飛び出る!新感覚の水遊びプール
こちらは、一般的な家庭用プールとはやや形状が異なりますが、愛犬と水遊びができる優れものです。フレームやプール中央から噴水のように水が飛び出る仕様です。噴水のように出る水も高さがあり迫力満点!
すぐに広げて遊べるので、準備も片付けも簡単で手間をとりません。小型〜中型愛犬なら2〜3匹でも充分なサイズ感になっています。
水深が深くて直射日光の防止にもおすすめ
こちらは、にっこり笑ったカタツムリのデザインがキュート!カタツムリの背中にはサンシェードが付いているので、直射日光を避けられます。
深さ74cmとやや深めの水深になっています。幅は大きくないので、小型犬や中型犬向き。プールや海では大型の浮き輪としても利用できて、使用用途が幅広いのもおすすめです。
空気入れ不要!すぐ使えて準備が楽チン
可愛らしいオーシャンデザインの「オーシャンプレイスナッププール」です。丈夫な素材で、耐久性を重視する方でも安心して使用できます。
空気を入れるポンプが不要なので、プールに水を入れるだけで出来上がるのが便利。準備に手間をかけていた人も、こちらのプールであればラクラク簡単! 愛犬とのプールタイムを思う存分楽しめます。
「犬用プール」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 犬用プールの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの犬用プールの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
犬用プールは介護目的での使用も
最近ニーズが高まっているのが、介護目的としての家庭犬用プールの使用です。認知症を発症し、徘徊がある犬の場合、フリーにしておくと壁などに激突して危険なケースもあります。そんなとき、プールに水を入れずに室内に設置し、そこに愛犬を入れてあげることでお互いのストレスが減ったという声も聞かれます。
徘徊は直線的に歩くよりも旋回することが多いので、円形タイプのプールを選ぶといいでしょう。行き止まりになっても金属などがないため、ケガをする心配が少ないのがメリットです。
また、介護目的だけでなく、水を入れないでサークル代わりにして遊ばせることもできます。本来の用途とは違いますが、子犬や遊び好きな成犬にも水を使わず遊ばせてみるのもいいでしょう。
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愛犬に合うか、使用場所や用途を考えて 動物病院の院長からのメッセージ
まず、安全面や耐久性なども考慮して選ぶのは言うまでもありません。そのうえで、ご家庭の設置場所に合わせて設置しやすいものを選ぶようにしてあげましょう。
ひとつ気をつけたい点としては、プールの素材はPVC複合素材や加工ナイロンを使っているものが多いということ。そのため、素材のなかには高温に反応するものもゼロではありません。加えてヤケドにつながることもあるので、お風呂場であってもプールにはできるだけ水を使用するようにし、高温のお湯を入れたままにするのは避けましょう。
また、愛犬の体のサイズに合っているかも大事。「水が苦手なタイプなのか」「水が好きなタイプなのか」も考慮して広さや深さを選んであげるとよいです。さらに「外にも持って出かけたい」のか「おもにおうちの庭やお風呂場に置いて遊ばせたい」のかも考えて、用途に合ったものを選んであげましょう。
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学生時代に健康や病気についての「心と体の関係」に関心を持ち、卒業後、いったん複数の動物病院でインターンを経て、1999年に大阪で東洋医学と自然療法専門の動物病院を3年間開業。その後、必要に応じて西洋医学も取り入れつつ、ベースにあった「心と体の関係」をより重視した形で2004年に横浜に移転し「プレマ動物ナチュラルクリニック」を開業。ホメオパシー、ホモトキシコロジー、漢方、医療レベルで高品質なハーブやサプリメント等も取り入れた治療やケアを行っている。また、病気になってからではなく、病気になりにくい体を作るために食事指導にも力を入れており、2008年、2009年には妻の栄養士で、ペット栄養管理士でもある理恵子先生と共著で犬猫のための手作り食の本を発刊。(理恵子先生は、手作り食の提案以外にも、メインとして、メンタルケアを主に担当しているアニマル・コミュニケーションやメンタルヒーリング・ケアを行う、ペット・メンタルケア・カウンセラーでもある。)2009年、2010年には毎年東京・大阪で開催されている、ヒーリング雑誌「Trinity」の出版元「株式会社 エルアウラ」主催の「癒しフェア」にブース出展し、健康相談を行う。2016年にも理恵子先生と共に、同イベントで講演会を行う。現在も、「できるだけ動物の心身に負担をかけずに治療をしたい」「ペットの気持ちを考えてケアをしてあげたい」といった、ご家族様のお気持ちをできるだけ考慮した形で、体の治療や心のケアのサポートを行っている。