犬用ゲートの役割とは メリットは?どう便利なの?
犬用ゲートの役割とは、ずばり「愛犬が危険な場所で出入りすることを防ぐこと」です。愛犬を危険から守りたい、でも狭いサークルからも出してあげたい。そんな時に便利なのが犬用ゲートです。
わんちゃんにとっては、たとえ家の中でも危険なものがいっぱい。玄関などからの脱走を防いだり、階段からの落下を防いだり、また誤食や誤飲・刃物や火などによる怪我を防ぐためにキッチンへの出入りを防いだりとさまざまな使い方ができます。
また、危険から愛犬の身を守るのはもちろんですが、外出するさいや来客中にも便利ですよ。
思わぬケガや事故を防ぐためにも、犬用ゲートをうまく使ってみましょう!
犬用ゲートの選び方 ドッグトレーナーが解説!
室内犬とのじゃれあいは楽しいものですが、いたずらされては困る場面もありますよね。
そこで、ドッグトレーナーの長根あかりさんに犬用ゲートを選ぶときのポイントを5つ教えてもらいました。
【1】ゲートの固定の仕方に注目
【2】愛犬の体の大きさに注目
【3】使用目的や場所によって変える
【4】設置するときのことまで考えよう
【5】安定感と耐久性も確認
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ゲートの固定の仕方に注目 突っ張り棒タイプ、置くだけタイプなど
ペットゲートにはさまざまな種類のものがありますが、購入するときに注意したいのが固定の仕方です。「ネジで固定するもの」「突っ張りで固定するもの」「置くだけのもの」とありますので、犬の大きさ、使う場所、用途などを考えてから使いやすいものを選びましょう。
このなかではネジ止めが一番しっかり固定でき安全ですが、賃貸や取り付ける場所によってネジ止めが難しい場合があるので、設置する場所や状況によって選んでください。
また、飛びつきしやすい子や興奮しやすい子の場合には耐久性も考慮するといいでしょう。
【2】愛犬の体の大きさに注目 高さとゲート間隔
購入する際には使用する場所に合わせた大きさだけでなく、愛犬の体の大きさも考える必要があります。犬は自分の身長の倍くらいの高さであれば越えることができてしまうので、低すぎないものを選ぶこと。
また、ものによっては壁とゲートの間や床との間に隙間ができやすいので、ゲートの隙間が広すぎないものを選びましょう。ゲートを設置した部分だけでなく、階段の手すりなど気になる部分にはネットを併用して、すり抜けや転落防止になるよう工夫してみてください。
【3】使用目的や場所によって変える 脱走防止、階段転落防止など
ペットゲートといっても、家庭によって「侵入禁止」「脱走防止(飛び出し防止)」「転落防止」など目的が違うはずです。階段など転落防止を考えていたのに、置くだけタイプのゲートでは安全度が低く、思いどおりの効果が期待できません。目的に合ったゲートを選びましょう。
また料理や仕事の間、先住犬に慣れるまでなど、一時的な利用で長期間の使用を考えていない場合には、取り外しがラクなものがいいですね。
【4】設置するときのことまで考えよう サイズは合う?設置の手間は?
犬用ゲートは自分で組み立てる商品が多いので、組み立てやすいかも確認しておきましょう。
また、設置する場所によってサイズも確認しておきましょう。道を防ぐだけではなく、暖炉やストーブなどの愛犬を使づけたくない場所を囲める商品もあるのでチェックしてみましょう!
サイズと重さを確認しよう
ペットゲートの多くは、自分で組み立てが必要になります。あまりに重すぎると組み立てや設置が大変になってしまいますので、商品の重さも確認しておきましょう。
サイズは使用したい場所の壁から壁までの幅だけでなく、扉の幅、高さなどをこまかく確認する必要があります。場合によっては子どもでは開閉できないこともあるので、ご家族で確認して購入してください。
組み立てやすいものを選ぶ
自分で組み立てる場合は、組み立てやすいか・持っている道具で組み立てれるかを確認しておくことがおすすめです。また、組み立ての時に重い素材のものだと組み立てが大変なのでこちらもチェックしておきましょう。
【5】安定感と耐久性も確認 屋外に設置する場合と特に注意
設置する場合や、用途によって注意する点が違います。安定感と耐久性にわけて説明するので購入するときは参考にしてみてくださいね。
耐久性に注目
長く使うものであれば耐久性についても考えておきましょう。屋内に設置する場合は頑丈でインテリアとマッチしやすい「木製」などもおすすめです。
また、屋外に設置する場合は、自然現象にも強いものを選びましょう。雨にぬれてもサビにくい「アルミ」「ステンレス」「プラスチック」製の商品がおすすめですよ。
安定感に注目
飛びつきの衝撃や、外に設置する場合は強い風が吹いても壊れにくいかも確認しておきましょう。ネジ留め式などの外れにくいものがおすすめです。
逆に設置場所を頻繁に変える場合は、置くだけで設置できるものあるので見てみましょう。
また、大型犬は力も強いので大型犬を飼っている場合は「スチール製」の頑丈なものがおすすめです。また、部屋のインテリアがナチュラルな雰囲気方には「木製」のゲートも耐久性が高くおすすめですよ。
おすすめの犬用ゲートはこちら ネジ固定タイプ、突っ張り棒タイプ、置くだけタイプほか
ここまで紹介してきた犬用ゲートの選び方のポイントをふまえて、ドッグトレーナーの長根あかりさんのおすすめ商品、編集部で選んだ商品を紹介します。
置くだけで簡単に設置できるゲート
開口部などに置くだけで簡単に設置できるゲートです。壁や床などの傷をつける心配がないので賃貸物件などでも安心して使用することができます。
おくだけタイプながら押すだけで簡単に開くドアも備えられていますので、出入りする機会が多い場所にも安心して設置することができます。手が塞がった状態での開閉もできるのでキッチン周りの仕切りなどにもおすすめのアイテムです。

壁や柱がなくても設置できる置くだけゲート
固定しない置くだけタイプですが、扉があるのでまたぐ必要はなく、部屋のレイアウトに合わせて形を調整できるのがうれしいポイント。洗濯物を干すときにはベランダの窓まわりに設置することで、わんちゃんを気にせず作業することができます。
また、階段下などの低い収納スペースやストーブの前など、いたずら防止として使うこともできます。フレキシブルな使い方を考えている方におすすめです。
和室にも洋室にも置けるデザイン
高さ50cmでおもに小型犬向けのペットガード。置くだけで設置できるタイプで、和室でも洋風でもマッチするデザインです。
幅は5cm間隔で調整可能で、最小67cmから最大116cmまで伸ばせます。厚みは6cm、足の部分が内側に収まるつくりになっているため、収納にも便利です。
開閉も簡単なゲート
どちらからでも前後に90度開閉できるようになっているので設置場所を選ばずに設置できるゲートとなっています。出入りが多い時などには開けたまま固定することもできるので、さまざまな用途で使用できるゲートです。
拡張フレームも用意されているので、開口部の幅に合わせて設置できるという点もポイントのひとつ。簡易式のドアのようなゲートを設置したい方におすすめです!
多機能で使いやすい!カラーも豊富
両方向に開け閉めすることが可能なので行き来しやすいペットゲートです。出入りの多いときは開けたまま固定することもできます。さらに、開けたあとは自動で閉まってくれるのもポイントです。
また、拡張フレーム付きなので、最大91cmまで取り付けが可能。デザインも豊富なのでぜひ、チェックしてみてください。

飛び出し防止に! 高さのあるゲート
一般的なゲートよりも高さのあるゲートなので、大型犬やジャンプが得意なワンちゃんの飛び出し防止にぴったりです。また、2重ロックなので犬がぶつかった衝撃などで偶然開いてしまうこともありません。
壁と壁の間にスペースができてしまう場合は、別売りのエクステンションと組み合わせることができるので、さまざまな場所で使用することができます。
どこでも簡単にゲートを設置できる
コンパクトに畳むことができる置くだけタイプのペットゲートです。本体はアルミ製でとても軽量なので必要な場所にいつでもゲートを設置することができます。
サビなどにも強いので室内のみでなく、屋外でも使用できるゲートを探しているという方にもおすすめのアイテムです。付属のパーツを付け替えるだけで高さを調整できるという点もポイントのひとつ。気軽に使える便利なゲートです。

突っ張りタイプで壁をキズつけない前後両開きタイプ
こちらは壁をキズつけない突っ張りタイプのゲートなので、設置もかんたん。お住まいが賃貸などで壁に穴を開けたくない方におすすめです。扉が前後両方に開閉するので、キッチンや廊下などの出入りの頻度が高い場所でも、侵入・飛び出し防止として使うことができます。
扉は90度以上開くと固定可能。朝の忙しい時間帯やお出かけする際には開けっ放しにすることでスムーズに行動することができます。
リッチェル『木のオートロックゲート』
赤ちゃんとペット兼用で使える!
こちらの商品は赤ちゃんのいる家庭でも使えるゲート。赤ちゃんとペット兼用で使いたい方におすすめです。前後どちらにも開閉でき、ドアを開いて手を離すと自動的に上下2ヵ所でロックがかかります。
木製なので、温かみがありインテリアに調和しやすいデザインなのもポイントです。
開閉角度で置き方を変えられる
側面のパネルは90度~140度まで調節可能なので、横に伸ばして間仕切りにしたり、コの字型にして囲ったりするなど、設置場所にフレキシブルに対応することができます。ドア付きでまたがずに通れるところもポイント。
最大幅の違いによってSサイズ、Mサイズ、Lサイズがあるので、部屋の大きさに合わせて選んでみましょう。
シンプルで設置しやすいタイプ
床に置くだけでペット用の仕切りになるシンプルなペットフェンスです。ネジ止めなどの必要がないので賃貸物件などでも安心して使用できます。完全固定はされませんが、足部分は大きめで安定感がありますのでしっかりとスペースを区切ることができます。
カラーも3色展開されているので部屋のインテリアに合わせて選ぶことができるという点もポイントです。

広い範囲をカバーできるワイドタイプ
開口部のみでなく部屋全体を仕切ることもできるワイドタイプのゲートとなっています。複数枚のパネルがセットになって繋がっていますので設置も簡単で、幅を自由に調整することもできます。置くだけで固定する必要がないのでゲートの場所を動かす機会が多い方にもおすすめです。フェンスの素材はソフトなのでデリケートなペットにも安心のアイテムとなっています。
【番外編】ゲートと併用して、さらに安全に! セーフティネットのおすすめ

脱走防止・転落防止にはネットの併用も!
こちらはペットゲートではありませんが、階段上の転落防止、脱走防止にゲートの設置を考えている方に紹介したい商品です。
階段の前をゲートで塞(ふさ)ぐのはもちろん、2階の手すり部分などに隙間がある場合には、犬が足を滑らせてしまったり、顔を入れて抜けなくなったりしないように、あらかじめネットなどで防止しておくことをおすすめします。
そのほか、ベランダやお庭などでも同じようにネットを張ることで、転落、脱走の防止をすることができます。
「犬用ゲート」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 犬 ゲートの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの犬 ゲートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ペットゲート購入前から購入後の注意点 ドッグトレーナーからアドバイス
ペットゲートは似たようなものがたくさんありますので、サイズ、固定の仕方、重さ、開閉する扉の向き、バリアフリーデザインかなどをしっかり確認することが大切。購入後、組み立てる際には小さな部品もたくさんあるので、犬が誤飲したり、なくしたりしないように、その間は別の部屋やクレートで待っていてもらいましょう。
また使用に慣れ、扉の開閉が面倒で高さが低いからと、ゲートをまたぐのは止めましょう。飼い主さんにとっても危険ですし、それを見た犬がゲートを飛び越えるようになる可能性もゼロではありません。
そしてどんなタイプの商品でも、ネジなどの取りつけ部分が緩んでいないかの定期チェックを忘れないようにしてください。
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自宅にぴったりの犬用ゲートを見つけよう! 編集部からひとこと
犬用ゲートの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。
犬用ゲートはdiyなど手作りすることも可能ですが、簡単に組み立てられたり設置できるものを選べば手間が省けます。愛犬の大きさや設置場所、ゲートの重さなどに考慮して選ぶようにしましょう。
ぜひ、本記事を参考にご自宅にあったペットゲートを見つけてくださいね。
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幼少期から動物と関わる仕事がしたいと夢みて、高校・大学と動植物について学ぶ。 大学2年生のときに保護犬を迎え、犬の行動学やアニマルセラピーなどを勉強。 OPDES公認ドッグトレーナー資格、動物介在教育アドバイザー認定資格を取得。 現在は、自身の経験から保護犬についての相談や家庭犬のしつけ・トレーニングをしている。