漬物容器とは? ほかのものでも代用できるの?
浅漬けやぬか漬け、梅干しなどの漬物を家庭で作るときに使うのが漬物容器です。とはいえ、頻繁に漬物を作らない人は、専用の容器が必要なの? と疑問に思うかもしれません。結論からいうと、漬物に対応した容器を用意することをおすすめします。
理由は、漬物の製造工程にあります。たくさんの塩を使うため、まず塩分に強い容器であることが条件。乳酸菌による発酵をするため、酸にも強い容器である必要があります。また、ほかの保存容器で代用しようとしても、素材によっては漬物独特の臭いがうつってしまうことも。使いやすい漬物容器を選んで、家庭で楽しく漬物作りをしましょう!
漬物容器の選び方 おしゃれで使える。
梅干を漬ける容器やぬか漬けの容器、漬物の入れ物には昔は、瓶や漬物桶、漬物鉢、漬物壺などが使われているのが一般的でした。でも近年は、ネジで圧力をかける押し板の蓋が一体化した漬物容器やプラスチック、ガラス、陶器などさまざまな商品が販売されています。
そこでここからは、漬物容器を選ぶ際の選び方のポイントを5つご紹介します。
【1】漬物のタイプで選ぶ
【2】作りたい漬物にあった材質を選ぶ
【3】容器の重さ、容量、サイズで選ぶ
【4】開口部が大きいものなら野菜をそのまま漬けられる
【5】レンジ・食洗機対応が可能もチェック
それぞれ解説しているので参考にしてみてくださいね。
【1】漬物のタイプで選ぶ
漬物には、ぬか漬けや一夜漬け、梅干し、甘酢漬けなどさまざまな種類があります。それぞれの漬物の作り方によって、合う容器も違ってきます。漬物のタイプに適した容器を選びましょう。
蓋と押板一体型|均等に圧をかけてしっかり漬ける
白菜のような大きな野菜やかぶなどをしっかり漬ける際には、蓋に押し板がついている「押し板蓋一体型」が適しています。「押し板蓋一体型」の漬物容器は、蓋にネジ式やバネ式の押し板が付いていて、上からの圧力を調節できるタイプです。
重石の働きをする蓋と漬物容器が一体化しているため、ハンドルを操作するだけで均等に圧力をかけやすく、簡単に漬物が作れます。
小容量タイプ|浅漬けやピクルスに
漬物は好きだけど本格的に漬けるには時間がない、ほかに食べる人もいないし手間が面倒だという方。少しだけ残った野菜を浅漬けにしたいというという方にピッタリの漬物容器です。
浅漬けに特化した小容量の商品。容器と蓋、押し板がセットになっている商品もあり、おしゃれなデザインのものが多いのが特徴です。コンパクトなのでひとり暮らしの方などの手作り漬物、浅漬け容器に適しています。
深さがある容器や壺|押し板不要のぬか漬けなどに
梅干しやぬか漬けのように、押し板(重石)を使用しない漬物には深さがある漬物容器がおすすめです。きゅうりや大根、人参など多少長さのある野菜を漬けるには、長方形の容器が適していますが、昔ながらの壺などでもよいでしょう。
押し板が付いていないタイプや壺なら、漬物を作らなくなっても日常の保存容器として使い方はいろいろあり便利です。
【2】作りたい漬物にあった材質を選ぶ
漬物容器は保存容器でもあります。塩分や酸に強いか? においが付きやすくないか? など、容器の材質と作りたい漬物との相性を考えて漬物容器を選びましょう。
プラスチック
プラスチックの容器は大変軽量で扱いやすく、非常にリーズナブルなのが特徴です。商品の多くはプラスチックのなかでも、塩分や酸に強いポリエチレン樹脂が使われています。大容量の容器も安い値段で購入できるのがメリットです。塩分や酸が多くない浅漬けを大量に作る場合などに向いています。
ガラス
ガラス製の漬物容器は使い勝手もよく、煮沸消毒ができる保存容器としても、おしゃれで見た目もきれいなので人気のある素材です。塩分や酸にも強いので長期漬けも可能ですが、大型の容器が少なく割れやすいという欠点があります。卓上でピクルス漬けや浅漬けが作れる容器です。
琺瑯(ホーロー)
鉄に高温でガラス質の塗料を焼き付けたものを琺瑯といいますが、廉価で表面がガラス質なので、漬物容器としてよく利用されます。塩分や酸に強く、丈夫で軽いのが特徴です。プラスチック製の容器ほど軽くはありませんが、ガラスやプラスチック製の容器のように割れることが少ない素材です。
陶器
陶器でできている漬物容器は、容器のなかの温度変化が少なく表面に微細な穴があるため、微生物の発酵をうながしやすいという特性があります。そのため、沢庵や梅干し、高菜漬け、キムチなど長期間漬けて作る漬物に向いている漬物容器です。ただ、重量があり重く、冷蔵庫などに収まりにくい形状なのがデメリットです。
木製
木製の漬物容器は味噌づくりなどで昔から使用されている容器と同じ。手間がかかるため今では、利用する方が少なく価格帯も高い高級な漬物容器です。木自体が呼吸しているため、容器自体に微生物が棲みつき、美味しい漬物作りに適した環境が生まれます。管理も難しく手間もかかるので上級者向きの漬物容器です。
【3】容器の重さ、容量、サイズで選ぶ
漬物にする野菜の種類や一度に漬ける量は容器選びの大事なポイントです。また、漬物の収納場所が常時、床下パントリーならばあまり困らないかもしれませんが、冷蔵庫に入るサイズか、冷蔵庫以外の収納場所に収まる重さやサイズかも考慮して選びましょう。
漬物容器自体が重いと、ぬか床やマリネ液に野菜を入れるとさらに重量が重くなることがあります。重くなると、冷蔵庫から出し入れするのも大変になるので注意しましょう。
【4】開口部が大きいものなら野菜をそのまま漬けられる
漬物容器は、本体サイズだけでなく開口部の大きさもあわせてチェックするとよいです。開口部が大きければ、きゅうりやにんじん、大根などの細長い野菜を細かくカットすることなくそのまま漬けることができますよ。また、漬物の出し入れもラクに行うことができます。
【5】レンジ・食洗機対応が可能もチェック
磁器を含んだ陶器などの漬物容器のなかには、電子レンジが使えない場合があり、食器洗浄機に対応できない商品もあります。漬物容器としてだけ使うのなら、電子レンジや食洗機に対応できなくても困らないのですが、ほかの用途でも使用するなら確認しておくとよいでしょう。
漬物容器のおすすめ14選 おしゃれなホーロー、ガラス製も!
ここまで紹介した、漬物容器の選び方のポイントをふまえて、家事ライターの藤原寿子さんと編集部で選んだおすすめ商品をご紹介します。







【番外編】漬物に使える便利な商品・レシピ本
続いて、漬物を作る際に便利な商品とおすすめのレシピ本をご紹介します。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 漬物容器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの漬物容器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
エキスパートに聞いた「漬物容器」選びの極意
家事ライター&編集者/暮らしのチームクレア
習慣になってしまえばそれほど面倒ではないものの、順調に漬物作りに取り組めるかどうかは神のみぞ知る……。
なので、楽しく取り組めるようなツールを揃えることも大切。多少お値段が張る容器であっても、使いやすさやデザイン性など、あなたの気分があがる納得の容器を探しましょう。
残念ながら漬物作りが毎日の習慣にならなかったとしても、あなたの好みに合った容器であれば、きっと他の用途が見つかるはず。決して無駄にはならないでしょう。心配な人は、まずはジッパー付きの小袋や安価なプラスチック製容器から試してみても良いかもしれませんね。
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美味しい漬物づくりに挑戦しよう
今回紹介した漬物容器は、ガラス製のおしゃれでカワイイ小鉢風の商品や実用性を重視した商品から本物志向の商品までさまざまです。それぞれの商品は、素材によって漬け方や手軽さなどに違いがあります。手作りの漬け方によっては日持ちのよい漬け置きができる容器なども紹介しました。
お漬物は、微生物によって作り出されたビタミンを豊富に摂取できる調理方法です。紹介した商品の特徴や魅力を踏まえて自分に合った漬物容器を選んで、是非この機会に美味しい漬物づくりに挑戦してみてください。
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編集プロダクション有限会社クレア代表であり、快適で楽しい家事、ストレスレスなライフスタイルを追求するライターチーム「クレア」の代表。 料理、掃除、洗濯、収納、修繕のほか、育児、お付合い、家計管理から家庭の防災、家電情報まで。生活に役立つ幅広い分野の情報を収集研究しています。 チームクレアでの編集・制作書に『ラクラク楽しい 家事の基本大事典』(2012年版/成美堂出版)ほか。