アンバーエールの選び方 ビアライターが解説!
ビアライターの富江弘幸さんに、アンバーエールを選ぶときのポイントを3つ教えていただきました。
【1】国内ものか海外ものかで、選ぼう!
【2】ホップのフレーバー(風味)で選ぼう!
【3】料理との相性で選ぼう!
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】国内ものか海外ものかで、選ぼう!
国内のアンバーエールでも海外のアンバーエールでも、基本的に、琥珀色で麦芽の軽いロースト感があり、香り豊かな味わいであることには変わりありません。ですので、国内のものか海外のものかは、好みや見た目で選んでいただいていいかと思います。
一度飲んでおいしかったらまた飲んでみようと、気軽に再購入できるのは国内醸造所のアンバーエール。一方、海外からは新しい銘柄がどんどん入ってきていますので、「今まで飲んだことがないものを」と思ったら、海外のビールをチェックしてみるといいでしょう。
【2】ホップのフレーバー(風味)で選ぼう!
すべてではありませんが、アメリカのアンバーエールはホップのフレーバー(風味)が強い傾向にあります。ホップは香りと苦味のもととなる原料で、ビールによっては、かなりしっかりした苦味になるものもあります。
アンバーエールは麦芽の軽いロースト感が魅力のビールですが、麦芽だけでなく、ホップの苦味も楽しみたいという方は、アメリカのアンバーエールを試してみてはいかがでしょうか。
【3】料理との相性で選ぼう!

アンバーエールは麦芽の風味、甘味などが感じられるビールです。煮物やおでんのような、少し濃い味つけの料理にも合わせやすいビールなので、ゴクゴク飲むのではなく、料理とビールをともに味わいながら、ゆっくり飲んでみるといいでしょう。
すっきりと飲みたい場合は、アルコール度数が低めのものを。料理に負けない味わいを楽しみたい場合は、アルコール度数が高めのものを選んでみてください。
アンバーエールのおすすめ6選 ビアライターが厳選!
ここまで紹介した選び方のポイントをふまえ、ビアライターの富江弘幸さんにおすすめのアンバーエールを選んでいただきました。

アンバーエールがはじめての人におすすめしたい1本
世界中で親しまれている、茨城県のクラフトビール醸造所がつくる常陸野(ひたちの)ネストビールのアンバーエール。ローストした麦芽とホップの香りがバランスよくまとまっていて、飽きない味わいに仕上がっています。
また、アメリカのホップを使っているので、麦芽のカラメルフレーバーとホップの柑橘系フレーバーの組み合わせが楽しめる点も魅力。苦味も適度で、ゆっくりと味わいたいビールです。

飲んだあとの余韻も楽しみたいアンバーエール
長野県東御市(とうみし)のクラフトビール醸造所「オラホビール」がつくる、定番商品のアンバーエール。アルコール度数は4.5%と低めながら、しっかりと満足感のある味わいです。
麦芽の軽いロースト感と甘味、ホップのフルーティーフレーバーと苦味が、それぞれ主張しすぎることなくまとまっています。飲んだあとにも口のなかで、かすかに麦芽のフレーバーが感じられます。

エールをラガーのように発酵させたアンバーエール
静岡県伊豆市のクラフトビール醸造所、ベアードブルーイングがつくるアンバーエール。このビールも全体的にバランスがとれていて、ローストした麦芽のフレーバーを楽しめる味わいになっています。ホップの苦味はやや強めで、飲み終わったあとはすっきりとした印象。
また、一般的にアンバーエールなどのエールは比較的高めの温度で発酵しますが、レッドローズ アンバーエールはラガーのような低温で発酵させることで、すっきりとした後味をつくりだしています。

世界のコンペティションで受賞歴多数
新潟県阿賀野市にあるクラフトビール醸造所、瓢湖屋敷の杜(ひょうこやしきのもり)ブルワリーのスワンレイクビール。同醸造所は、世界のビール審査会で数多くの賞を受賞していますが、アンバースワンエールもそのひとつ。ワールドビアカップ、ワールドビアアワードなど権威のある賞で金賞を受賞しています。
麦芽の甘いフレーバーだけでなく、アメリカンホップによるフルーティーな香りも特徴。雑味がなくいつまでも飲んでいられるような味わいです。
※Amazonは3本セットです
こうばしさとほどよい甘みが魅力
厳選したモルトを高温で焙煎しているので、こうばしさとほどよい甘みを感じさせるビールです。赤みがかった美しい色は、ていねいに焙煎したからこそ。その香ばしさに、高貴な香りをもつホップと、やさしい香りをもつホップの2種類を絶妙に配合し、モルトの味を引き締めつつ際立たせています。
インターナショナル・ビア・コンペティションなど数々のコンテストで受賞しただけのことはあるとうならせてくれる1本です。
※Amazonは6本セットになります。
軽い飲み口で飲み易いビール
熊本県にあるスペイン村で、醸造・販売されている地ビールです。原料の麦芽は、ビールの種類に合わせて、数種類をブレンドしています。ホップも日本人の好みに合わせたものを厳選して作られているので、軽い飲み口で、ビールが苦手な人にも飲みやすい味になっています。
3種類のビールが作られていますが、カルメンは、ホップの香りと、独特の苦みが特徴。コクのあるビールが好きな人にはたまらない飲みごたえです。
※Amazonは6本セットになります。
「アンバーエール」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする アンバーエールの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのアンバーエールの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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ビアライターからのアドバイス!
アンバーエールと表記されていなくても、その味わいに近いビールはほかにもあります。たとえば、レッドエールと表記されていても、醸造所によってはその境目があいまいで、飲んでみるとアンバーエールといってもいいような味わいのものもあります。
好みのアンバーエールを探してもピンとくるビールが見つからない場合は、アンバーエールと書かれていない、琥珀色のビールを探してみましょう。例えば「赤濁(あかにごり)」「琥珀ヱビス」などは、アンバーエールと表記されていませんが、それに近い味わいといえます。
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「地域とビール」をテーマに活動しているビアライター。 出版社・編集プロダクション・英字新聞社などで編集者・ライターとしてコンテンツ制作に携わり、現在はWeb、紙を問わずさまざまな媒体で記事を執筆。 日本ビアジャーナリスト協会のビアジャーナリストアカデミーなど、執筆以外にビール関連の講師も務める。 著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ)など。