初心者におすすめのウイスキーの選び方
銀座のBAR「Moon Shine」店長の大出義彰さんに、初心者向けウイスキーを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
初心者はマイルドな味のジャパニーズウイスキーを選ぶ
国産のウイスキーはなめらかでフルーティーな味わいが多いので、海外産のウイスキーよりもより飲みやすい銘柄が多いのが特徴です。はじめてウイスキーを飲むという方にも挑戦しやすいのでおすすめです!
スコッチウイスキーに多く見られる、燻煙や薬品のようなウイスキー特有の香りを「ピート香」と呼びます。飲み慣れてくると、ピート香も楽しめるようになりますが、ウイスキーになじみのない方は、できるだけピート香が少ない銘柄を選びましょう。慣れてきたら、個性的なウイスキーにチャレンジしてみてください。
ウイスキーの種類から選ぶ
ウイスキーの種類として初心者の方がまず知っておくといいのは、シングルモルト、グレーン、ブレンデッドの3種類です。
まず、この3種の特徴をよく理解して、選ぶときのポイントにするといいですよ。
シングルモルトウイスキーなら、ウイスキーの味をダイレクトに味わえる
銀座のバーテンダー/BAR「Moon Shine」店長
シングルモルト・ウイスキーは、ひとつの蒸留所で作られたモルト(大麦麦芽)ウイスキーのこと。つまり、シングルモルトには蒸留所の特徴があらわれているというわけなので、個性豊かな蒸留所の味わいを楽しみたい人向け。より深く知りたいなら、ストレートで飲むのがおすすめです。
初心者にも飲みやすいブレンデッドウイスキー
銀座のバーテンダー/BAR「Moon Shine」店長
ブレンデッド・ウイスキーは、複数の蒸留所のモルトとグレーンウイスキーをブレンドしたもの。日本人には一番馴染みの深いウイスキーと言われていて、価格帯も手ごろなのでよく飲まれています。複層的な味わいは、ロックや水割りが好相性。より深く楽しむことができます。
グレーンウイスキーはハイボールがおすすめ

Photo by Adam Wilson on Unsplash
銀座のバーテンダー/BAR「Moon Shine」店長
グレーン・ウイスキーは、原料にモルトのほか、トウモロコシや小麦を使ったもの。甘くて軽い口当たりで近年評価が見直され、人気がじわじわと上がりつつあります。氷と炭酸で割ったハイボールがおすすめ。
熟成年数で選ぶ
銀座のバーテンダー/BAR「Moon Shine」店長
ウイスキーは、基本的には熟成年数が長くなるほど高級とされますが、必ずしも熟成が進めばいいというわけではありません。年数が違うものを飲み比べてみると、初心者からもう一歩ウイスキーの深みにはまることになるかもしれません。同じ銘柄で熟成年数(エイジングとも言います)が違うものを飲んでみることをおすすめします。
初心者におすすめの銘柄から選ぶ
銀座のバーテンダー/BAR「Moon Shine」店長
私がお店でお客様にシングルモルトについて説明するときは、まずグレンモーレンジィとマッカランを飲み比べていただくことが多いですね。それで、前者が好きならバーボン樽、後者が好きならシェリー樽のウイスキーと指定するとよいですよとアドバイスします。
この2本は、同じ12年でも色合いが全く違います。バーボン樽のグレンモーレンジィの方が若干色が薄く、バニラやパイナップル、オレンジと言った香りがします。一方のシェリー樽のマッカランはチョコレートや熟したドライフルーツのような独特の香りが楽しめます。
みなさんはどちらが好みか、ぜひ飲み比べてみてください。
安い上に美味しい!コスパの良さで選ぶ
ウイスキーをはじめて購入する方は、リーズナブルな価格のウイスキーから試してみるのもおすすめです。
ネット通販などで販売されているウイスキーは、2000円前後、3000円以下の安いウイスキーでも、しっかりと作られている銘柄がたくさんあります。同じ銘柄でも異なる容量が展開されている場合は、少量のリーズナブルなボトルから試してみるといいでしょう。安くて美味しいウイスキーを探すのも、ウイスキーの楽しみ方のひとつです。
熟成された樽で選ぶ
銀座のバーテンダー/BAR「Moon Shine」店長
ウイスキーの定義には一般的に3つの条件があって、それをクリアしたものでないとウイスキーと呼べません。その条件のひとつは木樽で熟成していること。
しかも、ほかのお酒の熟成に使った使用済みの樽も使われることがあるのがユニークな点。どんな樽で熟成されたかによって味や香りが違ってきます。
たとえば自分が好きなのはバーボン樽のウイスキーだなと思ったら、同種のウイスキーをいろいろ飲み比べてみると、ウイスキーに対して理解がより深まりますよ。
初心者ウイスキーおすすめ5選 銀座のバーテンダーが厳選
それではいよいよ、銀座のBAR「Moon Shine」店長の大出義彰さんのおすすめ商品を発表します!ここまで紹介した選び方のポイントをふまえ、自分にピッタリのウイスキーをみつけてくださいね!

サントリー 『グレンフィディック 12年スペシャルリザーブ』


















出典:Amazon
原産国 | イギリス(スコットランド) |
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ウイスキーの種類 | シングルモルト |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 40% |

ペルノ・リカールジャパン『ザ・グレンリベット 12年』












出典:Amazon
原産国 | イギリス(スコットランド) |
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ウイスキーの種類 | シングルモルト |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 40% |

モエ ヘネシー ディアジオ『グレンモーレンジィ オリジナル』














出典:Amazon
原産国 | イギリス(スコットランド) |
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ウイスキーの種類 | シングルモルト |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 40% |
樽ごとの変化を感じられる樽のパイオニア
ウイスキーは、通常はシェリー樽やバーボン樽、その他の樽で作ったウイスキーを掛け合わせて作りますが、グレンモーレンジィは、おもにバーボン樽にこだわってボトリングしているブランド。バーボン樽のウイスキーとはどういうものかを知るのに最適です。
初心者向けのオリジナルは、飲み口はスイートでバニラの香りがあり、味わいはリッチ。クリーミーという印象を受ける人もいるでしょう。
『グレンモーレンジィ』は、ほかに貴腐ワイン、シェリー、ポートワインなどいろいろな種類の樽で熟成している製品があるので、オリジナルの味を覚えたら、樽を変えたものを飲んでみて、味わいの違いを感じるとウイスキーの面白さを発見できると思います。

サントリー『ザ・マッカラン 12年』

出典:Amazon
原産国 | イギリス(スコットランド) |
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ウイスキーの種類 | シングルモルト |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 40% |

キリン『ザ・シングルトン ダフタウン12年』










出典:Amazon
原産国 | イギリス(スコットランド) |
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ウイスキーの種類 | シングルモルト |
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 40% |
「ウイスキー」のおすすめ商品の比較一覧表
ウイスキーおすすめの飲み方を紹介
個性豊かなウイスキーのおすすめの飲み方をご紹介します。
度数がとても高いお酒なので、量などは好みで調整してみてくださいね。では、みていきましょう!
ストレート
ウイスキー本来の味を味わうなら、ストレートがおすすめです。
グラスにそそいで、ゆっくりウイスキーを回します。グラスの内側にウイスキーならではのワクシーさを目で見ることができます。
まずは鼻でウイスキーの香りを楽しみ、口に含んで味を楽しみます。喉を通って鼻に抜けるとき感じる香りや味わいもまた違ったものを感じることができるでしょう。
しかし、ウイスキーはアルコールが40%以上と非常に高め。嗜む際は水をチェイサーとして飲むようにしましょう。
ロック
バーなどでよく見るのは、グラスに入った丸くてきれいな氷ではないでしょうか。自宅でこの氷を用意することはハードルが高いので、なるべく大きめの氷を準備するようにしましょう。
ウイスキーが氷につかないよう、グラスのフチからそそぎます。その後、マドラーで氷を1回くるっと回せばOkです。
最初はアルコール感が強いですが、徐々に氷がとけていき、アイラウイスキーがまろやかな味に変化していくことでしょう。
ハイボール(ソーダ割り)
まずは、氷をグラスに入れます。その氷の霜をとるために、一度氷を水でさっと洗います。
つぎに、ウイスキーをグラスの3割程度(自分の好みでOK)入れ、強炭酸水をグラスのフチからそそぎます。このとき、炭酸水を目いっぱいそそがないでください。4割程度炭酸水をいれると、ウイスキーの個性をこわすことなく、味わうことができるでしょう。
マドラーで氷を一回くるっと回せば完成です。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ウイスキーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのウイスキーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/12/09 一部コンテンツを追加しました。(マイナビおすすめナビ編集部 渡辺裕美)
銀座8丁目にある老舗BARグループの1つ、MoonShineの店長。 東京都墨田区出身。お店はこだわりのウイスキー中心にカクテル、ワインなど、銀座クオリティの品揃え。 スコッチウイスキーの本場スコットランドにウイスキーを学びに行ったり、日本各地の蒸留所巡りのツアーを開いたりとウイスキーに愛情たっぷりの経歴20年のバーテンダー。