一人キャンプにも最適な軽量焚き火台
昨今では、人手の多い街中にお出かけをしにくいことから、キャンプやBBQを楽しむ人が増えているのではないでしょうか。とはいえ、キャンプやBBQは荷物が多くなってしまうことが懸念点です。
なるべく荷物をおさえてコンパクトに済ませたい人におすすめなのが、軽量焚き火台です。軽量で小型なアイテムが多いので、一人キャンプや女子キャンプにもぴったりですね!
軽量焚き火台の選び方 重さ、サイズと耐荷重、拡張性をみる
アウトドアライターの大森弘恵さんに、軽量な焚き火台を選ぶときの大事なポイントを教えてもらいました。
収納・組み立てが簡単な商品を選ぶ 重量2.5kg以下を目安に、折りたたみで軽量なタイプも
ソロ向きなら0.5kg以下、2〜3人用は1kg前後、ファミリーなら2.5kg以下の焚き火台が軽量焚き火台の目安です。ただし、どんなに軽くても、組み立てに手間がかかるものは結局持ち運ばなくなることも。軽さだけでなく、広げるだけ、載せるだけなど3ステップ以内で組み立て・収納できるものでないと後悔する原因になります。
パーツが少なくても、メッシュ火床(ステンレスメッシュ素材で、くるくると丸めて持ち運びできる火床)の場合は、広げたときに巻き癖がつきにくいもの(目がこまかくてしなやか)であることもポイントです。
サイズと耐荷重をみて選ぶ 軽量コンパクトでも長めの薪をそのままくべられる
キャンプ場で販売されている薪は40cm程度の長さが多いようです。軽さをうたった焚き火台はどうしても火床が小さくなっており、こうした長い薪がそのまま入らないことも。薪のはみ出しは5cm程度なら許容範囲ですが、それ以上となるとノコギリで薪を切る必要があります。
針葉樹の短い薪の燃焼時間は短く、何本もの薪を切るのは大変です。かといって広葉樹の薪は火持ちがよくても堅く、やはり切るのは手間がかかります。手に入れた長い薪がそのまま入る焚き火台が結局便利です。
拡張性が高いかどうかで選ぶ ゴトクの装着可、ハンガーやトライポッドが付属するなど

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直火禁止のキャンプ場では焚き火台が必須ですが、重いのを持ち運ぶのは面倒くさいですよね。
焚き火は眺めるだけでも楽しめますが、せっかくの熱を無駄にするのはもったいないです。とくに軽量な焚き火台を選ぶキャンパーはコンパクトカーやオートバイ、自転車、徒歩など収納性に制限がある場合が多く、バーナーやランタンの燃料もなるべく減らして持ち歩きたいもの。
安定してクッカー(アウトドアで調理をする際に使う調理器具)を載せられるよう、ゴトク(ガスコンロの部位のひとつ)を装着できるか、クッカーやケトルを吊せるハンガー、トライポッド(アウトドアで使用する三脚)付きを狙えば、その気になれば焚き火台だけで調理をまかなえ軽量化に役立ちます。
軽量焚き火台のおすすめ14選 人気のスノーピーク、ユニフレーム、コールマンほか、ソロでもファミリーでも
ここまで紹介した軽量な焚き火台の選び方のポイントをふまえて、アウトドアライターの大森弘恵さんに選んでもらったおすすめ商品、編集部で選んだ商品を紹介します。

アームとレッグが飛び出す未来的デザイン
筒状の本体のネジをゆるめると、火床となるメッシュを支えるアームと、レッグが飛び出す画期的なギミック(仕掛け)が話題。すべての道具が細い筒状の袋に収まるので、パックの隙間に押し込みやすいのが利点です。
なによりも、説明書がなくてもかんたんに組み立てが可能で、こまかなパーツがなく忘れ物の心配がないことがメリット。
火床となるメッシュは目がこまかく、本体に沿って巻きつけても跡がつきにくく、使用時はセットしやすい作りです。メッシュの端の処理もていねいで肌をキズつけにくいのも安心。
別売で網兼ゴトクのグリルメッシュが用意されており、これを使えばグリルメッシュをはずすことなく薪を追加できます。気になるのは火床と地面の距離が短いことですが、別売のアンチスパークラグなど遮熱シートを併用すれば安心です。



特殊耐熱クロスのおかげで撤収がスピーディ
小型で美デザインの焚き火台としてとても有名です。小型・軽量焚き火台の多くがメッシュ火床ですが、このワイヤーフレームは特殊耐熱クロス。蓄熱しないので、灰を捨てたらスピーディに収納を行うことができるのがうれしいポイントです。
また、火床の周辺が垂れ下がることないよう計算されており、安心してクッカーを載せられるのがスゴイところ。
ワイヤーフレームの収納サイズと重量を65%にしたLITEも登場しました。LITEは別売ゴトクを装着できないので、軽量化重視の徒歩キャンパーはLITEを、拡張性を重んじるキャンパーは本家ワイヤーフレームを選択してはいかがでしょう。
どちらも幅36cm程度なので、40cmの薪はややはみ出るので注意が必要です。
世界最軽量クラスの焚き火台
焚火台として最軽量クラスの270gという軽さで、持ち運びがとても簡単な焚き火です。
付属している巻物ケースにパーツ全てを収納できるので、パーツを紛失する心配もありません。
シンプルな構造の焚き火台なので、万が一壊れた時も自分で直せる優れた商品です。いつでも気軽に焚き火を楽しめます。
「直火」に近い地上高の焚き火台
平面の形をした焚き火台で、フルサイズフルフラットの焚き火ができます。
地上でも、地面を掘って使用しても使えるので、自分好みに合わせて焚き火を楽しむことができます。
世界最軽量で、山岳地系のバックパッキングの持ち運びにも向いています。
ステンレスを基調とした美しいデザインの焚き火台
軽量素材で、ソロキャンプやアウトドア初心者にもおすすめの商品です。編みの幅も広く耐荷量10kgなので、スキレットやダッチオーブンの料理も可能です。
シンプルな構造で、付属品を含めても重さが2.2kgとコンパクト。しっかりキャンプ飯を楽しめて、簡単に持ち運びができるのも魅力的なポイントです。




調理はもちろん小型電子機器のUSB充電も!
焚き火の熱エネルギーを電力に変換します。焚き火の熱でファンを回して燃焼効率を高め、余った電気を本体にためて電子機器のUSB充電ができる焚き火台。小さな火力発電所とも呼ばれ、長期のキャンプ旅で重宝します。
太い薪や長すぎる薪を入れるのは厳しいものの、松ぼっくりや小枝などでもなかなかの火力を得られるのが頼もしいところ。パワーモジュール(電源関係の回路を集積した部品)は、ストーブの内側に収納できるので、収納サイズは1Lのボトルとほぼ同じです。高温が続くとパワーモジュールへの影響が心配ですが、インジケーター(ランプ)が点滅して知らせるオーバーヒート防止機能がついています。

まるでトライポッドの真ん中に炎が浮いているよう
トライポッドと焚き火台を組み合わせた、ありそうでなかった焚き火台。火床は一辺65cmの三角形メッシュなので、40cmの薪がそのまま載せられます。三角形の火床は薪が転げ落ちないよう注意が必要ですが、まるで火が浮いているような不思議な空間を演出できます。
静止耐荷重は20kgで、ファミリー用のクッカーでも問題なく吊すことが可能。トライポッドは2段階に高さを変えられますが、低くしたときには火床メッシュを取りつけられないのが残念です。ソロ向きのライダーズファイアクレードルもあります。
焚き火を楽しむのに欠かせない超定番アイテム
自然にダメージを与えずに焚火を楽しむことができる商品です。
中央が狭くなっているので、焚き火が燃えやすい設計になっています。
また、三角板材とパイプは溶接加工技術によって確実に接合されているので、強い熱量での焚き火を楽しむことができます、
焚き火台上部には空気穴が開いており、空気を取り入れて燃焼を促す効果もあるので、初心者にもおすすめな焚き火台です。
焚き火調理に使えるグリルブリッジなど対応するオプションをプラスすることで、調理の幅が広がります。
巻いてたためるコンパクトな焚火台
超軽量で、コンパクトな設計の焚き火台です。
組立ては、4本のステンレス銅をクロスして作る脚スタンド形式で、簡単に組み立て・撤去が出来ます。
また、使用時サイズが約40×40㎝なので、大きな薪を置けるのも利点です。
網にはメッシュの網目を採用しており、0.96mm目なので火が下へ落ちる心配もありません。
「軽量焚き火台」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 焚き火台の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの焚き火台の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの焚き火台関連の記事はこちら 【関連記事】もっとキャンプを楽しく!
使い方やメンテナンスもしっかり
軽さを重視した焚き火台は、どうしても火床が薄いものが多くなります。焚き火の高熱をダイレクトに受ける火床が薄いと、何度も使っているうちにメッシュが硬くなって破れたり、ステンレスが変形してうまく組み立てられないなど、いずれ不具合が生じてしまうことも。
耐久性は火床の素材や使い方によって大きな幅があります。したがって、交換目安を明記し、買い換えができるよう火床だけ単品で用意しているものが安心です。購入時は、キャンプで焚き火台を使用する頻度と買い換え時期を計算し、焚き火本体と単品火床の価格のバランスも考慮して選んでください。
一人キャンプにも最適な軽量焚き火台おすすめ
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オートキャンプ雑誌、アウトドア雑誌の編集部を経て、フリーランスに。 現在はアウトドア(おもにキャンプとウインターアクティビティ、野外料理)、旅をテーマに雑誌やWEBマガジンで活動。 趣味は30年ほど前からはじめた国内外でのオフロード・ツーリング&キャンプ。最近、ハンモック泊の心地よさに感激。