富士通のノートパソコンとは?シリーズごとの特徴も解説
富士通のノートパソコンは、日本国内のノートパソコン市場で高いシェア率を誇るパソコンブランド。特徴的なのが、初心者のことを考えた機能やサポート体制。
例えば、製造ラインはすべて日本製、衝撃などにも強い耐久性、3年間無料のセキュリティソフト、分からないことがあれば直接聞けるサポート体制など、とにかくユーザー目線の体制が整っています。初めて購入する方にとってピッタリのパソコンです。
富士通のノートパソコンのシリーズ
富士通ノートパソコンは、使い方にあわせていくつかのシリーズがあります。まずは、それぞれのシリーズについて特徴などを紹介します。
「LIFE BOOK AH」:動画や映画が見たい人向け
「LIFE BOOK AH」シリーズは、左右約7.8mm幅の、すっきりとした狭額縁有機ELディスプレイを搭載しています。パソコンで写真管理やYouTubeなどの動画再生、映画などを、心ゆくまでお楽しみいただけるシリーズです。
また、画面の前に人がいるかどうかをセンサーが感知して、画面の明るさを自動調整する機能が備わっているため、消費電力を抑えて使うことができます。
「LIFE BOOK NH」:17.3型の大画面が特徴的
従来の15.6型ワイド液晶のモデルとほぼ変わらないサイズに、17.3型の大画面液晶を搭載した「LIFE BOOK NH」シリーズ。画面は大きくてもコンパクトサイズであることに変わりはないため、置き場所に困らず好きな場所に設置ができます。
高輝度・高色純度、広視野角のフルHD液晶を採用しており、色鮮やかで目にやさしいのがうれしいポイントです。
「LIFE BOOK SH」:外で使用する人向け
13.3型のコンパクトサイズで、カバンに入れやすいA4ファイルサイズの「LIFE BOOK SH」シリーズ。天板と底面にマグネシウム合金を採用した、「超圧縮ソリッドコア」による堅牢ボディが特徴的です。
持ち歩く機会が増えると、どうしても移動中にノートパソコンがぶつかりやすいといったトラブルが多くなりますが、そのようなシーンでも壊れにくいつくりに仕上がっています。
「LIFEBOOK UH・MH」:2in1タイプのコンバーチブルノートPC
「LIFEBOOK MH」シリーズは、折りたためば、タブレットとしても使用できる2in1タイプのコンバーチブルノートPCです。静音性の高いファンレス構造を採用しており、図書館などの静かな場所でも周りを気にせず使用できます。
「LIFEBOOK UH」シリーズも、MHシリーズ同様にコンバーチブルノートPCとして使うことができますが、約634gと軽いのが特徴的です。軽くても堅牢性はしっかりと備えているので、持ち運びにも適しています。
富士通のノートパソコンの選び方
ITライターの周防克弥さんに、富士通ノートパソコンを選ぶときのポイントを教えてもらいました。富士通のノートパソコンを選ぶ際には、どのような点に注目するとよいのでしょうか?
【1】基本性能であるCPUをチェック
ITライター/プロカメラマン
パソコンの性能に関して一番重要なのはCPUです。CPUには大きく分けるとインテル製の「Core i」シリーズと、AMD製の「Ryzen」シリーズがあります。
Core iとRyzenもシリーズ名に「Core i5」や「Ryzen 5」といったように、「3」「5」「7」「9」の数字がついたCPUがラインナップされていて、メーカーが違っても同じ数字のものがだいたい近いクラスの性能になっています。
「3」系はエントリー向けですが動画やウェブを閲覧するくらいなら十分な性能です。ただし、「3」系を搭載したノートパソコンのモデル構成を見ると、メモリなどのCPU以外の要素が物足りないものもあるので注意が必要です。ネットゲームなど多少負荷の高い処理になら「5」系が、高負荷のかかるクリエイティブ作業や3Dのゲーミングなどには「7」や「9」系が向いています。
【2】重要なメモリとストレージをチェック
ITライター/プロカメラマン
現在主流のOS、Windows 10を快適に動作させたいなら、メモリは最低でも8GBは載せておきたいところです。写真のレタッチや動画編集などを行う場合には、より多くメモリがあると安心できます。
ストレージは、容量が大きくて比較的安いHDD搭載モデルが以前は基本でしたが、最近は読み込み書き込みが速いSSDを搭載したモデルが増えてきました。特にWindows 10の動作においてストレージの性能は影響大です。HDDだとパソコンの電源を入れてから立ち上がるのに2〜3分かかるのが、SSDなら数十秒でシステム起動が完了します。アプリを起動するといった単純な動作でも、SSDのほうがサクサク動作します。
ストレージの容量は128GB以上、大量の画像や動画を扱うのであればより大容量のものを選びましょう。
【3】3DやVRのゲームで遊ぶならGPUをチェック
ITライター/プロカメラマン
パソコンで3DゲームやVRゲーム、動画編集などクリエイティブな作業をしたい方にとって、重要なポイントは独立したグラフィックチップ(GPU)の有無です。デスクトップパソコンなら後から搭載できる場合もありますが、ノートパソコンの場合は追加がほぼ無理なので最初の機種選びを慎重に行いましょう。ウェブの閲覧やビジネスアプリの処理ぐらいならCPUに内蔵されいてるグラフィック機能で十分なことが多いです。
ちなみに、富士通のノートパソコンには、オーディオ機器メーカーと共同開発した高性能スピーカーを搭載したモデルもラインナップされているので、ゲーミングや視聴の環境を充実させたいという方はチェックしてみましょう。
【4】付属品や付属ソフトをチェック
ITライター/プロカメラマン
付属するソフトや周辺機器も確認しておくのがいいでしょう。モデルによっては日本語入力ソフトのATOKや、ビジネスソフトのMS Officeスイートが付属している場合があります。富士通のパソコンは、ATOKを標準搭載しているモデルが充実しているのが特長です。またマウスが付属していると格段に操作しやすくなります。ソフトや周辺機器はパソコンを購入した後に気がつくと二度手間になってしまったり、割高になってしまう場合もあります。
【5】接続端子の種類と数をチェック
ITライター/プロカメラマン
プリンタや外部メモリなどを接続するUSB端子。USBにも普通のUSB2.0と高速なUSB3.0があって、外部記憶装置をつなげるなら3.1の端子のほうが早くデータ転送が行えます。また最新のUSB3.1Type-Cも電源供給可能な「PD(パワーデリバリー)」対応とそうでないものがあって、接続先に別途電源が必要になる場合があるためPD対応のほうが便利です。
USB端子の数が足りないと別途USBハブが必要になるので、使い方に応じて事前にチェックしておくほうがいいでしょう。セカンドモニタに接続したり、会議などでプロジェクタに出力することがあるという方は、HDMIやVGAなどの映像出力端子の有無も確認しましょう。
【6】その他の便利機能もチェック
富士通ノートパソコンには、富士通の独自機能が搭載されているものもあります。ここでは、ふたつの機能について紹介します。
(a)音をさらに楽しめる「ハイレゾスピーカー搭載モデル」
富士通ノートパソコンは、ONKYO製のハイレゾ対応ステレオスピーカーを本体に内蔵しているモデルもあります。音声拡張機能の「Waves MaxxAudio」により、サウンドに臨場感を与えることが可能。
ノートパソコンで音楽を楽しみたい方や、動画・映画をよく見るという方はぜひチェックしてみてください。
(b)パソコンをモニターにできる「HDMI入力端子」
HDMI入力端子があるノートパソコンなら、HDMI機器を接続することでパソコンをモニターとして使うことができます。HDMI端子には、入力と出力の2種類がありますが、多くのノートパソコンの場合、付属されているのは出力端子です。
現在、HDMI入力端子があるノートパソコンは富士通のみとなっていますので、まさに独自機能だと言えます。
富士通のノートパソコンおすすめ10選
上記で紹介した富士通ノートパソコンの上手な選び方のポイントをふまえて、ITライターの周防克弥さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。

富士通『FMV LIFEBOOK WAB/D1(AZ_WABD1_Z007)』
















出典:Amazon
サイズ/重量 | 378×256×24.7~26.4mm/約2.3kg |
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CPU | AMD Ryzen 7 2700U 2.2GHz(最大3.8GHz) |
メモリ | 8GB(4GB×2) |
ストレージ | 約256GB SSD |
ディスプレイ | 15.6型ワイド 1920×1080ドット |
グラフィックス | Radeon RX Vega 10 |
インターフェース | USB3.1(Gen1) Type-C×1、USB3.0×2、USB2.0×1、HDMI出力×1、有線LAN×1 |
15.6型ノートとしてはコンパクトなモデル。最大の特徴はAMDのAPUと呼ばれるAMD Ryzen 7 2700Uを搭載している点。AMD Ryzen 7 2700UにはGPUであるRadeon RX Vega 10 が統合されているので、グラフィック処理性能が比較的高く、ゲームやクリエイティブな作業での処理が快適に行えます。
スピーカーはONKYOとの共同開発によるハイレゾ対応のものを内蔵していて、サウンドを重視する方にもおすすめ。内蔵メモリ8GB、ストレージのSSDは256GBのものが搭載されていて、前述のゲームや画像処理を行うのに必要な基本的なスペックが備わっています。

富士通『FMV LIFEBOOK NH90/D2(FMVN90D2B)』

出典:Amazon
サイズ/重量 | 398.8×265×26.9mm/約2.9kg |
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CPU | インテル Core i7-9750H 2.60GHz(最大4.50GHz) |
メモリ | 8GB(4GB×2) |
ストレージ | 約256GB SSD + 約1TB HDD |
ディスプレイ | 17.3型ワイド 1920×1080ドット |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 630 |
インターフェース | USB3.1(Gen2)Type-C×1、USB3.0×2、USB2.0×1、HDMI入力×1、HDM出力×1、有線LAN×1 |
17.3型と大画面なノートパソコンですが液晶の縁が狭く、同クラスの画面を持つモデルと比較してボディのコンパクトさが魅力です。
CPUには最新のインテル第9世代CPUを搭載しているので快適。メモリは8GB搭載されていて、ストレージも起動ドライブに256GBのSSD、データ保存用に1TBのHDDがデュアルで搭載されているので大容量のデータも扱えます。
キーボードにはテンキーがあり、外付けの無線マウスも付属して、入力デバイスも充実。Blu-rayドライブ内蔵で、映画を見たり、書き込み可能ディスクにデータを保存できます。またノートパソコンでは珍しくHDMI入力が可能なので動画の取り込みもできます。

富士通『FMV LIFEBOOK WU2/D2(AZ_WU2D2_Z242)』
















出典:Amazon
サイズ/重量 | 309×212×15.5mm/約698g |
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CPU | インテル Core i7-8565U 1.80GHz(最大4.60GHz) |
メモリ | 16GB(オンボード交換不可) |
ストレージ | 約1TB SSD |
ディスプレイ | 13.3型ワイド 1920×1080ドット |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620 |
インターフェース | USB3.1 Type-C×2(Gen2/Gen1 各1)、USB3.0×2、HDMI出力×1、有線LAN×1 |

富士通『FMV LIFEBOOK WU2/D2(AZ_WU2D2_Z229)』


















出典:Amazon
サイズ/重量 | 309×212×15.5mm/約698g |
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CPU | インテル Core i7-8565U 1.80GHz(最大4.60GHz) |
メモリ | 8GB(オンボード交換不可) |
ストレージ | 約256GB SSD |
ディスプレイ | 13.3型ワイド 1920×1080ドット |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620 |
インターフェース | USB3.1 Type-C×2(Gen2、Gen1 各1)、USB3.0×2、HDMI出力×1、有線LAN×1 |

富士通『FMV LIFEBOOK WS1/D2(AZ_WS1D2_Z195)』












出典:Amazon
サイズ/重量 | 315.8×214×11~19.8mm/約1.18kg |
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CPU | インテル Core i5-8250U 1.60GHz(最大3.40GHz) |
メモリ | 8GB(4GBオンボード+4GB×1) |
ストレージ | 約256GB SSD |
ディスプレイ | 13.3型ワイド 1920×1080ドット |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620 |
インターフェース | USB3.1(Gen1)Type-C×1、USB3.0×2、VGA出力×1、HDMI出力×1、有線LAN×1 |
光学ドライブも搭載したオールインワンノート
耐久性能に優れつつ、基本的な性能を押さえたオールインワンが魅力な13.3インチディスプレイ搭載ノートパソコンです。最大の特徴はその本体の堅牢性で、前面加圧試験約200kgf、一点加圧約35kgf、落下試験約76cmをクリア。満員電車で押されたり、落下トラブルにも強くなっています。
入出力端子は、USB3.0が2つにUSB3.1Type-Cが1つ、有線LAN端子にHDMI出力に加えてVGA端子も備えているので、プロジェクターへの接続などが可能です。CPUには4コア8スレッドで動作するCore i5-8250Uを搭載、8GBメモリに256GB SSDと基本はしっかり押さえられています。
DVDドライブも備わっていて、データの受け渡しなどにも便利。実用性重視に方におすすめのモデルです。
富士通『FMV LIFEBOOK WA1/D3(AZ_WA1D3_Z296)』












出典:Amazon
サイズ/重量 | 430×360×750mm/2.1kg |
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CPU | Core i7-8565U 1.80GHz(最大4.60GHz) |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 1TB HDD |
ディスプレイ | 15.6型ワイド 1366×768ドット |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 610 |
インターフェース | HDMI出力×1、USB3.1(Gen2)Type-C×1、USB3.0 Type-A×2、USB2.0 Type-A×1 |
富士通『FMV LIFEBOOK AH77/D3 (FMVA77D3B)』

出典:Amazon
サイズ/重量 | 408.9×348×737mm/2.1kg |
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CPU | Core i7-9750H |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD、1TB HDD |
ディスプレイ | 15.6インチ 1920x1080ドット |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 630 |
インターフェース | HDMI×1、USB3.1 (Gen1)、USB3.0×2、USB3.1 (Gen2) Type-C×1、SDスロット |
富士通『FMV LIFEBOOK AH53/D3(FMVA53D3B)』

出典:Amazon
サイズ/重量 | 450×348 ×126mm/2kg |
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CPU | Core i7--8565U |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 512GB SSD |
ディスプレイ | 15.6インチ 1920×1080ドット |
グラフィックス | Intel R UHD Graphic 620 |
インターフェース | USB3.1(Gen2)Type-C×1 、 USB3.0 Type-A×2 、 USB2.0 Type-A×1、HDMI出力 |
富士通『FMV LIFEBOOK AH42/D3(FMVA42D3W)』

出典:Amazon
サイズ/重量 | 403×349×78mm/2kg |
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CPU | Celeron4205U |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレイ | 15.6インチ 1366×768ドット |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 610 |
インターフェース | HDMI×1、SDスロット、USB3.1 (Gen1)、USB3.0 Type-A×2、Type-C×1 |
富士通 『FMV LIFEBOOK WA3/D3(AZ_WA3D3_Z330)』


















出典:Amazon
サイズ/重量 | 100×100100mm/2.1 kg |
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CPU | Core i7-9750H 2.60GHz(最大4.50GHz) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB HDD |
ディスプレイ | 15.6インチ 1920×1080ピクセル |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 630 |
インターフェース | HDMI出力×1、USB3.1(Gen2)Type-C×1、USB3.0 Type-A×2、USB2.0 Type-A×1 |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 富士通ノートパソコンの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでの富士通ノートパソコンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【最後に】ITライターからのアドバイス
ITライター/プロカメラマン
作業のことを考え、余裕をあるスペックを
パソコンで何をするのかがわかっているならそれに合わせて構成を選べるますが、実際はそんなこともなく、使い始めてからアレやコレと興味が出てくることが多いでしょう。
ノートパソコンの場合、CPUやGPUは後から交換できませんし、メモリの追加についても上限がある場合も多いので、できるだけ購入時にスペックに余裕のある選択をして、後悔しないようにしましょう。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/12/05 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 加藤 佑一)
デジタルカメラに関しては、黎明期からレビューをし続けて20年以上。また業務での画像編集や趣味のゲーミングのための高性能PCも多数テスト。それらの記事の合計が1000本以上になるベテランレビュアー。