パナソニックのノートパソコンの特徴
パナソニックは、エアコンや洗濯機といった家電、さらには本記事でご紹介するノートパソコンも製造・販売している日本の代表的メーカー。
展開しているノートパソコンのブランドは「レッツノート」。長時間持ち運んでも疲れにくい「軽量性」、外出先で作業がしやすい「長時間駆動バッテリー」、高スペックなCPUやメモリを搭載した「作業の快適性」といった大きな特徴です。
ほかにも光学ドライブやHDMIなどの端子を搭載したモデルもあり、ビジネスシーンで幅広く人気のある機種となっています。
パナソニックのノートパソコンの展開シリーズ
パナソニックのノートPCはシリーズによって特徴が異なります。シリーズは大きく分けて「FVシリーズ」「SRシリーズ」「SVシリーズ」「QVシリーズ」の4種類があります。
■FVシリーズ:据え置き・持ち運びどちらも使いやすい
オフィスや在宅ワーク、さらには、デスクでの作業など、据え置き・持ち運び両方で使用しやすいのがFVシリーズです。
シリーズのなかでもっとも大きい14.0型の液晶画面に、デスクトップPCと同等の19mmのキーピッチを確保したキーボードが特徴です。サイズが大きめの分、PCでの作業効率の高い機能がそろっています。
USB3.0ポートを3つ、アナログRGB(VGA)端子、光学ドライブ、内蔵マイクやカメラを搭載。いろいろなツールやシーンに対応できます。
■SRシリーズ:持ち運び性とスペックのバランスが優秀
できるだけコンパクトで持ち運びのしやすさでパナソニック・ノートPCを選ぶならSRシリーズがおすすめ。12.4型の液晶サイズ、約1kg以下の重量とコンパクトで軽量ですので、かばんの中にもさっと入れられます。
スペックも申し分なく、ハードな作業でも耐えうるCPUやメモリを搭載しています。
■SVシリーズ:外出先で長時間使用するのにおすすめ
自宅でも外出先でも使えるパナソニック・ノートPCを探しているならSVシリーズが向いています。画面サイズは12.1型、約0.929kgの軽量で頑丈な本体に約20時間の長時間駆動バッテリーと、外出先でも使いやすい工夫がそろっています。
サイズもコンパクトなため、限られたスペースで作業したいときにも便利です。
■QVシリーズ:タブレットとしても使える
ノートパソコンとしても、タブレットとしても使えるモデルを探しているなら、QVシリーズががおすすめ。
専用のタッチペンに対応した2in1タッチパネルを搭載しているので、感覚的な操作もできます。せまい場所でノートPCを広げられないときや、お客様などに資料を見せながら説明したいときにも便利に使えます。
パナソニックのノートパソコンを選ぶポイント
それでは、パナソニックのノートPCの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】プロセッサー(CPU)
【2】CPUのコア数
【3】画面サイズ
【4】バッテリー駆動時間
【5】光学ドライブ搭載か
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】プロセッサー(CPU)をチェック
プロセッサー(CPU)とは、パソコンのコア・頭脳になる部分で、主に情報処理能力を担うパーツ。高性能であるほど情報処理能力は高くなりますが、一方で価格も高くなっていきます。
パナソニック社で販売するノートPCでは、プロセッサーメーカーで世界的シェアを誇っているインテル(intel)の『Core i シリーズ』となります。それについて解説いたします。
▼インテル(intel)のプロセッサー:Core i シリーズ
Core i シリーズは、インテル社が開発するCPU。インテル社で最も使用されているメインCPUで、『Core i3』→『Core i5』→『Core i7』→『Core i9』の順にスペック・値段が上がっていきます。
多くのパソコンで使用されているのは『Core i5』で、簡単な画像編集、いくつかの検索タブを開く、もしくは、ワードやエクセルといったオフィスソフトを1〜2個起動するといった場合でも動く、最低限の性能を備えています。
一方、ゲーミング、動画・イラスト編集、複数のオフィスソフトの起動など、PCに重い負荷がかかっても処理が可能なのは『Core i7』以上のシリーズが最適。
『Core i9』は最上位モデルになりますが、処理中に高発熱となる、電力消費が高すぎるといった声も挙がっています。
モデル | 処理できる用途の目安 | |
『Core i3』 ※レッツノートには搭載なし |
ローエンドモデル |
・検索のみ |
『Core i5』 |
ミドルレンジモデル |
・ちょっとしたPCゲームのプレイ(重い処理は負荷) |
『Core i7』 |
ハイエンドモデル |
・画像・動画編集作業 |
『Core i9』 ※レッツノートには搭載なし |
・『Core i7』よりもさらに重い負荷の作業 |
ちなみに、パナソニックのノートパソコンに搭載されているCPUは『Core i5』『Core i7』の2種類のみ。(2023年1月25日時点)
そのため、価格が特段低価格になることはないものの、どのPCを選んでも、一定以上のスペックが担保されているため、CPUについて詳しくない方でも購入しやすいラインナップとなっています。
【2】CPUのコア数をチェック
前述したCPUの話に繋がりますが、コアとはCPUの中核となる重要な部分のこと。コア数とは、CPUの中核の数のことを指します。
過去のCPUでは通常コアは1つでしたが、近年では複数のコアが入っているCPU(マルチコア)が主流。CPUはパソコンの情報処理を行うパーツになると前述しましたが、コアが複数あることで、この処理を並列で複数行えるようになります。
パナソニックのノートパソコンのCPUは、シリーズによって「4コア」「10コア」「12コア」から選ぶことができます。
コアが多いほど、複数のアプリケーションを使用することが可能になり、サクサクと作業することができます。ぜひコア数も確認してみてください。
【3】画面サイズをチェック
パナソニックのノートパソコンは、ディスプレイのサイズを
「FVシリーズ:14.0型」
「SRシリーズ:12.4型」
「SVシリーズ:12.1型」
「QVシリーズ:12.0型」
と、シリーズごとに選ぶことができます。コンパクト性が魅力のレッツノートシリーズのため、全体的に画面サイズは小さいです。
一般的なPCのサイズは13~14インチ。通常作業が好ましい場合や画像・動画編集などを行う場合はFVシリーズがおすすめ。一方、さらにコンパクト性を重視したい方、タブレットとしても使用したい方は、SRシリーズ、SVシリーズ、QVシリーズもおすすめ。
自分の好きなサイズがどのくらいなのかチェックし、選ぶようにしましょう。
【4】バッテリー駆動時間をチェック
電源をつないでいない状態でどのくらいパソコンが連続使用できるかをあらわしたのが、バッテリー駆動時間です。
外出先でノートパソコンを使う機会が多い場合、バッテリー駆動時間の長いものを選びましょう。なお、ゲームや動画視聴などノートパソコンに多くの負荷のある作業をした場合、バッテリー駆動時間は短くなる点に注意が必要です。
レッツノートシリーズでは、機種によって大きく異なり、バッテリーパックの大きさ(S、標準、L、軽量)などで約17時間〜9時間まで差があります。購入するシリーズによっては、「別売りバッテリーパック」の購入を考えてもいいかもしれません。
【5】光学ドライブ搭載かチェック
最近は以前に比べると、BDやDVDといった光学メディアを利用する機会が減っていますが、業務によってはまだBDやDVDの読み書きが必要なこともあります。
BDやDVDの読み書きを頻繁におこなうのなら、光学ドライブ搭載モデルがおすすめです。どのメディアに対応しているかで製品を選びましょう。
パナソニックのノートパソコンおすすめ6選
それでは、パナソニックのノートパソコンのおすすめ商品をご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね。
高機能を兼ね備えたレッツノートの最高級モデル
CPUはインテル® Core™ i7-1260P、コア数は12コア、メモリーは16GBと、処理性能が高く、さまざまな作業をサクサクとこなせるパワーがある最高級モデル。
画面はタッチパネル仕様となっており、画像やPDFなどの編集・確認、ウェブ検索などを直感的に行えます。また、顔認証機能や指紋認証まで、ロック性能も充実。ハイスペックな商品を求めている方におすすめです。
液晶サイズ/重量 | 14.0型 |
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CPU | インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー |
メモリー | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
コア数 | 12コア |
LTEモジュールの有無 | なし |
バッテリー駆動時間 | 約17時間 (付属バッテリーパック(L)装着時) |
液晶サイズ/重量 | 14.0型 |
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CPU | インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー |
メモリー | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
コア数 | 12コア |
LTEモジュールの有無 | なし |
バッテリー駆動時間 | 約17時間 (付属バッテリーパック(L)装着時) |
より軽く、そしてサクサク動く!
前でご紹介した『CF-FV3KDPCR』と比べ、タッチパネルを付属せず、CPUをCore i5に下げています。それにより、軽量になり、価格も多少お求めやすくなっています。
タッチパネルはついていないため、直感的な操作はできないですが、PCとして操作する分には気になりません。また、CPUはグレードが下がっていますが、複数の重いアプリケーションを使わない限りは、十分サクサク動きます。
最高級よりは一歩引いたスペックのPCが欲しい方におすすめです。
液晶サイズ/重量 | 14.0型 |
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CPU | インテル® Core™ i5-1235U プロセッサー |
メモリー | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
コア数 | 10コア |
LTEモジュールの有無 | なし |
バッテリー駆動時間 | 約17時間 (付属バッテリーパック(L)装着時) |
液晶サイズ/重量 | 14.0型 |
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CPU | インテル® Core™ i5-1235U プロセッサー |
メモリー | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
コア数 | 10コア |
LTEモジュールの有無 | なし |
バッテリー駆動時間 | 約17時間 (付属バッテリーパック(L)装着時) |
コンパクトでLTE対応のハイスペックノートPC
12.4型で持ち運びコンパクトなノートパソコン。CPUはインテル® Core™ i7-1260P搭載で、12コア、メモリー16GBの高機能なモデルですが、一番魅力なのがLTE対応の部分。
LTEは簡単に解説すると、eSIM対応でスマホのようにいつでもネット回線が繋がること。そのため、テザリングやWi-Fiを持ち歩く必要がなく、外出先どこでもネットを使用しながら作業が可能です。
さらに、タッチパネルや顔認証などの機能も充実。外出先でPCを使用することが多い方におすすめです。
液晶サイズ/重量 | 12.4型 |
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CPU | インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー |
メモリー | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
コア数 | 12コア |
LTEモジュールの有無 | あり(eSIM対応) |
バッテリー駆動時間 | 約16時間 (付属バッテリーパック(標準)装着時) |
液晶サイズ/重量 | 12.4型 |
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CPU | インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー |
メモリー | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
コア数 | 12コア |
LTEモジュールの有無 | あり(eSIM対応) |
バッテリー駆動時間 | 約16時間 (付属バッテリーパック(標準)装着時) |
コンパクトでしっかりとしたスペックで使う
前でご紹介した『CF-SR3JDTCR』のスペックを削ぎ落としたバージョン。タッチパネルやLTEは搭載しておらず、さらに、CPUもCore i5に下げています。また、バッテリー駆動時間も約9.5時間と短くなっています。
しかしそれにより、価格が多少お求めやすくなっています。また、CPUもCore i5でコア数10と、スペックも申し分ありません。外出先で使い込むほどではないが、たくさんの作業をこなしたいという方におすすめです。
液晶サイズ/重量 | 12.4型 |
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CPU | インテル® Core™ i5-1235U プロセッサー |
メモリー | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
コア数 | 10コア |
LTEモジュールの有無 | なし |
バッテリー駆動時間 | 約9.5時間 (付属バッテリーパック(軽量)装着時) |
液晶サイズ/重量 | 12.4型 |
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CPU | インテル® Core™ i5-1235U プロセッサー |
メモリー | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
コア数 | 10コア |
LTEモジュールの有無 | なし |
バッテリー駆動時間 | 約9.5時間 (付属バッテリーパック(軽量)装着時) |
光学式ドライブ搭載のモバイル性の高いPC
機能とサイズのバランスがいいノートPC。そのほかの商品と違い、本商品にはDVDの光学式ドライブが採用されています。
そのため、DVD Romといったデータダウンロードや映像鑑賞なども外出先で可能。また、バッテリーも最大12.5時間と申し分なく、安心して持ち歩くことができます。
液晶サイズ/重量 | 12.1型 WUXGA |
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CPU | インテル® Core™ i5-1155G7 |
メモリー | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
コア数 | 4コア |
LTEモジュールの有無 | なし |
バッテリー駆動時間 | 約12.5時間 (付属バッテリーパック(S)装着時) |
液晶サイズ/重量 | 12.1型 WUXGA |
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CPU | インテル® Core™ i5-1155G7 |
メモリー | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
コア数 | 4コア |
LTEモジュールの有無 | なし |
バッテリー駆動時間 | 約12.5時間 (付属バッテリーパック(S)装着時) |
2 in 1でタブレットとしても使える
レッツノートシリーズ唯一の2in1タイプのノートPC。
コンパクトに持ち運べて、PCとして作業しやすいことはもちろん、液晶を回転させれば、簡単にタブレット型になるため、直感的な作業やプレゼンにもピッタリです。
また、便利なだけでなく、スペック面もCPUはインテル® Core™ i5-1135G7を搭載しており、作業効率も申し分ありません。あらゆるシーンで使い勝手のいいPCです。
液晶サイズ/重量 | 12.0型 |
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CPU | インテル® Core™ i5-1135G7 |
メモリー | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
コア数 | 4コア |
LTEモジュールの有無 | なし |
バッテリー駆動時間 | 約11時間 (付属バッテリーパック装着時) |
液晶サイズ/重量 | 12.0型 |
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CPU | インテル® Core™ i5-1135G7 |
メモリー | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
コア数 | 4コア |
LTEモジュールの有無 | なし |
バッテリー駆動時間 | 約11時間 (付属バッテリーパック装着時) |
超高解像度タブレット対応の高機能&軽量PC
QVシリーズ最大の特徴は、画面の回転によって高精細液晶(2880×1920ドット)のタブレットとして利用可能な点です。A4書類の2.82:2(29.7×21.0cm)に近い、3:2 (25.4×16.9cm)の画面比率が採用されており、お客様にページ全体を提示できます。
画面のタッチ操作に加え、別売のアクティブペンを利用して資料に直接細かな文字や図を書き込んでお客様に説明することも可能です。本機はLTE(4G)を搭載しており、現場の状況に素早く柔軟に対応可能です。充実の機能満載でも重さは1kgをきる、高機能&軽量2イン1PCです。
液晶サイズ/重量 | 12.0型 WQXGA+(2880×1920ドット)/約0.979kg(付属バッテリーパック装着時:約235g) |
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CPU | インテル Core i7-10710U プロセッサー |
メモリー | 8GB(拡張スロットなし) |
ストレージ | SSD 512GB(PCIe) |
コア数 | USB3.0 Type-Aポート×3、USB3.1 Type-Cポート×1 |
LTEモジュールの有無 | あり |
バッテリー駆動時間 | 約11.5時間(付属バッテリーパック装着時) |
液晶サイズ/重量 | 12.0型 WQXGA+(2880×1920ドット)/約0.979kg(付属バッテリーパック装着時:約235g) |
---|---|
CPU | インテル Core i7-10710U プロセッサー |
メモリー | 8GB(拡張スロットなし) |
ストレージ | SSD 512GB(PCIe) |
コア数 | USB3.0 Type-Aポート×3、USB3.1 Type-Cポート×1 |
LTEモジュールの有無 | あり |
バッテリー駆動時間 | 約11.5時間(付属バッテリーパック装着時) |
おすすめ商品の比較一覧表
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最後に|エキスパートからひとこと
Let's noteシリーズは、軽くて丈夫で壊れにくいことに定評があり、とくにビジネスマンに人気の製品です。バッテリー駆動時間もトップクラスなので、AC電源が利用できない屋外などで使うにも適しています。
店頭モデルはスペックが固定ですが、直販サイトのパナソニックストアでは、店頭モデルよりも高速なCPUや大容量のSSDを搭載したモデルが用意されているほか、天板やキーボードの色をカスタマイズすることもできます。
また、カスタマイズLet's noteは、保証期間が4年と、店頭モデルの4倍になっていることも魅力です。スペックやカラーにこだわるのなら、パナソニックストアでの購入をおすすめします。
◆Amazonや楽天を始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しており、当記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されます。◆記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆アンケートや外部サイトから提供を受けるコメントは、一部内容を編集して掲載しています。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。