外付けHDDの種類は大きく2種類
テレビ用の外付けHDDは据え置き型とポータブル型の2種類に分けられます。それぞれの特徴をみてみましょう。
▼据え置き型外付けHDD
自宅のリビングなどで決まった場所に置いて使うのが据え置き型外付けHDDです。大容量の製品が多いのでたくさんテレビ番組を録画する場合に選びましょう。テレビにUSBでつなげるだけで電源が連動してテレビの電源を付けると起動する製品があります。
HDDを冷却するためのファンのないファンレスタイプの製品もおすすめです。ファンの動作音がしないため、夜でも静かです。
▼ポータブル型外付けHDD
軽量で持ち運びしやすいのがポータブル型外付けHDDのメリットです。専用の電源コードなども不要でUSBをつなげるだけで動作します。テレビだけでなくてパソコンなどでもHDDを使う場合などには使い勝手がいい製品です。
(★)ポイント:テレビ録画用とパソコン用のHDDの違い
外付けHDDはテレビ録画用とパソコン用がありますが、基本的にはどちらも同じものなので、どちらに接続しても利用できます。
とはいえ、テレビ録画用をうたう外付けHDDは、「テレビと接続したときの動作確認が保証されている」、「長時間の録画に対応できるように信頼性の高いHDDを採用している」、「付属品がテレビとの接続用になっている」といった違いもあります。
テレビと接続して使うなら、テレビ録画用を選ぶのがおすすめです。
また、テレビ用の外付けHDDは、基本的に1台のテレビでしか使えないため、テレビを買い換えると録画した番組を再生できなくなります。
保存しておきたい番組はDVDやBDにコピーしておくのがおすすめですが、SeeQVaultという規格に対応した外付けHDDなら別のテレビに接続しても録画番組を再生できるので、こちらに対応したものを選ぶとより使い道が増えるでしょう。
テレビ用外付けHDDの選び方
それでは、テレビ用外付けHDDの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】容量
【2】SeeQVault(シーキューボルト)対応かどうか
【3】自分のテレビに対応しているか
【4】静音性
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】容量をチェック
録画した番組を保存しておくなら大容量であるに越したことはありませんが、見終わった番組を順次消していくなら、それほど大容量である必要はないと言えます。
1TB(テラバイト)当たりの録画可能時間は、地上デジタル放送であれば約120時間なので、1週間に30時間録画しても約1カ月は保存しておけます。BSデジタル放送では約90時間なので、1週当たりは22時間半です。
なお、テレビによっては画質を落として長時間録画を可能にしているモデルもあるので、そういった機能を利用する方法もあります。
(★)ポイント:大量モデルのほうが1TB当たりの価格が安い
外付けHDDは容量に応じて本体価格が高くなりますが、逆に、1TB当たりの価格は安くなります。予算が許すなら、できるだけ大容量のものを選んだほうがお得と言えます。
また、据え置き型とポータブル型では、同じ容量なら据え置き型のほうが割安です。容量が大きくなると重量も増えるので、ポータブル型を選ぶ場合は重量もチェックするといいでしょう。
【2】SeeQVault(シーキューボルト)対応かどうかチェック
SeeQVaultとは様々な対応機器間における再生互換性をもった規格のことで、SeeQVault対応モデルだと録画した番組を、録画した機器以外でも再生することができます。
いま使っているテレビがSeeQVaultに対応していないなら、SeeQVault対応の外付けHDDを買う必要はありませんが、次にSeeQVault対応テレビに買い替えたときのために、初期化すれば再利用できるSeeQVault対応の外付けHDDを選んでおくという考え方もあります。
【3】自分のテレビに対応しているかチェック
外付けHDDは最近のテレビであれば対応できるものが増えています。
ELECOM(エレコム)のELP-EKTシリーズはシャープ、東芝、パナソニックなど多くのテレビに対応しています。アイ・オー・データのHDPT-UTSシリーズ、バッファロー(BUFFALO)のHD-TPA/Nシリーズ なども同様です。
HDDに対応しているテレビメーカーについては同じように相互性がある仕様となっていますが、メーカーのHPや商品詳細に記載されていますので、チェックしておくといいでしょう。
【4】静音性をチェック
ファンによってはファンが回転する音がうるさくて気になってしまう人もいるでしょう。置く場所を選ばずに使うためには静音性があるものを見極めることも大切です。
冷却ファンのないファンレス設計のものであれば音が静かで安心でしょう。ファンレスでも熱を逃しやすい構造に設計してあるものがあるので、過熱の心配をしている人は放熱性についても一緒に抑えておくといいですよ。
テレビ用外付けHDDのおすすめ商品
それでは、テレビ用外付けHDDのおすすめ商品をご紹介いたします。
▼おすすめ5選|プロ厳選商品
▼おすすめ7選|据え置きタイプ
▼おすすめ9選|ポータブルタイプ
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ5選|プロ厳選商品
まずはプロが厳選したおすすめ商品をご紹介します。

縦置き、横置きが可能でSeeQVaultにも対応
縦置きでも横置きでも使えるダブルデッキエアフロー構造を採用した外付けHDD。
暖かい空気が上に上る性質を利用して効率よく熱を逃がすことで、HDDの性能を維持し、寿命を延ばしています。
冷却ファンのないファンレス設計で音が静かなうえ、SeeQVaultに対応しているのもポイント。容量は1TBから4TBまで選べます。

最大6TBも選べる、2番組同時録画もできる
世界最大級のHDDメーカーが開発した外付けHDD。USB3.2(Gen1)/USB3.1(Gen1)/USB3.0対応のテレビに接続すれば、2番組同時録画も可能です。
また、このシリーズはラインナップが豊富なことも特徴のひとつ。日本の販売代理店であるエレコムでは2~4TBのモデルに加えて、6TBのモデルも扱っています。
国内有名メーカーのほか、韓国の「LG電子」や中国の「ハイセンス」などの製品にも対応しているのもポイントです。

録画した番組をPCで再生できるソフト付き
SeeQVaultに対応したポータブルHDDです。
このモデルの特徴は、SeeQVault対応テレビで録画した番組をWindowsパソコンで再生するためのソフト「CyberLink SeeQVault Player for Windows」が付属すること。このソフトを利用すれば、リビングのテレビで録画した番組を書斎のノートパソコンで視聴することもできます。
容量は1TBから4TBまで。テレビやパソコンとUSBケーブルで接続すれば自動的に給電が始まります。

対応するテレビが多い、24時間連続録画対応HDD
ソニーの「ブラビア」、東芝の「レグザ」といった国内メーカーのテレビだけでなく、韓国の「LG電子」や中国の「ハイセンス」などの製品にも対応しているのが特徴です。
パナソニックのブルーレイディスクレコーダー「ディーガ」に搭載されているHDDと同等のHDDを採用しているので、パナソニック製テレビとの相性は抜群。
また、録画番組を移動させる「ムーブ」に対応した東芝「レグザ」で録画した番組なら、USBハブ「US3-HB4AC」を経由して新しい外付けHDDに移動させることも可能になっています。
容量は1TBから4TBまで選択可能。手頃な価格も魅力です。

バッファロー『HDV-SQU3/VCシリーズ』
録画用に設計されたSeeQVault対応HDD
テレビ録画専用に設計された24時間連続録画対応の外付けHDD。SeeQVaultにも対応しているので、対応テレビから録画した番組は、テレビを買い替えても再生できます。
本体を冷却するためのファンがないので音が静かなのもポイント。
容量は1TBから4TBまでのモデルが用意されており、容量の大きいモデルのほうが1TB当たりの価格が安くなっています。
▼おすすめ7選|据え置きタイプ
続いて、据え置き型のおすすめ商品をご紹介していきます。
ビデオカメラデータのバックアップ先にも使える
縦にも横にも置けるタイプの据え置き型です。TV録画だけでなくビデオカメラのデータをバックアップしたいときにも使えて、幅広い用途に対応できるでしょう。
ファンレス構造で静音にも配慮してあるため、リビングや寝室へ置いてもOKです。
「診断ミレル」機能がついているため、HDDとSSDの空き容量を定期的に確認することができます。
防音で音が気にならず、故障予測機能が魅力!
この製品は、その重量とサイズから見て分かる通り、非常に多機能な製品となっております。その特筆すべき機能の一つが、「故障予測機能」であり、故障する前に故障を検知して知らせてくれます。そして、その後はバッファロー独自のサービスで、録画番組を次の媒体に移行することができます。もう一点が、非常に防音機能に優れている点です。放熱機能に関しても、できるだけ外に逃げるように設計されているので、長持ちを見込むことのできる製品となります。
スタンドレスで縦置きも横置きもOK
UASPモードに対応したパソコンの場合、高速なデータ転送が可能なモデルです。
温度上昇を抑える独自のエアフロー設計で、ハードディスクがより長持ちするでしょう。
背面LEDを採用し、TVの横に置いてもLEDの光が気になりません。スタンドレスで縦置きと横置き両方に対応しています。
コンパクトで持ち運び可能なHDD
この製品は、他の製品と比べ非常にコンパクトな設計となっているので、気軽に持ち運びが可能な点が特徴的な製品です。コンパクトサイズであるので、値段も低価格設定で、HDDの中では比較的、手を伸ばしやすいです。ただ、コードが短く、録画中の音が少し気になる点はあるので、寝室のTVなどには向かないので、その点には注意が必要となります。
ファンレス設計で静か! 防振も配慮されたHDD
ファンレス設計にプラスして音漏れの原因となる通気孔をふさぎ、より静かになった外付けHDDです。防振にも配慮されているので、寝室などの静かな場所でも気にならないでしょう。
パソコンとレコーダーの両方に使えますが、ビデオカメラやゲーム機にも接続可能です。バッファロー独自の異常を感知した際のアラーム機能があるのもうれしいですね。
冷却ファン付きで静音設計もバッチリ
コンパクトなボディで縦置き、横置きに対応しています。冷却ファンが搭載され、故障の原因となる熱を逃がして温度調節をしてくれます。
ファン付きですが静音設計もされており、音を気にせず再生できるのもポイント。
テレビ録画専用のHDDでテレビにつなげばすぐに使うことができ、連続録画時間は24時間な点も魅力でしょう。
▼おすすめ9選|ポータブルタイプ
最後にポータブル型のおすすめ商品をご紹介します。
おすすめ商品の比較一覧表
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Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのテレビ用外付けHDDの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】PC用外付けハードディスクのおすすめはこちら
まとめ
本記事では、その選び方やおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
見たいTV番組を録画しておくのに便利な、テレビ用外付けHDD。HDDにおいて容量を気にする方は多いと思いますが、ほかにも選ぶうえで確認しておくべきポイントがあります。
本記事の選び方を参考にして、自分に合った商品を見つけてくださいね。
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新聞記者、ゲームライター、パソコン系ライター、雑誌・書籍の編集者、Web編集者など出版系全般に関わり、企画・執筆・編集・校正までをこなす「校了請負人」を自称。 IT関連はもちろん、金融関連、経済関連、医療関連、ラノベ、乙女ゲー攻略本まで幅広く対応する。 家族は息子1人とスマートスピーカー6台。 好きなエヴァンゲリオンは初号機。 行ってみたい場所は仮面舞踏会。 座右の銘は「愚直」「悪党の最期なんて、そんなもんだろ」。