「B級映画」のおすすめ商品の比較一覧表
B級映画とは? どんな映画なの? 低予算制作の洋画&邦画!
今では2本立て上映はほとんどありませんが、B級映画は、もともと2本立てで上映される際の添えもの的な扱いで作られた低予算の作品のことを指し、ユニークなアイデアで勝負する作品群をB級映画と呼んでいます。
あるあるな展開やありがちなオチだけでなく、独特なカメラワークやアングル、画面展開などにも工夫が数多くほどこされているのもB級映画の特徴です。
B級映画のおすすめ作品はコチラ!
ここからは数あるB級映画の中から選び抜いたおすすめ作品をご紹介します。映画ライターの杉本穂高さんに選んでもらったおすすめの作品も紹介しています。好みに合わせて下記のボタンをクリックして、気になる作品を探してみてください。
▼邦画編
▼洋画:アクション編
▼洋画:ホラー編
▼洋画:SF編
▼洋画:コメディ編
▼邦画編

主演は田口トモロヲ! アート映画好きにもおすすめ
日本の低予算映画を代表する1本で、今や巨匠となった塚本晋也監督の出世作です。ある日、頬から金属が飛び出ているのを発見した男が、徐々に身体が鉄になっていく恐怖をモノクロのスタイリッシュな映像で描いています。石川忠の音楽とクローズアップを多用した迫力ある映像が、恐怖と異様な高揚感を呼び起こす作品で、海外でも高い評価を得ました。
主演の田口トモロヲはこの作品で注目され、多くのドラマや映画に引っ張りだこになるようになります。とにかく変わった作品が観たいという方にはおすすめです。
アーティスティックなモノクロの映像美も素晴らしく、B級映画ファンだけでなく、アート映画好きにもおすすめできる作品です。
▼洋画:アクション編


ニューワールド・ピクチャーズ『デス・レース2000年』
スタローンも出演! B級映画の要素てんこ盛り
B級映画の帝王と呼ばれたロジャー・コーマンがプロデュースしたカーアクション映画。近未来のアメリカで奇抜な武装を施した車のレースが人気を博しており、そのレースは一般市民をひき殺すとポイントが加算されるというすごいアイデアの作品です。
意味もなく美女が全裸でマッサージを受けるシーンがあったり、派手な爆破シーンなど見どころ満載で、独創性とブラックユーモアにあふれた作品です。
無名時代のシルベスター・スタローンが出演しており、『ロッキー』以前の彼が観られる貴重な作品です。笑って興奮でき、派手なバイオレンスもあるB級映画の要素てんこ盛りの作品です。
タランティーノ監督のこだわりが詰まったB級映画
タランティーノ監督が、B級映画のエッセンスをふんだんに盛り込み製作したカー・アクション映画です。スタント用に改造された車を悪用し、女性をいたぶる変態スタントマン役に、B級映画界でも引っ張りだこの人気俳優カート・ラッセルを起用。タランティーノ映画の象徴ともいえる「強くてカッコいい女性」の活躍がスカッと爽快。
中でも、スタントウーマン役のゾーイが魅せるカースタントシーンは必見。ゾーイは、「キル・ビル」でユマ・サーマンのスタントを務めた本物のスタントウーマンです。「デス・プルーフ」では本人役で出演し、しびれるカースタントを披露しています。スカッとしたカタルシスを感じたい方におすすめのB級映画です。
▼洋画:ホラー編

空から襲ってくるサメが観たい方はコレ!
B級映画を数多く制作する会社、アサイラムの代表作であり、かなりぶっ飛んだサメ映画としても有名な作品です。サメが竜巻で吹き上げられて、空から襲いかかってくるという奇想天外なアイデアが最高におもしろく、シリーズ6本も作られるほどの人気シリーズになりました。
サメ映画は海を舞台にした海中の恐怖の代名詞ですが、それを空中にまき散らそうという、だれもやらなかったアイデアを思いついたのがすごいですね。
主人公たちの武器がチェーンソーなのですが、これは『ジェイソン』などのスプラッター映画によくあるもので、いろんなB級映画のエッセンスが詰まっています。とにかく思いっきり笑える映画を観たい方におすすめです。

車好きがドキッとしてしまうS・キング原作のホラー
スティーヴン・キングの小説を、B級映画界の巨匠ジョン・カーペンター監督が映画化した傑作ホラーです。気弱な高校生が、一目ぼれしたボロボロの自動車に「クリスティーン」と名付け、愛情込めて修理するうちに周囲で異変が起こり始めるというストーリー。
本作の主役ともいえる「1958年型のプリムス・フューリー」に製作費の多くを費やしただけあり、CGを使用せずとも無機物の感情がうまく表現されています。車好きの方、特にクラシックカー好きの方はドキッとしてしまうかも。ジョン・カーペンター監督といえば、映画音楽を自身で手掛けることでも有名。この「クリスティーン」でも印象的な音楽が多数使用されています。
B級映画好きにはたまらないSFパニックホラー
1958年公開の映画「マックイーンの絶対の危機」のリメイクとして製作された名作B級ホラーです。平和な街に突如訪れた生命体・ブロブ。このモンスターに立ち向かうのは、アメフト部のスポーツマンにかわいいチアリーダー、そして街の不良少年と、B級映画好きなら話の予想がついてしまいそうな登場人物。
ところが、この「ブロブ」は予想外の展開を迎えます。さり気なく散りばめられた伏線の回収も見事で、観客を楽しませるためのサービスが満載。CGが無い時代に当時のSFX技術を集結して作られたブロブのねっちょり感や、特殊メイクも見どころですよ。ラストもB級感たっぷりで大満足の作品です。
▼洋画:SF編

カート・ラッセルがカッコいい! 退廃的未来は必見
1997年の「未来」のニューヨークが舞台のSF映画で、低予算SF映画の金字塔ともいうべき作品。マンハッタン島全体が巨大な監獄になっているという奇抜な設定で、CGもない時代に退廃的な近未来を作り上げた手腕が見事の一言。低予算映画の巨匠、ジョン・カーペンター監督の代表作で、多くの映画やゲーム(『メタルギア・ソリッド』)など多くの作品に多大な影響を与えた作品です。
カート・ラッセルが演じた主人公スネークがすこぶる格好よく、ダークヒーローのお手本のようなキャラクターです。
SFの映画好きはもちろん、アクション映画としてもおもしろいので、SFやアクション映画が好きな方にはぜひ観てほしい1本です。
▼洋画:コメディ編
B級映画の魅力とは?
ここからは映画ライターの杉本穂高さんに聞いた、B級映画を楽しむポイントをご紹介します。映画好きならではの楽しむポイントをおさえてB級映画をより楽しみましょう!
ポイント1|B級映画の巨匠たちの作品を観よう
映画ライター
低予算でキラリと光るものを作るのが得意な作家も存在します。B級映画の帝王「ロジャー・コーマン」や「ジョン・カーペンター」、さらに「アサイラム」という制作スタジオはB級映画を得意とすることで知られ、ぶっ飛んだアイデアの作品をたくさん制作しています。
そうした作家やスタジオは低予算でおもしろいものを作るノウハウを知り尽くしていますので、まずはB級映画の巨匠やスタジオをおさえておくと、おもしろいものに出会えるはずです。
ポイント2|B級映画には無名時代のスターの姿も
映画ライター
B級映画は低予算ゆえに有名な俳優が起用されることはまれです。しかし、スター俳優が下積み時代に出演しているケースは数多くあり、そんな無名時代のスターたちの初々しい姿が観られるのも、B級映画の醍醐味のひとつと言えるでしょう。
『ロッキー』でブレイクする前のシルベスター・スタローンが出演している『デス・レース2000年』や、今では日本の映画・TVドラマに欠かせない田口トモロヲが無名時代に主演した『鉄男』など、売れっ子になった後の姿とは違う俳優たちの姿を観るのは新鮮です。
B級映画には未来のスターが出演している可能性もあり、そんな将来のスター候補を探すのもB級映画の楽しみ方のひとつです。
ポイント3|王道はやはりエロティック&グロテスク
映画ライター
B級映画自体の王道は、やはりエロティック&グロテスクです。ホラーやエロティックな作品は低予算でも見せ場を作りやすく、またわかりやすい欲望への訴求力にもなり、そうしたものを売りにした作品が非常に多いといえます。
また、それらの題材はしばしば自主規制の対象になるものでもあり、メインストリームの映画では観られないものでもあります。B級映画は、一般の映画が眉をひそめてしまうようなものにも光を当てていることに大きな存在価値があるのです。
一般映画では味わえない、際どい描写を堪能したい方にはおすすめです。
主なVOD(動画配信サービス) ネットでラクに観よう!
今すぐ作品を観たい!ということであれば、動画配信サービスをチェックしてみましょう。作品の有無はサービスによって異なるので、それぞれのサイトからチェックしてみてくださいね。
U-NEXT|VOD業界トップクラスの配信数
Netflix| 世界No.1シェア
Amazonプライム・ビデオ|500円で始められ特典も豊富
Hulu| 独自ドラマのラインナップも盛りだくさん!
Disney+(ディズニープラス)|ディズニー公式の動画配信サービス
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B級映画の柔軟な発想は頭の体操にも 定義や概念を覆してくれる
映画ライター
B級映画は奇想天外なアイデアが数多く、普通の映画ではありえないような発想をする作品ばかりです。その意味で、とても新鮮な気持ちになれますし、頭の体操にもいいと思います。
筆者は原稿執筆に行き詰まったりすると、B級映画を観て頭を休めたりしています。
低予算映画には低予算ならではの魅力があるので、メジャーな映画に飽きてしまったらぜひ、ここに挙げたようなB級映画を観てみてください。
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日本映画学校(現:日本映画大学)出身。 神奈川県のミニシアター「アミューあつぎ映画.comシネマ」の元支配人。 映画.com、ハフポスト、リアルサウンド映画部、シネマズPLUS、FILMAGA、アニメ!アニメ!など、ウェブの様々なところで映画について書いています。 好きな映画監督はケン・ローチとアッバス・キアロスタミ。