曲げわっぱとは?

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曲げわっぱとは、天然杉などから作られる弁当箱です。吸湿性の高い木が余分な水分を吸収してくれるため、おかずが傷まず、ごはんが冷めても水っぽくならずにふっくらおいしく食べられるのがメリット。曲げわっぱに料理を盛りつけるだけで華やかに見え写真映えすることから、インスタにアップする人も急増! 今話題のお弁当箱です。
また、曲げわっぱは秋田の伝統工芸品としても有名。栗久や柴田慶信商店、大館工芸社など、古くから曲げわっぱを作り続けてきた老舗の職人が手掛けた曲げわっぱは木目やデザインも美しく、プレゼントとしても高い人気を誇ります。
曲げわっぱ弁当箱の選び方
自炊する人が増えるとともに、お弁当を持参する機会も増えてきた昨今、おしゃれで機能性が高い「曲げわっぱ弁当箱」も注目されています。この記事では、料理研究家の指宿さゆりさんへの取材のもと、曲げわっぱの選び方を紹介していきます。ポイントは以下のとおりです。
【1】塗装の違い
【2】容量
【3】形状やデザイン
【4】ブランド
【5】修理してもらえるか
上記のポイントをおさえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】塗装の違いで選ぶ
曲げわっぱは塗装が保護されていない「無塗装(白木)」のほか、「漆塗」「ウレタン塗装」がほどこされている種類があります。
毎日使うなら、なるべくお手入れの手間がかからないものを選びたいですよね。ここからは、3種類のメリットとデメリットについて解説していきます!
無塗装(白木)|吸湿性が高くおかずを美味しいまま保つ
曲げわっぱの魅力を最大限に活かしたいなら、無塗装(白木)の曲げわっぱがおすすめ。塗装がされていないため吸湿効果にすぐれ、食材のおいしさをたもってくれます。メリットを踏まえてお手入れを続ければ、長く愛用することができるでしょう。
【メリット】
・木目の美しさと白木の香りが楽しめる
・吸湿効果にすぐれており、冷めてもごはんが美味しい
【デメリット】
・油やソース、醤油などが染みやすく、詰めるときは仕切りが必要
・洗浄後はしっかり乾燥させないと、黒ずみやカビになりやすい
漆塗り|お手入れかんたんで吸湿性もあり
独特の色みとツヤが出る漆塗り塗装。うれしいのは、中性洗剤が使用できること。また、無塗装ほどではありませんが、吸湿効果にもすぐれています。お手入れのしやすさ、吸湿性のバランスがよく使いやすいタイプです。お手入れ後、乾かしたあとに乾拭きをすることで漆のツヤが増し、経年変化を楽しむこともできますよ。
【メリット】
・家庭の中性洗剤で洗えてお手入れがラク
・耐久性が高く、漆の殺菌効果でごはんが傷みにくい
【デメリット】
・漆特有のにおいがする(数日陰干しすることでにおいは消えます)
ウレタン塗装|手軽に毎日使いたい人におすすめ
お手入れの手間をかけずに手軽に使いたいなら、ウレタン塗装がおすすめ。ウレタン塗装は曲げわっぱだけでなく、一般的な木製品の塗装としても使われています。木目の美しさをそのまま感じられますが、使い勝手としてはプラスチックの弁当箱と同様。ただし、商品によっては食材を詰める部分のみ無塗装の場合もあるので、どこに塗装が施されているのか確認したうえで選びましょう。
【メリット】
・美しい木目を楽しめる
・ごはんがこびりついたり油染みしたりしにくい
・お手頃価格
【デメリット】
・無塗装や漆塗りで得られる、殺菌効果や吸湿効果は期待できない
・木による調湿作用が働かないため、ごはんのふっくらした美味しさは長持ちしない
・木の香りはせず、ウレタン塗装によるにおいがする
【2】用途に合わせて容量を選ぶ
ふだんのお弁当箱として、おひつとしてなど、曲げわっぱをどのような用途で使いたいかで、選ぶべき容量も変わってきます。
「お弁当」なら容量500~900ml
曲げわっぱをふだんのお弁当用として使いたいなら、容量は500~900ml以下が目安。男性女性、大人子どもでそれぞれ適切な容量が異なります。
また、持ち歩くことを考えると、軽量かつコンパクトになるものがおすすめです。入れ子になる曲げわっぱなら、食べ終わったあとにコンパクトに収納できるので、カバンのなかもスッキリします。
「おひつ」なら容量1,000ml以上
曲げわっぱを炊きたてご飯の保存用、おひつとして使うなら、容量は1,000ml以上を目安に選びましょう。「5寸」のおひつはご飯おおよそ1.5合、「6寸」のおひつはご飯2合、「7寸」は3合強が入ります。家族が多い場合は大きめサイズを選びましょう。
「重箱」なら家族の人数に合わせて
重箱タイプの曲げわっぱなら、おせちなど特別な料理を華やかに演出することができます。こちらも家族の人数に合わせてサイズや段数を選びましょう。一般的なサイズは「6.5寸(19.5cm)」。3~5人分の料理を詰められます。
【3】形状やデザインで選ぶ
曲げわっぱのお弁当箱は、楕円のような形をした「小判型」が定番ではありますが、ほかにもさまざまな形があります。それぞれの特徴をチェックして、使いやすさで選びましょう。
小判型|最も定番で使いやすい形
昔ながらの形をした定番の「小判型」。細長い楕円のような形で、ご飯とおかずをバランスよく詰められるのが特徴です。スリムな形のものを選べば、ビジネスバッグにもすっぽりおさまります。
小判型の曲げわっぱは、多くのメーカーから販売されており、種類も豊富です。素材や塗装にこだわって選べるので、お気に入りの曲げわっぱがきっと見つかるでしょう。
丸型|おしゃれで可愛く写真映えする形
円状の「丸型」は、コロンとしたフォルムがかわいらしく、写真映えもいいと話題の形。ご飯とおかずを彩りよく盛りつけるだけで、にぎわいのある豪華な印象に仕上がります。
丸形のお弁当箱を選ぶときに注意したいのが、バッグにおさまるサイズかどうかという点です。幅があるぶん、バッグに入れたときにかさばりやすいので、購入前にサイズをきちんと確認しておきましょう。
豆型・ひょうたん型|デザイン性が高く温かみがある形
「豆型」や「ひょうたん型」といった、曲線を描いた独特なフォルムの曲げわっぱも、デザイン性が高く注目を集めています。ゆるやかな曲線があたたかみのある雰囲気を醸し出し、お弁当をよりおいしそうに見せてくれます。
豆型もひょうたん型も細長い形をしており、バッグに入れて持ち運ぶ際にかさばりにくいのがメリットです。
【4】日本製の人気ブランドから選ぶ
日本が誇る伝統工芸品のひとつである曲げわっぱ。曲げわっぱといえば秋田県の秋田杉を使ったものが有名ですが、日本各地に曲げわっぱの伝統を受け継ぐ職人がいます。ここでは、昔ながらの伝統的な技法を受け継ぐ、曲げわっぱの有名ブランドを3つ紹介します。
栗久
秋田県大館市で、古くから「大館曲げわっぱ」をつくり続けてきた老舗店。伝統工芸士の資格をもつ職人が手掛ける曲げわっぱは、グッドデザイン賞など過去にさまざまな賞を受賞しています。
曲げわっぱのお弁当箱のほかにも、ビアカップやボウル、おひつなど、杉の木目の美しさが映える商品が多数。長く大切に使ってもらうために、修理の相談にも応じています。
柴田慶信商店
柴田慶信商店も、伝統的な「大館曲げわっぱ」を扱う有名店。本店は秋田県ですが、東京の浅草や日本橋の三越にも店舗を構えています。
熱いこだわりをもってつくられているのが、無塗装(白木)の曲げわっぱ。吸湿性や抗菌効果など白木がもつ特性が充分に活かされており、天然杉ならではのかぐわしい香りが楽しめるのも特徴です。
大館工芸社
大館工芸社も「大館曲げわっぱ」を扱う有名店です。天然杉の素材を生かした伝統的な曲げわっぱから、日常生活で使いやすい曲げわっぱまで、いろいろな種類の商品を手掛けています。
お弁当箱やおひつ、食器、お盆、酒器、一輪挿しなど、取り扱い商品が豊富なのも魅力。曲げわっぱの製作体験や工場見学もおこなっています。
【5】修理してもらえるか
曲げわっぱの弁当箱は、使っているうちに塗装が剥がれてしまったり、形が歪んでしまったりすることがあります。そうなった場合に修理対応してもらえる商品を選ぶと、長く使い続けることができます。
ただし、どの状態であれば修理してくれるか、修理にどれだけの時間がかかるかは商品によって異なるため、あらかじめチェックしておきましょう。
曲げわっぱのおすすめ商品をご紹介!
曲げわっぱのおすすめ商品を、弁当箱、おひつ、重箱のわけてご紹介します!
▼曲げわっぱの弁当箱
ここからは、おすすめの曲げわっぱ弁当箱を紹介していきます。
伝統美と機能性を両立
昔ながらの伝統的な技法を受け継ぐ「大館工芸社」。こちらは、秋田杉の美しい木目を生かした小判型の曲げわっぱで、高級感のある佇まいが目を引きます。
表面にウレタン塗装がほどこされており、油や汁が染みにくいのが特徴。唐揚げや煮物などもそのまま詰められます。食器用洗剤を使ってお手入れできるのも使いやすいポイントです。
職人技の上質な曲げわっぱが気軽に使える
熟練した職人の技による曲げわっぱの弁当箱は、仕上げの漆塗も手塗りで、手仕事のぬくもりと精密さを感じることができます。
漆塗りのため、多少汁気のあるおかずを詰めてもシミを気にせず使えるのも魅力的。濃いブラウンカラーで、何気ないおかずでもおいしそうに魅せてくれます。
お手入れに自信のない方や、曲げわっぱ初心者でも手を出しやすいでしょう。
しっとりと上品な和風デザイン
杉の木目とよく合う、控えめで美しい桜模様が目をひきます。大人や年配の方に愛される、上品で落ち着いた雰囲気の曲げわっぱです。職場や外出先でも一目置かれそうなデザインですね。
セットとして、T字型の仕切りが付いているので、おかずをきれいに分けられます。取り外し可能で必要なときだけ使えるのもうれしいポイント。
木目の美しいお弁当箱
栂(つが)の木をくりぬいて作った豆型の曲げわっぱです。栂の木には年輪の幅が狭いという特徴があり、木目の美しさが際立つ仕上がりとなっています。木のぬくもりを感じるデザインが、お弁当をよりおいしく見せてくれることでしょう。
付属品のゴムバンドと仕切りを使えば、持ち運ぶ際に蓋が開いたり、おかずが転がったりするのを防ぐことができます。初めての方でも購入しやすい価格も魅力です。
スリムデザインで持ち運びしやすい!
国産品にこだわった完全国内製造品。秋田の天然杉が材料で、木目がとても美しく、入子構造なので食後はコンパクトに収納できるのがポイント。
重さ145gと軽量かつスリムなデザインなので、通勤バッグや手持ちのカバンにも入れやすいサイズです。
男性も満足感を得られる大容量の曲げわっぱ
結納屋長生堂の『曲げわっぱ 丸弁当箱(大)』は、石川県の伝統工芸でもある山中塗で仕上げられているので、品質には定評があります。丸い形状で直径はあまり大きくありませんが、高さが8cmもあるのでご飯もおかずもしっかりと詰められます。
800mlと大容量なので、しっかり食べたい男性や食べ盛りの学生さんも満足のいく量を詰めることができます。1人用だけではなく、行楽弁当のおかず入れにも使用できますよ。
素朴でかわいい! はらぺこあおむしの曲げわっぱ
天然杉に紀州漆塗りを施した、日本製の曲げわっぱです。並んだフルーツの絵柄にさりげなくはらぺこあおむしが潜んだ、遊び心のあるデザインが目をひきます。素朴なかわいさがお好みの方に、ぜひチェックしていただきたい商品です。
お弁当を食べるときに天然杉のほのかな香りが楽しめるのも魅力的。ますます食が進みそうですね。
ほっこり和む、丸みのある形状
ご飯を炊く「はんごう」をイメージした2段の曲げわっぱ。側面のなめらかな曲線が、やわらかさを感じさせます。ランチタイムをほっこり和ませてくれるような、あたたかみのあるデザインが魅力です。
取り外しできる仕切りがついており、おかずを分けられるのもうれしいポイント。「シンプルななかにも、おしゃれ感がある」、そんな曲げわっぱをお探しの方にぴったりです。
400mlのコンパクトサイズはお子さんや女性に
木曽漆器の曲げわっぱは400mlと小さめなので、小さなお子さんだけでなく、少食の女性にも向いたサイズです。お弁当でスープ類をつけて食べるなら、こちらの容量でも満足感を得られるでしょう。2個組み合わせれば、ゆとりのある800mlになるので、男性用のお弁当箱としても使えます。
曲げわっぱの側面は木曽ひのき、底板と天板は木曽さわらを使用しており、やさしい手触りが特徴。信州木曽漆器の職人による、こだわりの曲げわっぱです。
洗練されたデザインが素敵!実用的な曲げわっぱ
2011年にグッドデザイン賞を受賞した商品。まわりとは違ったデザインの曲げわっぱを探している人におすすめです。
天然の秋田杉の木目の美しさに加え、蓋と本体の間に紫紺色のラインが入ったスタイリッシュなデザインが特徴。性別問わず幅広い年齢層にマッチするので、ギフトにもおすすめです。
軽量にもかかわらず、高い強度と弾力性に富んだ曲げわっぱは、一生モノのお弁当箱として長く愛用できるでしょう。
上質な曲げわっぱを低価格帯で
上質な曲げわっぱを、多くのお客さまに使ってほしいという想いで作られた藤代工芸の『重ね小判2段入子』。中国の工場で製造したものを、国内の工房でひとつひとつていねいに仕上げています。
漆塗りにくわえて、ウレタン塗加工も施されているため、お手入れに不安がある人も安心して使うことができます。容量もそれほど大きくないので子どもや女性用のお弁当箱としても大活躍してくれそうです。
▼曲げわっぱのおひつ
続いては、おすすめの曲げわっぱのおひつを厳選してご紹介します。
曲げわっぱの魅力を実感できる逸品
曲げわっぱの有名ブランド「大館工芸社」のおひつです。素材には、均一な木目が美しい天然秋田杉を使用しています。熱と湿気をほどよく吸収してくれるので、冷めてもふっくらおいしいご飯が食べられます。
無塗装の曲げわっぱで、さわやかな木の香りが楽しめるのも魅力のひとつ。上質な素材にこだわり、伝統的な技法で仕上げているぶん値段は高くなりますが、曲げわっぱの魅力を実感しながら長く愛用したいという方にはぜひおすすめです。
卓越技能賞を受賞した名工が手がける曲げわっぱ
二段のお弁当として使うのはもちろん、小さめのおひつとして炊きたてのご飯をよそっておくのにも使える曲げわっぱです。
容量は下段約550ml、上段350mlで食後はコンパクトになる入子構造。均一な木目が美しい秋田杉を使用した伝統工芸品です。
秋田杉のすぐれた吸湿機能も魅力的。食材の水分が多いと吸収し、水分が少ないと加湿してくれるのでご飯のおいしい状態を保ちます。
▼曲げわっぱの重箱
最後に、重箱タイプのおすすめの曲げわっぱをご紹介します。
ふだん使いでも活用できるおせちが映える曲げわっぱ
1年に1度だけの大切なお正月にぴったりの『おせち二段重』です。天然の秋田杉を使った重箱は、風合いや色の濃淡に個性があり、ひとつとして同じものはありません。中には仕切りがついているので、1段ずつ使うこともできます。
正月料理や祝いごとだけではなく、ふだん使いにもおすすめです。お呼ばれなどの持ち寄り料理も二段重に入れるだけで、ぱっと華やかになります。幅広いシーンでどうぞご活用ください。
正月や祝い事などハレの日の食卓に彩を
秋田杉ならではの美しい木目と、内側の朱色の色味のコントラストが上品な美しさを演出してくれる三段重。お花見や行楽、おせち料理用に曲げわっぱを探している人におすすめしたい商品です。
年間を通して活用でき、季節のおもてなし料理を盛りつければ、食卓を華やかに彩ることができるでしょう。行事だけではなく、週末の料理やホームパーティの大皿料理を盛りつけるのにも最適。お酒の席も盛り上がること間違いありません。
食卓を華やかに彩る、花の形の曲げわっぱ
花びらのようにスタッキングできる、天然秋田杉を使った曲げわっぱ。1枠あたり約450ccの容量が入るパーティーサイズなので、家族が集まる機会やホームパーティーが多い方に向いています。
同じ花のシリーズでお弁当サイズの商品もあるため、ふだん使いに小さめサイズが欲しいという方はそちらもぜひチェックしてみてくださいね。
「曲げわっぱ弁当箱」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 曲げわっぱ・弁当箱の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの曲げわっぱ・弁当箱の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
曲げわっぱのお手入れ方法と使い方
天然木でつくられる繊細な曲げわっぱ。取り扱いに気をつけて、長く大切に使っていきたいものですよね。
曲げわっぱは素材や塗装の有無によってお手入れ方法が変わってきます。ここでは、素材別の洗い方と、長く愛用するために知っておきたい使い方について紹介します。
無塗装(白木)の曲げわっぱの手入れ・洗い方
無塗装(白木)の曲げわっぱの場合は、お湯や水に浸けて汚れを浮かせてから、スポンジやタワシで軽くこすります。重曹、漂白剤、中性洗剤の使用は避けましょう。最後に熱々のお湯で流すと乾燥しやすくなります。また、乾かすときは上向きに干すのがポイントです。
漆塗りやウレタン塗装の曲げわっぱの手入れ・洗い方
漆塗りやウレタン塗装の曲げわっぱの場合は、やわらかいスポンジで洗います。タワシや磨き粉は使用できません。しっかりと乾かしたら、変色や変形を避けるため、直射日光が当たらない場所に保管してください。
カビが生えてしまったときの対処法
無塗装(白木)の曲げわっぱにカビが生えてしまったときは、お湯に少し浸けてクレンザー(磨き粉)でやさしく洗うと、カビが取れることがあります。カビが落ちないからといって、カビ生えた部分をタワシでゴシゴシこすったり、中性洗剤や漂白剤を使ったりするのは厳禁です。
カビが落ちない場合は、購入したお店にカビ取りについて相談してみるのもいいでしょう。
使いはじめは水で湿らせるのがポイント
木製の曲げわっぱは、使いはじめの段階では木が乾燥しています。そのため、そのままご飯を入れるとくっつきやすく、お手入れの手間もかかってしまうことに。
曲げわっぱのお弁当箱やおひつの使いはじめには、内側を水で濡らして、一度水分を拭きとってからご飯を入れるのがポイントです。適度な湿り気により、ご飯がくっつきにくくなりますよ。
曲げわっぱに関するQ&A
ここでは、曲げわっぱに関する疑問にお答えします。
曲げわっぱは電子レンジ対応? 食洗機で洗える?

木でできた曲げわっぱは、電子レンジで使用することができません。ひび割れを起こしたり、燃えたりするおそれがあるからです。最近では一部商品で電子レンジ可のものもありますが、基本的には電子レンジ不可であることを覚えておきましょう。
また、曲げわっぱは木の特性を生かして繊細につくられているので、食器乾燥機の使用も避けてください。
最近では、曲げわっぱ風弁当箱も販売されていますので、電子レンジをどうしても使いたい人などは、電子レンジ可の曲げわっぱ風弁当箱も検討してみてください。
曲げわっぱの上手なおかずの詰め方は?

無塗装(白木)の曲げわっぱは、油や煮物の汁などが染み込みやすいため、そのままおかずを詰めるとシミになってしまうことがあります。油ものや煮物を詰めるときは、おかずの下に葉もの野菜を敷いたり、おかず用のカップを利用したりするといいでしょう。
おかずをきれいに詰めるコツは、メインの大きなおかずから小さいおかずへと順に並べていくこと。そうすることで隙間がきれいに埋まり美しく仕上がります。また、全体の彩りにも気を配るのも大切なポイントです。
料理研究家からのメッセージ
天然素材の曲げわっぱを暮らしに取り入れよう
天然杉の曲げわっぱは、木目が美しく、料理を盛りつけるだけで食卓が華やかになります。
2つとして同じものがないのも魅力的。天然素材ゆえプラスチック製のお弁当箱と比べると、お手入れに手間がかかるものですので、理解したうえで購入しましょう。
使い終わったらできるだけ早めに洗って、風通しのいい場所で乾かすことを心がけてください。手間がかかるぶん、愛着も増しますし、曲げわっぱのある暮らしは今までにない充足感を味わえるはずです。
そのほかのおすすめ弁当箱はこちら
使いやすいお弁当箱はほかにもたくさんあります。こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。
味も香りも楽しめるのが曲げわっぱです
曲げわっぱのお弁当なら、冷めてもおいしいご飯を食べることができるので、ランチタイムも楽しくなります。
曲げわっぱに使われている木の種類は、天然杉のものがおすすめ。ご飯の水分を適度に吸収してくれる機能を備えています。杉が本来持っている殺菌効果も魅力的で、ご飯が傷みにくく、しっとりとした状態を長時間たもちます。天然杉の香りが食欲をそそるので、少食になりがちな暑い季節のお弁当箱にもピッタリです。ただし、商品によっては、使い始めから数回香りが強いものがありますので、その場合はお湯でしばらく洗い続けてみてください。ニオイが薄まることがあります。
この記事で紹介した内容を参考に、素材はもちろん、容量や塗装など自分のライフスタイルにあったお気に入りの曲げわっぱを見つけてくださいね。曲げわっぱを購入したら、最後にお伝えしたお手入れ方法の注意点もぜひ参考にしてみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
神戸出身。アメリカなどでパーティ料理やオーガニックを学び、2002年に「菜々食CookingClass」を主宰。卒業生による教室開設やカフェ開業実績も多数。 企業向けのオリジナルレシピ開発を行う「レシピ制作専門スタジオ」では料理部門の代表として、料理動画のメニュー監修、タイアップ企画レシピ、連載レシピコンテンツ、飲食店のメニュー開発などに従事。また、大の蕎麦好きでもあり、蕎麦に関するグループも運営中。